餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「東京マラソン2018受付&EXPO」がらがらフォトレポート

木曜日。

僕は、僥倖にも午後休をとることができたので、退社後すぐに、東京マラソンのEXPOへ向かった。

その日は夕方から整形外科の予約があり、そこでは、ギプスを外してもらうという重大なミッションが控えていたため、僕にはあまり時間がなかった。

東京ビックサイトでは、正味2時間程度の滞在時間しかとれなかったので、「ちょっとバタバタになるかも…。」という予想していた。

これまで僕は、何度か東京マラソンEXPOに出かけたことがあるが、大抵、金曜の夜か土曜日だったため、会場は、どこもかしこも大混雑だったからだ。

しかし…。

この日は、まだ木曜日の、しかも午後早い時間だったこともあり、これまでとは全く違った状況を、僕は目にすることになった。

以下、そんなガラガラ状況のEXPOを、写真で振り返ってみることにしたい。

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東京ビッグサイト到着。

この日は、冷たいみぞれ混じりの天候。だからこそ、尚更、客足が悪かったのかもしれない。

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会場へ向かう人も、まだ、まばらで…。

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ランナー受付は待ち時間ゼロ。

これまで、会社帰りに行った年などは、かなりの行列になっていたので、大違いだ。

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本人確認やセキュリティバンドの装着もスムーズ。

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ナンバーカード引換所の人たちも、ちょっと手持ち無沙汰風。

しかし、いざ僕が近づくと、皆に応援の声をかけていただき、本当に嬉しかった。

引き換えが終わると、該当ブース以外の方からも、「頑張ってくださいねー」の声。いやはや感激だ。

この後の写真撮影、Tシャツ受け取りもほぼノータイム。あっという間に、ランナーとしての受付は終了してしまった。

受付が終了すると、東京マラソンミュージアムのコーナーがあり、その先に…。

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アボット・ワールドマラソンメジャーズ(WMM)のブースがあった。

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憧れのSIX STARメダル。

ワールドマラソンメジャーズの6大会を全て完走したランナーだけが得られる勲章だ。

ランナーとしての、僕の大きな夢。このメダルをゲットするまでは、走り続けていきたいと思っている。

僕は、これまでに、4大会を完走*1しており、残りは2大会。(ロンドン、ボストン)

だから、今年の東京マラソンは完走しなくても大丈夫。…いや、もちろん、出場する以上は、完走を目指して走るつもりだけれど。

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WMMゾーンの中には、aという文字(WMMのタイトルスポンサーである。アボット社の頭文字)のオブジェが設置されていた。

これは、出走ランナーが好きなことを自由に書き込みできるようになっている。

これまで訪れた時は、立錐の余地もないほど書き込みがあり、何も書き残せなかったが、今回は、違った。流石、開催初日の昼ということもあり、まだ十分に余白があった。

ということで…。

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お約束のフレーズを書き込んだw

書き終えた後、ここがWMMゾーン内であることを思い出し、「世界中のランナーの人に伝えられるように」英語のフレーズを書き足した。

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ここまで宣言した以上、Gyoza Runnerの位置づけ(?)を国際的にも認めてもらえるよう、頑張って走りたい(^^;

EXPO会場は、本当に空いていて、物販ブースもガラガラだった。

いつもは大行列になっていることが多い、ヤマザキランチパックの抽選会ゾーンも…。

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待ち時間なし。

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東京マラソン2018オフィシャルショップも、ほぼ全ての商品が残っており、最後尾看板も「約0分待ち」で用なし状態だった。

いやはや、まさかここまで空いているとは。僕はちょっと驚いた。

ただ、あまりに空いているのも、ちょっと考え物で、僕はさまざまな誘惑を振り切るのに必死だった。

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オフィシャルグッズショップでも、ASICSの「東京マラソン限定商品」コーナーでも、楽々何でも購入することが可能だったため、僕は大いに悩んでしまった。

ただ、あんまりのんびりと物色している時間もなかったため、僕は何とか誘惑を振り切りながら先に進んだ。

途中には…。

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こんな絵馬のゾーンもあったため、もちろん参加。

書いたフレーズは、もちろん、お約束で…。

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だからなんなんだw

というツッコミを思わず入れたくなるような、マンネリフレーズだけれど、やっぱり僕は書かずにはいられなかった。

餃子の仮装で走ろうと思った昨年の大阪マラソンで…。

陸連登録者の仮装禁止を知り、ショックを受けた苦い思い出があるからだ。

今回、僕は餃子のかぶりものは使わないが、それでも、間違いなく、「餃子ランナー」装備で走るため、嬉しい気持ちが募っている。

さぁ、いよいよ明日は東京マラソンだ! 

*1:東京、ニューヨークシティ、シカゴ、ベルリン

ギプス消滅、てぬぐい拝受!で、夢が膨らんだ夜

昨晩は、整形外科に赴いた。

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診察までの順番を待っている間、僕は左手を見つめていた。

数週間装着し続けたことで、ギプスは黄ばみ、包帯も薄汚れている。

ちょっと慣れてきたとは言え、やっぱり、色々と不自由を強いられてきた。だから、それを外してもらえる筈の機会に、僕は、胸がときめくのを感じていた。

僕の名前が呼ばれた。

我慢の生活がついに終わる。僕は、大いに喜びを感じながら、診察室に入った。

診察が始まると、当初の約束通り、先生は、「ギプスを外しましょう」と言って下さった。

僕の症状であれば、5週間程度装着が必要とのことだったので、本来ならば、2週間近く早い。

しかし、先生は、「ギプスのままじゃ、東京マラソンで走りにくいですよね。」ということで、外してくださると言ってくれていたのだ。

ただ、現段階でのギプス切断が、手首の回復にとってプラスである筈はない。

そのため、先生からは、「あくまで一時的なものです。たぶん、もう一度ギプスをしていただくことになります」と釘を刺されていた。

電動ノコギリ登場。

いや、正確にはギプスカッターと呼ばれるもので、「ギプスは切れるが、腕は切れない」らしく、先生は、その安全性を強調した。

しかし、ギプスを切断されている間、もしも先生の腕が滑ったら、僕の腕も真っ二つになってしまうんじゃないか…と思ってしまったのは内緒だ。

それにしても…。

こんな凄いものを使わなければ、取り外すことができないとは。

いやはや、ギプスって強力な代物なんだなぁと、僕はあらためて感服してしまった。

ギプスが外れたあと、手首の状態を見るために、レントゲン撮影。

その写真と3週間前の写真を見比べながら、先生は、僕にこう言った。

「すぐに固定した効果かもしれませんが、かなり良くなっています。完治したわけではないですが、無理さえしなければ、もう一度ギプスをしなくても、自然に治ると思います。」

やった!もう、ギプスに戻る必要はないんだ!

僕は、心の中で叫びたいほど嬉しくなった。

そして…。

「手首固定用のバンドを用意しましたので、しばらくは、これで生活してください。」

ということで、先生は、僕にそれを装着してくれた。

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手首部分に、堅いアルミニウムの板が入っているもので、一応、固定効果はあるらしい。

ただ、ギプスに比べて腕の自由度は段違いに高く、その分、固定効果は格段に落ちてしまうようだ。

先生は、「気休め程度にしかならないですし、激しい運動をすると、再度、痛めてしまう心配も残ります。レースが終わったら、また状態を見せてください」と言った。

僕は、「はい、わかりました。」と答え、何とか再ギプスの状況にだけはならないよう、祈った。

それぐらい、久しぶりに自由になった腕は軽くて、快適だったのだ。

よし、これで東京マラソンでも、きっと気持ちよく走れる!

