「東京・板橋」町中華、ぶらり餃ビー散歩。
せっかく「わくい」に行くならば…。
ご近所さんの「ひろし」へハシゴするのは、マストだ。
ただ、もしもその後、お腹に余力があるなら、もう1軒行っておきたい店がある。
「かさま」だ。
ここは、いたばし《ひらがな三文字》町中華界(?)のエース、真打ちとも言える店だから、しっかり押さえておきたい。
わくい&ひろし(なんだか漫才コンビみたい)からは、ちょっと離れるが、ほぼ1本道で、距離にすれば1.5km程度。
腹ごなしに歩くにはちょうどいいし、ランナーにとっては、たいした距離じゃない。
もしも川内優輝ならば、5分もかからずに着くw
ただ、僕が、わくい&ひろしに行った日は、お腹に余裕がなくなってしまったため、あらためて、先週末にリベンジ訪問した。
外観。
なんとなく店舗が傾いているような感じだし、のれんの上にある庇テントは明らかに傾いている。
でも、それがなんだか、昭和のムードを醸し出していて、味わい深い。
最近では珍しくなってきた、店頭ディスプレイ。その内容も充実している。
店内。ズラリ並んだ中華の王道メニュー。
ただ、この店の売りは、そんな中華メニューだけじゃない。
福井名物のソースカツ丼が看板料理となっており、その取材も多いようだ。
僕が入店した時も、ソースカツ丼を注文している客がおり、出てきたそれは、めちゃめちゃ美味しそうで魅力的だった。
僕もかなり心を惹かれたけれど、こんな強烈なものを食べてしまったら、他に何も食べられなくなってしまうため、ぐっと我慢。
何はともあれ、ビールを注文した。
ビールの付け合わせには、かっぱえびせんと柿ピーがついてきた。
僕は、どちらかと言えばお新香やザーサイ系の方が好みだけれど、これはこれで悪くないし、もちろんビールには合う。
冷たいビールで喉を潤し、料理が出てくるのを待つ間、店の中を眺めてみる。
この「かさま」は、BS-TBSの「町中華で飲ろうぜ」で、今年2回も紹介されている人気店で、その告知が店内に掲示されていた。
その横に掲げられている謎のイラストも、なんだか妙に可愛くて、オジサンの胸をしめつける。
時代物のコミック、少年誌、女性誌。
家族連れでも安心して楽しめるラインナップを揃えている。
さりげないことだが、地元密着型の町中華店らしいラインナップだなぁと思った。
などと、社会的考察(?)を進めているうちに…。
ニラ玉がやってきた!
いやはや、なんと言っても、ニラのワイルド感が素晴らしい。
中華料理店で「ニラ玉炒め」を頼むと、もやし比率の高いものが出てくることが時々ある。それはそれで好きな人もいるだろうけれど、僕はどうにも違和感を感じる。
もやしがそんなに主張するなら、それは「ニラ玉炒め」じゃなく、「ニラ玉入りもやし炒め」なんじゃないかと思うからだ。
だから僕は、この店の、半ば暴力的とも言えるニラの主張に惚れた。
個人的には、もう少し、玉子に半熟感、とろとろ感があると最高だったが、でも、これはこれで素敵だし、ニラ好きならば、きっと満足できると思う。
その味付けは、町中華の王道らしく、しっかりと塩味が効いているから…。
もちろんビールにも合う。
そんなワイルドニラ玉に舌鼓を打ちながら、僕は主役の登場を待っていた。
ほどなくすると…。
焼餃子がキターっ!
手造り感が伝わってくる魅惑的なフォルム。ほんのり焦げた感じ。いやはやたまらない。
もちろんビールとも競演させてみた。
同じビールを使い回しているようだが、実を言うと2本目だ。(だって、ニラ玉があまりにビールに合うんだから、仕方ないw)
囓ってみると、ニンニクのインパクトに驚いた。
いかにも、「昭和の」「老舗の」「町中華の」餃子と言った懐かしい味わいだ。
下味はあまりついていない感じなので、シンプルに、酢醤油が合う。
これといって特筆すべき点はないのだけれど、でも、それでいい。
ゆったりと心地よく、いくらでも食べられそうな、王道焼餃子だ。
こういったタイプの餃子は、ご飯との相性が抜群なので、今度は餃子ライスで食べてみたいなぁ…と思った。