餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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【餃子】2023初訪問店リスト

今年、僕が初めて行った餃子店*1は25店だった。

計算すると、約2週間に1回、新規店を開拓した計算になる。

《餃子ランナー》を名乗っているにしては、物足りない実績だ。

ただ今年は、北海道マラソン時に圧迫骨折したりして、その後3ヶ月は、ランナーともいえないような状況だった。

だから、例外として許していただきたい。(誰に謝っているんだ?)

僕は、初訪問した店については、漏れなく、このブログでエントリーを書かせていただいている。

今回は、個人的な覚書の意味も兼ねて、リストにまとめておくことにした。

これらの店は、新規店でも何でもなく、また、地域もバラバラで、誰得?というようなリストになっているかもしれない。

ただ、何らかの参考になれば幸いだ。

2023年/初訪問餃子店リスト(エントリーUP順)

  場所 店名 エントリータイトルとURL
1 若葉町 一碗雲呑   ワンタン専門店「一碗雲呑」で、豪快羽根の焼餃子に遭遇。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/ICHIWAN-Wonton
2 赤羽 大陸  

【餃ビー】荒川河川敷から、町中華の昼呑み「大陸」に上陸!
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Tairiku-akabane

3 赤羽 吾作   赤羽「吾作」で、餃ビーの適正価格を考えてみた。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Gosaku-Akabane
4 銀座 ぎょうざ本舗「北京」   銀座の町中華「ぎょうざ本舗 北京」で、昭和から続く餃子を味わった昼下がり
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Beijing-Ginza
5 宮崎台 北京 「餃子舗 北京」の激ウマ春キャベツ餃子で、餃ビーできなかった痛恨【再訪必至】
https://ichizo.hatenablog.com/entry/PekinGyoza-in-Miyazakidai
6 駒込 中華水雲居 中華水雲居の「手延べでっかい餃子」で、お腹がはち切れそうになった話
https://ichizo.hatenablog.com/entry/SUIUNKYO-KOMAGOME
7 赤羽 餃子バル「RENBOW」 餃子バル「RENBOW」で《焼・水・揚・炊》餃子7種を堪能。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/RENBOW
8 日本橋小伝馬町 華(はな)   路地裏の町中華「 華(はな)」でビール泥棒の小品たちと焼餃子
https://ichizo.hatenablog.com/entry/hana-in-kodenmacho
9 立川 餃子天国   「餃子天国」(立川)の肉塊餃子に圧倒された、GWの一夜
https://ichizo.hatenablog.com/entry/gyoza1059
10 三郷 横堀餃子 こだわりと優しさが溢れてる「横堀餃子」に大感激!
https://ichizo.hatenablog.com/entry/YOKOBORI-Gyoza
11 新御徒町 熊ぼっこ 新御徒町「熊ぼっこ」で餃子とビールと昭和歌謡♪
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Kumabboko-in-Shinokachimachi
12 渋沢 【アフター足柄峠走】「中華料理 橙@渋沢」の肉ニラ餃子で、昼呑みの至福。【ボリューム満点】
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Daidai-in-Sibusawa
13 西台 J's BAR   朝7時からBar気分!餃ビーもできる「究極ラーメン J's Bar@西台」が最高!!
https://ichizo.hatenablog.com/entry/js-bar-in-Nishidai
14 すすきの(札幌) 福来軒   猛暑日の札幌「福来軒」で、餃ビーせずにはいられなかった昼下がり。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/FUKURAI-KEN-in-Sapporo
15 すすきの(札幌) 餃子ダイニング一角 「餃子ダイニング 一角」で、餃子ローディングした北海道マラソン前日の夜。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Hitokado-in-Susukino
16 菊水(札幌) 餃子と麺「いせのじょう」   「餃子と麺 いせのじょう@札幌菊水」で、激辛ラーメンと水餃子に痺れた朝
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Isenojyo-in-Sapporo
17 成城学園前 Gyoza Brothers   【カフェ風】Gyoza Brothers in Seijo【餃子専門店】
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Gyoza-Brothers
18 江古田 らーめん太陽 「らーめん太陽@江古田」で、ジャンボ餃子とミニ餃子
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Taiyo-in-Ekoda
19 練馬 満州楼   「満州楼@練馬」で、手作り焼餃子と辛し野菜五目餃子煮
https://ichizo.hatenablog.com/entry/manshuro-in-Nerima
20 新橋 餃子や 「餃子や」という名の餃子系居酒屋で、ちょこっと餃ビー。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Gyoza-ya-in-Shinbashi
21 池袋 線條手打餃子専門店   「線條手打餃子専門店@池袋」カラフル餃子の謎と罠
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Senjyo-Gyoza
22 要町 龍栄   「ダヌダヌ」麺と「ニンニク玉入り」焼餃子
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Ryuei-in-kanamecho
23 巣鴨 菊乃家   昭和23年創業の町中華「菊乃家」で、《超異色》シューマイ&《超王道》ぎょうざ。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Kikunoya-in-Sugamo
24 五反田 一品房   戸田覚さん「還暦記念&忘年」オフ会に出席!
https://ichizo.hatenablog.com/entry/Satoru-Toda-Off-Party
25 千石 元園 ジャズ&ジューシー!「元園」のギョーザセットで優雅な気分。
https://ichizo.hatenablog.com/entry/GENEN-in-Sengoku

リストに◎をつけた10軒については、特にお薦めの店たち。

これらの店については、明日のエントリーで、ベスト10として詳しくまとめさせていただく予定だ。

今年は、まだあと2週間近く残っているため、これから新規店を開拓する可能性もあるのだけれど、諸般の事情(?)により、このタイミングでまとめざるを得なかった。

まぁ、この後新規店を訪問したら、その時はその時。

タイムラグということで、しれっと来年扱いに回そうと思うw

*1:正確に言うと、「メニューに餃子がある中華料理店/ラーメン店」なのだが、僕にとっては「餃子店」となるw

ジャズ&ジューシー!「元園」のギョーザセットで優雅な気分。【千石/不忍通り】

都営三田線「千石」駅を出て、不忍通りを護国寺方面へ。

500mほど歩くと、その中華料理店「元園」はある。

しかし、いわゆる町中華の店をイメージしながら歩いていると、見逃してしまうかもしれない。

その外観がカフェ風で、おしゃれすぎるからだ。

店頭に書かれている店名が、漢字の《元園》ではなく、《GENEN》表記となっていることもあり、ますますカフェ風。

しかし、この店は、れっきとした中華料理店なのである。

店頭に掲げられたランチメニューの一覧が、それを証明している。

僕の目当ては、もちろん、Aの「ギョーザセット」だ。

「当店自慢」と書かれており、期待せずにはいられない。

ゆったりとして綺麗な店内。

店の中には、ジャズが流れている。僕はジャズが大好きなので、それだけで痺れてしまった。

いやぁ、なんてハイソ(死語か?)な店なんだろう。

時節柄、クリスマスツリーなども飾られていた。この店の雰囲気にはぴったりだ。

席につくと、お茶のポッドと温かいおしぼりが運ばれてきた。

紙のおしぼりではなく、こういったおしぼりが出てくるだけで、僕は嬉しくなってしまう。

テーブル上のランチメニューを眺めてみる。

ランチは4種類で、税込1,000円均一。

ランチにしては決して安くはない価格だが、サラダとデザートがつくし、ご飯やスープはおかわり無料。

店の雰囲気もあわせて考えると、結構お得なんじゃないかと思う。

もちろん、僕の注文は決まっている。Aのギョーザ(五個)セットだ。

注文後すぐ、サラダが運ばれてきた。

ベジファースト。良いじゃないか。

ポットから温かいウーロン茶を注ぎ、サラダとともに、味わってみる。

いやぁ、なんとも心が落ち着く。たまには、ビールじゃなくてウーロン茶も悪くない。

焼餃子がやってきた!

