SF
現在開催中の「第64回神田古本まつり」では、魅力的な古本たちが無数に販売されている。 僕は、このイベントの初日に参加。 恒例の青空掘り出し市では、通常期よりかなりお得な本たちが出品されていた。 イベント開始早々ということもあり、まだまだ古書収集…
今日は、10月1日。 ついこの間、年が明けたばかりだと思っていたのに、もう、10月1日になってしまった。 月日の経つのは本当に早い。早すぎる。僕も歳をとるわけだ…(タメイキ) 僕は、毎年10月1日になると、この小説を思い出す。 フレッド・ホイルが書いた…
4月10日。宇多田ヒカルの最新アルバム『SCIENCE FICTION』が発売された。 デビュー25周年にして、初のベストアルバムということもあり、もちろん、売れに売れている。 初週で17.2万枚を売り上げ、オリコンでも初登場1位を記録した。 僕は、宇多田ヒカルの熱…
少年コミック界に燦然と輝くレジェンドとして、誰もが知っている藤子・F・不二雄先生。 『ドラえもん』『パーマン』『オバケのQ太郎』『キテレツ大百科』等々…その代表作は、枚挙に暇がない。 そんな藤子・F・不二雄先生には、大人向け《SFコミック作家》…
今は亡き栗本薫さんが遺した、世界最大のヒロイック・ファンタジー《グイン・サーガ》。 1979年5月。第1巻「豹頭の仮面」で始まった壮大な物語は、栗本さんのライフワークとして、30年もの間、書き続けられた。 2009年5月。栗本さんは、膵臓ガンのために56歳…
昨日、12月23日発売。 SFマガジン 2023年 02 月号 [雑誌] 「SFマガジン」最新号の表紙を飾ったのは、AI(人工知能)によるイラストだった。 AIのイラストは、表紙だけじゃない。 巻頭カラーの全8ページでは、AI絵本「わたしのかきかた」が掲載されていたし……
SFマガジンの最新号が、空前の大ヒットになっているようだ。 その理由は、何と言っても豪華絢爛な表紙イラスト。 スタジオぬえ所属の著名イラストレーター、加藤直之氏の手になる「機動戦士ガンダム」や「宇宙戦艦ヤマト」「ブリュンヒルト(銀河英雄伝説)…
今日の東京地方は、朝からがっつり雨が降っている。 ということで…。 僕の頭の中にはこのフレーズがリフレインした。 朝だ。雨がふっている。朝だ雨(アサダアメ)だ。 オールドSFファンなら誰でも知っている、横田順彌先生(ヨコジュン)の名作短編。 そう…
久しぶりにロードショーで邦画を見た。 「夏への扉 ―キミのいる未来へ―」だ。 原作は、ロバート・A・ハインラインが1956年に発表したSF小説。 SFファンならば知らない人はいない大傑作で、僕も、子供の頃に読んで感動したことを覚えている。 6月25日から公開…
SFファン、ミステリファンであれば、この機会を逃す手はない。 amazonプライムデーに先駆け、早川書房が、約1年3ヶ月ぶりにKindle本の大セールを始めたからだ。 1,500点にも及ぶ対象商品が、最低でも半額、商品によっては、70%オフになっているので、超お得…
この1年で、世界は大きく変わってしまった。 まるでパンデミック系のSF映画を見ているかのような状況が、突然、現実となって世界中を襲ったからだ。 まさに、事実は小説よりも奇なりだと、僕は感じていた。 こんな《非現実》が日常になってしまうと、SF作家…
先月末。 僕は、松山市で開催された筒井康隆先生のスペシャルトークイベントに参加した。 これは、「没後20年 真鍋博2020」関連イベントとして企画されたもので、筒井康隆先生が、真鍋博画伯の思い出を語った内容になっている。 僕は、その時のことを、この…
「没後20年 真鍋博2020」会場の売店では、展示にまつわる、さまざまな関連商品が発売されていた。 展示内容を見て感服した僕は、それらの商品群も大いに気になった。 トートバッグ。 ブックカバーやしおり。 ポストカード。 なんと、お酒まで販売されていた…
圧巻。 「真鍋博2020」の展示内容は、まさに《圧巻》としか言えないものだった。 僕は、ここを訪れる前に、筒井康隆先生のトークイベントに参加。 この講演で筒井先生が語られた、真鍋博先生の凄さを、僕はまざまざと実感した。 いやはやなんとも独創的で、…
数日経った今でも、まだ、講演の余韻が残っている。 あぁ、松山まで遠征してよかった。 本当に、心からそう思える、極上のスペシャルトークだった。ツツイスト冥利に尽きる。 没後20年 真鍋博2020|愛媛県美術館 この講演は、現在、愛媛県美術館で開催されて…