と思いながら、僕は、宴の場に向かった。

昨晩は、東京マラソンに出走するラン仲間から、「東京がひとつになる3日前。」という、ワクワクイベントに招待していただいていたからだ。

いつもなら、乾杯写真などを含め、さまざまな写真を撮るところなのだけれど、昨晩は(ギプスがとれたとはいえ)まだ、左手の調子が良くないため、撮影はほどほどにとどめた。

気が置けない仲間たちと、最高に美味しいビールや料理で、ラン関係、怪我関係(?)の四方山話に花が咲く。いやはや、至福の3時間だった。

そんな宴の場で…僕はラン仲間から、素晴らしいサプライズプレゼントをいただいた。

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ぎょうざてぬぐい!

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宇都宮でしか買えない逸品だ。

ラン仲間曰く、「怪我で走れなくて、落ち込んでいるんじゃないかと思って…」とのことで、宇都宮遠征の際、僕のために購入してくれたとのことだった。

いやぁ、嬉しい。最高に嬉しい。僕は心から感激した。

僕は、そのラン仲間に、「東京マラソンで使わせてもらいます!」と宣言した。

僕は、もともと餃子ランナー装備で東京マラソンを走る予定だったが、その際に、これは、本当に大きな武器になると思った。

まさに僕はこういったものを探していて、Webなどでは見つからなかったので、入手を諦めていたところだったのだ。

いやぁ、最高。本当に最高。とっても優しいラン仲間の心遣いに、あらためて感謝したい。

夢が膨らむ東京マラソンまで、あと2日。

東京マラソン5日前…激痛鍼の内田治療院で得た収穫と秘密兵器

昨晩。

僕は、当初の予定通り、退社後、即行でここに向かった。

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激痛鍼の内田治療院だ。

前回施術の後、先生に、「かなり良くなってきた気がします」と伝えると、次のような言葉をいただいた。

「東京マラソンの週…。直前は、鍼返しが残りますので、月曜か火曜に打っておけば、もっと楽になると思います。」

ならば、行くしかないではないか。

予約時間前に着いたのだけれど、前の患者が少し遅れたようで、僕は、待合室で少し待つことになった。

ただ、ここは待合室も快適なので、それは苦にならなかった。

テーブルには茶菓子が用意されていたし…。

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飲み物なども無料で注文できたからだ。(僕は飲まなかったけれど。)

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壁に掛かっていた、ワールドマラソン完走メダルを眺めながら、ぼーっと過ごす。

右から、ベルリン2013、東京2016、シカゴ2015の完走メダルが並ぶ。

僕は3大会とも出場経験があるが、皆、僕の出走年度とは違うメダルなので、興味深かった。

そして、その左には…憧れの6STARSメダル。

今回は写真を撮り忘れてしまったが、このメダルの左には、ロンドン、ニューヨーク、ボストンの完走メダルが掲げられていて、これら6大会のメダルを全て獲得した人だけが得られる、夢のメダルだ。

このメダルをいつか獲得したいから、僕はランニングが止められない、と言ってもいい。

そういった意味でも、この治療院は素敵だった。

なにしろここは、先生も患者も、経験豊富なランナーばかり。

待合室の情景は、初回に訪れた時のエントリーでもお伝えさせていただいたが、昨晩は時間もあったので、(許可を得て)色々と撮影しながら過ごした。

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待合室には、ラン関係の雑誌も沢山用意されている。

ということで、僕は、全く退屈せずに待ち時間を過ごすことができた。

ふと、壁に目をやると、アスタキサンチンの広告として、僕の施術士である鈴木先生のポスターも掲げられていた。

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陸上競技 パラアスリート/鍼灸師 鈴木 裕二/アスタキサンチン/サプリ

そう、僕の先生は、素晴らしいアスリートなのだ。

アスタキサンチンは「あの」鏑木毅先生も推奨しているサプリメント。

それは、この本でも強く推奨されており、僕は、かれこれ1年以上飲み続けている。

鏑木先生に加えて、鈴木先生の推薦も加わったとなれば盤石。

僕は、これからも、このサプリメントを飲み続けていこう、と思った。

待つこと20分。僕の名前が呼ばれ、僕は施術室に入った。

鈴木先生は、「いよいよですね」と声をかけてくださり、鍼施術が始まった。

鍼の感想については、今回も…。

痛い

としか言えない。

前回よりもさらに痛くて辛かったので、フォントサイズもさらに拡大してみたw

ここに通うのは、もう4回目になる筈なのに、慣れるどころか痛くなる一方。

しかし、それはきっと、鍼が「核心」に近づいているから…なのだと思う。

通うたびに座骨周りの慢性的な痛みが和らいでいることは確実なので、僕はそれを信じて、1時間の地獄を耐え抜いた。

ヘタレの僕が何とかその痛みを耐え抜くことができたのは、スーパーアスリートでもある鈴木先生が、施術中、さまざまなアドバイスをしてくれたから。

来たるべき東京マラソンに向けて、レース週の過ごし方(カフェイン、飲酒など)、天候対策、レースでの作戦など、ためになる話を沢山してくださった。

今回、僕は、座骨神経痛に加えて、左手首の骨折というアクシデントもあったため、走り込みが全くできておらず、スタミナ面で大きな不安があった。

その点について、先生に相談すると…。

「レース中の補給食はどうしていますか?」

と聞かれた。

僕は、だいたい、ショッツなどで補給しています、と答えると、先生はこう言った。

「VESPAって知ってますか?」

僕は、その名前だけは聞いたことがあった。確か、スズメバチのエキスを使ったサプリメントだった筈だ。

先生にそう告げると、「そうです。」という答えとともに、「スタミナに不安があるのでしたら、これをオススメします」と言った。

鈴木先生には、これまでの僕のランニング歴などもたっぷり話している。

先生は、その点を踏まえて、僕にこう言った。

「これまでの蓄積がありますので、いつもの糖質サプリメントでも、十分完走はできる筈です。ただ、少しでも気持ちよく、速く走りたいのでしたら、VESPAを飲むのが良いです。」と。

曰く、これをレース直前に飲んでおけば、レース中に脂肪がエネルギーに変わり、スタミナを補ってくれる筈…ということだった。

また、身体が疲れてくる25km過ぎでの飲用も有効なので、2個使えば万全、というアドバイスももらった。

僕は、以前このサプリメントの情報を調べた時、その値段で二の足を踏んだ覚えがあるため、「確か…結構高いですよね?」と聞くと、先生は、こう言った。

「高いです…が、それだけの価値はあります。」

特に、今回のように、スタミナ不安を抱えている状況であれば、十分に役立ってくれる筈だとも言われた。

ならば、もう、これは、買うしかない。

施術後…。 

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僕はすぐにそれを購入することにした。

そう、内田治療院では、こういったサプリメントの販売も行われているのだ。

僕は忘れっぽいたちなので、すぐに購入できるのは実に便利。

VESPAにはいくつか種類があるようだったけれど、僕が購入したのはこれ。

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VESPA PRO。

レース直前&レース中に飲むため、2個購入。

あわせて1,400円というのは結構な値段だけれど、僕は、今回、できるだけ「楽しく、悔いなく走り抜きたい」というのが大きな目標なので、そう考えれば納得だった。

昨晩は、鍼治療、アドバイス、さらに秘密兵器まで得て、非常に有意義な夜だった。あとは、本番でその効果を生かすだけ、だ。

東京マラソン2018まで、あと4日。

 

VESPA SPORTS(ヴェスパスポーツ) VESPA PRO 80ml(5本)