登場の瞬間、僕はちょっと感動してしまった。

店内は、僕を含めて年配のひとり客ばかりで、誰も言葉を発していなかったから、熱々のパチパチ音が、鉄板上で響き渡る。

その音と、店内に流れるジャズの調べが、見事に融和していたからだ。

なんとも優雅な、そして至福のコラボレーション。

いやはやたまらない。

ギョーザセット全体。

先に食べ終わっていたキャベツサラダを含め、きっちりとまとまっている。完璧なセットだ。

餃子をひとつ裏返してみた。こんがりとした焼き目もいい。

肉の旨みがしっかりと感じられる、ジューシーで美味しい餃子だ。

単体で食べると、ちょっとだけ油っぽいような気がしたが、酢醤油で緩和し、白いご飯にバウンドさせれば大丈夫。

スープは、オーソドックスな中華スープといった感。

ご飯も、このスープも、お代わり自由というのが嬉しい。

欲を言えば、サラダもおかわり自由だと文句なしだったのだけれど…贅沢は言うまい。

デザートの杏仁豆腐は、口の中に入れると、一瞬でとろけた。

僕史上、最高に柔らかい杏仁豆腐だった。個人的には、もう少しもっちりして、ミルク感のあるものが好みだけれど、これはこれで美味しかった。

この店は、きっと何でも美味しいに違いない。

今度は、夜に訪れて、いろんなメニューを食べてみたいなぁと思った。

【巣鴨】昭和23年創業の町中華「菊乃家」で、《超異色》シューマイ&《超王道》ぎょうざ。

JR巣鴨駅から、徒歩約1分。

最高の立地にありながら、その町中華は、実にひっそりと存在している。

ふたつ隣の吉野家が派手派手しいだけに、なんとも地味な印象を受けてしまうのだ。

店の名は「菊乃家」。

吉野家のイメージにつられて、つい「菊野家」と認識しがち(僕だけ?)だが、実際は「菊家」なので注意されたい。

店の前にはLEDの電光掲示板もあって、それなりに主張してはいるのだけれど、やっぱり地味。

間口が狭い店頭で、中を見通すことも出来ないため、入店ハードルの高さを感じ、僕はこれまで訪れることをためらっていた。

しかし今回は、意を決して(そんな大袈裟なもんじゃないけど^^;)その扉を開いてみることにした。

店頭のイメージほど、店内は狭くなかった。

カウンターが数席と、4人掛けのテーブル席が2つ。

コンパクトだけれど、小綺麗にまとまった感じがして、悪くない。

僕は、カウンター席に座り、やおらメニューを眺めてみる。

メニュー右下。

店名の上に書かれた「創業 昭和23年」という表記が、燦然と輝いている。

今年で、創業75周年!

こう見えて(どう見えて?)実に歴史ある、老舗の町中華なのだ。

店内はまだ新しい感じだったし、店員さんもそれほど高齢ではない。

だからここは、何代か続いていて、店も改装済ということなのだろう。

駅前のこの立地*1で、代替わりしながら75年も続いているとなれば、これはもう、絶対的な信頼がおける筈だ。

僕はとりあえずビールを注文。

ビールには、軽いアテがついてきた。

僕は、ビールで喉を潤しながら、引き続きメニューを眺めた。

店名の下には、InstagramへのQRコードが掲載されていたので、アクセス。

皮から手作りの餃子は、2種類の小麦粉をその日の気温や湿度に合わせているとのこと。

しかも、餃子用の焼き鍋は創業(昭和23年)から使い続けているというではないか。

期待せずにはいられない。

インスタには、手作りシューマイの記事も上がっていた。

おぉ、これも美味しそうだぞ。

なんだか普通のシューマイとちょっと違う感じで、僕は、大いに興味を惹かれた。

ということで…。

餃子とシューマイを注文することに決定。

メニューにおいては、どちらも「手作り」が強調されており、店自慢のものであることは間違いないだろう。

待つこと5分程度で、まずはシューマイが登場。

僕はその大きさに加えて、ビジュアルに驚いた。

インスタの動画に出てきたものと同じなのだけれど、実物を直視すると、そのビジュアルの異色ぶりに、あらためて驚いてしまった。

僕のイメージするシューマイは、小麦粉の皮でさまざまな具をくるんでいるもの。

しかし、いざ僕の眼前に出てきたものには、皮が全く見当たらず、細かい肉の塊にしか見えない。

いったいこれはなんなんだ?

僕の脳内には、そんな自問への答えが響いてきた。

《ひき肉でーす!》

僕は、後ろ手を打って広げたくなる衝動をぐっとこらえて、その物体を見つめた。

すると…。

その側面は、申し訳程度に小麦粉の皮でまとわれていた。

しかし、溢れんばかりの挽き肉を受け止めきれずに、大きくはみ出してしまっている印象。

ただ、そんな頼りないささやかな小麦粉の皮であっても、それがあるから、これもまたシューマイなのだと納得した。

僕がそんなシューマイの異色ビジュアルに驚いていると…

焼餃子がやってきた。

ん?

