餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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圧巻の変化球!「菊亭@篠崎」のパクチー《両面焼き》餃子

【前回のあらすじw】

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都営新宿線の篠崎駅から、歩いて20分。住宅街の中に、突然出現する「菊亭」で、僕は、「皮から手造り」餃子とビールを注文。

満を持して出てきた焼餃子は、野菜のザクザク感をしっかり残した具と、強烈なニンニクパンチ、カリカリでもちもちの皮が相まって、文句なしの旨さ。

僕は、素晴らしい餃子に出会えた感動で心が震え、おかわりをしようかとも思ったのだけれど、少し考えて、違う選択肢をとることにした。

絶品餃子ここにあり!駅から20分歩く価値のある「菊亭@篠崎」に感動した夜 -

「菊亭」は、1974年に開業した町中華。昭和の老舗だ。

ニンニクがガツンと効いた、食べ応えのある焼餃子は、そんな老舗にふさわしい王道の旨さだった。

しかし、この店は、単なる《昭和の町中華》ではない。

定番のメニューをメインに据えながら、チャレンジングな料理にも挑んでいる店だった。

それは、店へ入る前に見た、この看板からも明白。

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「ビールのアミーゴ チリコンカン」

アミーゴは、スペイン語で「友達」の意味。

創業45年を超える老舗が、スペイン語でプッシュするチリコンカン。これは侮れない。

その隣には、《シンガポールカレービーフン》などという表記もあり、多国籍料理店のようなムードを醸し出している。

入店後も、僕はこの店のチャレンジングなメニューに、ちょっと驚く。

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このメニューだけ見ると、オーソドックスな中華料理店に思えるし…。

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壁にも、オーソドックスな中華料理名が並んでいる。

…が、その一方でこんな表示も出ていた。

f:id:ICHIZO:20210303013504j:plain雷・納豆厚揚げ?ワンタンラザニア?

「ダサ巻玉子」(だし巻きじゃなくてダサ巻き?)や、「エビのみ焼」(のみって何?)と言ったメニューが、さりげなく案内されていて、実に気になる。

そして、なんと言っても僕が目を惹かれたのは、この掲示だ。

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ゆでポン餃子とパクチー餃子。

揚げ餃子の食感になると言う《餃子の両面焼き》にも、オプションで対応。

これは試してみたくなる。

ということで、僕は、この両方を注文し、折角なので、パクチー餃子は両面焼きで出してもらうことにした。

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まずは、ゆでポン餃子が登場。

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具は、普通の焼餃子と同じだったが、茹でると、皮のもちもち感が際立って、別の美味しさを醸し出す。

優しいポン酢の味わいが、パンチ力のある具を、絶妙に落ち着かせている。

いくらでも食べ続けることができそうな餃子だ。

そして。

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パクチー餃子がやってきた!

いやはや何とも、衝撃的なビジュアル。

パクチー餃子という変化球に、《両面焼き》オプションまで加えたため、相当なクセ球になった。幻の大リーグボール4号は、こんなところにあったのかもしれない。

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こんなん、ビールと合うに決まってるじゃないか!

囓ってみると、その衝撃は倍加する。

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緑一色w

これは見事な役満餃子だ。

その具は、オーソドックスな焼餃子とは完全に別物で、パクチーの味しかしない。

パクチーは皮にも練り込まれているため、皮までが緑に染まっている。

僕は両面焼きにしてしまったため、焦げてしまった感じになっているが、普通に焼いてもらっていたら、もっと緑が際だっていた筈。

僕がこれまでに食べてきたパクチー餃子の中で、もっともパクチー率が高い気がする。

ただ、両面焼きにしたせいか、皮の味わいが強くなり、パクチーの持つ癖が、逆に抑えられたようにも感じる。

今度は、オーソドックスに焼いたものも味わってみなければなぁ…と思った。

これは、後で知ったことなのだけれど、このパクチー餃子は創業40周年を記念したメニューだったようだ。

店のWebサイトには、このように案内されている。

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パクチーが たっぷり7割も入ったうえに、皮にもパクチーを練り込んだ「パクチー餃子」                              パクチーハイ、パクチー麺、パクチー水餃子、追パクもできますので皆様の御来店をお待ちしております。

パクチー好き必見!! 売切れてたらごめんなさい!! 菊亭40周年記念餃子 - kikutei ページ!

なんと、パクチー麺やパクチー水餃子、追パクまで対応しているという。これは凄いこだわりだ。

この店は、創業40年目にして、いったいなぜパクチーに目覚めたのだろう。責任者に質問してみたいw

餃子の種類としては、さっぱり味の特製スープに浮かんだ「水餃子」や、コクの濃い坦々スープ仕立てになった「坦坦スープ水餃子」というメニューもあった。

だからおそらく、「坦坦スープパクチー水餃子」などというアレンジなども可能な筈。

いやぁ、これは、是非また行かなければなぁ…と思った。

家から遠いのは難点なのだけれど、ならば、それを逆用し、ロングランコースに組み込むと言う手があるw

今度は店まで走って出かけて、お腹を十分に空かせた上で訪れたい。

絶品餃子ここにあり!駅から20分歩く価値のある「菊亭@篠崎」に感動した夜

最寄り駅は、都営新宿線の篠崎駅。

僕は、Googleマップの地図を頼りに店へ向かったが、もしもそれがなかったら不安に感じていたかもしれない。

いや。

それであっても、僕は、道すがら不安を覚えていた。

目指した店は、駅から1.4kmもある上、駅前通りを抜けるとすぐ、閑静な住宅街に入ってしまったからだ。

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駅からは、ほぼ一本道なので、迷いようがないのだけれど、あまりに寂しい道が続く。

本当に、この先に、目指す店があるのだろうか…?

今は、19時までに入店しなければ、ビールが飲めなくなってしまうため、僕は足を速めた。

本当にこの地図で合っているのか?店はあるのか?

そんな心配をし始めた頃…。

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あった!

1974年開業の町中華「菊亭」だ。

店名の上には、「皮から手造りの餃子」という文字。心が躍る。

創業45年を超える昭和の老舗だから、餃子を中心としたオーソドックスな中華料理の店なのかと思いきや…。

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入口の看板では、チリコンカンがデカデカとプッシュされていた。

シンガポールカレービーフンなどというメニューもあり、なかなかチャレンジングな店のようだ。

入店。

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テーブル席は常連客で埋まっていたけれど、幸い、カウンターは空いていたので、その隅に着席。

やおら、メニューを眺める。

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メニューの左端には、「皮から手造りの餃子」と大きく書かれている。

やはり、この店は餃子の店なのだ。

僕は、もちろんそれと瓶ビールを合わせて注文した。

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ビールには、ちょっとしたアテがついていた。

僕は、それをつまみにしながら、店内の掲示や厨房での調理風景などをつらつらと眺めていた。

店は、出前も行っているようで、ひっきりなしに電話が入っていた。厨房は大忙しだ。

そうこうしているうちに…。 

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「皮から手造り」餃子がやってきた!

焼き色の美しさに惚れ惚れする。

その具はパンパンに詰まっており、しかも、かなりのビッグサイズ。

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これで350円というのは、実に安い。僕は、ちょっと感動さえ覚えていた。

囓ってみよう。

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うぉぉぉぉー。

旨すぎる!