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骨折に効く…筈!3年ぶりの「酸素カプセル」効果に期待

3連休の最終日。

「連休中でのフルマラソン距離走破」という目標を達成できて、僕は大いにホッとした。

2週後の東京マラソンに向けて、スタミナ面については、とりあえず、なんとか、メドがたった。

整形外科医の先生から、「ランニングは、(手首の骨折に)何の影響もない」というお墨付きが出ているし、さつか(id:satsuka1)さんからは、コメントで、とても心強い情報をいただいた。

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だから、この週末ロングランは、東京マラソンに向けて、また、骨折回復に向けても、「プラス効果」だったことは間違いない、と思う。

ただ、現状、ギプス状態であることは変わりないから、僕は、レース当日までに、さらなるあがきで、早期回復を目指すことにした。

…で、思いついたのが、酸素カプセルだった。

酸素カプセルは、リフレッシュ効果とともに、《怪我の回復に効く》ということが提唱されており、スポーツ選手の利用も多い。

かつて、デビッド・ベッカムが、W杯直前に骨折した際に利用して、奇跡的な回復を遂げたのは有名な話だ。

そんな「ベッカムカプセル」効果を、今回の骨折にも適用させたい…と思った。

酸素カプセルにおける回復効果は、かつて、僕自身も経験している。

そう、僕は、自慢じゃないが、これまで何度も、レース直前に転倒したり、電車のドアに挟まったりして、怪我をしているのだ。(←自慢にならないってのw

その際、僕は、回復を目指して、酸素カプセルを利用した。

結局、レースには間に合わない…という時もあったけれど、僕はその明らかな効果を実感していた。

怪我をしていない時でも、レース直前には、よく利用して、身体のメンテナンスを行っていた。

4年前のかすみがうらマラソンでは、レース前日にも酸素カプセルを利用。

はたして、その効果は絶大だった。今となっては、「ホントに僕が走ったのか?」と思えるようなタイムで好走できたことを思い出す。

僕にとって、酸素カプセルは、レース前の定番メンテナンスだったのだ。

回数券が切れてから、足が遠のいてしまっていたけれど、手負いの身体になってしまった今こそ、酸素カプセル効果に期待したかった。

ということで、会員になっている酸素カプセルサロンのWebサイトをつらつらと眺めていたら、こんな広告が出ているのを発見した。

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酸素カプセル専門サロン「フォレスト」

おぉぉ、なんと。東京マラソン2018出走者は、なんと、初回料金の金額で利用できる!

通常価格は60分2,700円だが、初回料金は1,800円なので、断然お得。

電話で問い合わせたところ、東京マラソン出走者は、回数券も初回専用の金額でゲットできるという。

酸素カプセルが5回利用できる回数券は、10,800円(1回あたり2,160円)で、これでも単独利用に比べるとリーズナブルな設定だが、初回購入に限っては、8,000円(1回あたり1,600円)となり、超お得。

これは、行くしかない!

僕は、折角の東京マラソン参加者なのだから、その権利を行使しない手はない!と思った。

ということで…。

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3年ぶりに、僕はここを訪れた。

決して上品な看板とは言えないし、古びた雑居ビルの中に入っているため、初回訪問時には、ちょっと勇気が必要だったことを思い出す。

ただ、今は、何の問題もなかった。

新宿東口駅前という超一等地で、何年もつつがなく営業が続いているということは、イコール、流行っているということ。

しかも、僕はかつてのリピーターなのだ。

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入店。

店内は、整然と綺麗にまとまっており、大量の酸素カプセルも、かなり埋まっていた。

僕は、3年前と殆ど変わっていない雰囲気にホッとしながら、ボックスの中に入った。

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気圧がどんどん上がっていく。

僕は、左手を見つめ、この環境が骨折に効く…ことを祈りながら目を閉じた。

あっという間の60分。

カプセルから出た僕は、明らかに気分が爽快になっていることを感じていた。

現実、この日の夜の睡眠は、とても深く、心地よいものだった。

明らかに、久しぶりの酸素カプセル効果はあったのだ。

それが内面から、そして手首の骨にも聞いていてくれることを、祈るばかり。

僕は今回、回数券を購入したので、レース前に、できれば、もう1回ぐらいは訪れておきたいと思う。

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土星と月と太陽と。スタミナ補給ラン IN 荒川河川敷

必要なのは、スタミナだ…と、僕は強く感じていた。

東京マラソンは、制限時間が7時間もあるレースなので、おそらく、完走はできると思う。

しかし、僕は今回、楽しく走り終えたかった。タイムは全く狙えないが、東京の街を、楽しみながら、走り抜けたい。

となると、やっぱり、今の僕にはスタミナが足りない…と思っていたのだ。

座骨神経痛の発症に伴い、長い距離を走れない身体になっていたため、昨秋の大阪マラソン以降、ロングランは皆無。

鍼の効果で光明が出てきて、30km走でもしようと思っていた矢先に転倒…ロングランどころか、丸々1週間、全く走ることができなくなってしまった。

そんな状態でフルマラソンに臨むのは、とてもリスキーだと思っていた。

だから、整形外科の先生から「ランOK」の許可が出たとき、僕は心に決めていた。

この3連休で、せめてフル距離を走っておこう。

…と、思ったのだ。

スピードは出せないので、単にだらだら走るだけ。でも、それでいい。

今回、僕にとっての目的は、「長距離を走れる身体に戻すための」スタミナ補給ランだったからである。

翌週末だと、レース1週間前になってしまうから、ロングランは、身体にとってむしろマイナス。

となれば、この連休が最後のチャンスだった。

もちろん、身体と相談しながら行う必要があるから、僕は慎重に作戦をたてていた。

復活初日は、近所で、月と火星に癒やされながらの10kmラン。

2日目は、皇居3周&東京駅ゴールの15kmラン。

初日も2日目も、思ったよりきつくなくて、当初の想定より長く走れたのが嬉しい誤算だった。

フル距離まで、あと17.195km。これならば、十分達成できる。

ということで、3日目の夜明け前。

僕は、ここに佇んでいた。

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荒川河川敷、だ。

この日の天気は快晴。僕は、天空の情景を堪能しながら走りたかったので、そう考えると、「ここしかない」という結論だった。

この時間帯は氷点下で、カメラを取り出してシャッターを切るだけでも指が痺れた。

現状、左手がまともに使えない状態なので、何度もカメラを落としそうになってしまったほど。

ここで落下させてしまったら、泣くに泣けない(というか、笑い話の域w)なので、僕は、震えながらカメラを握り、撮影。

何も、こんな時間から走らなくても…という気が一瞬よぎった。

しかし、僕はやっぱり、この情景を撮影したかったのである。

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月と土星のコラボレーション。

土星は、肉眼だとなかなか探しにくい惑星なので、月に寄り添う、このタイミングは見逃せなかった。

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月は、有明月。

月齢25日目となり、2日前の下弦の月から、さらに大きく欠けていた。

満月以降、毎日、夜明け前に、変貌する姿を見せてくれる月。

僕は、そんな月が大好きだから、この期間の夜明け前ランがやめられない。

ましてや今回、土星もコラボレーションしてくれているのだ。

となれば、走るしかないではないか。

僕は、そんな月と土星に見惚れながら、荒川沿いを下った。

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江北橋下。

河川敷ランにおける、僕の定点撮影地だ。スカイツリーの上空に浮かぶ、月と土星。いやはや素晴らしい。

それからしばらく、下流に向かって走り続けていくと…。

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空が赤く染まってきた。美しい朝焼けの情景だ。

この「夜から朝に変わる景色の変化」を楽しめるのも、夜明け前ランの大きな魅力。

それを堪能する舞台として、荒川河川敷はまさに絶好だと思う。

この辺りで、走り始めてから10kmになったため、僕は、上流へ折り返す。

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明るくなってきた天空でも、月と土星のコラボは続いていた。