整然と並べられた餃子のビジュアルは悪くなかったが、シューマイのインパクトが強すぎたせいか、こちらは至って地味に見えた。

ただ、しっかりと手作り感は感じられる、まさに《王道》の餃子だ。

ビールとの共演。

僕はこれまで、餃子とシューマイは、「小麦粉繋がり」の親戚みたいなものだと考えていた。

しかし、その認識は改めてなければいけないかもしれない。

シュウマイは、囓ってみても凄かった。

とにかく、肉のインパクトが凄くて、ひたすら肉を食べている印象しかない。

練り込んである野菜も、ささやかな小麦粉の皮も吹っ飛んでしまうほど。

しかし、ひとたび「そういうものだ」と思ってしまえば、なかなかこれは美味しかった。

同じ挽き肉の塊でも、ハンバーグや肉団子とは明らかに違う。

「肉比率が極めて高いシューマイ」として、完成されているのだ。

ボリュームも文句ないし、僕は、かなり気に入った。

餃子は、そんなシューマイとは逆に「小麦粉の皮」が実にいい仕事をしている。

2種類の小麦粉を使って、皮から手作りしているのはダテじゃない。

小麦の風味がしっかりと感じられる。もっちり感とカリカリ感のバランスもいい。

具は、野菜が多めの優しい味で、普通に酢醤油が合う。

巨大なシューマイに比べると、サイズはかなり小ぶりだが、ビールのつまみとして食べるには絶好。

丁寧に作られた「超王道」の餃子だ。

この日、僕は餃子とシューマイしか食べていないが、どちらも、しっかりとこだわりのある料理になっていた。

創業75年の歴史はダテじゃない。そう感じさせてくれる老舗の町中華だ。

機会があれば、また是非訪れてみたい。

*1:もしかすると、どこか他の場所から移転してきているのかもしれないが、未確認。

「ダヌダヌ」麺と「ニンニク玉入り」焼餃子【龍栄@要町】

有楽町線「要町」駅から歩いて3分。

僕は、その店の前まで辿り着き、そしてちょっと驚いた。

店名表記がなかったからだ。

予め、Googleマップで調べてきた位置と合っていたから、ここで間違いないとは思ったものの、そうでなかったら、見過ごしてしまったかもしれない。

店名は、入口の左脇にあった物置のところに、小さく表示されていた。

店の名は「龍栄」。

こう見えて(?)昭和57年創業の、れっきとした町中華の老舗である。

とはいえ、もともとは下落合にあったようで、ここ要町には、5年前に移転してきたようだ。

入口付近は、右脇にも色々なものが積んであって、なんだかとてもごちゃごちゃしている。

僕は、《一見さんお断り》的なムードさえ感じ、一瞬ためらったのだけれど、折角ここまできたのだから、もう後には引けない。

入店。

店内は、テーブル席2つとカウンター席が7つ。

入口のごちゃごちゃ感とはうらはらに、店内は小綺麗で、すっきりした感じだった。

僕は開店10分後に到着したのだけれど、すでに結構賑わっており、ほどなく満席に。

僕が座ったカウンターの前には、いきなり謎のメニューが君臨。

ダヌダヌ麺。

ツール―麺。

サーティー麺。

何の説明もなく、意味不明な言語が並ぶ。

僕は、予め食べログなどで調べていた*1からいいようなものの、そうでなかったら、「なんのこっちゃ」と思うような名前だ。

ダヌダヌ麺とは、「塩ダレに練りゴマ炒ゴマニラもやしを辛しで炒め甘酢など香辛料で味を調えたスープ麺です。」とのこと。

いったいどの部分が《ダヌダヌ》なのかは不明だが、なんだか美味しそうだ。

僕は普段滅多に麺を食べないのだけれど、この店の看板メニューとのことなので、やはり気になった。

ダヌダヌつけ麺などというものもあった。

「町中華で飲ろうぜ」の玉ちゃんは、この「ダヌダヌつけ麺」を食べたようだ。(あいにく未見)

ということで、つけ麺にもちょっと惹かれたが、この日はかなり寒かったこともあり、僕は身体を温めたかった。

それで結局、普通のダヌダヌ麺を注文。

もちろん餃子も外せない。

この店は、餃子にも大きな特色があるのだ。

普通の餃子だけでなく、「ニンニク玉入り焼餃子」というものが存在している。

僕は、大のニンニク好きなので、迷わずこちらを注文。

ニンニク玉入りの餃子は、以前、高田馬場の老舗「餃子荘ムロ」や、那覇の「新茶屋」で食べたことがあった。

でも、それも10年前の話。

だから今回は、本当に久しぶりの《にんにく玉入り》餃子となり、ちょっと楽しみだった。

カウンターには、「町中華で飲ろうぜ」の小皿が置かれていた。

僕は、思わずビールも注文したくなったが、今回は麺類を頼んでしまったので、グッと我慢。

僕のひ弱な胃では、許容量オーバーになる可能性が高かったからだ。

15分程度経った頃…。

ダヌダヌ麺、登場!

僕の脳内には、ユーミンの名曲が突然流れてきた。

ダヌダヌと、ダヌダヌダ、ダヌと~♪

なんかちょっと違うような気もするが、流れてきてしまったのだから仕方ないw

続いて…。

焼餃子も到着!

ちょっと羽根が焦げ気味ではあるけれど、僕は「羽根はいらない」派なので、問題ない。そぎ落として食べればいいだけだ。

この餃子は6個の筈なのだが、6個並んだ上にもう1個(羽根に紛れて)餃子があった。

計7個。

この日が初入店の僕に、おまけをしてくれるとは思えないので、多分1個余計に焼いてしまったのだろう。

なんか得した気分。

ダヌダヌ麺とニンニク玉入り焼餃子の共演。

僕は普段、滅多に麺類を食べないので、こういう構図は非常に珍しい。

餃子にとって、絶対の相棒であるビールがない構図も非常に珍しい。

ただ、この2つを食べきったあとは、お腹がパンパンになってしまったので、ビールを注文しなかったのは正解だった。

麺リフト。

僕は、この作業にあんまり慣れていないせいか、どうも美しくないのはご容赦w

ニラモヤシと挽肉の具は非常にボリュームがあり、さらに、肉団子も埋まっていた。

ダヌダヌ麺全体の印象としては、名前のインパクトほど尖っているわけではなく、ゴマの風味が利いた、旨辛担々麺と言った印象。

写真を撮り忘れてしまったのだけれど、ダヌダヌ麺には、生レモンが一緒についてきていた。

レモンをかけると、なんだかちょっとエスニックな味わいになる。それも良き哉だ。

餃子の中には、ニンニク玉が丸ごとごろっと入っていた。

苦みは全く感じられず、ほくほくして甘く、非常に美味しい。

ニンニク好きにはたまらない餃子だ。

僕はかなり気に入った。

この日の入店客は、皆(僕を除いて)常連客ばかりだったようだが、皆、こぞって、この「ローヒーチャーハン」を注文していたのが印象的。

俗に言う肉あんかけチャーハンのようで、それ自体は特に珍しくないとおもうが、いろいろとカスタマイズできるのが斬新だ。

常連の人たちは、「ローヒー激辛、チーズのっけの大盛り!」などと、呪文のようなセリフをバンバン飛ばしている。

やっぱりここは、マニアックな店なんだなぁ…と思った。

このローヒーチャーハンは、とても美味しそうだったし、ダヌダヌ麺の謎仲間たちである、「ツールー麺」や「サーティー麺」も気になる。

是非ともまた近いうちに訪れたい店だ。

*1:以前のメニュー写真では説明が書かれていた。

「線條手打餃子専門店@池袋」カラフル餃子の謎と罠

池袋駅北口から、約5分。

劇場通りの脇道を入った所に、その店はひっそりと存在している。

店内はたった6席。

2人掛けのテーブルが縦に3つ。鰻の寝床のような造りだ。

とにかく狭くて、人がすれ違うこともできない。

そんな狭い店の壁には、紹介記事を載せた雑誌がズラリ。

池袋エリアの餃子特集では、必ずといっていいほど取り上げられる有名店なのだ。

その理由はこれ。

18色のカラフルな皮に包まれた、手作り餃子があるからだった。

その具材も多種多彩。

数十種類のものが壁に掲示されていた。

僕は、さて、どんな具の餃子を食べようか…と眺めていたが、そんな思いは、ママさんのひとことで大きく覆される。

「今、うちは、カラフル餃子しか出せないの。」

このリストにある「店内」から、6個~20個のどれかを選んで欲しいとのこと。

「変わるのは個数だけ。全部お任せね」

餃子の具材を選ぶことはできず、しかも、多く注文すると得になるわけでもない。

僕は、なんだかなぁ…と思ったけれど、ここまで来たら後に引くのは困難だ。

仕方なく8個を選択。

焼き上がりには10分程度かかるということで、それが出来るのを待っていた。

壁には、ルーローハンや腸詰め、ちまきなどの表示が書かれているし…。

この店の紹介雑誌群に紛れて、こんなメニュー表もあった。

しかし、これらは一切出せないとのこと。

今日はたまたまそういうことなのか?とも思ったが、食べログなどのレビューを見ると、やっぱりカラフル餃子以外は注文できないようだ。

僕は、まぁ、餃子さえあればいいので、特に困らないのだけれど、がっかりする人も多いのではないだろうか。

この分だと、ビールもないのか…?