野菜のザクザク感をしっかり残した具。強烈なニンニクパンチ。カリカリでもちもちの皮。僕の「超ストライクゾーン」餃子だ。

この餃子の食べ方について、店のWebサイトには、このように案内されていた。

お酢=酸味と甘みが増します。

醤油=しょっぱさが増します。

ラー油=コクと辛みが増します。

自分のタレを探してみてください。

確かに、どんな調味料でもぴったり合う下味がついており、そのまま食べても十分に美味しかった。

そしてもちろん、ビールとの相性も抜群。

僕は、素晴らしい店に出会えた感激で、心が震えた。

篠崎までは、僕の家から電車で40分以上かかるし、駅からも20分歩く必要がある。

だから相当にハードルが高いのだけれど、それでも、遠征した甲斐があったと思える餃子だった。

僕は、出前やテイクアウトができる近所の人が最高に羨ましくなった。

それぐらい僕は、この餃子が気に入った。

折角1時間かけて遠征してきたのだから、もう1人前食べようかもと思ったが、僕は、あえて違う選択肢をとることにした。

(以下、続く。)

かつてない超汁!「代一元 山下店@豪徳寺」のジューシーギョーザに舌鼓

小田急線の豪徳寺駅から徒歩約5分。

夕刻の開店時刻である17時直後に、僕は、目的の店へ辿り着いた。

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店の名前は「代一元 山下店」。

「代一元」という名前で、都内に系列店がいくつかあるが、そのメニューは、店によってかなり異なるようだ。

この店の名物は、店頭の派手な《のぼり》が示すとおり、餃子。ギョーザ。

まさしく僕は、それを楽しみに訪れたのである。

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店内は、テーブル3つの12席と、カウンターが11席。

僕が入った直後は、まだ空席があったけれど、 あっという間に埋まって、外には行列までできていた。

店の電話は鳴り続け、テイクアウト客も頻繁に訪れていた。地元の超人気店だ。

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僕は、カウンターに座り、やおらメニューを眺める。

メニューは両面印刷となっており、その片面は、食事系。

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入口の暖簾で、《中華そば 代一元》と謳うだけあって、麺類のラインナップが多彩だ。

焼きそばが4種類あったり、半分メニューが多数用意されていたりするのが特色で、定食や丼ものも充実している。

ただ、僕はがっつり食事という気分ではなかったので、ひっくり返して裏面を見る。

一般料理とおつまみ、お酒のメニューだ。

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そのトップに書かれているのは、《半ギョーザ・3個入り》。

それに続いて《ギョーザ・5個入り》と書かれており、餃子推しであることが明白。

いや。

この店においては、《餃子推し》ではなく、《ギョーザ推し》と表現するべきなのだろう。

いずれしても僕は、3個で満足できる筈はないので、レギュラーの5個を注文。価格設定も、5個の方が若干お得だ。

飲み物は、スーパードライの中ビン。

ギョーザが出てくるまでのアテとしては、三点盛り(ねぎチャーシュー、メンマ、搾菜の浅漬け)を選んだ。

ビールはすぐに出てきたのだけれど…三点盛りがなかなか出てこなかった。

店は満員状態で、テイクアウト対応も行っていたため、ある程度時間がかかるのはやむを得ないと思う。

でも、おつまみなんだから、ビールがぬるくならないうちには持ってきて欲しいなぁ…と考え初めていた頃、それは出てきた。

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うわっ。

…と、僕は声を上げそうになってしまった。凄いボリュームだ。450円でこれはかなりお得。

この内容なら、ある程度時間がかかってもしょうがない。

僕は、そう納得し、待たされたストレスが一気に吹っ飛んでしまった。単純なものだw

チャーシューはそれほど多くなかったけれど、葱も、メンマも、搾菜も、たっぷり。

それぞれ濃いめの味つけが、ビールのアテには絶好で、僕は大いに満足した。

そんな料理を味わいながら、僕は、ゆったりと、主役であるギョーザの登場を待っていた。

厨房では、次から次へとギョーザが焼き上がっていたが、それは先に入店していた客のものだったり、テイクアウト客用だったりして、なかなか僕の目の前には運ばれてこなかった。

何しろ、この店を訪れる人の、ほぼ全てが餃子を注文しているのだ。焼いても焼いても終わらない。

入店してから20分ぐらい経った頃だったろうか。

ついに、ようやく、僕が待ち侘びていたものが、眼前にやってきた。

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ギョーザだ!

ぷっくりとした、ボリュームのある筐体は、それが手作りであることを裏付ける。

その焼き色も、実に美しい。

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ヒダも完璧。

食べる前から、美味しさを保証してくれるようなギョーザだった。

そんなギョーザの登場を待ち侘びていたのは、僕だけじゃない。

ギョーザにとって最強の相棒も、ツーショットを楽しみにしていた。

だからもちろん、その写真を残しておく必要がある。

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ギョービーだ!

あぁ、なんて幸せなんだろう。

このツーショットを見ているだけで、僕は幸せな気分になる。

しかしもちろん、本当の幸せは、食べて味わってこそ得られるもの。

ということで、いざ、僕はそれを囓ってみると…。

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なんという超汁!

僕の口内に、とびきりジューシーな味わいが溢れた。

肉汁…というのとはちょっと違う。肉と野菜の味わいが、濃厚なスープに包まれて、一気に押し寄せてくる感じ。

これは、かつてない超汁感だ。

肉も野菜も、丁寧に粗く刻まれているため、その食感もいい。

皮はカリカリもちもちで、ボリュームたっぷりの具をしっかりと受け止めている。

バランスのとれた、実にレベルの高いギョーザで、流石、来店客誰もが注文するだけの人気メニューだけあると思った。

僕は、結構お腹が膨れてしまったのだけれど、それでも「おかわり」をしたくなったほど。

この日は、外に行列も出来ていたほどだったし、また20分待つのもなぁ…と思い諦めたが、また、機会があれば是非訪れたい店だ。

ジューシー点心6選

ジューシー点心6選

  • メディア: Prime Video
 

「大阪王将」監修《餃子味》ピザサンドを焼いてみた!

「大阪王将」監修の《餃子味》ピザサンドは、ほぼ餃子だ。

「ほぼ餃子」と「餃子」の間には、超えられない壁が存在するものの、例えば、餃子ドッグのような「なんちゃって餃子」よりは、餃子度が高い、と僕は思う。

世間において、手羽餃子なる「エセ餃子」が、一定の市民権を得ている(認めたくないが)なら、僕は、このピザサンドこそ餃子仲間だと広めたい。

ということで、その普及に努めるべく、さらに餃子度を高める実験を行おうと思った。

ピザサンドを焼いてみるのだ。

この食べ物は、電子レンジ調理を前提としているため、まずは電子レンジであたためたあと、ごま油を薄くひいたフライパンで焼くことにした。

本当は、両面焼きしたかったのだけれど、皮のつなぎ目が緩く、ひっくり返すと中身が全部出てしまいそうに思えたので、断念。

焼き色がついたら…フライパンに皿をかぶせ、ひっくり返して盛りつけた。

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うーん。ちょっと思っていたようなイメージと違う。

焼き餃子につきものの《ひだ》がないせいかもしれないが、思ったほど餃子っぽくはならなかった。

むしろ、お好み焼きやクレープのような、粉もん一族の雰囲気を醸し出している。

まぁ、もともとこれはピザサンドなのだから、粉もん一族なのだろうけれど。

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ビールとの競演。

これはこれで悪くない。それなりのインパクトがあるし、大阪王将の通常メニューに加えて欲しいぐらいだ。

さぁ、餃子っぽさが強まっているかどうか、味わってみよう。

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皮のかりかり感が心地いい。

油で焼いたことにより、食感が変わって新鮮。ごま油の風味も心地よくて、美味しさがアップしたような気がする。

その具は、大阪王将監修だけあって、餃子っぽくてジューシー。

ひと手間かけてしまうものの、それだけの価値はある気がした。

ただ…。

これは焼き餃子なのか?と言われると、ちょっと微妙なところ。

焼いたことにより、皮の《粉っぽさ》が強調されてしまった感じで、焼き餃子の皮とは明らかに違う雰囲気になったからだ。

油の量や焼き方を工夫すれば、もう少し焼き餃子に近づけることができるかもしれないけれど、そこまでしてこれを食べるなら、普通に餃子を焼いた方がいいと思うw

日本橋小伝馬町の昭和空間「福聚」で、ビール餃子セットとニラ玉

東京都中央区日本橋。

日比谷線小伝馬町駅前交差点の一等地に、その店はひっそりと存在している。

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店名を示す看板もなければ、のれんの掲示も不完全で、「中華料理」の筈が「中○○理」となってしまっている。