ただ、この時間帯がギリギリ。

次第に、太陽の存在感(陽光)が勢いを増してきて、天空にある星たちをかき消してしまう。

この日も、ほどなくすると、土星→月の順に見えなくなってしまった。

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再び、江北橋下。

つい1時間前、月をバックにして、自らも光を放っていたスカイツリーが、一転、朝焼けに照らされながら、静かに佇んでいた。

それからしばらく走っていくと…。

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 太陽がぐんぐん登ってきた。

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荒川河川敷ラン、終了!だ。

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終わってみれば20kmラン。

赤羽駅から河川敷までの往復2kmは、調整ジョグとして差し引くとしても18km。

この日のラン目標は17.195km(=連休累計42.195km)だったので、

なんとか目標達成することができた。嬉しい。

元気だった時は、1日でフル距離を走ることもたびたびあったし、2日連続30kmランなどということも頻繁に行っていた。

そう考えると実に心許ないが、現状の僕ではこれが精一杯だし、やれるだけのことはやった、と、思う。

実に久しぶりの3日連続ラン、そして、合計フル距離ラン。

その割には、身体も座骨も、それほど疲れていないように感じた。

ただ、油断は禁物。

のんびりランとは言え、病み上がりの(いや、まだ上がっていない)身体にとっては、「見えない疲れ」を発生させてしまっている可能性があるからだ。

そんなダメージがあるといけないので、僕は、連休最終日の午後、次の作戦へとりかかることにした。

(以下、続くw)

土星: 第六惑星写真集

土星: 第六惑星写真集

 

 

皇居ラン経由、東京駅ゴール!で思い描いた、2週間後の夢

東京マラソンまで、あと2週間。

そんな日曜日は、皇居へ繰り出すことに決めた。左腕にはギプスを巻いたままだが、それでも走れるということは、前日の月見ランでわかっていた。

ただそれは、あくまで「走ることが可能」というだけのことであって、きつい練習はできない。座骨も心配なので、今は、手探りで走る必要がある。

皇居外周は、そういう練習にはもってこい。1周5kmというキリのいいコースだし、気になってきたら、周回途中で、どこからでも離脱し、電車に乗ることが可能。

だから僕は、身体と相談しながら、無理のない範囲で走ろうと思った。

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1周目。半蔵門から見下ろした情景。

まだ、夜は明けていなかった。今の時期、この時間はとても寒いのだけれど、僕はやっぱり、この時間のランが好きだった。「夜から朝に変わっていく」情景の変化が楽しめるからだ。

半蔵門から見下ろす景色も、周回ごとに、その彩りを変えていく。 

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2周目。

空はすっかり明るくなった。のろのろと1周走っている間に、夜が明けていたからだ。

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まだ、この時間の皇居外周は、ガラガラ。

夕暮れ時などに走ると、ランナーでごった返していることもあるので、そういった点を考えても、夜明けの皇居ランは魅力的だった。

僕は、これで終わりにしようか…とも思ったのだけれど、身体に聞いてみると、「まだ大丈夫」という答えが返ってきた(ような気がする)ので、継続。

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3周目。

すっかり上った朝日は、分厚い雲越しでも、その存在を大きく主張していた。

僕は、ここまで気持ちよく走ることができた喜びを噛みしめながら、皇居コースを離脱。

外堀沿いを少し走っていると…。

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優雅に、ゆったりと動く白鳥が二羽。

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水鳥たちも、静かな朝を楽しんでいた。

そんな情景を横目に見ながら、僕は、この日のゴール地点に辿り着いた。

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東京駅だ。

その駅舎は、朝日をバックにして、素敵に輝いていた。

2週間後…僕は、ここに辿り着けるだろうか。辿り着けた時、どんな気持ちでいるだろう。

とりあえず、あと2週間の過ごし方が、とても大事だと思うので、僕は、最後の目標を心に描いた。

まずは何より、これ以上、新たな病気や怪我を重ねないこと。

そして…。

(以下、続くw)

 

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下弦の月と火星に癒やされて…夜明け前のリハビリラン!

一昨日。2月10日の夜明け前。

起きてすぐ、僕は、久しぶりのランニング装備を調えた。

医者からの許可が出て、デジカメも復活。…となれば、もちろん、走るしかないではないか。

外は厳寒だし、左手にはギプスを巻いているため、見通しの悪い夜明け前は、ランに適した環境とは言えない。

しかし、僕は、何としても夜明け前に走りたかった。

月を見たかったからだ。

僕が転倒して、手負いになったのは、2月1日。満月の夜明け前。月に見惚れて写真を撮っている時に、足下が疎かになってしまった。

もちろん、月に罪はない。

むしろ、それ以降しばらく、夜明け前の月を見たり撮ったりできなくなってしまったことの方が寂しかった。

だから、まだ月齢が新月になる前に、ランを再開することができ、本当に嬉しい。

一昨日の天空は、くっきりと晴れていたため、月を見る環境としては、文句なしの筈だった。

ということで、僕は、いつものランニングロードに繰り出して、恐る恐る走り始めた。

ギプスを巻いている左腕は、少し重たかったけれど、でも、きついというほどではない。

右腕には、GarminとFitbit Charge 2をダブル巻きしているため、それなりに重たいので、なんとなくバランスがとれているような気もする。

座骨部分はやっぱり少し気になるけれど、鍼治療の効果で、以前のような痛みはない。

僕は、思っていたよりも、断然に軽い身体と心で走れる喜びに浸った。

そして、空には…。

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月が煌々と輝き、すぐそばには、火星も見えた。

火星は暗くて赤い星なので、探すのが難しい場合も多い。

しかし、この日は、月とコラボレーションすることがわかっていたため、月を目印に、簡単に見つけることができた。

僕は、復活したデジカメを手に持ち、足下を確かめながらしっかり立ち止まり(ここ重要)ズームで月に寄ってみた。 

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美しい!

月齢23日目の下弦の月だ。満月は美しくて最高だけれど、僕は、「欠けていく」月の情景にも、とても魅力を感じている。

だから、下弦の月のタイミングで、復活ランを行うことができ、本当に嬉しかった。

怪我も負っているので、この日は、5km程度にとどめるつもりだったのだけれど、月に見惚れているうちに、気がつけば10kmも走ってしまった。

この日は、僕にとって、東京マラソンでの復活を賭けるための、大事なリハビリラン。

最高の舞台を用意してくれた月と火星に、感謝、だ。

とにかく痛い!鍼治療の先に、見えてきた東京マラソンへの道

骨折1週間後の治療を終えた後、僕は、そのまま十条へ向かった。

目的地は、ランナーだらけの【激痛】診療所。

「内田治療院」だった。

この日は、幸いにも、整形外科から《ハシゴ》をするのにちょうどいい、夜間の予約がとれたからだ。

手首骨折のアクシデントで、相対的に痛みが消えた(?)ようにも思っていたが、未だ、僕の座骨神経痛は健在。

歩いている分には全く問題ないが、走り始めたらきっと気になる筈なので、それを回復させるためには、鍼の力が必要だった。

ということで、この日は、僕にとって、3回目の鍼治療になったのである。

転倒してからは初めての訪問になるため、僕は、予約時に一応確認を行った。

手首を骨折し、膝も強打したこと…但し、膝の痛みは消えている旨を伝えると、「膝が問題ないのであれば、治療は可能」ということだったので、僕は、安心して治療を受けることにした。