と思い、恐る恐るママさんに聞いてみると、一応、瓶ビールだけはあるとのこと。

他のお酒は一切用意されていおらず、本当に、「必要最低限の提供」といった感じだ。

ただ、僕の場合は、どの店に行っても、基本的には餃ビー三昧なので、実はあまり問題がなかったw

ということで…。

待つこと10分程度。

餃子が出てきた!

確かにカラフル。ビジュアル面だけを見れば、悪くないと思う。

ビールとの共演。この構図もいい。

ただ、ここでまた衝撃の事実が発覚する。

ブログへの紹介用として、僕が、「それぞれの具は何ですか?」と聞いたら…。

「それは教えられない」

と、言われてしまったのである。

別に隠し味などを聞いているわけじゃない。なのに、なぜ教えられないんだ。

壁に貼ってあったメニューでは、たくさんの具が紹介されているじゃないか。

そのどれにあたるかを教えてくれればいいだけなのに、なぜ。

僕が疑問の表情を見せたせいだろうか。ママさんは続けてこのように言い添えた。

「皮と具の組み合わせは決まってないの」

「包んでいるのは私じゃないし。」

「今日は、私が包むの手伝ったブルーの餃子だけわかる。ナスの餃子ね。」

「でも、また今度来たら、ブルーの中身は違うの」

「ブルー以外の餃子は、同じ色でも具はいろいろ」

ということで…。

僕は、だいたいの事情がつかめてきた。

要は、皮と具の組み合わせは決まっておらず、しかも、餃子を作成している(この日は不在)女将さんは別におり、焼いているママさんは、基本的に中身がなんだかわからない!と言う事実。

要は、「教えられない」という意味は、「秘密なので教えることができない」というわじゃなく、「私は中身を知らずに焼いてるだけだから、わからない!」ということのようだ。

それにしても…。

メニューが1種類しかなく、しかも、具の中身が全部わからず、それで商売になっているのだから、凄いなぁ。

じゃぁ、せめて皮はわかるだろう。と思って聞いたが…。

「オレンジの皮は、なんなんですか」と聞くと、「そのときによっていろいろ。」とのすげない返事。

僕は、もう質問をしても無駄だと思って、餃子を食べることに専念しようと決めた。

餃子の味自体は悪くなかった。

ちょっと高い(1個125円)が、ボリュームもあるし、値段分の価値はあると思う。

色のイメージから、野菜系の餃子なのかと思ったが、具の中心は肉。

どれも、肉の味がしっかり感じられて、それにナスなどの野菜風味が加わっているという感じ。

黒い餃子にはニンニクも入っていた。

個人的に、この日いちばん気に入ったのは、白い皮の餃子。

カニ肉?と思われるものがたっぷり詰まっていて、とても美味しかった。

ただ、それを追加注文することはできない(白だからといって、同じ具とは限らない)ので、どうにもこうにも…。

カラフルなビジュアルだけが救いと言えるが、その点も実はトラップがある。

僕の後に入ってきた若い女性の2人組は、ママさんに「皮の色は指定できるんですか?」と聞いていたが、「ダメね。全部お任せ。」と言われ、結局、全体的に赤っぽい色の皮だけになってしまったようだ。

いやはやどうにもハードルが高い。高すぎる。

決して不味いわけではなく、ビジュアルも含めてレベルは高いと思うけれど、自由度が低いのが玉に瑕。

餃子であれば、中身がどんなものでも構わないし、どんな色の構成でも構わない、という、餃界人向けの店だ。

日本一の餃子店「東亭」が、《店で焼いた焼餃子》のテイクアウトを再開!

朗報が飛び込んできた。

東池袋の「東亭」において、店で焼いた焼餃子のテイクアウトが再開されることになったのだ。

東亭は、今年で創業50周年を迎えた老舗であり、以前は、店内で飲食をすることも可能だった。

ただ、マツコ激賞後の大混乱に加え、コロナ禍の影響で、現在は、週2回(火曜、金曜)の夕方、生商品のテイクアウト販売のみになっていた。

しかし遂に…。

待望の「焼きたて餃子販売」が再開!

歓喜せずにはいられない。

僕は、定期的に東亭の生餃子を購入しており、僕の家には、常に生餃子のストックがある。

僕の身体の何パーセントかは、東亭の餃子でできていると言っても過言ではない。

僕も、最近はそれなりに餃子を綺麗に焼けるようにはなってきたと思う。

しかし、東亭の店主が焼いてくださった餃子は、もちろん、自宅で焼くものとはレベルが違う。

完全無欠の、唯一無二の、完璧な焼餃子なのだ。

これは、7年前の訪店時に、iPhone SE(初代)のカメラで撮った写真だが、SEの非力なカメラでも、当時の感動が蘇ってくる。

僕は、この写真を眺めているだけで、ビール1本飲めてしまうw

そんな「店で焼いた焼餃子」のテイクアウトは、11/21(火)から開始。

毎週火曜日*1の11:30~12:30。たった1時間限定となるが、この時を待ち望んでいた人は多かった筈だ。

残念ながら店内で食べることはできないが、是非ともダッシュで持ち帰って、超絶の焼き技術と究極の味を堪能していただきたい。

僕は、年末まで火曜日の休暇がとれそうにないので、しばらくはお預けなのが残念なところなのだけれど。(でも、もちろん生餃子は買い続けていく。)

ちなみに…。

東亭歴20年の僕(と言っても、店の長い歴史に比べれば新米)から、東亭餃子未経験の方へ補足(^^;