入口は磨りガラスになっているから、店内の様子を見ることも出来ない。

一見さんには、かなり敷居の高い店だ。

しかし、勇気を持って扉を開ければ…。

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レトロな世界が出迎えてくれる。

お世辞にも綺麗とはいえないが、ノスタルジアを感じる昭和空間だ。

片隅では、サラリーマン3人組が盛り上がっており、常連と思われるオジサンは、腕組みをしながら瞑想に耽っていた。

僕は、その手前の席に座り、壁のメニューを眺める。

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中華料理がひと通り揃っているほか、つまみ類も豊富。
昭和価格…とは言えないが、立地を考えれば頑張っていると思う。

ビールの大瓶が500円というのはお得で、呑兵衛には優しい店だ。

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餃子は、自家製をアピール。これは期待できそうだ。

ビール大瓶が500円で、餃子が410円なので、餃ビーセットで1,000円を切る。

それでも十分魅力的なのだけれど…。

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こんなセットが用意されている。

餃ビープラス90円で、モロキウ(もろきゅう)がついてくるなら、断然こっちの方がお得なので、もちろんこちらを注文。

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まずは、この一式が出てきた。

ビールはサッポロラガーの赤星。これを飲める店はそんなに多くないので、嬉しい。

しかも大瓶なのだから、尚更。

セットのモロキウに加えて、ビールには別途お新香もついてくるようだ。素晴らしい。

僕は、胡瓜を囓りながら、赤星を堪能し、やおら店内を眺めてみた。

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テーブルの上には、各種調味料が雑然と置かれている。

市販ボトルのミツカン酢がドカンと置かれていて、その近くに、消毒用のアルコールが並んでいるのには、ちょっと驚いた。

しかし、そういったカオスなところも、この店の雰囲気には合っている気がした。

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厨房は2階にあるようで、料理ができると、リフトで上から降りてくる仕組み。

このリフトが、かなり老巧化したビジュアルで衝撃だったのだけれど、まぁ、昭和から使われているのだろうと考えると、ちょっと感慨深くもなる。

この時、2階からやってきたのは、僕の餃子だ。

そしてそれは、ほどなく僕の目の前に運ばれてきた。

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ちょっと焦げ気味で、正直、あまり美味しそうには見えなかったが、まぁ、それも昭和な店ならではの魅力だと思うことにした。(意味不明w)

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ビールとの競演。

昭和だろうが令和だろうが、この組み合わせは、史上最強の鉄壁コンビだ。

囓ってみる。

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コーンが入っている!

しっかりと濃い味がついているので、そのままで十分美味しい。

野菜の歯応えがしっかり残っていて、手作り感を感じさせるし、コーンの甘みがいいアクセントになっている。

皮はちょっと柔らかめだけれど、悪くない。

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ニラ玉がこれまた最高だった。

ワイルドなニラの海が、半熟気味の玉子と絶妙に絡み合って、僕の好きなタイプのニラ玉だ。

ちょっと焦げているニラもあったけれど、それがまた、昭和っぽくて(?)悪くない。

味つけが濃くて、ビールにもぴったり。

この日、僕は、昭和にタイムスリップした空間で、最高の餃ビー&ニラ玉を堪能した。

とても居心地がいい店だったし、他にも気になる料理があったので、是非とも再訪したいと思っている。

ほぼ餃子認定!ファミマで買える「大阪王将」監修《餃子味》ピザサンド、実食レポート

餃子の魅力は、小麦粉の「皮」と多彩な「具」が織りなすハーモニーだ。

だから僕は、小麦粉要素ゼロの《手羽餃子》なるものは、断固として餃子だと認めないし、《餃子××》と名づけられた食べ物にも疑問を呈し続けている。

餃子まんや餃子ドッグなどは、一応、小麦粉系の皮で包まれているので、餃子系食品と言えそうな気もするのだが、皮の主張が強すぎて、落胆することが多い。

餃子だと思って囓ってみると、肉まん味だったりするからだ。

だから、最近はそういった食品を見かけてもスルーし続けてきたが、今週、ちょっと見逃せない商品が登場した。

ファミリーマート限定、「大阪王将」監修《餃子味》ピザサンドだ。

ピザサンドの薄皮で具を包んでいるならば、餃子に近い味となりそうに思えたし、この切り口は、これまでなかった。

大阪王将監修だから、具の質にもある程度の質は期待できる。

ということで、早速入手して実食してみた。

外装・価格

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この商品は、レジ横にあるホットスナックではなく、《要冷蔵》のもの。

だから、ファミマ内ではチルドコーナーに置いてある。

電子レンジで温める必要があるが、店員に頼めば、会計時に温めて貰えるので、購入後すぐに味わうことが可能。

もちろん、そのまま持ち帰って冷蔵保存し、好きな時に食べることもできる。

外装には、大阪王将の餃子写真が掲載されているが、これは単なるイメージなので、注意が必要。

価格は、税込270円だ。

 原材料名

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そのフィリング(具)は、豚肉、キャベツ、しょうが、にらなどで構成されている。

ニンニクこそ入っていないが、いわゆる「大阪王将餃子の具」と一致している要素が多い。これは期待出来そうだ。

その一方で、チーズが入っていないことには注意が必要。

ピザなのに、チーズが入ってないなんて…と思う人もいるかもしれない。

クラスト(皮)は、小麦粉がメインの構成。

このピザサンドシリーズは、薄い小麦粉の皮が特徴なので、前述の肉まん系などよりは、餃子に近い味になっているんじゃないかと期待できる。

カロリー・成分 

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222kcalなので、そんなに高くない。

6枚切りのパンにバターを塗ったものと、ほぼ同じくらいのカロリーだ。

もちろん、あんパンやクリームパンなどの菓子パン系よりは断然低い。

それでいて、たんぱく質も11gとれるのが優秀。

ちょっとした間食にはぴったりではなかろうか。

ワンハンドで食べられる!

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紙のボックスに収まっているので、電子レンジであたためた後は、ワンハンドで気軽に食べられる。

ワンハンドで食べられるということは、走りながら食べることも可能wということだから、ロングラン中の補給食にもぴったりだ。

まぁ、これを食べるときには、いったん止まって、落ち着いて食べた方がいいと思うけれど。(飲み物なしで食べきるのはキツそうだし^^;)

いざ、実食!

