「大阪王将」監修の《餃子味》ピザサンドは、ほぼ餃子だ。
「ほぼ餃子」と「餃子」の間には、超えられない壁が存在するものの、例えば、餃子ドッグのような「なんちゃって餃子」よりは、餃子度が高い、と僕は思う。
世間において、手羽餃子なる「エセ餃子」が、一定の市民権を得ている(認めたくないが)なら、僕は、このピザサンドこそ餃子仲間だと広めたい。
ということで、その普及に努めるべく、さらに餃子度を高める実験を行おうと思った。
ピザサンドを焼いてみるのだ。
この食べ物は、電子レンジ調理を前提としているため、まずは電子レンジであたためたあと、ごま油を薄くひいたフライパンで焼くことにした。
本当は、両面焼きしたかったのだけれど、皮のつなぎ目が緩く、ひっくり返すと中身が全部出てしまいそうに思えたので、断念。
焼き色がついたら…フライパンに皿をかぶせ、ひっくり返して盛りつけた。
うーん。ちょっと思っていたようなイメージと違う。
焼き餃子につきものの《ひだ》がないせいかもしれないが、思ったほど餃子っぽくはならなかった。
むしろ、お好み焼きやクレープのような、粉もん一族の雰囲気を醸し出している。
まぁ、もともとこれはピザサンドなのだから、粉もん一族なのだろうけれど。
ビールとの競演。
これはこれで悪くない。それなりのインパクトがあるし、大阪王将の通常メニューに加えて欲しいぐらいだ。
さぁ、餃子っぽさが強まっているかどうか、味わってみよう。
皮のかりかり感が心地いい。
油で焼いたことにより、食感が変わって新鮮。ごま油の風味も心地よくて、美味しさがアップしたような気がする。
その具は、大阪王将監修だけあって、餃子っぽくてジューシー。
ひと手間かけてしまうものの、それだけの価値はある気がした。
ただ…。
これは焼き餃子なのか?と言われると、ちょっと微妙なところ。
焼いたことにより、皮の《粉っぽさ》が強調されてしまった感じで、焼き餃子の皮とは明らかに違う雰囲気になったからだ。
油の量や焼き方を工夫すれば、もう少し焼き餃子に近づけることができるかもしれないけれど、そこまでしてこれを食べるなら、普通に餃子を焼いた方がいいと思うw