餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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僕にはその効果が実感できなかった、「Airpeak Speed」の不思議

灼熱(になるかもしれない)北海道マラソン対策として、僕は、3つの武器で臨むつもりだった。

はてブロのノースリーブ、アシックスのマルチポケットトランクス、そして…。

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このランニング帽。AirPeakだ。

アングル的にちょっとわかりにくいかもしれないが、この帽子には、大きな特徴がある。

それは、帽子を正面から見てみると、明白。

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つばのところに、大きな穴が空いているのだ。

それだけではない。

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上部やサイドの部分も大きく開くようになっている。

僕の拙い写真では、その凄さが伝わりにくいかもしれないので、メーカーによる公式のプロモーションビデオを掲載させていただこう。


3D Airpeak movie

帽子の中を、風が吹き抜けていく!

いやぁ、何とも画期的。爽快で涼しそうではないか。

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アスリートのパフォーマンスを最大限に発揮する環境を作るキャップ | Airpeak

公式Webサイトでの案内によれば、この帽子は、「世界初の高通気性キャップシステム」というものを採用しているようで、それによると…。

一般的なキャップに比べ、帽体内の温度を10度抑制し、湿度を30%カットする。

とのことだった。

いやぁ、もう、これは買うしかない!ということで、早速購入。

ゲットして以降、あまり暑い日はなかったのだけれど、風の強い日はあったので、その効果に期待して、何回か走ってみた。


Airpeak promotion

購入前のイメージでは、この動画のように、ランニングの間じゅう、帽子の中を風が吹き抜けて爽快なのだろうと思っていた。

だから、暑さはそれほどではなくても、風の強い日であれば、効果は十分実感できるものかと期待していたのだ。

しかし…。

あくまで僕の個人的な印象ではあるけれど、「風が帽子の中を吹き抜けていく」という感じは、まったくしなかった。

それどころか、ランを終えると、帽子の中はたっぷり蒸していたのだ。

同じ日に、普通の帽子とかぶり比べたわけではないから、もしかすると、相対的には、この帽子の方が汗をかかないで済んだのかもしれない。

ただ、購入前の期待としては、風の感覚を「明らかに実感」できると思っていたので、その点ではちょっと拍子抜けだった。

Amazonのレビューなどでは、効果を感じている人が多数いて、だからこそ僕は購入に踏み切ったのだけれど、僕がそれを実感できなかったのはいったい何故だろう。不思議だ。

もっとガンガンに、めちゃめちゃに暑い日であれば、実感できるのだろうか。

それとも、思いっきりスピードを上げて走らないと、風は帽子をすり抜けていかないのだろうか。

ただ、これまで何回か使った印象では、どんなに暑かろうと、スピードを上げようと、「おっ、帽子の中に風が通って涼しい!」という感覚は、得られそうにないように思う。

特殊な機構のためか、他の帽子よりも少し重く、その点も僕には少し気になる。

もともと、北海道マラソンを踏まえて買った帽子なので、折角だから本番で使いたい。

ただ、僕にはその効果が実感できない状態なので、もっと軽い、他の帽子で臨もうかとも思っている。

うーん。

「ポケットいっぱい短パン」が、快適すぎてたまらない!

ランニング時の装備は、できるだけ軽い方がいい。

ただ、ロングランとなると、個人的に、iPhoneや飴、ジェルなどがどうしても必要になるので、ウェストポーチは必須。

僕は、腹回りでのポーチの揺れが気になるタイプで、ポーチ自体の重さやごつさにも馴染めなかった。

だから、去年、これに出会った時は、ちょっと感動した。

腹巻きタイプのウェストポーチ。

ポーチ自体が軽いため、腹回りでゴツゴツしないし、収納性もあったので、しばらく気に入って使っていた。

ところが…。

この落下事件以来、使うのを控えている。

近所の坂道を走ったぐらいで、ポケットからiPhone SEが飛び出てしまうようになっては、もう、使えない。

この時は、洗濯を繰り返したせいで、ポケットが緩んだのかも…と思ったが、購入直後の峠走でも、デジカメが落下してしまっているので、激しい振動には向かないポーチなのだ、きっと。

