江古田の「餃子のブッタ」から始まった、GW餃子ツアー2軒目。
西武池袋線に乗って、僕らが降り立ったのは、練馬。
駅のすぐ近くには、「亀楽」がある。
僕の2022年度訪問店ベスト1、激旨餃子に惚れ込んだ店だ。
折角練馬に降り立ったなら、是非とも「亀楽」に行きたくなった。
しかし、この店は、昼から夜までの通し営業をしておらず、僕らが降り立った時間は営業時間帯外だった。
僕らは、訪問店の確定までにちょっとした紆余曲折があったが、ネットの情報などを頼りに、辿り着いたのは、この店。
事前に情報を得ていなければ、絶対に見逃していただろう。
ちょっと通り過ぎただけだと、どう見てもカフェにしか見えないからだ。
近づいてみても、まだカフェっぽい。
しかし…この店はれっきとした餃子店なのである。
店頭には、このようなランチメニューが掲示されていた。
各種の餃子定食が並ぶランチメニューと、コーヒーやハーブティーなどのカフェメニュー。カフェメニューには、焼き菓子も用意されている。
餃子と焼き菓子…
小麦粉繋がり?と言えなくもないけれど、やっぱりどうにも違和感を覚えてしまう。
ただ、これには理由があった。
この店は、練馬の地で30年以上の歴史を誇る、手作り焼き菓子専門店「かすたねっと」系列の店だったのだ。
今回、僕らが訪れた店は、そんな焼き菓子店の新業態。
「かすたねっと ぎょうざ『福』」という店名で、手作り焼き菓子と手作り餃子を融合させた。
手作りの焼き菓子にこだわってきた店だけに、手作り餃子についても本気だ。
これは、訪店後に見つけたWebサイトなのだけれど、まさに、このページで紹介されているような温かさを感じる店だった。
今回は、僕なりにそんな店の魅力を伝えさせていただこう。
僕らがこの店に着いた時は、14時を過ぎており、ご飯は切れてしまっているとのことだったが、ビールは飲めるとのこと。
ということで…入店。
店内にも、沢山の手作りクッキーやお菓子が並んでいて、脳がバグる。
本当に餃子が食べられるのか、ここで?!と思ってしまったのだ。
しかし、大丈夫。
テーブルには、ちゃんと餃子メニューが置いてあったからだ。
ご飯は切れていても、餃子類はまだ全種類あるとのことだったので、僕らは全種類を注文することにした。
1人前は5個なのだけれど、僕らの人数(4人)に合わせて、4個づつで提供してくれるという。
そんな気遣いも嬉しい。
ご飯の代わりに、ビールをお供にしようと思い、メニューを見て驚いた。
なんと、COEDO BREWERYのクラフトビールが揃っているではないか。
しかも、それほど高くない。最高だ。
店内の座席もやっぱりカフェ風で…。
カウンター席もあった。
手作りの焼菓子を食べながら、挽きたて珈琲(280円。安い!)を飲むこともできるので、この店がカフェとしての側面を持っていることは間違いない。
でも、やっぱりこの店は本格餃子店だ!と、僕は断言する。
そうでなければ、これだけの餃子を提供できるものか。
5種の餃子は、それぞれにこだわりの味わいがあって、最高だった。
焼餃子は、どれも、手作りのもちもち皮で丁寧に包まれていた。
野菜餃子は、かなり肉の比率が高かった。
人によっては、「肉餃子」なんじゃないかと誤解するほどだ。
ただ、肉汁があふれ出るようなタイプではなく、肉の力強さと野菜の優しさが、絶妙のバランスで融合している感。
下味もしっかりついているので、何もつけなくても、十分に美味しかった。
しそ餃子。
肉と野菜をすっぽりと包んだ紫蘇の風味が抜群。これもいい。
ごぼう餃子。シャキシャキの食感が最高だった。
僕は、ごぼうやレンコンなどの根菜が大好きなので、これはかなり気に入った。
そして。
棒餃子。
これがとにかく素晴らしかった。僕的には、今回食べた餃子の中でベスト。
他の焼餃子とは形状も違うし、肉感は一番薄め。
その代わりに、干し海老がいい味わいを醸し出しているし、ビーフンの入った食感もたまらない。
ちょっとピリ辛で、クラフトビールにも合う。
水餃子は写真を撮り忘れてしまったけれど、これも肉肉しさたっぷりで食べ応えがあった。
いやぁ、どれもこれも気に入った!
ここは絶対また再訪しよう、と思った。
営業時間が10:00~17:00で、日祝は休日となっている為、かなり訪店ハードルが高いのだけれど、有休が取れた日の昼下がりにでも訪れて、今度は定食で味わってみたい。