安心して…とは書いたものの、その一方では不安もあった。

この治療院は、【とにかく効く】ということで、ランナー仲間に知られているのだけれど、その分、【とにかく痛いことでも有名。

僕は、初回の治療時こそ、「意外にもそれほど痛くなかった」などという感想を書いているが、それは、まだ、患部付近にまで治療が達していなかっただけのこと。

油断して訪れた2回目の訪問では、凄まじい激痛に苦しんだ。

治療後、餃子とビールのご褒美があったから、何とか精神的に回復できたけれど、そうでなければ、トラウマになってしまいそうなぐらいの痛みだった。

今回、3回目の訪問。この流れから行くと、さらに大きな痛みが待ち受けていることが想定できた。

しかも、今、僕は外食ができるような状態ではない(手首骨折に伴い、スムーズに食事をとることが難しい)ため、施術後のご褒美ゲットも無理。

だから、今回治療に関しては、少し憂鬱な気分もあったのだけれど、そんな僕の心を支えてくれたのは、もちろん…。

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東京マラソン2018

このレースが控えているからだった。

東京マラソンがあるから、たとえ骨折しても、心は折れずに済んだ。

ラン練習も解禁となった以上、当日は、可能な限りいい条件で迎えたい。

だから僕は、やはり、座骨神経痛も緩和しておくべきだと思ったのだ。

ということで…。

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僕は、心を決めて、治療院の扉を開いた。

先生は、僕の腕を見て、「大変でしたね」と声をかけてくれた後、励ましの言葉を繋いだ。それは…。

たとえ骨折であっても、腕ならば問題ない。同様の状態で完走してきたランナーも沢山いる。

まだ、レースまでは2週間あるし、座骨の具合が良くなれば、きっと、普通に走れる筈…というものだった。

僕は、その言葉で大いに心が安まり、鍼治療に向け、先生に身体を預けた。

それから1時間。施術の間の感想を、ひとことで言えば、とにかく…。

痛い

ということに尽きる。

初回の施術より2回目。その2回目より3回目。確実に、鍼の痛みは増してきている。

可能であれば、ディスプレイいっぱいのフォントサイズで表示させたいぐらいの痛みだった。

しかも…今回は、精神面に追い打ちがかかった。

カーテン越しに聞こえてくる、とてつもない大きさの叫び声。

「痛い、いたたたたたた。痛いーーーっ。あーっ、痛い。痛い。痛い。」

の連続。

隣で手術を受けている女性が、悲鳴を上げっぱなしだったのだ。

悲鳴と悲鳴との間には、笑いながら雑談をしていたりするので、「ホントに痛いのか?」と思ったりもしたのだけれど、悲鳴の大きさがとにかく凄くて、僕の痛みも、その悲鳴に共鳴をしてしまったほど。

身体に感じる猛烈な痛みと、大音響の悲鳴による精神的な苦痛。

ダブルの苦難を乗り越えて、何とか、1時間の施術が終了。

先生から、「ちょっと足を上げて、確認してみてください。」と言われたので、その通り、動作をしてみると…。

お尻の周りが、軽い!

座骨神経痛の発症以来、ずっと感じていた、何となく重たい感じ、違和感が薄れている。

やっぱり、鍼の痛さはダテじゃないんだ。そう実感した。

僕が、「かなり良くなってきた気がします」と答えると、先生は、僕にこう話した。

「東京マラソンの週…。直前は、鍼返しが残りますので、月曜か火曜に打っておけば、もっと楽になると思います。」

僕は、その言葉をいただき、大いに心強さを感じた。

次の施術では、更に痛くなるかもしれないけれど、それに耐えきれれば、きっと、東京マラソンでの明るい結果が待っている筈だ。

今、僕の身体はガタガタになっているが、幸い、整形外科でも、鍼でも、いい先生に恵まれた。

先生たちについていこう。 そして、笑って東京マラソンの日を迎えられるようにしよう。 

今は、ただ、そう願うだけだ。

骨折から1週間後の診断結果…「暗転」のち「光明」

昨晩は、退社後、整形外科に直行した。

悪夢の手首骨折から1週間。先生から、状態を確認する必要があると言われていたからだ。

診察を受ける前、僕は少し希望を抱いていた。

膝については、もう、全く痛くないし、手首も、力をかけたり捻ったりしなければ痛まない。

ひょっとすると、スポーツ選手並みの奇跡的な回復をしていて、「ギプスをとってもいい」「自由に走ってもいい」というようなコメントもらえるかもしれない。

そう思っていたのである。

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診察前、待合室で撮った写真。

1週間、腕に装着し続けたために、かなり汚れてしまい、痒みも生じている。

僕は、これをいったん外してもらえるのが嬉しくて、あわよくば、もう、しなくてもいいかもしれないという夢を抱いて、この記念写真を撮った。

僕の名前が呼ばれ、診察が始まった。

先生に現状を問われたので、僕は以下のように話した。

「足は、もう、全く痛くありません。手首も、ちょっと気にはなりますが、日常的な痛みはないようです。」

そして、「走り始めてみても、大丈夫でしょうか…?」とも尋ねてみた。

もともと先生は、僕の東京マラソン出走を気にかけてくれており、「足の痛みが治まったら、走っても良い」と言われていたが、念のための確認だった。

先生は、そんな僕の話を聞いた後、「では…もう一度手首のレントゲンを撮りましょう」と告げた。

ということでX線室へ。先週と同じように、掌、手の甲、手首側面…と3枚のレントゲンを撮影。

その後、再び僕の名前が呼ばれ…僕は、診察室に入った。

撮ったばかりのX線写真を見ながら、先生は、僕にこう告げた。

「東京マラソンまで、あと2週間ぐらいですし…走りたいですよね?」

僕は、精一杯力強く、「はい」と答えた。

そして、次の言葉に大きく期待して待っていると、僕にとって、全く想定外のセリフが発せられた。

「では、ギプスをしましょう」

え?え?えっ?

僕は、あまりにも想定外だったので、一瞬、何を言われたのかよくわからなかった。

先生は、さらに言葉を繋ぐ。

「ヒビに近い感じですが、やはり骨折の線が見えます。手首も充血しているようですし、ギプスが必要だと思います。」

確かに、手首部分を見ると、赤黒く充血している。僕が想像しているよりも状態は悪かったのだ。

僕は、淡い期待を抱いてしまっていたので、診断結果のショックに、目の前が真っ暗になった。

それにしても…。と、僕はあらためて思った。

僕はこれまで、1週間ギプスを装着してきたのではなかったのか?それで良くなってきたのではなかったのか?

「では、ギプスを外しましょう」なら話はわかるが、「ギプスをしましょう」というのはいったい???

