JR山手線「駒込」駅から徒歩3分。
雑居ビルの中に、その店(中華水雲居)はさりげなく存在している。
歩道添いの案内板がなければ、見過ごしてしまいそうだ。
過日、飛鳥山公園で花見ランをした日、フィニッシュ後に餃ビーをするべく、辺りを散策していたら、僕は、この案内板に出会った。
興味を惹かれてビルの中へ。
店の入口は、いかにも大陸系と言った趣だった。
僕は、日本ならではの町中華を愛しているが、こういった大陸系の店も嫌いじゃない。
入店。
店内はテーブル席のみ。
全18席なので、それほど広い店ではないが、午後2時頃という中途半端な時間帯だったのに、ほぼ満席。
僕が入店した後は、外で何人かが待っていたので、なかなかの人気店だ。
店内のホワイトボードでは、いかにも大陸系っぽい、ボリュームたっぷりの定食が案内されていた。
しかし、僕がこの店に入ることを決めたのは、定食が食べたかったわけではなく…。
このメニューだった。
餃子には、「手延べ」「でっかい」という2つのパワーワードがついていて、実に魅力的だ。しかも、生ビール(中)が310円と激安。
これはまさに、餃ビーしてくれ!と言わんばかりではないか。最高だ。
まぁ、そんなことを言われなくても、もともと餃ビーするつもりではあったのだけれどw
テーブルにあった写真つきメニューで、「手延べ」「でっかい」餃子のビジュアルを確認。
いやぁ、これはかなり期待できそうだぞ。
僕は、ノーマルのでっかい餃子を焼餃子で、エビ餃子を水餃子で注文。
折角来たのだから、もう1品(ホワイトボードにあった、とりとかパクチーとか)頼もうかと思ったのだけれど、とりあえず、2皿食べてみてから考えることにした。
結果的には、これが大正解だった。
15分ぐらい経った頃…。
焼餃子が登場!
ひと目見ただけで、たっぷり詰まった具とぶ厚い皮が想像できる、魅惑的なフォルム。
まさに「手延べ」「でっかい」という名前を裏切らない、魅惑的な餃子だ。
続いて…。
水餃子も登場!
これも、皮のインパクトが強烈。「手延べ」の名前はダテじゃないと思える餃子だった。
310円の格安中ジョッキと競演。いやぁ、もう、たまらない。
僕はこの至福を味わうために走っている、生きているのだ。
手延べでっかい餃子は、見た目のインパクトも抜群だったが、ひとくち囓ってみて、僕はさらに衝撃を受ける。
分厚い皮にたっぷりの具が詰まっていて、見た目以上に食べ応えがある。
肉汁もたっぷり封じ込まれていて、何もつけなくても十分に美味しい。
いやはや、これはレベルの高い餃子だぞ。
エビ水餃子はさらに強烈。
この皮の分厚さに注目して欲しい。
水餃子になると、皮のもちもち感が増して、その存在をさらに主張する。
プリプリ海老の存在感も素晴らしかったのだけれど、とにかく皮が凄い。分厚すぎるのだ。
僕は常々、小麦粉の皮こそが餃子の命だと主張している。
だから、手羽餃子なるマガい物を認めないのだけれど、そんな僕でも、この皮はちょっと行き過ぎと思えるぐらい、存在感を放っていた。
もちろん十分に美味しかったし、ビールにも合ったのだけれど、いかんせん、お腹にたまった。
本当はもう1皿ぐらいいくつもりだったのだけれど、お腹の中が小麦粉で悲鳴を上げていたため、これで断念。
もっと胃を鍛えなくちゃなぁ…。
ということで、他のでっかい餃子については、次回訪店時の楽しみにすることにした。
このでっかい餃子なら、餃子1皿とビールでも十分お腹いっぱいになる上、価格は800円台に納まるので、申し分のないコスパ。
餃ビー好きなら、見逃せない店だ。