餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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あぁ、吾妻ひでお先生が…。

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悲報は、突然飛び込んで来た。

あまりにショックで、どうにもこうにもやりきれない。

昨日の帰宅時に、僕はTwitterのタイムラインでその情報を知り、電車内で、思わず「えっ」と叫んでしまったほど。

僕は、漫画を滅多に読まないのだけれど、そんな僕にとって、数少ない大好きな漫画家のひとりだった。

少年誌で「ふたりと5人」などを連載していた頃から、その名前は知っていたものの、特に興味を持っていなかった。

僕が吾妻先生を大好きになったのは、この作品からだ。

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不条理日記 SFギャグ傑作集

遙か昔の1979年。まだ「奇想天外」というSF雑誌があった頃。

当時の僕は、まだ学生で、SFに目覚めたばかりだったけれど、そんな時、SFマインドに溢れたこの作品集に出会い、大きな衝撃を受けた。

その後も、僕は、吾妻先生の作品にずっと注目していたが、1980年代の中盤あたりから、ぱったりと、その作品を見かけなくなってしまった。

いつしか時は21世紀に入り、僕は、突然の再会を果たす。

f:id:ICHIZO:20191022054000j:plain失踪日記

そして僕は、あっと驚いた。

それは、単なる漫画の新作と言う内容ではなく、吾妻先生自らの体験を描いた日記漫画、という体裁になっていたからである。

本のオビには、その内容がこう記されている。

突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。波瀾万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!

これは誇張でもなんでもない。

むしろ、シンプルすぎると思えるほどで、実際の内容は、想像を大きく超える壮絶さだった。

僕は、かつてのベストセラー漫画家だった吾妻先生が、まさか…と思いながら読み始めたが、あまりの凄まじさに「これが実話なのか!」と唸らずにはいられなかった。

それほどまでに、吾妻先生は、アルコール依存症と鬱病に苦しんでいたということなのだろう。

その後、僕は、《漫画家》としての吾妻ひでお先生だけでなく、《人間》としての吾妻ひでお先生に大きな興味を覚えた。

「失踪日記」以降、吾妻先生は、自伝日記風の作品が増え、僕は、それを貪り読んだことを思い出す。

2年半前…。

吾妻先生の公式Twitterアカウントで、衝撃の発表があった。

食道癌!

大手術を行い、いったんは自宅療養となったものの、その後は、入退院を繰り返す状態になってしまったようだ。

ただ、数々の苦難を乗り越え、それを漫画に昇華させてきた吾妻先生のことだから、きっと、この癌についても、完治させてネタにしてくれるだろうという思いがあった。

しかし、そんな思いは叶うことなく…。

漫画界、そしてSF界に燦然と輝いていた大きな星が、その光を失ってしまった。

あぁ、病魔が、ガンが恨めしい。

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今日は、じっくりと吾妻先生の作品を読みながら、その偉大さを偲びたい。

僕は、まだまだいろいろ持っていた筈なのだけれど、昔の作品は、「不条理日記」を含め、実家の方に置いてきてしまったようだ。痛恨。

「失踪日記」以降の日記系作品は、読むと泣けてきてしまいそうで、ちょっと辛い…。


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