Twitterにも書かれている通り、「生の焼餃子、冷凍の水餃子、シュウマイ」は、これまで通り、火曜・金曜の16:00~18:30に継続販売される。

また、焼餃子と水餃子は、全く具が異なる(焼餃子は野菜のざくざく感、水餃子はジューシーな肉感がポイント)。

もちろん、どちらも最高だ。

*1:休止日もあり。詳細は店舗公式X(旧Twitter)で要確認。

【新橋】「餃子や」という名の餃子系居酒屋で、ちょこっと餃ビー。

新橋駅烏丸口から、徒歩1分。

ニュー新橋ビルのエスカレーターを下りると…。

憩いの地下街があり、そこには、数十件の居酒屋が、所狭しとひしめいている。

僕はこの日、新橋で1時間ぐらい空き時間があった為、軽く餃ビーしたいと思い、かねてから気になっていた店に行くことにした。

その名もズバリ「餃子や」だ。

店名に「餃子」が付いているからと言って、安心はできない…というのが、餃界の常識。

巷には、「餃子酒場」とか「餃子屋××」とかいう店が溢れており、僕は、その店名に裏切られたことが何度もある。

しかしこの店は、なんとなくそういった店とは違うこだわりを感じた。

飲み屋だらけのニュー新橋ビル地下で「餃子」を店名に掲げる以上、それだけ自信がある筈。そう信じた。

店頭に掲げられていた、このサービスセットも魅力的。

小一時間、ひとりでサクッと餃ビーするには最高だ。

入店。

セットの焼餃子は、1~6番のうち、好きなモノを選ぶことが可能。

ここでは、オーソドックスに「五目焼餃子」を注文した。

飲み物は、日本酒やハイボールなども選べたが、餃子のお供にするのだから、個人的にはビール以外あり得ない。

ということで、ビール(キリン一番絞りの生)を選択。

セットの惣菜は、味の染みこんだ煮物だった。

中華系の店としては珍しいような気もしたが、店内のメニューを眺めてみると、そう意外でもなかった。

和洋のメニューを含めて、さまざまなおつまみ類が揃っていたからだ。

この激戦区では、餃子だけじゃ勝負できないんだろうなぁ…と思った。

店の名は「餃子や」であるものの、総合的な餃子系居酒屋と考えた方が良いのかもしれない。

人気のおすすめメニュー。

店員さんは大陸系の方のようで、厨房では中国語が飛び交っているのに、刺身盛りや塩辛などもあるのが面白い。

ただ、おすすめの中に、餃子は影も形もなく、僕はいささかの不安を覚えてくる。

餃子はおすすめ料理じゃなく、単なる店名だけのことだったのだろうか…。

しかしもう、今更引き返せないし、割り切って、餃子が出てくるのを待つしかない。

眺めている内に、おすすめ料理も食べてみたくなり、「ゴーヤ塩和え」を注文。

あっという間に出てきたのだけれど、これが実に美味しかった。

ほんのちょっとした小品なのに、なかなかどうして侮れない。

セットの煮物も美味しかったし、この店は、外れがないのかもしれないぞ。

僕は、煮物だけで生ビールを飲み尽くしてしまっていたため、瓶ビールを追加注文。

それに合わせて、ちょうど五目焼餃子も出てきた。

実に見事な羽根つき餃子だ。

羽根の中央が少し焦げてしまっているけれど、まぁ、その分は食べなければいいだけなので、問題ない。

僕は再び、餃子への期待が盛り上がってきた。

ひとくち囓ってみると、肉汁がじゅわっとあふれ出した。

うん、なかなかいいじゃないか。

薄皮で、野菜よりも肉の味わいが強い。個人的には、椎茸が入っているのが気に入った。

下味はしっかりとついているので、何もつけなくても、十分に美味しい。

ということで…。

しそチーズ焼餃子を追加注文。

見た目は、五目焼餃子と区別がつかないのだけれど…。

囓ってみると、その違いは明確だった。

しそとチーズがしっかりと主張していて、味わい深い。これも結構気に入った。

やっぱりここは、「餃子や」だった。餃子が看板料理なのだ。

この日僕は、所用があって長居できなかったため、2種類しか食べられなかったが、是非とも再訪して、他の種類の餃子も食べてみたいと思う。

この店は、コース料理が充実しているのも魅力。

焼餃子、水餃子の全種類を含めた料理の食べ放題と、飲み放題コースで、2時間4,200円というのは、なかなかリーズナブルなのではなかろうか。

店は20人程度のキャパシティで、それほど大きくないが、逆に、こじんまりとまとまっているので、少人数での飲み会には、合っているような気がする。

今度は、餃子仲間を誘って、みんなで訪れたい店だ。

「満州楼@練馬」で、手作り焼餃子と辛し野菜五目餃子煮

先週の夜。ちょっとした所用があって、練馬に降り立った。

練馬には、町中華の名店「亀楽」がある。

ここの餃子は本当に素晴らしい。

僕が去年出会った餃子の中で、圧倒的ナンバーワンの絶品だ。

練馬駅北口からも近いので、アクセス的にも便利。

だから先週も、最初はそこに行こうかと思ったのだけれど…。

この店の少し先に、手作り餃子を出す店があるという情報を得て、新規店開拓をしてみようと決意。

駅から7~8分程度歩いた、住宅街のど真ん中に、その店はひっそりと存在していた。

店の入口には暖簾もなくて、なんだかちょっと不安になったのだけれど…。

上部に設置されていた看板で、店の名前(満州楼)は確認できた。

遠目から見る風情は、悪くない。

入店。

店内はカウンター数席と、テーブル席がいくつか。

定員20名程度の、ごく一般的な町中華といったところ。

僕が入店した時間は、店主のワンオペで、忙しそうに料理を作り続けていた。

「すみません、ちょっとお待ちくださいねー。」と言われたので、 僕は「はい。大丈夫です。」と答えて、やおらメニューを眺める。

時代がかったメニュー表には、町中華でおなじみの麺類や一品料理が並んでいた。

僕の注目は、別枠扱いになっていた、これ。

具も皮も手作り!の餃子だ。

焼餃子はデフォルトとして、もう1品は、「辛し野菜五目餃子煮」を注文することにした。

店主によると、「水餃子を辛しと野菜で煮込んだもの」ということらしいので、水餃子要素は包含していると思ったからだ。

さまざまな野菜と餃子を煮込んだものなら、「辛し野菜五目餃子」じゃなくて、「辛し五目野菜餃子」のような気もするのだけれど、まぁ、細かいことにはこだわるまい。(だったら書くなよw)

もう1枚のメニュー表には、鉄板のじゅうじゅう焼や、中華風おじやといった変わり種メニューもあった。

ちょっとこだわりのある町中華店なのかもしれない。

瓶ビールを注文すると、店主は、「お酒を注文していただいた方だけ、特別サービスです。」と言いながら…。

おでん的なものを一緒に持ってきてくれた。

町中華では、アルコール注文にちょっとしたアテをつけてくれる店は良くあるけれど、おでんは珍しい。

餃子が出てくるまでの繋ぎとしては十分すぎるほど。僕はそれだけで嬉しくなってしまった。

こういう店、好きだなぁ。

たっぷり味のしみこんだ、つみれやさつま揚げをつまみながら、テレビのバラエティ番組を眺めていると、主役が一緒にやってきた。

具も皮も手作りの焼餃子。

そして、辛し野菜五目餃子煮。

ビールとの共演。

いつもながら、餃子とビールの組み合わせは無敵だ。

焼餃子は、小ぶりで薄皮。ちょっとふやけた感じ。

個人的には、もう少し、「もちもち」「かりかり」した餃子が好みなのだけれど、手作り感はしっかりあった。

具は、野菜のざくざく感を残しながら、下味もしっかりついていて、悪くない。

ただ、一口で軽く食べられてしまうため、1皿ではちょっと物足りなさが残った。

僕は、一瞬追加注文しようかとも思ったが、すぐに、その必要はないことに気がついた。

焼餃子と一緒にやってきた、辛し野菜五目餃子煮が、ボリュームたっぷりだったからだ。

野菜の下には、水餃子がたっぷり埋まっていた。

「辛し」野菜五目餃子という品名はダテじゃなく、これが想像以上に激辛。

僕は、何度もむせ返りながら、でも、たっぷり野菜と水餃子を堪能した。

前述「中華風おじや」のメニューもあるように、この店は、こういった煮物系?にこだわりがあるのだろう。

店主は人懐っこい感じの方だったので、もしも常連になれば、おじやに水餃子を入れたような特別メニューにも対応してくれたりするかもしれないなぁ…などと思った(^^;

「らーめん太陽@江古田」で、ジャンボ餃子とミニ餃子

西武池袋線の江古田駅から、徒歩1分。

店の名は、「らーめん太陽」

同じ名前の店が2軒並んでいる?

