小田急線「成城学園前」駅から、徒歩1分。
オシャレな街にふさわしく、カフェのような佇まいで、その店は存在していた。
店の名は、「Gyoza Brothers(ギョーザブラザーズ)」。
日本語にすると「餃子兄弟」となり、福岡の大人気店と重なるが、あちらはガチの中華料理店なので、無関係だ。
カフェのように見えたのは、気のせいじゃなかった。
もともとこの店は、《カフェのような餃子専門店》をコンセプトに、2015年にオープン。
以降、成城の街に根づいて、今年で8年目を迎えている。
僕は、昭和から続く日本的な町中華をこよなく愛しているが、たまには、こういう店もいい。
入店。
カラフルなグラスたち。
天井にもキラキラとした装飾がぶら下がっている。
やっぱりちょっとオシャレな感じで、女子ウケしそうだ。知らんけどw
とりあえず、同伴者と乾杯。
僕らは、至って普通のビールしか飲まなかったけれど、クラフトビールもあったし、さまざまなカクテルも用意されていた。
餃子の種類はこんな感じ。
焼餃子、水餃子は、ニンニクあり/なしが選択できる。
焼餃子には大皿があり、数が多くなればなるほど安くなる…のかと思ったら、違った。
何個頼んでも、1個あたりは58円だが、大人数で来るときは、まとめた方が便利なのかも知れない。
ビジュアル的に、変わり種餃子が気になったけれど、まずはオーソドックスに、ノーマルの焼餃子と水餃子を注文。
ビジュアル的には、正直ちょっとイマイチな感じ。
焼餃子の方は、メニューの写真だと綺麗な焼き色なんだけれどなぁ。
ただ、味はそんなに悪くなかった。具は軽めだったけれど、野菜の甘みも肉汁も、それなりに感じられて、ビールには合う。
これは、みんなで大皿でバクバク食べる餃子なのかもしれない。
しそ餃子とわさび餃子。
ベースとなるノーマル焼餃子が控えめな分、他の具材が逆に引き立つ。
紫蘇の風味がしっかり感じられるしそ餃子も良かったが、個人的に気に入ったのは、わさび餃子。
囓った途端、口から鼻にツーンと抜けるほどの、強烈なわさび感。
いやぁ、これは、わさび好きにはたまらない餃子だぞ。
わさびと肉の味わいもしっかりマッチしており、この日1番のお気に入りになった。
赤から餃子。
辛子がたっぷり入った餃子。その辛さは、しっかり焼けた表面からも十分伝わってくる。
これがまた、インパクトがあって良かった。
これら変わり種餃子は、ノーマル餃子よりもちょっと割高になってしまうが、値段分の価値はあるなぁと思った。
変わり種中の変わり種。ちーまる餃子。
大福のようなもちもちの皮は良いのだけれど、チーズ感は殆どなかった。
具は肉中心で、チーズの風味は、微かに感じられるだけなのだ。
僕は、囓ったらチーズが伸びるぐらい出てくるのかと期待していたので、ちょっと拍子抜け。
揚げエビ餃子。
これは良かった。クリスピーな皮にチリソースがかかっており、具にもしっかりと小エビが入っていて美味。
キムチチゲ餃子。
辛さも量もそれほどなかったけれど、具はたっぷり入っていて食べ応えがある。
餃子は、ノーマル水餃子と同じもの。
水餃子は癖のない味わいだったので、こういったスープ餃子にした方が合うような気がした。
この店には、他にもいろいろとメニューがあったのだけれど、結局、バラエティ豊かな餃子だけでお腹いっぱいになってしまった。
駅からも近いし、軽く餃子を楽しみたい時、ふらっと寄りたい店だ。