そんな呆気にとられている僕の表情を見てか、先生は、次の言葉を付け足した。

「添え木のパターンだと、固定が甘くて、走りにくいと思います。不自由さは増しますが、走るためには、ギプスでがっちり留めてしまった方がいいです。」

と。

ここで初めて、僕は自分の誤解に気がついた。

僕がこれまで1週間していたのは、ギプスではなかったのだ。

僕は、これまでギプスの経験がなかったので、「腕を固定するもの=ギプス」だと勝手に思っていた。

しかし、それは全くの別物だったのである。

僕がそれまで装着していたのは、「シーネ」と呼ばれる骨折の治療具で、ギプスとは似て非なるものだった。

添え木を使って固定するため、腕を完全に固めてしまうわけではない。

骨折部位の状況を、随時確認することができたりして、融通が利くようなのだけれど、固定されていない分、激しく動くとぐらぐら動いてしまう。

ということで、先生は、僕がランニング練習できるようにするために、ギプスへの付け替えをしましょうと言ってくださったのである。

いやはや、嬉しいじゃないか。

僕は、腕に、石膏付きの包帯をガチガチに巻かれながら、先生に尋ねた。

「これで走っても大丈夫なのでしょうか?」

先生は、僕の問いに、力強く、こう答えてくれた。

「完全に固定しますから、全く問題ありません。走ってみてください。」

僕は、診察を受けながら、歓喜しそうになった。

走っていいんだ!

先生からの、優しく嬉しい言葉はさらに続いた。

「走ると、汗をかいて蒸れてくると思いますので、来週、ギプスの付け替えをしましょう。」

練習して、汗をかいた後の気遣いまでしてくれるなんて。

さらには…。

「東京マラソンでは、できるだけ走りやすいように、当日用として、手首部分だけを留めるタイプを別途作ります。」

いやはや、嬉しいじゃないか。

僕は、いったん沈んだ心に、大きく陽が射してくるのを感じた。

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がっちりと、ギプスがとまった僕の腕。

患部は全く動かないし、包帯がずれることもない。確かに、これならば、ランニング練習しても問題なさそうだ。

とりあえず、この週末は、無理のない範囲で、可能な限り走ってみよう。

僕は、そう心に決めて、整形外科を出た。

 

【アルケア】プライトン-100 (4号(シーネ):10.0cm×45.0cm10枚)

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走れるビジネスシューズ「1957」の説明タグが怪しすぎる件

膝の痛みはすっかりなくなった。

おそらく、先週の転倒による下半身のダメージ*1は癒えた…のではないかと思う。

ただ、手首骨折の方は、まだギプスがとれない状態なので、無理は禁物。

ということで、僕は、まず、ウォーキングから再開することにした。

そう、通勤ウォークだ。

電車のラッシュによるストレスから解放され、朝の爽やかな空気を吸い、かつ、英会話の練習にもなる。

僕にとっては、いいことずくめの習慣。だから、これを再開できることが、僕はとても嬉しかった。

再開にあたって、僕には、ひとつの思惑があった。

「今後、しばらくこの習慣を続けるのであれば、専用の靴を購入した方がいいのではないか?」

ということだった。

そんな僕の心を動かしたのは、この靴だった。

「1957×ROYAL TRAD」というシリーズの、《走れる》ビジネスカジュアルシューズ。

このシリーズは、Amazonにもさまざまなラインナップが出ていて、レビューの評判も、それほど悪くない。

しかも、価格は、5,000円以下のものが多数だったから、それならば、「ダメ元で」購入してもいいかなぁ…と思った。

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販売ページのキャッチコピーや、紹介を読む限りでは、しっかりした会社の商品に思えた。

ウォーキングしながら、時々、走ったりすることもできれば、足の回復度合も確かめることができるし、一石二鳥ではないかと思ったのだ。

ということで、僕は購入を決めた。

このシリーズには、黒とブラウンのバージョンがあったが、僕が選んだのは黒。

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ゲット!

夜中に注文したのに、翌朝には、もう届いた。いい時代になったものだ。

外箱の印象は、そんなに悪くなかった。

「1957 -Run&Walk Biz」というネーミングは、ちょっと格好いいとさえ思えたほど。

f:id:ICHIZO:20180208041655j:plain開封。

高級感も重厚感もまるでないけれど、僕は、もともとビジネスシューズにはこだわっていないので、十分許容範囲。

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底面は、ビジネスシューズとは思えない造り。

ただ、ここは人に見せる部分ではないし、こういった造りになっているからこそ、きっと「走りやすい」靴なのだろうと思った。

…と、ここまではそれほど悪い印象は持っていなかったのだけれど、靴に付属していた説明タグをみた瞬間、僕の心は大きく揺れる。

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 グリプ性…クッツヨソ性…。

中華系の「なんちゃって日本語」にありがちな、お約束の間違いが、いきなり僕の目を惹いた。

そもそも活字のフォントからしてちょっと怪しく、僕は、大いに不安になった。

細かい説明部分は、もっと凄い。

「ラバー部分にラソニソグツユーズのような意匠を採用…。」

ツユーズ???

一瞬なんのことだか、理解できなかったじゃないかw

あまりにもお約束すぎる取り違えなので、僕は、わざとやっているんじゃないか?と邪推してしまったほどだ。

しかし、この面は、まだまともな方だった。

裏返してみると、さらに怪しい文面が並んでいたからだ。

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甲皮の汚れを取るためはは、水でぬぬらした布を用い…

 ななんなんだ!

くつクリーム等の保革油を用いる必要はぬりません

 わかりませんw

火のそばに置いたり、車のトラソクなどに放置すると、軟化またはは

重要な注意書きの筈なのだけれど、誤字が多すぎて、まともに考えられない。

よく見ると、「置」という字もちょっと間違っていて、一瞬「畳」のようにも読めてしまう。

誤字だけじゃなく、その説明についても、わからない点がある。

油のひいてある場所での使用は、なるべくさけてください。

「油のひいてある場所」ってどこなんだよ!って、思わずツッコミたくなった。

なるべくさけて…という注意書きも意味不明。「なるべく」じゃなく「絶対」じゃないのか?

そんな怪しい日本語表記は、文末の会社名にまで及んでいた。

オリエンタルシュ_ズ株式会社って、いったい…。

カタカナの棒引きとアンダーバー。似ていると言えば似ているが、まともな日本人なら、取り違えることはない。

この会社、実は日本に存在しないじゃないか?という疑惑さえ浮かんできた。

ということで、ちょっとググってみると…。

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オリエンタルシューズ

普通に存在していた。

しかも、創業70年を超える伝統ある会社だったから、さらに驚いた。

Webサイトでの商品ラインナップに、この「1957 -Run&Walk Bizシリーズ」は、しっかりと掲載されている。

そんなしっかりした(?)会社の製品なのに、どうしてこんなに適当な商品説明タグが付属しているのだろう。

大いに疑問だ。 

*1:座骨神経痛の方は治っていないので、完調とは言えない。

面倒なのに止められない、右腕GF生活

今、僕の右腕はGFに支配されている。

GFはGFでも、Girl Friendであれば、まぁ、支配されてもいいんじゃないかという気はする。

しかし、僕の場合のGFはそうじゃない。GarminとFitbit Charge 2のこと*1だ。

元来、僕は、左腕にGarminを巻き、右腕にFitbit Charge 2を巻いていた。

ランニング中のデータや時間などは、左腕でチェック。心拍数や活動量、通話着信などは右腕でチェックすることにより、生活のバランスをとっていたのだ。

右腕にFitbitをつけ始めた当初は、若干違和感を感じたものの、慣れてみると、両手におけるガジェットの役割がしっかり分担され、快適に運用できていた。

しかし…。

諸般の事情により、僕は、左腕に何も装着することができなくなってしまった。

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現状、僕の左腕はこんな感じになっているため、Garminを装着することなどできない。

ということで、僕は、ガジェットを右腕に集中させる必要が生じたのである。

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今日の夜明け前に撮った、僕の右腕。

バンドを揃えた効果もあって、写真で見ると、それほど違和感はないように見える(ホントか?)が、いやはやどうして、なかなかこれが面倒なのである。

まず、両機のバンドを右腕に留めるのが一苦労。ともに、毎日つけ外しを行う必要があり*2、そのためには、左手の助力が必要になるからだ。

現状僕は、左指こそ動かすことができるものの、手首部分はしっかりと固定されており、そこに刺激が入ると、少し痛む。

そのため、バンドを留める際の「引っ張る」という動作が結構厄介なのである。

しかも、腕に巻くのは2本もあるため、2本目を留める際は、スペースがとても窮屈で、さらに苦労が重なる。

ということで、「夜明け前から、ちょっとした苦労をしている」という誰得の話をしてきたが、ここで、僕はハタと気がついた。

そもそも、2本つける必要、ないんじゃないか?w

ということだった。

僕は、ダブルガジェット生活にすっかり慣れてしまっているから、これまで、何の疑問も感じなかった。

けれど、一般の人から見たら、そうではないかもしれない。

左腕だろうが右腕だろうが、そもそも、2本もつけているだけで奇妙に見えるかもしれないのだ。

ただ、前述させていただいたように、これまでは、それぞれ両腕でしっかり役割分担してくれていたから、僕にとっては2本巻く理由があった。

しかし、今は…?

