SFマガジンの最新号が、空前の大ヒットになっているようだ。
その理由は、何と言っても豪華絢爛な表紙イラスト。
スタジオぬえ所属の著名イラストレーター、加藤直之氏の手になる「機動戦士ガンダム」や「宇宙戦艦ヤマト」「ブリュンヒルト(銀河英雄伝説)」、さらには「アルカディア号(キャプテン・ハーロック)」などが夢の競演を果たしているのです!
ガンダムが…ヤマトが…!感涙必至 SFマガジン10月号「スタジオぬえ創立50周年記念特集」全国の書店から注文殺到、発売前に在庫全滅!?編集長に聞いた(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース
ネット書店などでは、この表紙が公開されて以降、予約が殺到してあっという間に品切れ。
全国の書店からも追加注文が集中し、発売前から増刷が決定したようだ。
通常、雑誌は《売り切り》が原則なので、増刷されることは滅多にない。
しかし、今号のSFマガジンは、発売前に3刷(増刷2回)が決まったというのだから、驚くばかり。
SFマガジン誌は、今年で創刊62周年の伝統を誇る雑誌だが、その長い歴史の中で、発売前に3刷が決まったのは、2018年の「百合特集」以来。
僕は、この時にも大いに驚いたが、今回は、それをも超える勢い。
Yahoo!ニュースで取り上げられたことにより、今後しばらくはまだ、話題が続くだろう。
amazonや楽天ブックスなど、ネット書店は全滅。
今日現在、amazonでは、一見定価(1,320円)で販売されているように見えるのだけれど…
これが大きな罠。
amazon在庫ではなく、マーケットプレイスのものなので、送料がかかる。
そして、その送料が超ぼったくりとなっている。
送料1,478円!
本の価格よりも、送料の方が高いのだ。あり得ない。
amazonは、利用者が多いだけに、送料ぼったくりのトリックに騙されてしまう人がいないか、とても心配だ。
送料込みの値段だと、他の業者も差はなく、だいたい2,800円程度。
いったいどうして発売直後の雑誌新品が、倍近い価格になってしまうのか。
ヤクルト「Y1000」の時にも感じたが、本当に腹立たしい思いだ。
発売早々、メルカリにも多数の出品。
amazonマーケットプレイスより安い価格設定になっているからか、続々売れている。
こういった状況を目にすると、僕はいつも気分が沈む。
こういう転売屋たちがのさばっているから、人気商品がまともに流通しなくなるのだ。
ただ、今回のSFマガジン誌に関して言えば、無理して転売屋で買う必要は全くないと思う。
SFマガジン編集長が、こう呟いているからだ。
SFマガジン今月号、Amazonでも少なくとももう1回は数百冊単位で補充予定です。
— 溝ロカ丸 (@marumizog) 2022年8月25日
「少なくとも」と言うことは、状況に応じてその後も補充される可能性があるから、時間さえ経てば、定価で入手できる可能性が高い。
「そんなの待てない!」「今すぐ欲しい!」という人は、大手書店に在庫を問い合わせてみるのも手。
前述した「百合特集」号も、発売日はamazonで1ヶ月待ちとなっていたのに、大手書店では在庫分を取り置きしてもらえた。
今回は、それ以上の評判(+転売屋たちの買い占め)により、書店在庫も厳しいかもしれない。
しかし、今日ぐらいまでなら、いくつか当たれば、まだ残っている店もあると思う。
例え売り切れていたとしても、店に予約注文を入れておくと、重版分は確実に入手できるだろう。
「百合特集」号も、3刷の時には、書店に普通に並んでいた。
だから、焦らなければ定価で入手できる筈。
ただ、価格なんて気にしない!手間をかけたくない!待つのは嫌!と言う人たちもきっといて、だからこそマーケットプレイスやメルカリの転売商法が成り立つのだろう。
ここは早川書房に頑張ってもらって、できるだけ早く重版分が市場に出回ることを祈りたい。
僕は、表紙の写真が公開される前から、楽天ブックスで予約をしていたので、もちろん発売日にゲット。
今回のエントリーでは、価格の話ばかり書いてしまったが、その内容はもちろん素晴らしい。
僕はSFマガジンを40年近く購読している、古参の愛読者だ。
だから、SFマガジンとともに歩んできた「スタジオぬえ」の歴史は、とても興味深いし、胸が熱くなる記事ばかり。これは永久保存版だ。
3刷分が普通に流通し始めたら、もう1冊確保しておこうか検討中(^^;