餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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とにかく痛い!鍼治療の先に、見えてきた東京マラソンへの道

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骨折1週間後の治療を終えた後、僕は、そのまま十条へ向かった。

目的地は、ランナーだらけの【激痛】診療所。

「内田治療院」だった。

この日は、幸いにも、整形外科から《ハシゴ》をするのにちょうどいい、夜間の予約がとれたからだ。

手首骨折のアクシデントで、相対的に痛みが消えた(?)ようにも思っていたが、未だ、僕の座骨神経痛は健在。

歩いている分には全く問題ないが、走り始めたらきっと気になる筈なので、それを回復させるためには、鍼の力が必要だった。

ということで、この日は、僕にとって、3回目の鍼治療になったのである。

転倒してからは初めての訪問になるため、僕は、予約時に一応確認を行った。

手首を骨折し、膝も強打したこと…但し、膝の痛みは消えている旨を伝えると、「膝が問題ないのであれば、治療は可能」ということだったので、僕は、安心して治療を受けることにした。

安心して…とは書いたものの、その一方では不安もあった。

この治療院は、【とにかく効く】ということで、ランナー仲間に知られているのだけれど、その分、【とにかく痛いことでも有名。

僕は、初回の治療時こそ、「意外にもそれほど痛くなかった」などという感想を書いているが、それは、まだ、患部付近にまで治療が達していなかっただけのこと。

油断して訪れた2回目の訪問では、凄まじい激痛に苦しんだ。

治療後、餃子とビールのご褒美があったから、何とか精神的に回復できたけれど、そうでなければ、トラウマになってしまいそうなぐらいの痛みだった。

今回、3回目の訪問。この流れから行くと、さらに大きな痛みが待ち受けていることが想定できた。

しかも、今、僕は外食ができるような状態ではない(手首骨折に伴い、スムーズに食事をとることが難しい)ため、施術後のご褒美ゲットも無理。

だから、今回治療に関しては、少し憂鬱な気分もあったのだけれど、そんな僕の心を支えてくれたのは、もちろん…。

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東京マラソン2018

このレースが控えているからだった。

東京マラソンがあるから、たとえ骨折しても、心は折れずに済んだ。

ラン練習も解禁となった以上、当日は、可能な限りいい条件で迎えたい。

だから僕は、やはり、座骨神経痛も緩和しておくべきだと思ったのだ。

ということで…。

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僕は、心を決めて、治療院の扉を開いた。

先生は、僕の腕を見て、「大変でしたね」と声をかけてくれた後、励ましの言葉を繋いだ。それは…。

たとえ骨折であっても、腕ならば問題ない。同様の状態で完走してきたランナーも沢山いる。

まだ、レースまでは2週間あるし、座骨の具合が良くなれば、きっと、普通に走れる筈…というものだった。

僕は、その言葉で大いに心が安まり、鍼治療に向け、先生に身体を預けた。

それから1時間。施術の間の感想を、ひとことで言えば、とにかく…。

痛い

ということに尽きる。

初回の施術より2回目。その2回目より3回目。確実に、鍼の痛みは増してきている。

可能であれば、ディスプレイいっぱいのフォントサイズで表示させたいぐらいの痛みだった。

しかも…今回は、精神面に追い打ちがかかった。

カーテン越しに聞こえてくる、とてつもない大きさの叫び声。

「痛い、いたたたたたた。痛いーーーっ。あーっ、痛い。痛い。痛い。」

の連続。

隣で手術を受けている女性が、悲鳴を上げっぱなしだったのだ。

悲鳴と悲鳴との間には、笑いながら雑談をしていたりするので、「ホントに痛いのか?」と思ったりもしたのだけれど、悲鳴の大きさがとにかく凄くて、僕の痛みも、その悲鳴に共鳴をしてしまったほど。

身体に感じる猛烈な痛みと、大音響の悲鳴による精神的な苦痛。

ダブルの苦難を乗り越えて、何とか、1時間の施術が終了。

先生から、「ちょっと足を上げて、確認してみてください。」と言われたので、その通り、動作をしてみると…。

お尻の周りが、軽い!

座骨神経痛の発症以来、ずっと感じていた、何となく重たい感じ、違和感が薄れている。

やっぱり、鍼の痛さはダテじゃないんだ。そう実感した。

僕が、「かなり良くなってきた気がします」と答えると、先生は、僕にこう話した。

「東京マラソンの週…。直前は、鍼返しが残りますので、月曜か火曜に打っておけば、もっと楽になると思います。」

僕は、その言葉をいただき、大いに心強さを感じた。

次の施術では、更に痛くなるかもしれないけれど、それに耐えきれれば、きっと、東京マラソンでの明るい結果が待っている筈だ。

今、僕の身体はガタガタになっているが、幸い、整形外科でも、鍼でも、いい先生に恵まれた。

先生たちについていこう。 そして、笑って東京マラソンの日を迎えられるようにしよう。 

今は、ただ、そう願うだけだ。


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