東京メトロ日比谷線、小伝馬町駅から徒歩3分。
駅からは近いのだけれど、路地裏にあるため、ちょっと見つけにくい店だ。
店の名は、「華」
ただ、「中華料理」の「華」と重なってしまうためか、店頭では、ひらがな表記の「はな」になっていた。
店名に引っかけて、電話番号の末尾4桁は、8787(ハナハナ)。
僕は一瞬、せんだみつおのギャグを思い出したが、よく考えてみたら、ちょっと違った。
若い人にはわからないだろうなぁw
僕が入店したのは、午後6時台の明るい夕間暮れ。
夕食タイムにはちょっと早い感じではあったのだけれど、店内は、結構賑わっていた。
間口の狭い店だったが、処狭しとテーブルが並んでいて、意外と席数がある。
テーブル席の奥には、カウンターと厨房があった。
僕は、カウンターの片隅を確保。
調理風景を見ながら料理を待つことができるので、ひとりの時はカウンターがいい。
やおら、メニューを眺める。
町中華にしては珍しく、おつまみ類が非常に充実しているのが素晴らしい。
僕は、もちろん焼きギョーザとビールを注文したが、餃子が焼き上がるまでの《繋ぎ》として、「きゅうりの辛味和え」と「ザーサイ」もプラス。
2品頼んでも500円。安い。
こういった手頃なビールのアテが手軽に注文できる店は素敵だ。
ただ、まとめて2品頼んでしまったのは、ちょっと失敗だったかもしれない。
なんとなれば…。
ビールのお供には、こんなものが一緒についてきたからだ。
鶏もも肉の照り焼き。これがもう、抜群に美味しかった。
4切れもあって食べ応えがある上に、下にはレタスが敷かれており、辛子までついている。
大瓶633のビールにこれがついて650円なのだから、非常にお得感があった。
続いて出てきた「きゅうりの辛味和え」と「ザーサイ」も最高。
きゅうりは、そのピリ辛加減がビールとの相性抜群で、「ザーサイ」は、塩味もネギとのコンビも絶妙。これまた文句なし。
おつまみとしては、どちらも完璧な仕事をしている。
いやぁ、これはビールが進む店だぞ。
そして。
焼餃子が登場!した。
ビール(2本目)との共演。
僕は、最近めっきり酒が弱くなってきている上、ひとりで飲むと酔いの回りが早いため、町中華で2本飲むことは滅多にない。
しかし、この店ではどうしても我慢できなかった。
餃子に先駆けて出てきたおつまみ群が、ビール泥棒すぎたからだ。
小品ばかり、たった3品だったのだけれど、どれもこれも文句なし。
だから僕は、俄然、餃子にも大きな期待を抱いた。
焼餃子は、ヒダが美しく、丁寧に作られている。
囓ってみると、干し海老の風味が感じられた。僕の好きなタイプの餃子だ。
下味はそんなに強くないので、普通に酢醤油が合う。
そしてもちろん、ビールとの相性も文句なかった。
この店のおつまみ群は、なんでも旨いに違いないと僕は確信した。
だから、他にも色々食べてみたかったのだけれど…。
ビール2本でお腹が膨れてしまった上に、意識もちょっと朦朧としてきたので、残念ながら打ち止め。
次回訪問時は、胃と腸をしっかり鍛えてから、ビールとおつまみ群を堪能したい。