毎日ランニングができるような状態ではないため、ランニングデータは不要。

これまでGarminでチェックしていた時間や日付などは、Fitbit Charge 2でもチェックできるから、「Fitbitと同じ腕にあるなら」*3Garminをつけなくてもいいんじゃないかという気がする。

…と、思ってはみたものの、今日も僕は、ダブル巻きを続けている。

たとえ走れない状態であっても、ランナーの性(?)なのか、やっぱり、いつでもGarminと一緒に生活したかったからだ。

ただ、そんな僕の思いは、平穏な社会人生活の障害になる。

Garminは、そもそもビジネス用のウォッチではないから、会社で使っていると、ちょっと目立つ。

しかも、右腕にはもう1本巻かれていて、傍目で見ると違和感満載。おまけに、左手にはギプス。

「いったいなんなんだこの人は?」状態だから、最近は、会う人ごとに、質問責めを受けている。

しかしまぁ、それが話題になって商談がスムーズに進んだりするから、悪くない…と、思うようにしている。

そう、プラス思考だ。(←そういう問題だろうか?)

 

【おまけ】

右腕GF写真の撮影秘話w

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机の上に500円玉貯金箱を置き、その上に、Galaxy Cameraを乗せて、シャッターを切った。

現状、左手にカメラを持ちながら撮影することができないので(^^;

 

 

*1:正確に書くならG&Fと言った方が正しいのだろうけれど、ネタ的に進めにくいので、あえてGFと表記したw

*2:Garminは就寝時に必ず外して充電。Fitbit Charge 2は睡眠データを取得するため、就寝時も装着し続けている時もあるが、充電する必要があるため、机で長時間動かない時などは外している。

*3:左腕にGarminをつけられるのであれば、左手の方が見やすいし、ディスプレイが常に表示されている分、Garminでチェックする方が便利

夜明け前の転倒。まさかの…。

痛っ!
いたたたたっ。

その瞬間、僕は、とてつもなく大きな衝撃を身体に感じた。

アスファルトって、どうしてこんなに硬いんだろう。

思いっきりぶつかると、どうしてこんなに痛いんだろう。

時は、昨日。夜明け前ランの合間に遡る。

できるだけ美しい「月食明け後の満月」を撮ろうと、カメラを抱えながら、暗い道の中を移動していた時。

ほんの一瞬、足下への注意が疎かになってしまった。

次の瞬間、段差に躓いた僕の身体は、冷たいアスファルトの道路に、思いっきり投げ出されていたのだ。

両膝、右肘、掌、手首。僕は、さまざまなところにダメージを受けた。

昨日は、防寒用の上着を着て、ロングパンツも履いて走ったのに、それでも、擦り傷だらけ、血だらけの状況。

それぐらい、道路のアスファルトは硬く、転倒のダメージは大きかったのだ。

ただ、この時点では、まだ僕は事態を甘く見ていた。

多数の擦り傷はできたものの、歩けないほどではなかったから、最悪の状況ではないと思ったのだ。

この転倒には、デジカメも巻き込まれたため、精神的な打撃はハンパじゃなかった。

ただ、その分、ブログのネタは尽きないぐらいできたので、それをエントリーに書いて、せめてもの憂さ晴らしをしよう…とまで考えていたほど。

しかし、甘かった。大甘だった。

膝は、出社後もズキズキしていたけれど、転倒時に比べれば、こころもち良くなってきたように思えた。

だから、膝だけの打撲であれば、何とかなっていたかもしれない。

問題は、左手首だった。

転倒して手をついた時に変な衝撃を受けたようで、最初から違和感は感じていた。そして、その違和感は、時間を追うごとに強くなっていく。

昼食時、左手に持っている茶碗を落としそうになった。

午後は、だんだんと痛みが増してきて、力が入らない状態に。

見ると、手首の部分が赤く腫れてきている。これはちょっとおかしい。

ということで、僕は、退社後すぐに、近所の整形外科へ向かった。

診療終了時刻寸前に、何とか間に合って診察。

怪我の経緯説明の中で、僕は先生に、「ランニングが趣味で、夜明け前のランの合間に転んだこと。東京マラソンを目指していること。」などを告げていた。*1

 一通り、傷の状況を見た先生は、「左手首と右膝のレントゲンを撮りましょう。」と、僕に告げた。

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撮影終了。

僕はハムレットのような心境で、先生の再診察結果を待った。

僕の名が呼ばれる。診察室内には、僕の手首のX線写真があり、そして、先生は、僕にこう告げた。

「左手ですが…。」

そのトーンが少し重たい感じだったので、僕はこの時点で、嫌な予感を覚えた。続く言葉は、その予感通りのものだった。

「ここの部分に線が入っていて、折れているように見えます。これからどんどん痛みが強くなる筈ですので、固定します。」

頭の中が真っ白になった。

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僕の左腕に、がっちりとギプスが装着された。

先生によれば、手首をしっかり固定するためには、腕の関節部分までしっかり巻く必要があるとのことだった。

指の部分は出ているので、キーボード入力などは可能なのが唯一の幸い。

だからこうやって、いつものようにブログを書くこともできているが、時々、掌の思わぬ部分がキーに当たって中断させられる。

あまり良い入力環境とは言えない。が、できるだけマシはマシだった。

呆然としながら包帯を巻かれる僕を見て、先生はこう告げた。

「仕事はちょっとやりにくいかもしれませんが、固定しないと治らないですので…。6週間ぐらいかかると思います。」

6週間…。それは、僕にとって、あまりにも、長い長い時間に感じた。

膝の状態も、安心できる状態ではなかった。

お皿の部分は大丈夫、ということだったが、その後ろにヒビが入っているようにも見えるので、2週間は安静にして欲しい、とのことだったからだ。

ただ、そんな僕に、先生が付け加えた言葉に、僕は唯一の光明を見出した。

「東京マラソンは…今月下旬ですか。膝の具合次第ですけど、痛みが治まって、レースに出られると自分で思えるのでしたら、出ても良いと思います。腕を固定したままだと、走りにくいとは思いますが、走れるなら、走っても構いません。レースの時は、走りにくいなら外しても構いません。」

…おぉ。僕は最悪の状況の中で、少しだけ安堵した。レースに出ても良いのか。

診察中の雑談の中で、先生もランニング好きであること、これまでランナーの治療も多数行っていて、経験者の心境もわかると言っていたから、先生は、きっと僕を気遣ってくれたのだろう。

確かに、骨折とは言っても、脚を骨折したわけではないので、走れると言えば走れる、筈。

そんな安堵の表情を見てか、先生は僕に重ねてこう言った。

「あくまで膝の状況次第です。基本は外さないでください。練習しないでレースに出るのは不安かもしれませんが、もしも練習するなら、つけたまま走ってください」

…と。

今日の時点では、膝もまだ不安だし、そもそも、またしても雪が積もっているので、走るなんて論外。

ただ、雪はいずれおさまるし、膝が良くなってくれば、なんとか…。

僕は、まだ、東京マラソン挑戦を諦めないつもりだ。 

 

整形外科 骨折ギプスマニュアル

整形外科 骨折ギプスマニュアル

 

 

*1:座骨神経痛治療で通っている整形外科は、昨日が定休日だったので、昨日は、以前の転倒時にも治療してもらった別の整形外科を訪れた。

スーパー・ブルー・ブラッドムーン・ラン!

