僕は、今回の北海道マラソンが、10回目の出場となったのだけれど、これまでで一番苦しいレースとなった。
午前8時半のスタート時点の天候は曇り、気温29・2度、湿度78%、風速は0・1メートル。
スタート時点では、高温多湿で風もなく、過去10年で最悪のレース環境。
ただ、僕が苦しかったのは、そういった「外的要因」よりも、今週突如として発生した「内的要因」である腰痛だった。
暑さについては、それほど気にならなかったのだけれど、腰の痛みは、走るたびに増してきて、折り返し(26km)地点あたりではピークに。
関門ごとに用意されている収容バスを眺めながら、「ここでリタイアすれば、この痛みからおさらばできる」と思い、何度も心が動いた。
しかし、前半、痛みに苦しみながらも貯金を作れたおかげで、「ここから先は歩きづめでも、制限時間をクリアできる!」ことになったため、僕はレース続行を決意。
ベタ歩きに切り替えながら、ゴールを目指した。
あとは歩くだけ…だから大丈夫。かと思っていたのだが、甘かった。
…そこから激しい雷雨になったからだ。
札幌地方では、大雨洪水警報が出たほどの大豪雨。
僕は、シャワーラン好きのランナーではあるが、これはもうシャワーのレベルじゃない。滝だ。
たまらず走り出してみたものの、いったん緩めた身体は、もう、走ることを拒否。
強い痛みが襲ってきて、結局すぐにウォークに戻さざるを得なかった。
…結果。
1時間にも及ぶ「滝行ウォーク」で、心が折れそうになりながら、なんとかフィニッシュ。
5時間半のタイムは、僕のマラソン人生で、もちろんダントツのワーストタイムだ。
念願のフィニッシャーアイテムをゲット。万々歳。
…とも言えないのが、今朝の状況。
猛烈な腰の痛みで、起き上がるまでに10分もかかってしまった。
レースで無理をした「ツケ」がやってきたのだ。
今日は休暇をとったので、とりあえず今はまだ札幌に滞在しているが、今日、まともに帰京できるのかどうかさえ怪しい状況。
つらい、痛い。本当に苦しい北海道マラソン開けの朝を迎えている。
完走出来た瞬間は、本当に感動したけれど、その代償は半端じゃない。
しばらくは、この痛みが尾を引きそうだ。うーん。