今年も「SFが読みたい!」が発売になった。
これは、「このミステリーがすごい!」のSF版ともいえるもので、前年のベストSFランキングが、その目玉になっている。
ランキング以外にも読みどころは満載で、目次を見ているだけでも心が躍る。
順位などの詳細は、これから読む人の興を削いでしまう可能性があるので、ご紹介を控えさせていただく。
ただ、国内篇、海外篇の各1位作品については、既に各所で話題となっており、この本の目次にも掲載されているので、問題ないだろう。
どちらも、ダントツでの受賞だ。
国内編の1位は…こちら。
SFファンの間で、昨年1番話題になった国内SF作品集で、とにかく、売れに売れた。
ただ、情けないことに、僕は未読。
「ホントにSFファンかよ!」と石を投げられそうだ。
しかし、今回に限っては、そのズボラが功を奏したかもしれない。
『SFが読みたい! 2020年版』選出ベストSF2019国内篇第 1 位記念『なめらかな世界と、その敵』伴名練さんWEBサイン会開催!https://t.co/7cM32pIgqe
— 早川書房公式 (@Hayakawashobo) 2020年2月6日
国内篇1位を記念して、サイン会が実施されるというではないか!
作者である伴名練氏は、顔出しをしていないのに、サイン会ができるのか?!と思ったが、問題なかった。
これはあくまで《WEBサイン会》であり、要は、《WEBで申し込むと、サイン本が受け取れる会》ということだったからだ。
とはいえ、サイン本が入手できるのは、非常に貴重。
サインの隣に、希望の名前まで入れてくれる上、購入特典として…
- 装画イラスト(©赤坂アカ)ポストカード
- 伴名練さんによる刊行記念エッセイ「あとがきにかえて」を収録した特典ペーパー
までついてくる。
即完売は間違いないと思えたため、昨晩、慌てて申し込んだ。
サイン本を受け取れるのは、3月13日から。
まだ1ヶ月以上あるため、非常に待ち遠しいが、それまでは、「SFが読みたい!」掲載の作者インタビューや、紹介記事、コメントなどを読みながら、楽しみにしていようと思う。
海外篇の1位は、2位にダブルスコアをつけて、予想通りの超ダントツ選出。
僕も、流石にこれは読んでいる。
感想エントリーを書くタイミングを逃してしまっていたが、全てのSFファン必読と言える衝撃作。
この作品については、書きたいことが色々あるので、今度じっくりとご紹介させていただくことにしたい。
「SFが読みたい!」は、2000年版の刊行開始以来毎年買い続けており、今年で21冊目になった。
今回、あらためて過去の年度版をパラパラと眺めていたら、歴代1位作品でも未読のものが多々あることに気がついた。
まだまだ僕は、修行が足りない。SFファンの端くれならば、今年こそ、じっくりこれらを制覇していこう、と思った。
今年度版の「SFが読みたい!」には、特別企画として《2010年代ベストSF30》が掲載されている。
鏡明×大森望×橋本輝幸の三氏による総括座談会つきの豪華企画だ。
僕は、この中でも読んでいない作品が多数あるので、まずは、ここから読み始めてみることにしたい。