【前回のあらすじw】
都電荒川線「新庚申塚」駅から、徒歩1分。マンションの1Fに、さりげなくその店は存在していた。
青菜と枝豆でビールを堪能した後、ニラ玉炒めを注文。
僕は、ニラと玉子がたっぷりのニラ玉が大好きなのだけれど、この店のニラ玉は、野菜炒めの延長的なものだったので、ちょっと落胆。
しかし、濃厚な味つけが結構美味しかったので、僕は、そのあと出てくるメインディッシュに期待した。
そしてそれは、満を持して僕の目の前に現れた。
焼餃子、登場だ!
ぷっくりと身が詰まった、恰幅のいい餃子が6つ。これで350円は安い。
焼き色も美しく、皮のかりかり感が伝わってくる。
食べる前から、「これはきっと美味しいぞ」と思わせてくれる餃子のフォルムだった。
大人の義務教育、633ビールとの競演。町中華の醍醐味だ。
あぁ、僕はこの瞬間のために生きている。
囓ってみよう。
やっぱり美味しい!
丁寧に刻まれた野菜と肉のバランスが絶妙。
下味はそれほどついていないが、噛みしめていくと、肉の旨味が、ほんのりと口内に溢れてくる。
ニンニクはそれほど効いておらず、どちらかと言えば素朴な味わいなのだけれど、それがいい。
派手さはないが、実力は十分。1つめよりも2つめ、2つめよりも3つめの方が美味しく感じる。そんな焼餃子だ。
下味は薄めなので、オーソドックスに酢醤油をつけるとその味が引き立つ。
そしてまた、これがビールの進む味わいになるのだ。
あぁ、こういった餃子に出会えるから、やっぱり町中華巡りはやめられない。