開催は、昨日10月13日の夕方。
もしも台風が来なければ、僕は、岩手の北上にいて、マラソンレースの余韻に浸りながら、餃ビーを堪能していた筈の時間だ。
9月に発売されたイベント前売券は、あっという間に完売。当日券の販売はないため、僕は、涙を呑んで諦めていた。
ツツイストのくせに、筒井先生の対談ではなくマラソンを選んだ*1罰なのだろう…と、思っていたけれど、救いの女神が現れた。
昨年の「筒井康隆展」など、これまで何度もご一緒させていただいた、生粋のツツイストの方が、余った券を譲って下さったのだ!
しかも…。
一桁台の整理番号がついたチケットを譲っていただいたため、僕は、真っ先に入場することができ、最前列の席をゲット。
望遠なしで、この近さ。
筒井先生と目が合ってしまうぐらいの極上シートで、夢の対談を味わうことができた。
天にも昇る感激だ。
対談中の撮影は勿論禁止だから、これは、イベント後に撮ったものだけれど、僕は、この写真を見るだけで、昨晩の感動が甦ってきた。
対談の内容は、本当に素晴らしいのひとこと。
この対談は、「小松左京展」の開催に伴うオープニングイベントなので、当然、話題は小松先生に関するものになる。
筒井先生がリードされ、阿吽の呼吸で豊田先生が話される、エピソードの数々。
僕にとっては、初めて聞く話ばかりで、とにかく最高だった。
小松左京研究会/オーエス劇場/生焼けの焼肉/固すぎるステーキ/韓国冷麺/ズボン吊りとベルト/ビオラ/日本アパッチ族/福島正実からの手紙/父の負債/初夜権/キャバレー/麻雀/原子力研究所/日本SF作家クラブ/大阪万博/国際SFシンポジウム/桂米朝/日本沈没/創作メモ/ショート・ショート/下品なジョーク/川柳/地球外妊娠/命短したすきに長し/伝記
断片的にキーワードを書き起こしてみたけれど、どれもこれも最高。
小松先生の「博覧強記」ぶりと「親分肌」な性格が、ひしひしと伝わってきた。
膨大な知識と統率力・調整力で日本SFの壁を越える活躍を見せながら、一方、破天荒なジョークで場を和ませる。
そんな二面性も小松先生の凄さなのだなぁと思った。
特に、ジョークに関するネタが多く、合わせて紹介された星新一先生のジョーク(これがまた最高!)と合わせて、僕は、爆笑の連続だった。
星先生、小松先生、筒井先生は、黎明期の日本SFを牽引してきた第一世代の御三家。
豊田先生も含め、当時のSF作家の皆さんは、実に深い交流をされていたのだなぁと言うことが窺い知れ、僕は至福の気分になった。
イベント終了後…。
望外にも、僕は、関係者の懇親会に参加させていただくことができた。
そして、その会場で、僕は再び天にも昇る気分になる。
対談を終えた筒井先生と豊田先生が、会場へお見えになったからだ。
いやはや大感激。
僕は今回、先生と直接お話することはできなかったけれど、でも、同じ場所にいることができただけで、至福の気分だった。
イベント終了後は、筋金入りのツツイストの方々と、会場の近所にある居酒屋へ。
筒井先生との繋がりにおいては、僕とは比べものにならないほど凄い方々ばかりなので、僕は、沢山の貴重なお話を伺うことができた。
もちろん、餃子も注文w
チェーン系の居酒屋(名前忘れた^^;)メニューなので、味については特筆すべきものはないけれど、でも僕は、至福の気分で味わった。
本来であれば行くことが出来なかった筈のイベントに参加でき、しかも、餃ビーで筒井先生談義ができた1日。いやはや、最高すぎる。
チケットを譲って下さったツツイストの女神様に、あらためて感謝したい。
*1:決して、優先したわけではなく、マラソンの方が数ヶ月も前に決まっていて、宿も電車も準備していたので、さすがにキャンセルはできず…。