…のかと思ったが、入り口が2つに分かれているだけだった。(店の中では繋がっている。)

ただ、店の前から見ると、雰囲気の違う看板が2つ並んでいて、なんかちょっと不思議な感じ。

開店時刻は朝11時だったが、僕は、少し前に着いてしまったので、近隣をぶらぶらしながら、オープン早々に入店。

店内の壁には、ラーメンなどの食事類だけでなく、おつまみ系の写真も掲示されていた。

「ラーメン屋だけど、朝から堂々と飲める店」なのだ。良いなぁ。

メニューからも、それは明白。

《食事派》向けの、お得なおすすめセットメニューが載っているページに、飲み物やおつまみが掲載されており、「気軽に飲んでください」的な雰囲気が溢れている。

通常の食事メニューはこちら。

ラーメン類各種は、トッピングやさまざまなカスタマイズが可能。

ラーメンと並ぶ看板料理は餃子で、ジャンボ餃子とミニ餃子の2種類がある。

ジャンボ餃子は、2個から1個単位で注文可能となっていた。

1個140円はちょっと高いように思えるかもしれないが、いざ食べ終わってみると、それも納得できる価格だった。

おつまみ系は、別途、写真メニューも用意されている。

餃子は、食事メニューのおすすめセットにも含まれており、ラーメンの相棒としても、つまみとしても最強。

僕は、「ジャンボ餃子」と「ミニ餃子」を各1人前(5個)注文し、餃子が焼きあがるまで、ビールのアテとして、「ピリ辛もやし」を注文した。

サッポロ黒ラベルとピリ辛もやしを味わいながら、店内をつらつらと眺めてみると…。

店員さんが着々と餃子を作り続けていた。

手作り餃子の製造過程を見ながら、餃ビーできる幸せ。心躍らずにいられない。

そして。

ジャンボ餃子とミニ餃子登場!

ジャンボ餃子は、身がぎっしりと詰まった《ぷっくり》タイプで、見た目以上にボリュームがある。

ミニ餃子は、あくまでジャンボ餃子との比較の問題であり、一般的には決してミニじゃない。

これで普通のラーメン屋の餃子といった感じ。

しっかりと綺麗に織り込まれたジャンボ餃子のヒダ。素晴らしい。

たっぷり詰まった粗切り気味の具が、厚めでもちもちの皮に包まれており、実に食べ応えがある。

僕は1人前(5個)を注文したが、2個以上なら1個単位で注文できるため、お腹の調子に合わせて個数調整可能なのは最高だ。

下味はそんなについていないので、普通に酢醤油が合うと思う。

ミニ餃子も、しっかりと綺麗なヒダつき。丁寧に作られている。

中の具はジャンボ餃子と同じだと思うが、皮が薄い分、サクサク食べられる。ビールのアテとしては、こちらのほうが合うかもしれない。

この店は、朝11時から翌午前2時までの通し営業だから、いつでも気楽に餃ビーできるのが大いに魅力。

江古田に用事がある時は、ふらっとまた立ち寄ってみたい。

【カフェ風】Gyoza Brothers in Seijo【餃子専門店】

小田急線「成城学園前」駅から、徒歩1分。

オシャレな街にふさわしく、カフェのような佇まいで、その店は存在していた。

店の名は、「Gyoza Brothers(ギョーザブラザーズ)」。

日本語にすると「餃子兄弟」となり、福岡の大人気店と重なるが、あちらはガチの中華料理店なので、無関係だ。

カフェのように見えたのは、気のせいじゃなかった。

もともとこの店は、《カフェのような餃子専門店》をコンセプトに、2015年にオープン。

以降、成城の街に根づいて、今年で8年目を迎えている。

僕は、昭和から続く日本的な町中華をこよなく愛しているが、たまには、こういう店もいい。

入店。

カラフルなグラスたち。

天井にもキラキラとした装飾がぶら下がっている。

やっぱりちょっとオシャレな感じで、女子ウケしそうだ。知らんけどw

とりあえず、同伴者と乾杯。

僕らは、至って普通のビールしか飲まなかったけれど、クラフトビールもあったし、さまざまなカクテルも用意されていた。

餃子の種類はこんな感じ。

焼餃子、水餃子は、ニンニクあり/なしが選択できる。

焼餃子には大皿があり、数が多くなればなるほど安くなる…のかと思ったら、違った。

何個頼んでも、1個あたりは58円だが、大人数で来るときは、まとめた方が便利なのかも知れない。

ビジュアル的に、変わり種餃子が気になったけれど、まずはオーソドックスに、ノーマルの焼餃子と水餃子を注文。

ビジュアル的には、正直ちょっとイマイチな感じ。

焼餃子の方は、メニューの写真だと綺麗な焼き色なんだけれどなぁ。

ただ、味はそんなに悪くなかった。具は軽めだったけれど、野菜の甘みも肉汁も、それなりに感じられて、ビールには合う。

これは、みんなで大皿でバクバク食べる餃子なのかもしれない。

しそ餃子とわさび餃子。

ベースとなるノーマル焼餃子が控えめな分、他の具材が逆に引き立つ。

紫蘇の風味がしっかり感じられるしそ餃子も良かったが、個人的に気に入ったのは、わさび餃子。

囓った途端、口から鼻にツーンと抜けるほどの、強烈なわさび感。

いやぁ、これは、わさび好きにはたまらない餃子だぞ。

わさびと肉の味わいもしっかりマッチしており、この日1番のお気に入りになった。

赤から餃子。

辛子がたっぷり入った餃子。その辛さは、しっかり焼けた表面からも十分伝わってくる。

これがまた、インパクトがあって良かった。

これら変わり種餃子は、ノーマル餃子よりもちょっと割高になってしまうが、値段分の価値はあるなぁと思った。

変わり種中の変わり種。ちーまる餃子。

大福のようなもちもちの皮は良いのだけれど、チーズ感は殆どなかった。

具は肉中心で、チーズの風味は、微かに感じられるだけなのだ。

僕は、囓ったらチーズが伸びるぐらい出てくるのかと期待していたので、ちょっと拍子抜け。

揚げエビ餃子。

これは良かった。クリスピーな皮にチリソースがかかっており、具にもしっかりと小エビが入っていて美味。

キムチチゲ餃子。

辛さも量もそれほどなかったけれど、具はたっぷり入っていて食べ応えがある。

餃子は、ノーマル水餃子と同じもの。

水餃子は癖のない味わいだったので、こういったスープ餃子にした方が合うような気がした。

この店には、他にもいろいろとメニューがあったのだけれど、結局、バラエティ豊かな餃子だけでお腹いっぱいになってしまった。

駅からも近いし、軽く餃子を楽しみたい時、ふらっと寄りたい店だ。

憂さ晴らし餃ビー with 道マラフィニッシャーカップ

今年の北海道マラソンを完走した後、僕は全く走れなくなった。

毎朝、起き上がるだけでも、悶絶級の苦痛に襲われることとなったからだ。

帰京してからのMRI検査で、その原因が判明。

なんと「腰椎圧迫骨折」で全治3ヶ月という重傷だった。そりゃぁ、痛いわけだ。

ただ…。

行きつけの整形外科では、意外な診断結果も受けた。

今回、僕が骨折に至った直接原因は、《フルマラソン完走》ではなさそう、というのである。

北海道マラソン4日前、腰痛が発生した段階で、骨粗鬆症によって骨にヒビが入ったか、その時点で骨折していたのではないかというのが、院長先生の見立て。*1

だから、北海道マラソンのスタートラインに立ってしまったことが、そもそもの間違いだった。

もちろん、そんな状態でフルマラソンを完走したことが、ダメージを深めたことは間違いない。’