昨晩は、皆既月食だった。

ということで、僕は、月を見ながら走った。僕は、滅多に夜は走らないのだけれど、月蝕となれば話は別。

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20時45分。

天空の満月は、左端から欠けはじめた。僕は、それを眺めながら、ゆったりのんびりジョグ。

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見渡しのいい、いつものランニングロードに辿り着くと、部分月食がかなり進んで…。

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こんな感じに。

さらにしばらくすると…。

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ここまで進んだ。

そのまま走りながら撮っていこうかとも思ったのだけれど、だんだん寒くなってきたので、ランはこれで終了。

いったん家で暖をとったあと、再び外に出て、来たるべき赤い月、皆既月食に備えた。

米航空宇宙局(NASA)によると、今回の皆既月食は…。

  • 「スーパームーン」(今年最大級の大きさに見える満月)
  • 「ブルームーン」(1カ月で2回目の満月)
  • 「ブラッドムーン」(皆既中、血のような色になる月)

を合わせて「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と呼ばれるらしい。

そんなブラッドムーン撮影は、設定が難しくて、コンデジではちょっと苦労したのだけれど…。 

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なんとか撮れた!

ということで、僕は、大いに満足して眠りについた。月はいつだって、ランの大事な友達だ。

満月の日は、夜明け頃まで月が見られるので、明日も早起きして、復活した白い月を眺めて走ろう。

そう思いながら、僕は、気持ちよく床についた。

まさか、僕のランナー人生史上、最悪の夜明けランになるなんて、夢にも思わずに。

(以下、続く…。)

 

今宵の月のように

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明日に向かって走れ-月夜の歌-

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相性抜群!英会話スピーキング&通勤ウォーキング

なんとか身体は回復してきた。

目眩や吐き気は治まったし、出るもの(?)も一応出た。

やっぱり、人間重要なのは睡眠と休養だ。もちろん、薬の効果も大きかったと思うけれど、発症が、週末にかかる時期で良かったと思う。

ただ、なんだかどうにも食欲が沸かないので、あまり食べられない状態は続いている。

ということで、夜明け前のランは自重したが、その代わり、昨日は歩いて出勤してみた。通勤ウォーキングだ。

通勤ウォーキングは、去年の年末ぐらいから、折りを見て実施している。

座骨神経痛発症以来、思ったように走れないことが多いため、体力、筋力減退を補うために考えた、僕なりの作戦である。

僕の家から会社までの距離は、最短距離をとると、5km程度しかない。そんな距離なのに、電車通勤だと30分以上かかる。

電車に乗っている時間は短いのだけれど、駅を出てからの道程、階段、ラッシュに伴う遅延、乗り継ぎ時間などをトータルすると、結局時間がかかってしまうのだ。

僕は、常日頃から、これに大きなストレスを感じていた。

ということで、あの雪の日も歩いて帰宅しようとしたりしたのだけれど…。

大失敗w

ある程度時間はかかっても、素直に電車で帰るべきだったと後悔している。

ただ、雪が溶ければ話は別。通勤ウォーキング生活に戻ろう、と思っていたのだ。

前述したように、僕の通勤距離は5km程度。

だから、走れば、もしかしたら電車通勤よりもむしろ早いかもしれない。

ただ、逆に「たった5kmしかない」ことが、僕に、通勤ランの魅力を失わせていた。

朝の雑踏を走るのでスピード練習効果は望めず、かといって、距離を踏むトレーニングにもならないので、それだけのために、いちいちランニングスタイル装備で走るのが面倒だからだ。

会社にシャワーがあったりするわけでもないから、本格的に汗をかいたりしても困る。

しかし、ウォーキングなら、そういった点を心配する必要がない。

さらに、ランニングでは得られない魅力もある。

現状僕が考えている、通勤ウォーキングのメリットは以下の4つ。

  1. 通勤ラッシュに伴う各種イライラからの解放
  2. 見慣れた街なかの風景に、さまざまな発見を得られる。
  3. 特別な着替えも装備も必要なく、日常の通勤スタイルで歩ける。
  4. 英会話を練習しながら歩ける。

このうち、1と2に関しては、ランニングでも同じような効果が得られるとは思う。

しかし、街なかの情景観察は、ランニングしながらだと見落としてしまうことが多い。

その点、ウォーキングであれば、自分のペースでゆったり歩いているので、立ち止まって写真を撮ったりするのもマイペース。

だから、色々な発見もあって楽しい。

 僕にとって、メリットが大きいと感じたのは、3と4。

普通のスーツとショルダーバッグで、ただ、歩くだけ。だから、会社に着いても、そのまますぐに仕事ができる。

そして何より、僕にとって特筆すべきポイントは、4、だった。

もともと僕は、電車通勤の際も、ヘッドホンで英語リスニングを行ったりしていたが、それが限界。スピーキングの練習はできなかった。

満員電車の中では迷惑になるし、そうでなくても、頭がおかしいんじゃないかと疑われるからだ。

しかし、ウォーキングしながらなら、全く問題ない。

歩きながら喋っているのを不審に感じる人もいるかもしれないが、最近は、ヘッドセットをしながら、通話している人も見かけるようになってきた*1ので、異常な光景というわけではない。

そもそも、自分が思っているほど、他の歩行者のことなど誰も気にかけていないので、歩きながら英語をつぶやくぐらいは、全く問題ないのだ。

スピーキングは、走りながらでも可能…だとは思うけれど、意識が散漫になって危険だし、「走る」ことに意識が向きがちなので、英会話の練習効果としては今ひとつ。

やっぱり、英会話スピーキングと相性抜群なのはウォーキング。

ということで、僕はマイペースで歩きながら、各種スピーキング教材を聞き、声を出して練習している。

最近のお気に入りは、NHKラジオの英語講座。

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これらをリアルタイムで、あるいは撮りためた録音で聞き、そして話しながら出勤するのは、この上もなく快適で、充実感を感じている。

とりわけ「ラジオ英会話」の面白さは絶品。

教材内容が質量ともに優れているのは言うまでもないが、この講座の魅力は、それだけじゃない。

遠山顕先生のユーモア精神と、出演者3人の掛け合いが最高すぎる。

時々、褒め殺しなんじゃないかと疑ってしまうぐらい、リスナーに対する元気づけのフレーズも満載だから、実に楽しく話せる。

毎日、朝から本当に元気にさせてくれる、至福のプログラムなのだ。

さぁ、今日も外は気持ちよく晴れているようだし、「ラジオ英会話」をリアルタイムで聞きながら、会社に向かうかな。

 

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*1:アメリカの都市などでは日常的な光景なのだけれど、日本ではまだ、そこまで普及はしていない。


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