基本はワンハンド飲食を想定していると思うのだけれど、折角、大阪王将監修のスナックなのだから、僕は、餃子風に味わってみることにした。

ということで、大阪王将の餃子皿を用意。

半分に切断して、その具を確認しようとすると、強烈な餃子の匂いがたちこめた。

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薄手の小麦粉に包まれて、たっぷりの具が顔を出す。

囓ってみると、野菜の歯応えも、ジューシーな肉の旨味も感じられるし、生姜も効いている。しかも、その具は、皮の端までたっぷりと詰まっていて、食べ応えがある。

皮が薄いこともあり、想像以上に餃子に近いと、僕は思った。

この食べ物は、ピザサンドという名称ではあるが、チーズが入っていないこともあって、ピザっぽくない。

ピザか餃子かの二択だとするなら、僕は、断然餃子寄りの食べ物だと思う。

焼いても茹でてもいないので、焼餃子、水餃子とはジャンルが違うが、餃子の一種として提供されても、ぎりぎり許容範囲なのではないか。

ビールのお供にもなる! 

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実食前に、僕は、ビールを用意していたw

これは絶対にビールに合う!と思ったからだ。

その思惑はぴったり当たった。具にはしっかりと味がついているし、「ほぼ餃子」なのだから、ビールに合わないわけがない。

僕は、最高に気に入った。

結論

「大阪王将」監修《餃子味》ピザサンドは…。

ほぼ餃子だ!

ランニング中の補給食になるし、冷蔵庫に常備しておけば、レンチン1分で、簡単に餃ビー気分が味わえる。いやぁ、最高じゃないか。

これは期間限定の商品なのだと思うけれど、是非ともレギュラー化して欲しい。

今日はレトルトカレーの日!…なので「宇都宮野菜餃子カレー」をお蔵出しw

今朝。

いつものようにアレクサに「おはよう」と挨拶すると、今日、2月12日は《レトルトカレーの日》だと教えてくれた。

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僕は普段あまりレトルトカレーを食べないのだけれど、ふと、こんな商品を買っていたことを思いだした。

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Amazon | 宇都宮 野菜餃子 カレー 中辛 | Miyajima | カレー 通販

その名も、「宇都宮野菜餃子カレー」。

昔、近所のスーパーで販売されていたのを発見し、衝動的に買ったものだ。

いつか食レポのエントリーを書こうと思っていたが、なんとなく気が乗らずに、台所の奥底に眠っていた。

レトルトカレーの日ならば、タイミングとしては絶好なので、この機会にお蔵出しをさせていただこう。

この商品は、レトルトカレー&レトルト餃子のコラボレーション。

カレーと餃子のコラボと言えば、ふと思い出すのは、札幌の《みよしの》。

餃子カレーが名物で、札幌のソウルフードと言われている。

しかし、このレトルト食品は、《みよしの》とは無関係。

宇都宮餃子会の公認商品で、製造元は、宮島醤油株式会社となっている。

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カレーソースと餃子のレトルトパックを、それぞれ電子レンジで温めるだけで、餃子カレーが完成。実に画期的な商品なのだ。

ということで、食レポをしなければ…とも思ったが、長い間お蔵入りをさせていたこともあり…。

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とっくに賞味期限切れw

まぁ、レトルト食品なのだから、2ヶ月ぐらいの超過は全く問題ないと思うのだけれど、平日の早朝に無理して食べるものでもない。

この商品は、現在、amazonでは在庫切れとなっているし、製造元の通販サイトにも見つからないので、生産中止になっている可能性が高い。

現状は、誰も食べることができない商品だろうから、急いで食レポする必要もないと思う。

ということで、いつか気が向いたら、ご紹介させていただくことにしよう。

アレクサが伝えた「ぎょうざの店 ひょうたん@神戸」復活の朗報

昨晩。

帰宅後僕は、机に座りながら、専用スタンドに立てかけたFire HD 8 Plusタブレットの画面を、つらつらと眺めていた。

このガジェットは、Showモードにしておくと、さながらEcho Show 8のように、アレクサデバイスとして振る舞う。

机上に置いておけば、時刻や天気予報、その時々のニュースなどを、常時切り替えながら(無音で)流し続けてくれるのだ。

僕は、毎日帰宅後に、「明日はこんな天気なのか」とか、「こんなニュースがあったのか」と思いながら、つらつらと画面を眺めるのが常だった。

昨日も、そんな感じで、アレクサからの情報を眺めていたが、いきなりこんなニュースが出てきたので、思わず「うわっ」と唸ってしまった。

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おぉ!「ひょうたん」復活のニュースだ!

ひょうたんの復活については、昨年末、Instagramで発表されていたから、僕にとっては既知の情報だった。

しかしやっぱり、アレクサがそれを伝えてくれるのは嬉しい。

なんだか、復活祝いをしてくれているような気がするからだ。

僕は、画面の指示に従い、「Alexa,もっと見せて」と言ってみた。

すると…。

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彼女は、老眼の僕に優しい大きな文字で、わかりやすく再開の情報を伝えてくれた。

僕は、それを眺めていたら、思わず胸が熱くなってきた。

昨年。

突然閉店の情報を知り、大きなショックを受けたことを思い出す。

「ひょうたん」は、僕の大好きな店だったからだ。

当時、僕は、こんなエントリーを書いて、閉店を嘆いた。

だから、本当にこのニュースは嬉しい。

コロナ禍に伴い、老舗の飲食店が続々と倒れたりしている中で、奇跡の復活。

喜ばずにはいられない。

もちろん、店舗公式のInstagramアカウントでも、その復活情報は告知されている。

 
 
 
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元町店が今月8日にオープン、三宮店も22日に復活するようだ。

今は、緊急事態宣言中に伴い、どうにも身動きがとれないのだけれど、コロナ禍が収まったら、是非神戸に行って、その復活を餃ビーで祝いたい。 

「庚猿@西巣鴨」で、至福の餃ビーナイト!

【前回のあらすじw】

都電荒川線「新庚申塚」駅から、徒歩1分。マンションの1Fに、さりげなくその店は存在していた。

青菜と枝豆でビールを堪能した後、ニラ玉炒めを注文。

僕は、ニラと玉子がたっぷりのニラ玉が大好きなのだけれど、この店のニラ玉は、野菜炒めの延長的なものだったので、ちょっと落胆。

しかし、濃厚な味つけが結構美味しかったので、僕は、そのあと出てくるメインディッシュに期待した。

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豊島区西巣鴨「庚猿」韮玉炒物語 - 

そしてそれは、満を持して僕の目の前に現れた。

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焼餃子、登場だ!

ぷっくりと身が詰まった、恰幅のいい餃子が6つ。これで350円は安い。

焼き色も美しく、皮のかりかり感が伝わってくる。

食べる前から、「これはきっと美味しいぞ」と思わせてくれる餃子のフォルムだった。

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大人の義務教育、633ビールとの競演。町中華の醍醐味だ。

あぁ、僕はこの瞬間のために生きている。

囓ってみよう。

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やっぱり美味しい!

丁寧に刻まれた野菜と肉のバランスが絶妙。

下味はそれほどついていないが、噛みしめていくと、肉の旨味が、ほんのりと口内に溢れてくる。

ニンニクはそれほど効いておらず、どちらかと言えば素朴な味わいなのだけれど、それがいい。

派手さはないが、実力は十分。1つめよりも2つめ、2つめよりも3つめの方が美味しく感じる。そんな焼餃子だ。

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下味は薄めなので、オーソドックスに酢醤油をつけるとその味が引き立つ。

そしてまた、これがビールの進む味わいになるのだ。

あぁ、こういった餃子に出会えるから、やっぱり町中華巡りはやめられない。

絶品!町中華 首都圏版

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高円寺庚申通り商店街「168厨房」の《薬膳焼き餃子》で免疫力アップ!