しかし、完走したと言っても後半はベタ歩きだったのだから、前半に無理して走った段階で、手遅れだったのだ。きっと。

もしも途中でリタイアし、さらに骨折していたとなればショックの二乗。

出走したことを後悔し、精神的に立ち直れなくなっていた可能性が高い。

となれば…。

念願だった完走賞をもらえた分、走りきった意味はあったかもしれない。

いや。もう、そうに決まった。

ならばやっぱり、そんな完走の喜びに浸らせてもらおう。

レース出走前から、ずっと楽しみにしていたこと。

道マラ完走者しかもらえない、フィニッシャーカップでビールを飲むのだ。

レース後、サッポロビールブースでの抽選で当たったサッポロクラシック缶も、僕は大事に持ち帰ってきた。

サッポロクラシックは、北海道限定ビールの筈なのだが、今や、東京でも簡単に入手可能。

ただ、本場から持ち帰ってきたことに意味がある。

このアルミカップでそれを堪能できるだけでも幸せだ。

ビールのパートナーは、もちろん餃子。

それも、日本一の餃子店である「東亭」の焼餃子と一緒に味わおう。

最高の餃子をお供に、完走賞のアルミカップで味わう、サッポロクラシック。

骨折の憂さ晴らし餃ビーとして、これ以上のシチュエーションはない。

いやぁ、美味しかった。美味しかったなぁ。

骨折で走れず、落ち込んでいる心を癒やすには、やっぱり、餃ビーが一番だ。

 

*1:コメント欄で教えていただき、ハタと気がついたのだけど、レース前日に行った整体院での骨盤調整やマッサージが、裏目に出た可能性もある。

「餃子と麺 いせのじょう@札幌菊水」で、激辛ラーメンと水餃子に痺れた朝

札幌大通公園から約2km。

地下鉄東西線「菊水」駅から徒歩5分にその店は存在している。

「餃子と麺 いせのじょう」だ。

いやはや何とも渋い店構えだが、この店には大きな特徴がある。

朝からラーメンと餃子が堪能できるのだ。

以前は朝8時から営業していたようだが、現在は30分繰り下がって8時半開店になっている。

札幌市内にいくつか支店があるが、この菊水本店の開店が一番早い。

店内はこんな感じ。

カウンターのみ8席のコンパクトな作り。

僕が入店した時には、先客が2名いて、ちょうど2人ともラーメンを注文しているところだった。

麺の種類も豊富だし、焼餃子だけでなく、水餃子もある。

朝からビールだって飲める。最高じゃないか。

北海道マラソンの翌朝に、この店を訪れることは、出発前から計画済。

当初の予定だと、僕は、この店で2種類の餃子とビールを堪能するつもりだった。

ところが…。

僕は、とてもビールを飲める気分ではなくなっていた。

腰痛があるにも関わらず、北海道マラソンを完走してしまった代償で、それが悪化。

猛烈な痛みに苦しんでいたからだ。

この日は、ベッドから起き上がるだけで10分もかかり、地下鉄の階段を降りるのにも四苦八苦。

正直、店へ向かう途中まで、「こんなことなら、ギリギリまでホテルで寝ていれば良かった。」と思ったほど。

何とか店に辿り着いた時はホッとしたが、この状態でアルコールなんて摂取したら、ホテルに戻れるかどうかもわからない。

ということで、泣く泣くビールは断念。

素直に、餃子とラーメンを食べることにした。

当初はラーメンを頼む予定はなかったので、何を注文するか迷ったが、常連らしき先客2人が、ともに「辛口ラーメン」と注文していたので、僕もそれを注文することにした。

辛口ラーメンは、通常メニューに掲載されておらず…。

期間限定のものだった。

いやはやこれは、かなり辛そうだぞ。

僕は、そんなに辛い料理が得意じゃないのに、勢いで頼んでしまったことをちょっと後悔。

常連の人と違って、僕は初来店なのだから、もっと定番的なものを注文しておいたほうが、無難だったかも知れない。

でも、もう、悔やんでも後の祭り。

唐辛子は、身体を温めてくれる食材だから、腰痛にも効くという説(ホントか?)を信じて待つことにした。

ラーメンのパートナーとしては、「水餃子」を選択。

本当は「焼餃子」も食べたかったのだけれど、焼餃子となると、どうしてもビールが飲みたくなってしまうので、グッと我慢することにした。

まず先に水餃子が出てきた。

自家製のタレがついてきて、ショウガも一緒に添えられていた。

小ぶりながら、しっかりと手作り感が感じられる餃子だ。

そして。

辛口ラーメンが到着。

赤唐辛子のビジュアルが凄い。

その中身がくりぬかれており、スープには、たっぷりと「辛味成分」が溶け出していた。

僕は、一口スープをすすっただけで、その辛さに痺れた。

いやはやこれは辛口だ、激辛だ。

ラーメンと水餃子の共演。

僕は普段、ラーメン屋に入ってもラーメンを注文せず、餃ビーばかりしているため、これは珍しいコンビと言える。

ただ、たまにはこういう組み合わせも悪くない。

僕は、店内ポスターのオジサン気分で、それらを味わうことにした。

餃子は、小ぶりながらしっかりとジューシーで、粗切り野菜と肉の食感もいい。

まさに「手作り」の味。

流石、餃子を店名にあげているだけのことはある。

朝からこんなちゃんとした餃子が食べられることに感激。

腰痛がなくて、僕に余力があれば、焼餃子やビールも注文したいところだったのだけれど…。

それは来年の楽しみとしてとっておくことにした。

とにかくラーメンが辛いので、水餃子を投入してみた。

餃子は優しい甘みも感じられたので、強烈なスープの味を緩和してくれると思ったからだ。

この試みは悪くなく、僕はなんとか最後まで完食することができた。

ラーメン自体はあっさりとして美味しかったので、次回訪問する際は、無難にしょうゆラーメンあたりを注文しようと思う。

…ただ、健康体で再訪したら、ラーメンなしの餃ビーになっちゃうかもしれないけどw

すすきの「餃子ダイニング 一角」で、餃子ローディングした北海道マラソン前日の夜。

北海道マラソン前日。

僕は、あまりの猛暑に耐えられず、「福来軒@すすきの」で餃ビーをした。

その後、東京から予約していた、北海道スポーツ整体院を訪問し、骨盤矯正、猫背矯正、マッサージなどを行ってもらった。

なんとなく、腰痛が少しだけ和らいだような気がしたため、僕はふたたび「すすきの」に繰り出した。

痛みを抱えた状態で、北海道マラソンをまともに走れるのかどうか不安な状態だったが、せめて、エネルギーだけは補充しておこうと思ったのである。

レース前日には、カーボ(炭水化物)ローディングをしておくのが良いというのが、フルマラソンの法則。

餃子は、小麦粉の皮に包まれた完全食だから、カーボローディングには最適。

僕は餃子ランナーなのだから、ポパイのほうれん草よろしく、餃子ローディングが必要なのだw

僕が目指した店は、すすきのに数多くある《飲み屋だらけの雑居ビル》内。

その4階の一角にある一角。

これは、書き間違いではない。

一角(いっかく)にある、一角(ひとかど)なのだ。

入店。

僕が入店したのは、まだ宵の口だったが、そこそこ賑わっており、僕が店を出る時には満席になっていた。かなりの人気店だ。

僕は、カウンターの片隅に座って、ドリンクメニューを眺めた。

ビールを飲みたい気持ちをグッとこらえて、ウーロン茶を注文。

昼間のビールは汗で蒸発してしまった筈だが、夜のビールは翌日に残る。

ただでさえ、まともに走れるかどうかわからないのに、アルコール摂取は危険だと思ったのだ。

ウーロン茶と一緒に、もやしの和え物が出てきた。

この店は、ワンドリンク制を採用しており、ソフトドリンクの注文でも、お通し代がかかる。

ただ僕は、あらかじめこの告知を了承して入店したのだし、もやしの和え物は美味しかったので、何の問題もない。

餃子メニュー。

そのラインナップは充実しており、ノーマル餃子(といっても具は多彩)が8種類と、変わり餃子が4種類並んでいた。

素晴らしいのは、ノーマル餃子8種類を、1個単位で自由に組み合わせて注文できること。

1人での訪問だと、多種類の餃子を食べるのは、なかなか厳しいものがあるので、これは嬉しい。

だから僕はもちろん、8種類を1個づつ、8個のセットを注文した。

餃子に関するこだわりもたっぷり。

酢胡椒がオススメされており、酢は、こだわりの「千鳥酢」を使っているとのこと。

千鳥酢と餃子の相性が抜群なのは、別府の名店「湖月」で実感している。

そう言えば…。

5年前の北海道マラソン後に訪れた「SAPPORO餃子製造所」でも、千鳥酢を売りにしていたことを思い出す。

ラー油も自家製。

このこだわりが良いなぁと思いながら、つらつらと物思いに耽っていると…。

焼餃子が来たー!

