餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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夜明け前の転倒。まさかの…。

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痛っ!
いたたたたっ。

その瞬間、僕は、とてつもなく大きな衝撃を身体に感じた。

アスファルトって、どうしてこんなに硬いんだろう。

思いっきりぶつかると、どうしてこんなに痛いんだろう。

時は、昨日。夜明け前ランの合間に遡る。

できるだけ美しい「月食明け後の満月」を撮ろうと、カメラを抱えながら、暗い道の中を移動していた時。

ほんの一瞬、足下への注意が疎かになってしまった。

次の瞬間、段差に躓いた僕の身体は、冷たいアスファルトの道路に、思いっきり投げ出されていたのだ。

両膝、右肘、掌、手首。僕は、さまざまなところにダメージを受けた。

昨日は、防寒用の上着を着て、ロングパンツも履いて走ったのに、それでも、擦り傷だらけ、血だらけの状況。

それぐらい、道路のアスファルトは硬く、転倒のダメージは大きかったのだ。

ただ、この時点では、まだ僕は事態を甘く見ていた。

多数の擦り傷はできたものの、歩けないほどではなかったから、最悪の状況ではないと思ったのだ。

この転倒には、デジカメも巻き込まれたため、精神的な打撃はハンパじゃなかった。

ただ、その分、ブログのネタは尽きないぐらいできたので、それをエントリーに書いて、せめてもの憂さ晴らしをしよう…とまで考えていたほど。

しかし、甘かった。大甘だった。

膝は、出社後もズキズキしていたけれど、転倒時に比べれば、こころもち良くなってきたように思えた。

だから、膝だけの打撲であれば、何とかなっていたかもしれない。

問題は、左手首だった。

転倒して手をついた時に変な衝撃を受けたようで、最初から違和感は感じていた。そして、その違和感は、時間を追うごとに強くなっていく。

昼食時、左手に持っている茶碗を落としそうになった。

午後は、だんだんと痛みが増してきて、力が入らない状態に。

見ると、手首の部分が赤く腫れてきている。これはちょっとおかしい。

ということで、僕は、退社後すぐに、近所の整形外科へ向かった。

診療終了時刻寸前に、何とか間に合って診察。

怪我の経緯説明の中で、僕は先生に、「ランニングが趣味で、夜明け前のランの合間に転んだこと。東京マラソンを目指していること。」などを告げていた。*1

 一通り、傷の状況を見た先生は、「左手首と右膝のレントゲンを撮りましょう。」と、僕に告げた。

f:id:ICHIZO:20180201222753j:plain

撮影終了。

僕はハムレットのような心境で、先生の再診察結果を待った。

僕の名が呼ばれる。診察室内には、僕の手首のX線写真があり、そして、先生は、僕にこう告げた。

「左手ですが…。」

そのトーンが少し重たい感じだったので、僕はこの時点で、嫌な予感を覚えた。続く言葉は、その予感通りのものだった。

「ここの部分に線が入っていて、折れているように見えます。これからどんどん痛みが強くなる筈ですので、固定します。」

頭の中が真っ白になった。

f:id:ICHIZO:20180201222731j:plain

僕の左腕に、がっちりとギプスが装着された。

先生によれば、手首をしっかり固定するためには、腕の関節部分までしっかり巻く必要があるとのことだった。

指の部分は出ているので、キーボード入力などは可能なのが唯一の幸い。

だからこうやって、いつものようにブログを書くこともできているが、時々、掌の思わぬ部分がキーに当たって中断させられる。

あまり良い入力環境とは言えない。が、できるだけマシはマシだった。

呆然としながら包帯を巻かれる僕を見て、先生はこう告げた。

「仕事はちょっとやりにくいかもしれませんが、固定しないと治らないですので…。6週間ぐらいかかると思います。」

6週間…。それは、僕にとって、あまりにも、長い長い時間に感じた。

膝の状態も、安心できる状態ではなかった。

お皿の部分は大丈夫、ということだったが、その後ろにヒビが入っているようにも見えるので、2週間は安静にして欲しい、とのことだったからだ。

ただ、そんな僕に、先生が付け加えた言葉に、僕は唯一の光明を見出した。

「東京マラソンは…今月下旬ですか。膝の具合次第ですけど、痛みが治まって、レースに出られると自分で思えるのでしたら、出ても良いと思います。腕を固定したままだと、走りにくいとは思いますが、走れるなら、走っても構いません。レースの時は、走りにくいなら外しても構いません。」

…おぉ。僕は最悪の状況の中で、少しだけ安堵した。レースに出ても良いのか。

診察中の雑談の中で、先生もランニング好きであること、これまでランナーの治療も多数行っていて、経験者の心境もわかると言っていたから、先生は、きっと僕を気遣ってくれたのだろう。

確かに、骨折とは言っても、脚を骨折したわけではないので、走れると言えば走れる、筈。

そんな安堵の表情を見てか、先生は僕に重ねてこう言った。

「あくまで膝の状況次第です。基本は外さないでください。練習しないでレースに出るのは不安かもしれませんが、もしも練習するなら、つけたまま走ってください」

…と。

今日の時点では、膝もまだ不安だし、そもそも、またしても雪が積もっているので、走るなんて論外。

ただ、雪はいずれおさまるし、膝が良くなってくれば、なんとか…。

僕は、まだ、東京マラソン挑戦を諦めないつもりだ。 

 

整形外科 骨折ギプスマニュアル

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*1:座骨神経痛治療で通っている整形外科は、昨日が定休日だったので、昨日は、以前の転倒時にも治療してもらった別の整形外科を訪れた。


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