今日の東京地方は、朝からがっつり雨が降っている。
ということで…。
僕の頭の中にはこのフレーズがリフレインした。
朝だ。雨がふっている。朝だ雨(アサダアメ)だ。
オールドSFファンなら誰でも知っている、横田順彌先生(ヨコジュン)の名作短編。
そう。
「おたまじゃくしの叛乱」*1の書き出しである。
僕は、これを読んでからというもの、朝起きて雨が降っていると、必ずこのフレーズを思い出すようになった。
それぐらい衝撃的な書き出しだったのだ。
何しろ、浅田飴の公式Twitterアカウントでもお墨付きとなっているのだから、その凄さがわかる。
「朝だ。雨が ふっている。朝だ雨(アサダアメ)だ。」(🄫横田順彌「おたまじゃくしの叛乱」) pic.twitter.com/ZdlrMOiVzJ
— 浅田飴【公式】 (@seki_koe_nodo) 2021年6月4日
流石はヨコジュン、と思わずにはいられない。
そんなヨコジュンがこの世を去ってしまってから、もう3年が経つ。
僕はとにかく大好きな作家だったので、訃報を知った時は、本当にショックだった。
残念ながら、もうヨコジュンの新作を読むことは出来ないのだけれど、その作品は永遠に残っている。
この週末は、久しぶりにヨコジュンの小説を読み返してみることにしよう。
*1:講談社文庫「脱線!たいむましん奇譚」の冒頭を飾る短編