高円寺は、商店街のパラダイスだ。

駅を降りれば、右も左も商店街。北も南も商店街。なんと、大小14もの商店街があるというのだから驚くばかり。

どの商店街にも特色があり、いつ訪れても飽きない。

僕は商店街が大好きなので、この街を訪れるたびにワクワクする。

そんな商店街のひとつ、高円寺庚申通り商店街の奥に、ひっそりとその店は存在していた。

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店の名は「168(いろは)厨房」。

去年10月にオープンしたばかりの新店だ。

この店の売りは、「薬膳家庭料理」ということで、看板メニューは薬膳カレー。

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いやぁ、これは確かに身体に良さそうだ。

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168粥や薬膳にゅうめんも、薬膳要素がたっぷり。

今の時代、今の時期…身体に免疫力をつけることはとても重要。その点、薬膳料理は大きな効果がある。

僕はこれらの料理に惹かれたものの、何はともあれ…。

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ビールを注文。

免疫力をアップさせるためには、百薬の長の手助けも必要だw。

しらすと黒米を炒めたような小品がついてきて、これはこれで美味しかったが、もちろん、別途にアテがいる。

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手軽なおつまみはいろいろ用意されていたが、単なる居酒屋のつまみ的なものが並んでいたので、それではちょっと面白くない。

僕は、《今日のきまま一品料理》というのが気になったので、ママさんに尋ねてみると、サワラと野菜を使った料理ができると言う。

サワラは大好きなので、僕はそれを注文することにした。

ママさんに、「ニンニクは好きですか?」と聞かれたので、「たっぷり入れてください」と答えた。

一品料理は楽しみだったが、その前に、まず、ビールのアテがいる。

ということで…。

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薬膳サラダを注文。

金針菜、松の実、クコの実など、薬膳要素がたっぷりで、キャベツ、パクチー、胡瓜なども入った、実に食べ応えのあるものだった。

とりわけ、金針菜(写真左側)は貴重な食材で、鉄分がほうれん草の20倍!もあるとのこと。

僕は、慢性的に貧血気味で鉄分不足だから、非常にありがたかった。

薬膳サラダ…などというと、身体には良くても味は…?と思う人もいるかもしれないが、いやいや、これが実に美味しいのだ。

それぞれの野菜が、絶妙なバランスで配備されていて、味つけも食感も、実に独創的。

家ではなかなか作れないサラダだと思うので、それだけでも注文した価値があると思った。

そうこうしているうちに、メイン料理が登場。

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いやぁ、もう、これは見るからに美味しそうではないか。

僕は、この時点で、瓶ビールを飲み終えてしまっていたため、追加せずにはいられなかった。

お供には、生ビールをチョイス。

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さぁ、堪能する準備は万全だ。

僕は、大いに期待値を上げて食べ始めたが、それは、そのハードルを超える美味しさだった。

レンコン、ゴボウなど、僕の大好きな根菜類が中心で、ニンニクもばっちり。

肉厚のサワラもたっぷり入っており、濃いめの味つけが、ビールに最高に合う。

流石は、ママさんオススメの料理だ!と感服しながら僕はこれを完食し、お腹が満たされ…僕はハタと気がついた。

まだ、餃子を食べてないぞw

もともとは、餃子が目的で訪れた店だったのに、なんたる不覚。

僕にとって、餃子は別腹なので、この後に注文することも可能だったのだけれど、僕はそれを断念した。

この日、時刻は19時を過ぎており、ビールの追加注文ができなかったからである。

ビールのない餃子なんて、クリープを入れないコーヒーのようなものだ。(たとえが古すぎw)

他に誰も客のいない店で、ひとりビールを飲むだけなのに、いったい何がいけないのか、僕にはよくわからないのだけれど、今はグッと我慢の時期。仕方ない。

ということで、その翌日に再訪して追加取材を試みた。

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注文したのは、薬膳焼き餃子。

水餃子も気になったのだけれど、ママさんによると、焼餃子と具は一緒でスープタイプのものだという。

ならば、まずはやっぱり焼き餃子だ。

前日同様、薬膳サラダを注文し、それで繋ぎながら、主役が来るのを待っていると…。

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薬膳焼き餃子、登場!

その焼き色は、実に美しく、ぷっくりと身が詰まったフォルムも魅力的。

いやぁ、再訪して良かった。…と、この時点で僕は確信した。

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もちろん、そのお供にはビール。完璧だ。

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その具は、オーソドックスな肉餃子だった。

ママさんによると、具材のメインは豚肉、白菜とニラで、隠し味として薬膳要素を加えたとのこと。

思ったほど、薬膳的な風味は強くなくて、普通に美味しい餃子だった。

ただ、僕はそれでいいと思った。

もともと、餃子は、全ての栄養素がバランス良く備わっている完全食。

食べるだけで免疫力がアップする料理なのだから、少しでも薬膳要素が加わるだけで、もはや無敵だ。

この日も、サワラ料理ができるとのことだったので、前日同様、ママさんのオススメ料理を注文。

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一見、前日と同じような料理に見えるが、野菜の種類は若干異なり、オクラなどが入っていた。

いずれにしても、本当に美味しく、僕は、最高に満足して店を出た。

僕はまだ、この店の看板メニューである薬膳カレーを食べていないし、168粥や薬膳にゅうめんも未食。

facebookの情報によると、新メニューのビーフンもオススメだという。

餃子ランナーとしての取材(?)は、これで終わりになるが、この店はかなり気に入ったので、是非とも再訪したいと思っている。 

練馬の町中華「多来福」で孤独の餃ビー

練馬駅から、徒歩10分以上。

寒空の下で歩き続けた僕は、身体がすっかり冷え切っていた。

しかしようやく、目指していた店に辿り着いてホッとした。

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店の名前は、「多来福」(たらふく)。

創業は、昭和四十年。練馬の地に根付いた、町中華の老舗だ。

食事時は行列になることもあるという人気店だが、このご時世なので、そういった時間帯を外して訪問。

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案の定、店内はガラガラで、客は僕ひとり。

ソーシャルディスタンスを気にする必要さえもない。逆に、「大丈夫だろうか…」と、心配になってしまうレベルだった。

政府は、外食全てダメみたいに言っているけれど、こういった店で、ひとり黙々と食事をすることに、いったい何の問題があるというのだろう。

もしもこれがダメだというなら、その根拠を示して欲しい。

僕は、毎日、満員電車に揺られて、仕方なく通勤しているが、それの方がよっぽど問題だと思う。*1

入店後、何はともあれ、ビールを注文。

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ちょっとしたサラダが一緒についてきて、これはこれで美味しかったのだけれど、ボリューム不足。

ということで、ビールのアテを注文するため、メニューを開こうとしたが、その必要はなかった。

僕が座った席の横に、それらが、写真付きで明示されていたからだ。

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どれもこれも魅惑的な、ビールのお供たち。

もちろん餃子はマストなのだが、3点盛り(チャーシュー、メンマ、ザーサイ)も合わせて頼んだ。

すると、まずは…。

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3点盛りが登場。

写真で見たイメージよりも、かなりボリュームがある。

チャーシューは肉厚で、その下にはキャベツも敷き詰められており、食べ応えは十分。

味も上々で、ビールのアテとしては、申し分のない料理と言える。

僕は、それに満足しつつも、しかし、ビールを呑むのは控えめにした。

この後、史上最強の《ビールのお供》がやってくることになっていたからだ。

そして…。

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焼餃子がやってきた!