絶句。 僕は、昨日、帰宅途中の電車の中でこの情報を知り、思わず「えっ」と叫びそうになってしまった。 警視庁は自殺とみて調査中ということで、「いったい、なぜ…。」と思わずにいられない。 彼女の出演作品は多数あるけれど、僕にとっては、何と言っても…
これはまさに、宝箱のような短編集だ。 キスギショウジ氏の生活と意見 (竹書房文庫) 「全篇初収録+書き下ろし!」の珠玉作品が、なんと十九篇も収録されている。 いやぁ、嬉しくて嬉しくてたまらない。 編集を手がけていただいた日下三蔵先生、そして、発行…
たった100文字の作品ばかり *1なのに、読後に大きな広がりを感じる。これぞSF。掲載作品だけじゃない。表紙デザイン*2、著者略歴*3、オビの推薦文*4、内容紹介*5、関連書案内*6まで、すべてが100文字。実に画期的な本だ。 100文字SF (ハヤカワ文庫JA) 作者…
今から1年前。いや、半年前でもいい。 世界がこんな状況になってしまうことを、予想した人などいるだろうか。 COVID-19。新型コロナウイルスと呼ばれる脅威が、まさか、全世界に降りかかってくるなんて、いったい誰が想定していただろう。 日本では、奇しく…
大ヒットした「5分間SF」に続く、草上仁先生、待望の新刊が発売された。 7分間SF(草上仁) 「7分間SF」の登場だ。 そのタイトル通り、「5分間SF」の姉妹編とも言える位置づけの本で…。 表紙イラストや、オビの雰囲気も統一されている。 「5分間SF」が、各編…
凄い祭りが始まった。 その名も、春のハヤカワ電子書籍祭だ。 早川書房の国内外1,000作品「電子書籍版」が、(紙の本に対して)最大50%割引になるというではないか。 Kindleストア限定の企画ではあるが、それで必要十分と言う人も多いだろう。 こういったフ…
右を見ても、左を見ても、自粛ばかりで滅入ってくる。 首相が、「大規模イベントの自粛要請」をかけてからは、加速する一方だ。 《大規模》の基準が明確に示されていないために、とにかく《人が集まるイベント=自粛》になりつつある。 何もそこまで自粛しな…
昨日の退勤後。 僕は、発売になったばかりの「SFマガジン」をゲットするべく、都内の大手書店に駆け込んだ。 そして、言葉を失った。 SFマガジン2020年04月号 あぁ、眉村卓先生…。 表紙に掲載された、物憂げなその瞳を見ていたら、僕はとても切なくなってし…
今年も「SFが読みたい!」が発売になった。 SFが読みたい! 2020年版 これは、「このミステリーがすごい!」のSF版ともいえるもので、前年のベストSFランキングが、その目玉になっている。 ランキング以外にも読みどころは満載で、目次を見ているだけでも心が…
「ヨコジュン」という愛称で親しまれた、SF界の鬼才、横田順彌先生が亡くなってから、はや、1年が経つ。 僕の思いについては、1年前のエントリーで書いたから繰り返さないけれど、ヨコジュンは、僕がこよなく愛したSF作家のひとりだった。 僕は、今でもその…
昨日、12月25日。僕は、この日を指折り数えて待っていた。 僕が子どもの頃から、こよなく愛してやまない「SFマガジン」の、60周年記念号発売日だったからだ。 SFマガジンは、毎年2月号が創刊記念月号であり、昔は、大増ページの「特大記念号」となるのが通例…
悲報は、突然飛び込んで来た。 あまりにショックで、どうにもこうにもやりきれない。 昨日の帰宅時に、僕はTwitterのタイムラインでその情報を知り、電車内で、思わず「えっ」と叫んでしまったほど。 僕は、漫画を滅多に読まないのだけれど、そんな僕にとっ…
台風一過の日曜日。 僕は、1年ぶりにこの駅に降り立った。 駅から5分程度歩いた場所にある、世田谷文学館に行くためだ。 前回は、そこで開催されていた「筒井康隆展」に訪れるため、この駅を訪れたのだけれど、あれからもう1年が経ったのか。月日の経つのは…
開催は、昨日10月13日の夕方。 もしも台風が来なければ、僕は、岩手の北上にいて、マラソンレースの余韻に浸りながら、餃ビーを堪能していた筈の時間だ。 9月に発売されたイベント前売券は、あっという間に完売。当日券の販売はないため、僕は、涙を呑んで諦…
最初はとても違和感があった。 5分間SF (ハヤカワ文庫JA) 「5分間SF」というタイトルを見た時、そしてそれを読んだ時の印象だ。 SF短編の名手である草上仁氏の作品群だから、その内容については、もちろん文句なく楽しめる。 しかし、収録されている作品の長…