ただ、「腹回りがごつくならずに、さまざまなものを収納できる」という点は魅力だったため、僕は、他の《腹巻きタイプ》ポーチを探していた。

RUN FIT以外にも、同系列のポーチは沢山あったので、もっとしっかりしたタイプのものはないだろうかと考えながら、決めあぐねていた頃…。

近所のスポーツショップで、これを見つけた。

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アシックスのランニングパンツ。

一見、何の変哲もない、地味なパンツに見えるけれど、これが凄かった。正面にある、ふたつのポケットに加え…。

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背面には、6つものポケットを装備しているからだ。

それぞれのポケットに、チャックや蓋などはなかったため、僕は、やっぱり、中に入れたものが落ちてしまうんじゃないかと心配した。

ということで、店員にその不安をつぶやいてみると…。

「大丈夫だと思いますよ。アシックスですから。」

と言う回答が帰ってきた。僕は、答えになってないじゃないか!と思いながら、でも、確かに、asics製ならば、その点も考えられている気がしたし、とにかく安かった*1ため、ダメもとで購入決定。

その後、1ヶ月ぐらい使い続けているのだけれど、結論は…。

やっぱり、アシックスは凄かった!

ということ。

ポケットは深く、そして作りがしっかりしているせいか、ランの最中に、中のものが飛び出ることは皆無だったからだ。

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背面のポケットを、僕は、こんな感じで使っている。

左から、飴、デジカメ、(空き)、iPhone SE、ジェル類、鍵。

収納力十分な上に、さらに1つ余裕があるのだから素晴らしい。

中央ポケットにひとつ空きを作ったのには、理由がある。この部分のポケット2つは、入口こそひとつだけれど、下は繋がっているからだ。

だから、下手に飴などを入れてしまうと、ごちゃごちゃになってしまう。

最初は「なんでこんな仕様になっているのだろう…?」と思ったが、使い続けているうちに納得。

ポケットの入口は2つでも、中で繋がっていれば、実質2つ分のスペースを使うことができるため、例えば…。

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こうやって、280mlのペットボトルを横に入れることだってできるのだ!

流石にペットボトルを入れて走ると、腰回りが少し重たい感じになるし、街なかで走っている分には、いつでもペットボトルは購入可能なため、僕はこのような利用方法はしていない。

ただ、いざというとき、このように使えるというのは便利だと思う。

僕が、iPhoneを中央ポケットに入れているのは、万が一の落下を心配しているため。

ポケット内で横にしてしまえば、例えばどんなに揺れても、途中にあるポケット2つの仕切りに引っかかるので、絶対に落下しないからだ。

ということで、先日の峠走でも試してみたが、全く問題なかったし、さらに安心して使うことができる。

そして。

この「ポケットいっぱい短パン」が最もその効力を発揮できるのは、レース時だと思う。

北海道マラソンは、炎天下の苦しいレースになる可能性が高いため、できる限り、身体にまとわりつける物はシンプルにとどめたい。

とはいえ、やっぱり、塩熱飴系や、ジェル、iPhoneぐらいは*2持って走りたい。

そんな相反した思いを、ポケットいっぱいの短パンは、叶えてくれる筈。

僕が購入した短パンは、在庫処分品だったので、既に生産中止となっているが、新タイプと思われるものが出ている。

新型は、後ろポケットの数がひとつ減って5つになり、そのぶん、ひとつひとつのポケットサイズは大きくなった。

詳細は不明だけれど、中央の2つ繋がりポケットはなくなり、それぞれが独立したポケットになったように見える。

旧型とは、少しイメージが変わってしまったが、これはこれで気になるので、比較用、予備用に購入を検討したい。

 

*1:在庫処分ということで、定価の半値ぐらい、3,000円程度だったと思う。

*2:完璧な給水体制が敷かれているので、水分の心配は全くいらない

やっぱり今年も暑くなりそうな、北海道マラソン当日の天気

北海道マラソンまで、あと10日を切った。

東京が、どうにも夏っぽくない天気が続いているため、「今年の北海道マラソンは涼しくて快適かも?」などと思ってしまうが、僕は、きっとそれは罠であるような気がする。

今年6月のサロマ湖100kmウルトラマラソンは、きっと暑くなるものだと信じ、暑熱馴化を十分に行って臨んだというのに、その結果は…氷雨が降り続く極寒。

「冷たい雨対策」が不十分だった僕は、低体温症に陥り、最悪の結果になってしまった。

だから。

今回も油断は禁物。当日がどんな天気になっても耐えられるようにしておく必要がある。

流石に、サロマのような氷雨はあり得ないだろうが、防水、防寒用の装備だって用意しておくつもりだ。

ただ、一番あり得そうなのは、「やっぱり今年も暑かった」というパターン。

それは、僕だけの単なる予感ではなく、天気予報でも発表されている。

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(8月26日~9月1日)
太平洋高気圧が張り出す予想となっており、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなります。(中略)太平洋側は平年並みか高いでしょう。