手包み感が伝わってくる魅惑的なフォルム。焼き色の焦げ目も申し分ない。

食べる前から、「これは絶対に美味しいぞ!」と確信させてくれる餃子だった。

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最強のパートナー、ビールとの競演。

ビールのお供に餃子は欠かせないが、餃子のお供としてもビールは欠かせない。

いわばWIN-WINの関係であり、だからこそ史上最強なのだ。反論は認めないw

一口噛んでみると、僕の口内に幸せが訪れた。

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甘い!そして旨い!

皮に独特の甘みがある上、肉の甘みがこれまた絶妙。噛みしめると、口内にじゅわっと肉汁が溢れる。

いやぁ、これは美味しいなぁ。美味しいぞ。

僕は、基本的に「野菜ザクザク系」「ガッツリニンニク系」の具が好きなのだけれど、この餃子はそれと対極にある。

ニンニクは、無口臭のものを利用しているということで、その場合、ニンニクの持っているパンチ力が落ちるのだけれど、この餃子にはそれが合っている。

柔らかくて優しい、肉の甘み、旨味が生かされた餃子なのだ。

僕は思わず「お替わり」をしたくなったが、なんとか思いとどまった。

この店に来た以上、どうしても食べておきたい、重量級の料理があったからだ。

僕の胃は、それほどキャパシティが大きくないため、もしも焼餃子をお替わりしてしまったら、さらにもう1品を注文するのは無理。

そもそも、3点盛りが想像以上のボリュームだったため、僕のお腹は、この時点でも結構膨れていたのである。

だから僕は、多少の不安を感じつつ、でも、当初の予定通りそれを注文した。

(以下、続くw) 

*1:「問題があると思うならやめろよ!」と言われそうだが、世の中には、テレワーク化できない業務だってある。通勤して仕事をしなければ、僕は生きていくことができない。

2020に出会って餃ビーした町中華ベスト5!

2020年。

僕は、沢山の町中華で、《ひとり餃ビー》を続けてきた。

新規開拓した店たちについて、僕なりに順位付けをさせていただき、そのうち、6位までの店については、先日のエントリーで書かせていただいた。

とりまとめるのが遅れて、2021年になってしまったけれど、6位までの発表で終わりにするわけにはいかない。

ということで、悩みに悩んだベスト5について、発表させていただこう。

一応順位はつけているものの、あくまで、餃子ランナー的嗜好、主観に基づくものなので、ご容赦いただきたい。

【第5位】西荻窪「ちんとう」

僕がこの店を訪れたのは、真夏の7月。しかも真昼。

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非常に地味な佇まいの店であるが、その実力は半端じゃなかった。

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その具は、実に丁寧に刻まれており、肉の旨味と野菜の味わいを、しっかり引き出している。そして、それを包容するカリカリの皮が、これまた素晴らしい。

実にバランスのとれた、手作りの優しさを感じる餃子だ。

下味はそれほどついていないが、そのまま食べても素朴に美味しいし、オーソドックスな酢醤油も合う。

 さりげなく…絶妙な町中華。杉並区西荻窪「ちんとう」の焼き餃子と五目チャーハン

とても暑い日だったのだけれど、僕は、この餃子に出会い、餃ビーをしたことで、そんな暑さも吹き飛んだような気がした。

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そしてまた、この炒飯が絶品。

餃子も炒飯も、非常に丁寧に作られているなぁという印象を受けた。

【第4位】新宿西口「岐阜屋」

つい先日、12月半ばに初訪問。

行きやすい場所にあるのに、これまでタイミングを逃していて、ようやく訪れることができた。

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小ぶりでシンプルな野菜系餃子だけれど、ニンニクのパンチがガツンと効いている。

野菜も、ザクザクの歯応えを残す形で丁寧に刻まれており、僕の好きなタイプの餃子だ。

そしてもちろん、ビールには抜群に合う。

昼下がりの思い出横丁「岐阜屋」で、きくらげ玉子と餃ビーの幸せ

いやぁ、ほんと、美味しかったなぁ。

何でもっと早く行っておかなかったんだろうと後悔するほど。

新宿思い出横丁という立地にあるせいか、昼間だというのに、周りじゅうの人たちが呑んでいる。

だから、誰にも気兼ねなく餃ビーが堪能できる。そんな雰囲気も最高だ。

餃子の素晴らしさもさることながら…。

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この、「きくらげ玉子炒め」が、これまた絶品。

僕はこの日、新宿東口にある酸素カプセルの予約時間前に訪れたのだけれど、あまりに素晴らしかったので、予約時間に遅れそうになったほど。

今度は、他に予定を入れず、この店に行くことを目的に訪れて、ゆっくり餃ビーを堪能したい。

【第3位】高円寺「七面鳥」

高円寺に根づいた、老舗の名店。

ずっと前から気になっていた店だったので、ようやく訪問できて、夢が叶った感。

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この外観がなんとも言えず渋いし…。

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店の中央が、カウンター席でぐるっと囲われているのがいい。

店内の冷蔵庫から、セルフで好きなビールを選んで取り出すスタイルもいい。

ビールを持って席に着くと、自動的に、ビールのアテが2品(!)運ばれてくる。

いやぁ、最高だ。

そして…。

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旨いっ!

僕は、思わず唸りそうになってしまった。

小ぶりながら、ザクザクの野菜は食べ応えがあり、ニンニクもガッツリ効いていて、実にパンチのある餃子だ。

何より、ビールとの相性が抜群。最高の快楽を与えてくれるコンビで、僕は思わず、餃子とビールのおかわりをしたくなった。

焼餃子+瓶麦酒(町中華「七面鳥」@高円寺)快楽也! 

餃子がこれまた秀抜。

この日はハシゴの予定だったので、1皿にとどめたが、本当に、おかわりしたくなってしまうような餃子だった。

是非ともまた餃子を食べたいし、この店の看板料理であるオムライスも食べたいので、必ず再訪しようと思っている。

【第2位】小岩「ニュー大龍」

小岩駅から徒歩約10分。

ノスタルジックな趣のフラワーロード商店街を延々と歩き続けると、いきなり、ド派手な店が現れる。

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創業44周年の「ニュー大龍」は、町中華のワンダーランドだっ!【小岩】 

 詳細は、この時のエントリーをご覧いただきたいのだけれど、派手なのは外観だけじゃなく、店内もめちゃめちゃ派手。

まさに、ワンダーランドといった趣。

ただ、この店の魅力は、そんな派手さだけじゃない。料理もおつまみ類も多種多彩で、しかも激安。

餃子は、いくつか種類があったが…。

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餃子の外からかけられた、おろしニンニクとニラの凄さもさることながら、具のニンニクとニラも増強されている!

これは凄い。凄すぎる。

まさに、ニンニクまみれのスタミナ餃子だ。

いったんこれを食べてしまうと、ノーマルの焼餃子が味気なく感じてしまうほどのインパクト。流石、店が強調するだけのことはある。

確かにこれは癖になりそうだし、ニンニク好きならば、絶対に食べておきたい餃子だと思う。

強烈!驚愕!「ニュー大龍@小岩」の《ニンニク&ニラがけ餃子》 

この、ニンニク&ニラがけ餃子が、インパクトも味も最高。

ニンニク好きにはたまらない餃子だった。

生ビールもキンキンに冷えていて、餃子との相性は抜群。いやぁ、感動した。

他にも食べたい料理が沢山あったし、もしも近所にあったら、通い詰めてしまいそうな魅力の溢れる店だ。

ただ、この店は注意点がひとつ。

店頭にも店内にも、巨人軍のマスコットであるジャビット君が多数飾られているし、店内のテレビでは、巨人戦が中継されている。

店主は筋金入りの巨人ファンだと思われるため、アンチ巨人の人にはちょっと入りにくい店かもしれない^^;)

【第1位】町屋「一番」

1位に上げてはいるものの、本当は、教えたくない店だったw

店の場所が町屋の住宅街だから、(今は)それほど評判にはなっていないけれど、もしも繁華街にあったなら、大行列は必至の店だと思うからだ。

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その外観は、一見、どこにでもあるような町中華の店にしか見えない。

しかし、その内面は、とてつもなくレベルの高い料理を出す店なのだ。

店の内外には、料理の鉄人たちの色紙が飾られている。

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この店の素晴らしい一品料理を味わうと、これらの色紙が《ダテ》ではないことがわかる筈だ。

僕は初訪問で食べた料理の数々に感動し、その翌日にまた訪れてしまったほど。

もちろん、餃子も文句ない。

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流石!

