前回のあらすじw
JR総武線の小岩駅南口から、延々と続くフラワーロード商店街。
その最果てに、僕の目指す「ニュー大龍」はあった。
今年で創業44周年という老舗ながら、店頭も店内も実に派手で、壁一面にメニュー・写真・格言などが貼りまくられていた。
僕は、《とりあえずメニュー》として注文した、300円のおつまみセットに驚き、400円ながらボリュームたっぷりのニラ玉に感動した。
手書きのメニューはどれもこれも魅力的で、僕は、その全てを制覇したい気分になったが、残念ながら、ひとり飲みの胃には限界がある。
ということで、僕は、お約束の注文を行うことにした。
僕が、メイン料理として選んだのは、もちろん、餃子だ。
僕は餃子ランナーなのだから、当然の選択だし、そうでなければ、小岩まで訪れたりしない。
餃子は、この店の看板料理。
店頭では、ジャビット君が、見切れながらも推奨していたし…。
店内でも、さまざまな写真に混じって、力強くPRされていた。
この告知を見ると、ノーマルな焼餃子よりも、ニンニクいっぱーいの「スタミナ餃子」が売りのようだ。
おつまみメニューの表示でも、それは明白。
「43年目 昭和の味!!」と謳う焼餃子にも、店の自信が感じられるが、それにも増して、スタミナ餃子の強調ぶりが凄い。
「ニンニク・ニラ多め」という表現とともに、《すごいぞ!!くせになる!》のコメントつき。
スタミナ餃子は、ノーマル焼餃子よりも100円も高いので、そのスタミナぶりは期待できそうだ。
僕は、ニンニクもニラも大好きなので、大いに魅力を感じた。
ということで、ノーマルの焼餃子とスタミナ焼餃子を1人前づつ注文。
3種の前菜とニラ玉で、瓶ビールは飲みきってしまっていたため、餃子の焼き上がりにあわせ、生ビールを頼んだ。
そして。
焼餃子&スタミナ餃子、登場!
違いを明確にするためか、スタミナ餃子のうち、2個が裏返しになって出てきた。
そのことで、僕は、スタミナ餃子の大きな特徴を目の当たりにすることになる。
なんと、餃子の上に、すりおろしニンニク&ニラが、たっぷりとかかっていたのだ。
拡大してみると、その凄さがわかる。
いやはや、強烈、驚愕。
この写真を見ているだけでも、ニンニクの臭いが漂ってきそうだw
表向きになっている3個の餃子にも、その下には、たっぷりと、ニンニク&ニラが敷き詰められていた。
僕は、ニンニクが大好きで、だから、これまでにも沢山のニンニクたっぷり餃子を食べてきた。
しかし、ニンニクが「具」ではなく、「外掛け」になっている餃子というのは、はじめての経験で、衝撃。
しかし、驚いてばかりもいられない。
僕は、餃子と一緒に生ビールも注文していたので、早くしないと、折角キンキンに冷えていたビールが、ぬるくなってしまう。
ということで、まずは、普通の焼餃子から食べてみることにした。
うん。普通に美味しい。
野菜よりも、肉の旨味が強調されており、皮の食感もいい。この餃子にもニンニクは入っていて、それなりに主張している。
下味は控えめなので、オーソドックスに、酢醤油が合う。
続いて僕は、スタミナ餃子を囓ってみたが、いやはや、これが本当に衝撃だった。
餃子の外からかけられた、おろしニンニクとニラの凄さもさることながら、具のニンニクとニラも増強されている!
これは凄い。凄すぎる。
まさに、ニンニクまみれのスタミナ餃子だ。
いったんこれを食べてしまうと、ノーマルの焼餃子が味気なく感じてしまうほどのインパクト。
流石、店が強調するだけのことはある。
確かにこれは癖になりそうだし、ニンニク好きならば、絶対に食べておきたい餃子だと思う。
僕は、とにかくこの餃子が、そしてこの店が、気に入った。
会計時、店員の女性に「美味しかったです。最高でした。」と話すと、マスターが店員に、「あれを渡してあげて」と言った。
僕は、いったい何だろう…と思って受け取ると…。
それは、店内にも沢山貼ってあった、オリジナルの千社札シールだった。
こういう遊び心が、この店の大きな魅力。
僕も、限界突破を目指して、日々頑張らなければなぁと思った。
まだまだ制覇したいメニューもあるし、この店は是非とも再訪したい。