外見からは、単なる餃子8個に見えるが、中の具は8種類全て異なっている。

そして、その全てに僕はこだわりを感じた。

8種類どれも良かったが、個人的ナンバーワンは、海鮮牛タン餃子。

一口囓ると、海鮮汁(?)のようなものが溢れ出してきて、実に美味だった。

ビーフカレー餃子は、カレーの味わいがじっくり感じられる肉餃子。

海老餃子は、全く肉が入っておらず、海老の旨味が詰まっている。

ゆず味噌餃子は、ゆずの風味が強烈で最高だったし、鳥ごぼう餃子の食感と生姜の風味も良かった。

オーソドックス系の焼餃子やしそ餃子も、野菜ザクザク系で僕の好みのタイプ。

それぞれの餃子は、単なる「中身の具がちょっと違う」というレベルではなく、ひとつひとつに工夫があり、こだわりが感じられた。

いやぁ、もう、これは本当に最高。

近所にあったら、毎週でも通ってみたくなるような店だった。

僕は、これらの餃子を《おかわり》することも考えたが、折角だから、【変わり餃子】メニューの、チーズ明太餃子を注文してみることにした。

海鮮牛タン餃子やカレー餃子なども、一般的には、十分変わり餃子のレベル。

それなのに、あえて、【変わり餃子】と謳っているメニューなのだから、相当なこだわりがある筈。

僕は、チーズも明太子も大好きなので、それがどういう餃子になっているか、大いに期待した。

そして…。

チーズ明太餃子登場!

いやぁ、これが美味しかったなぁ。本当に、最高に美味しかった。

肉とチーズが絶妙に絡み合っている上、明太子が中からも外からも主張している。

チーズ好き、明太子好きにはたまらない。これはもう、究極のアンサンブルだ。

あまりに美味しかったので、もう1人前注文しようかと思ったほど。

いやぁ、この店は本当に素晴らしい。

僕は、店を出ても、しばらくその余韻に浸っていた。

どでかい「餃子」の手書き文字が、この店の餃子に対する自信の表れだ。

そんな文字を眺めながら、僕は誓った。

この店は、また是非訪れよう。今度は、マラソンと関係ない時期に来よう、と。

だって、これだけ最高の餃子なんだから、やっぱり、ビールと一緒に堪能したいじゃないか。

猛暑日の札幌「福来軒」で、餃ビーせずにはいられなかった昼下がり。

今年の北海道マラソンは、スタート時点で、過去最高の暑さに見舞われた。

しかし、その前日は、それよりもさらに、猛烈に暑かった。

僕が札幌に到着した12時過ぎの気温は、なんと…。

36℃!

もあったからだ。

歩いているだけでも汗が噴き出してくる。

僕は、高温多湿の東京に住んでおり、暑さには強い方だと自負しているが、それでもやっぱり猛暑日はきつい。

僕は、大通公園でのランナー受付を早々に済ませると、猛暑で失ったエネルギーを補給するため、この店に入った。

1966年に創業した、札幌屈指の老舗ラーメン店「福来軒」だ。

店頭のテント看板には、「本店」「西岡店」の記載もあるが、この2店は既になく、今はこの「すすきの店」だけになっている。

入店して驚いたのが、大量の有名人色紙群。

カウンターだけ13席のコンパクトな店だが、その店内を、色紙たちが埋めている。

カウンター上。

店内の壁。

天井まで埋め尽くしている。

ちょっと年期が入ったサインが多く、昭和の時代に書かれたサインも沢山あった。

その割にお客さんが誰もいなかったのは気になったのだけれど、すすきの歓楽街の中にあるから、きっと、夜に賑わう店なのだろう。

メニューの種類は多くない。

店の外観は町中華風だったが、ここはあくまでラーメン専門店のようなので、自慢のラーメン5種類と、トッピング類、そして…。

「手作り焼きギョーザ」だけ。

そう。

僕は、この店の餃子が美味しいという情報を得て、猛暑の中を訪れたのだ。

ということで、カウンターに座るなり、餃子を注文。

するとすぐに、厨房内の店員さんからこう言われた。

「ラーメンは?」

短いフレーズだったが、言外には、「まさか、うちの店に来て、ラーメンを頼まないなんてことはないよな?」という、強い圧力を感じた。(あくまで個人の感想なので、念のためw)

僕は、その圧力に屈しそうになったが、それほどお腹が空いてなかったし、夜には別の店で餃子を食べる計画もあったので、胃に余力を残しておきたかった。

そのため、ちょっと怯えながら、いつものフレーズで急場を凌いだ。

「…とりあえず、まだいいです。」

店員さんは、不服そうな表情を見せた(個人の印象)が、餃子を焼き始めてくれた。

とりあえずも何も、この後ラーメンを注文するつもりはないのだから、できるだけ早く餃子を食べて退店しなければ。

そう思いつつも、僕は、追加でビールを注文することにした。

僕は基本的に、レース前日には飲まないことを信条としていたのだけれど、こんなに暑くては、やっぱりビールを飲まずにいられなかったのだ。

胃に余力を残すんじゃなかったのか?というツッコミが入りそうだが、ビールは別腹に入るので、問題なし。

たとえ飲んでも、少し歩けばあっという間に汗になる筈…という気もしたので、開き直って注文。

店員さんに、「ビールは餃子と一緒に出してください」と伝えると、「で、ラーメンは?」と言わんばかりの表情(個人の印象)を見せられたが、何とか承諾してもらい…

10分程度すると、それらは一緒に出てきた。

焼き色が美しい!

メニュー写真よりも、断然美味しそうじゃないか。

小ぶりながらも、手作り感を感じさせるし、間違いなくビールに合う筈。

しかもビールは、この地ならではのサッポロクラシック。

申し分ない餃ビーコンビだ。

囓ってみる。

いやぁ、旨いぞ!

サクサクの皮と、白菜ザクザクの具。

下味がついているので、何もつけなくても実にジューシー。

ニンニクもしっかり効いており、僕の好きなタイプの餃子だ。

サッポロクラシックとの相性も、もちろん抜群だった。

ただ、惜しむらくは、こぶりなので、あっという間に食べ終わってしまうこと。

僕は、もう1人前注文したくなったが…ラーメンを頼まずに餃子を追加注文する勇気がなかったため、諦めることにした。

別に悪いことをしているわけじゃないのだから、堂々と注文すれば良かったのだろうけれど…それができるような雰囲気ではなかったのだ。

ちょっと残念。


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