これまでの料理同様、餃子においても、料理の鉄人色紙はダテじゃないと言えるような美味しさだった。

町中華では、えてして野菜系の餃子が出てくることが多いのだけれど、この店は、肉が十分に主張しており、肉汁も感じる。

しかし、野菜のザクザク感もしっかり残していて、絶妙のバランス。

下味もしっかりついているから、酢胡椒が合う。

餡に、ニンニクは殆ど感じられず、ニンニク好きの僕としては残念…と思う筈なのだけれど、そんな気持ちを吹っ飛ばすぐらい、完成度の高い餃子だ。

町中華の鉄人!が作った「一番」餃子に舌鼓【町屋】 

今回、自分が書いたエントリーを読み直していたら、僕はまた、この店に行きたくてまらなくなってきた。

僕のブログなどは影響力がないからいいけれど、今後、マスコミなどで大きくとりあげられてしまうと、大行列になってしまう可能性もあるので、《知られざる名店》のままでいて欲しいと願うばかりだ。

BRUTUS(ブルータス) 2020年 12月15日号 No.929 [餃子愛] [雑誌]
 

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2020に出会って餃ビーした町中華ベスト10(次点~6位まで)

まるで悪夢のようだった2020年が、もうすぐ終わる。

今年は、年初には想像もつかないような1年になってしまった。

本当ならば、日本じゅうが、東京オリンピックの狂騒に包まれていた筈だった。誰も彼もが、お祭り騒ぎに酔いしれていた筈だった。

しかし、実際に日本じゅうを包んだのは、未知のウイルス。

お祭り騒ぎなど、もっての外、誰も彼もが距離を取り、マスクを手放せない世界になってしまった。

餃子パーティーを行うのも難しくなってしまったから、僕は、その憂さを《ひとり町中華》《ひとり餃ビー》で晴らそうと思った。

もともと僕は、町中華が好きだったのだけれど、これまでは、なかなか行く機会を逸していた。

しかし、ひとり餃ビーするには、最高のシチュエーションだということを悟ってからは、毎週末の楽しみになった。

ということで、今年は、僕にとって、町中華元年と言える。

出会った町中華については、逐次、このブログでご紹介させていただいていたため、ベスト10形式で振り返って見ることにしたい。

あくまで、しがない餃子ランナーの主観に基づく、偏ったランキングではあるが、何らかの参考になれば幸いだ。

このエントリーではダイジェスト的な紹介になるのだけれど、詳細は、リンク先のエントリーで書かせていただいているので、興味のある方は、そちらもあわせてご参照いただければと思う。

まずは…。

惜しくもランキング外になった(けれど、僕的には上位の)町中華たちから。

【次点その1】板橋本町「かさま」

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板橋《ひらがな三文字》町中華の真打。「かさま」で、ワイルドニラ玉と王道焼餃子 

この店がベスト10に入らないとは…。

自分で選んでいて言うのもなんだが、それだけ、今年僕が行った町中華はレベルが高かったのだなぁと実感。

町中華としての雰囲気は文句ないのだけれど、餃子のインパクトが若干弱かった。

ただ、ワイルドなニラ玉は僕の好きなタイプだし、他に食べたい料理もあるので、再訪はすると思う。

【次点その2】阿佐ヶ谷「三番」

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町中華の神髄!阿佐ヶ谷「三番」の《ニラ玉野菜炒め》に感動した夜

店の佇まいは文句なし。

これぞ《昭和の町中華》といった感じで、博物館に残したいほど。

一見平凡なようで独創的な、ニラ玉野菜炒めも素晴らしかった。

惜しいのは餃子。

注文してからの手包みで、ニンニクの効いた野菜系で、僕の好きなタイプではある。

ただ、いかんせんニンニクパンチが強烈すぎて…。ニンニク好きの僕でも唸るほど。

もう少しニンニクと他野菜のバランスがとれていれば、間違いなくベスト10入りの店だったのだけれど。

【次点その3】桜新町「八丁軒」

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東京都世田谷区桜新町「八丁軒」の超絶圧巻ニラ玉

次点には、奇しくもニラ玉推しの店ばかり並んだ。

その中でも、この店のニラ玉は超絶圧巻。ニラ玉なのに800円もするが、それだけの価値は十分。

僕がもし餃子ランナーじゃなくて、ニラ玉ランナーだったら、この店は間違いなくナンバーワン。それぐらい、ほんとに、めちゃめちゃ美味しかった。

しかし…。

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新食感!囓って驚く「八丁軒@桜新町」の焼餃子

この餃子の印象が、ちょっと微妙。

焼き色は美味しそうなのだけれど、具の中心が「肉でも野菜でもない何か」のようで、ほとんど味がしない。

食感が独特なので、1度はネタとして食べる価値はあると思うが、もう1度食べたいかと言われると…。

僕は未だに、この餃子の具が何だかわからないw

ということで、餃子ランナー的に、ベスト10に入れるには抵抗があった。

ただ、ほんと、とにかく、最高に、ニラ玉が美味しいので、また是非ニラ玉を食べに行きたいと思っている。

で…ベスト10のご紹介。 

【第10位】祐天寺「三久飯店」

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目黒区祐天寺「三久飯店」で餃子とビールと海老たっぷり炒飯 

この店の「売り」は、なんと言っても、この海老炒飯だ。

チャーハンの上に、これでもかといわんばかりに海老が散りばめられていて、インパクトが抜群。海老好きにはたまらない。

僕は、このビジュアルをSNSで見て衝撃を受け、いざそれを実食するべく、祐天寺まで出かけたのだ。

もちろん、炒飯だけが目的の訪問ではない。

餃子ランナーとして、餃ビー注文はマストだし、それも十分満足できるものだった。

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サイズは小ぶりだけれど、具はぷっくりと詰まっていて、食べ応えがある。

肉の旨味を感じる具で、ほのかに肉汁も感じる。

そして、やっぱり皮が旨い。カリカリ感ともちもち感のバランスも絶妙で、レベルの高い餃子だと思った。

この日は、炒飯とのコンビにしてしまったので、1皿にとどめたけれど、単なる餃ビーだったら、おかわりしたくなるような餃子だった。

【第9位】大山「わくい」

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町中華「わくい@大山」で、大盛り餃子とビールを味わう幸せ

なんといっても、このワイルドな餃子の盛りつけがたまらないw

ぷっくりと具の詰まった、大ぶりの餃子が、なんと9個で480円。

凄いのは、その量だけじゃない。

具は、野菜と肉のバランスがしっかりとれており、食べ応えがある。

野菜のザクザク感も、肉の旨味もしっかり感じられるし、皮も素朴で美味しい。家庭で作る、王道の手作り餃子と言った感じだ。

その味もしっかりと美味しくて最高だ。

この店は、餃子に限らず、どんな料理でも「大盛り」になっている。僕はこの日、別途「ニラ炒め」を注文したら、それもかなりの大盛りで出てきたため、食べきるのに苦労したほど。

今度行く時は、できれば、何人かで行って、色々な料理をシェアして楽しみたい。

【第8位】平井「東東」

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江戸川区平井「東東」の焼餃子とウマ煮餃子

総武線平井駅から5分程度の場所に、ぽつんと存在している隠れ家的名店。

焼餃子も普通に美味しかったが、独自メニューである「ウマ煮餃子」がなかなか気に入った。

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中華丼の「ご飯」が、餃子に置き換わったと考えていただくとわかりやすいかもしれない。

餃子の具にそれほど癖がないので、野菜あんかけとぴったりマッチする。

皮のかりかり感との相性も良かったので、揚餃子(これもメニューにある)でのウマ煮餃子も食べてみたいなぁと思った。

常連になれば、裏メニューとして作ってくれるだろうか?

