今年の北海道マラソンを完走した後、僕は全く走れなくなった。
毎朝、起き上がるだけでも、悶絶級の苦痛に襲われることとなったからだ。
帰京してからのMRI検査で、その原因が判明。
なんと「腰椎圧迫骨折」で全治3ヶ月という重傷だった。そりゃぁ、痛いわけだ。
ただ…。
行きつけの整形外科では、意外な診断結果も受けた。
今回、僕が骨折に至った直接原因は、《フルマラソン完走》ではなさそう、というのである。
北海道マラソン4日前、腰痛が発生した段階で、骨粗鬆症によって骨にヒビが入ったか、その時点で骨折していたのではないかというのが、院長先生の見立て。*1
だから、北海道マラソンのスタートラインに立ってしまったことが、そもそもの間違いだった。
もちろん、そんな状態でフルマラソンを完走したことが、ダメージを深めたことは間違いない。’
しかし、完走したと言っても後半はベタ歩きだったのだから、前半に無理して走った段階で、手遅れだったのだ。きっと。
もしも途中でリタイアし、さらに骨折していたとなればショックの二乗。
出走したことを後悔し、精神的に立ち直れなくなっていた可能性が高い。
となれば…。
念願だった完走賞をもらえた分、走りきった意味はあったかもしれない。
いや。もう、そうに決まった。
ならばやっぱり、そんな完走の喜びに浸らせてもらおう。
レース出走前から、ずっと楽しみにしていたこと。
道マラ完走者しかもらえない、フィニッシャーカップでビールを飲むのだ。
レース後、サッポロビールブースでの抽選で当たったサッポロクラシック缶も、僕は大事に持ち帰ってきた。
サッポロクラシックは、北海道限定ビールの筈なのだが、今や、東京でも簡単に入手可能。
ただ、本場から持ち帰ってきたことに意味がある。
このアルミカップでそれを堪能できるだけでも幸せだ。
ビールのパートナーは、もちろん餃子。
それも、日本一の餃子店である「東亭」の焼餃子と一緒に味わおう。
最高の餃子をお供に、完走賞のアルミカップで味わう、サッポロクラシック。
骨折の憂さ晴らし餃ビーとして、これ以上のシチュエーションはない。
いやぁ、美味しかった。美味しかったなぁ。
骨折で走れず、落ち込んでいる心を癒やすには、やっぱり、餃ビーが一番だ。
*1:コメント欄で教えていただき、ハタと気がついたのだけど、レース前日に行った整体院での骨盤調整やマッサージが、裏目に出た可能性もある。