昨日、12月23日発売。
「SFマガジン」最新号の表紙を飾ったのは、AI(人工知能)によるイラストだった。
AIのイラストは、表紙だけじゃない。
巻頭カラーの全8ページでは、AI絵本「わたしのかきかた」が掲載されていたし…。
特集には、AIをテーマにしたSF短編がズラリ。
目次のラインナップを見ているだけで、心が躍ってしまうけれど、とりわけ《SF作家×小説生成AI》企画が素晴らしかった。
これは、プロのSF作家が、小説生成ツール「AIのべりすと」を使って実作してみるというもの。
柴田勝家氏と小川哲氏の短編が掲載されている。
その殆どをAIが書いているというのに、想像以上にちゃんとした短編になっていて、ちょっと衝撃。
短編作成の内幕については、柴田、小川両氏と「AIのべりすと」開発者による感想戦で詳しく語られている。
それによると、調整に調整を重ねた結果の作品ということがわかるのだけれど、それでも、AIがここまで来たんだなぁ…と思ってしまう。
今後、もっとAIの進化が進めば、AI完全オリジナルの作家も出てくるのかもしれない。
いやぁ、凄い時代になったものだ。
僕はもう、かれこれ40年以上SFマガジンを愛読し続けているのだけれど、僕が子供の頃には、AIなどという言葉は存在しなかった。
ただ、《人工知能》という概念は、SFのものとして存在していたから、まさに、今は、AIがSFに追いついてきた、と言えるのかもしれない。