【第7位】糀谷「朋友」

今年の真夏。暑さ真っ盛りの8月。

僕は、大鳥居まで遠征し、都内ベストワン級だと思っている「龍門」を久しぶりに訪れた。

もちろん、その餃子は最高だったのだけれど…。

ランチタイムのビール提供がなくなっており、僕は、失意の気分で店を出た。

折角ここまで遠征してきたのだから、ビールを飲まずに帰れない!

そんな僕を救ってくれたのが、この「朋友」だった。

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何しろ、「龍門」の餃子を食べてしまった直後だけに、それと比べてしまうと、どうしても見劣りしてしまうが、手造り感溢れる餃子だ。

その具は、野菜と肉がバランス良く、ニンニクは入っていない。あまり下味はついておらず、普通に酢醤油が合う。

カリッカリに焼けた皮が味わい深く、ビールとの相性は抜群だった。

糀谷「朋友」で、真昼の餃ビーを堪能!

僕は、龍門で果たすことのできなかった餃ビーワールドに、心ゆくまで酔いしれた。

2軒でたっぷり餃子を食べ、ビールも飲んでいるので、普段の僕なら、それで《打ち止め》となるところだった。

しかし、この店に来た以上、看板メニューといわれる「五目炒飯」を注文しないわけにはいかない。

1人前…はきついかもしれないが、半五目炒飯もできるということだったので、僕は、それを注文。

半炒飯でも、普通の炒飯同様の過程でしっかり作られ、見事なビジュアルで僕の目の前に登場した。

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いやぁ、やっぱり美しい。

半炒飯とはいえ、十分なボリュームもあったので、僕はお腹が苦しくなったが、でも、心ゆくまでそれを堪能した。

【第6位】浅草「十八番」

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きたなシュラン町中華「十八番@浅草」で至福の餃ビー!  

とんねるずの「きたなシュラン」(汚いけど美味しい店)で三つ星を獲得した店だ。

店は想像していたほど汚くなかったし、その味は、流石三つ星店と言えるものだった。

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ひとめでカリカリ感が伝わってくる、完璧な焼き色。美しいヒダの形は、手造りの証明。思わず胸が躍ってしまう。

これが、ビールに合わない筈がない。

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カリカリした薄皮と、みじん切りの野菜のハーモニーが絶妙。

ニンニクはあまり入っておらず、癖のない味わいで、オーソドックスに酢醤油で食べるのが合う。そしてもちろん、ビールとの相性も抜群だ。

過去エントリーでの、自分のレポートを読んでいたら、僕は、またこの店に行きたくなってしまった。

きたなシュランで紹介された料理である「酸辣湯麺(サンラータンメン)」と「ぶためし」は、まだ食べていないので、今度は是非、それを食べるために再訪したい。

(ベスト5に続く。)

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下北沢の「中華 丸長」で、ニラ炒めと餃ビーに癒やされた夜

小田急線下北沢駅から徒歩約10分。

華やかな駅前商店街を抜けて、ちょっと寂しくなった道の角に、その店は現れる。

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店の名は、「中華 丸長」。昭和30年創業の町中華店だ。

《丸長》というと、ラーメン通の間では、つけ麺の店ということになっているようで、その元締となる荻窪店の他、いくつかの店舗がある。

この店も、そんな《丸長》グループの一員ではあるのだけれど、つけ麺推しではない。

ここ下北沢店は、つけ麺店というよりも、老舗の町中華店として根付いているようだ。

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店内はなかなか広く、カウンター席、テーブル席あわせて24席ある。

この日僕が訪れたのは、中途半端な時間帯だったせいか、空いており、先客は1名だけ。

ソーシャルディスタンスを気にする必要もなかった。

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メニューを見ても、つけ麺はそれほどプッシュされていない。

雲呑類が6種類もあり、むしろ雲呑推し?の店であるようにも思える。

僕は、そんな雲呑も気になったものの、餃子とジャンルがかぶるので(別にかぶっても問題無いんだけどw)、ニラ炒めを注文した。

でも、まずは、とりあえず…。

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ビールだ。

いやぁ、町中華で呑むビールって、どうしてこんなに美味しいんだろう。どうしてこんなに幸せな気分になれるのだろう。

僕は、ビールと一緒についてきたお新香をつまみながら、店内を眺めてみる。

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入口の脇には、新聞と雑誌。

少年漫画誌とフライデーという組み合わせに、昭和を感じる。

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各種セットメニュー。

ラーメンセットには春巻が、つけめんセットには焼売がついている。こういったセットには、餃子がつきものなのに、ちょっと意外だ。

しかし僕は、逆に「餃子は(自慢料理なので)単品で頼んで欲しい」というメッセージを感じた。

などと思っているうちに…。

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ニラ炒めが出てきた。

豚肉が結構入っており、正確には「肉ニラ炒め」と言った感。

僕は、ニラ多めの野菜炒めを想像していたので、なんだか得した気分だw

そしてこれが、実に美味しかった。

シャキシャキ感があるニラともやしに、柔らかい豚肉の歯応えが、ぴったり調和している。ちょっと濃いめの味つけもいい。

これは、一緒にご飯が食べたくなる炒め物だ。

しかし、僕はビールを飲んでいたし、このあとは、ご飯代わりの《主食》が出てくるのだから…と、グッと我慢。

その甲斐があって、出てきた主役は素晴らしいものだった。

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そう。焼餃子のお出ましだ。

ぷっくりと膨らんだ、そのビジュアルは、明らかに手作りであることを示していたし、カリカリの焼き目も愛おしい。

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最強の相棒、ビールとの競演。

タレと一体型の皿になっているのがちょっと残念なのだけれど、窮屈な場所で、餃子たちは、十分存在感を示している。

これは間違いなく美味しいと、僕は確信した。

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一口囓ってみて、僕はその直感が正しかったことを知る。

僕の餃覚*1も、まだまだ衰えてはいないようだ。

具は、野菜の歯応えをしっかり残して丁寧に刻まれており、僕の好きなタイプ。

肉汁もじわっと感じるので、何もつけなくても十分美味しいが、つけるなら酢胡椒。

具の味わいを、上品に引き立ててくれる。

皮のかりかり感ともちもち感のバランスも申し分なく、ビールとの相性も抜群。

手間もかかっていると思うので、確かに、これはセットの付け合わせではなく、単品でじっくりと味わうべき餃子だと思った。

僕は、昭和の時間が流れる店内で、大いに癒やされるのを感じていた。

ひとり町中華を味わうには、最高の店だ。

*1:人間の基本的な五感に加えて、「餃子に関わる感覚」を表した餃界用語w


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