北海道の1か月 夏の暑さが戻る日も(日直予報士) - 日本気象協会 tenki.jp

ほら。

やっぱりとっても暑くなるのだ。

僕は、「暑くなければ北海道マラソンじゃない!」と思っているので、暑くなっても耐えられる…とは思う。

ただ、今年は体調がイマイチで、どうにもスピードが乗らないため、その点では不安が残る。

当日が、過酷な天気になっても耐えられるよう、暑熱馴化を十分に行って*1、装備などの対策も万全にして臨みたい。

レース当日が、どんな暑い日になっても、「熱く」走りきることを目標に、頑張ろうと思う。

  

熱くなれ

熱くなれ

 

 

*1:東京は、相変わらずはっきりしない天候が続いているので、サウナなども活用しておこうと思う。

ワイヤレスヘッドホンなら快適!だと気がついた、雨の日のジム

毎日毎日、雨ばかり降る。

なんだか、今こそが「梅雨」なんじゃないかと錯覚するぐらいだ。

昨日のニュースによれば、東京では、8月になってから毎日雨が降っていて、それが14日も続いたのは、なんと40年ぶり!とのことだった。

そして、今日も、目覚めてみたら、また、雨。

今週はずっと雨マークのある天気予報だし、40年前の記録(22日連続降雨)を抜いてしまう可能性さえありそうだ。

僕は、基本的に、雨の日でも構わず外で走ってきた。

レースならば雨でも走るのだから、雨を避けるべきではないと思っているし、夏場などは、シャワーランになるため、晴れて蒸し暑い天気よりも、むしろ心地よいからだ。

しかし、ここまで雨が続くと、ちょっと気分転換もしたくなる。

ということで、最近は、割り切って、近所のジムも併用することにしている。

敬服する岩本能史先生が、その著書で、「雨の日は、トレッドミルを積極的に活用するべき」と書いていたのも、大きな理由だった。

ジムのトレッドミルは、マシンに接続されたテレビを見ながら走ることができるのが、メリットのひとつ。

僕は飽きっぽいたちなので、景色を楽しめないトレッドミルにおいて、テレビ利用は不可欠だった。

ということで、いつも、テレビを見ながら走るようにしていたのだけれど、最近までは、ちょっと憂鬱なことがあった。

テレビに繋ぐヘッドホンのコードが、とても気になるのだ。

僕は、ロードを走るときは、もっぱらiPhoneの音楽などを聞き流しているが、その際は、Bluetoothのワイヤレスヘッドホンを使っている。

だから尚更、首回りや手元などでぶらぶらするコードが嫌だった。

ロードラン時に、僕が使っているのは、Bluetoothヘッドホンは、これ。

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Bluetooth4.1 ブルートゥース ワイヤレス ステレオ ヘッドホン ヘッドセットA6

A6と呼ばれるシリーズだ。

利用中、音が外にも漏れるし、音質も素晴らしいとは言えない。だから、通勤中などには不向きだが、そのコンパクトさと使い勝手の良さは、抜群。

耳を密閉しない分、外の音をちゃんと拾うため、ランニングしながら使うには向いている。

壊れやすいのが難点*1なので、そのたびごとに憂鬱になるのだけれど、やっぱり、このシリーズを超えるBluetoothヘッドホンが見つからない。

ということで、予備を含めて、常に2個持っている。

ロードのランでは、これを使って快適に走っているから、ジムのランで、テレビにコードつきのヘッドホンを繋いで走るのが、どうにもこうにも煩わしかったのである。

が…。

ようやく僕は、気がついた。

自宅では、テレビにBluetoothのトランスミッター を繋いで、テレビの音を飛ばし、ワイヤレスヘッドホン鑑賞をすることがよくある。

トランスミッターを使えば、テレビ側にBluetoothがなくても、ヘッドホン端子に繋ぐだけで、テレビの音声を受信可能。

この方法をジムでも応用できるのではないか…?と思ったのだ。

はたしてそれは正解だった。

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こんな感じで、Bluetoothトランスミッターをトレッドミルのヘッドホンジャックに繋いで、Bluetoothヘッドホンとペアリングすれば…。

何の問題もなく、テレビの音がヘッドホンから流れてくる。

いやはや快適じゃないか!

さらに素晴らしいのは、いったんペアリングさせてしまえば、ジム内の他のマシンに繋ぎ替えても、再ペアリングがいらないこと*2

だから、岩本先生の教えに従って、トレッドミルの後、ステッピングの練習に移っても…。

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そのヘッドホンジャックにトランスミッターを繋ぐだけで、また、テレビの音がヘッドホンから流れ始めるのだ。*3

これは本当にストレスフリーで、たまらない。

モバイル好き、電子機器好きの癖に、今までそんなことも気がつかなかったのかよ、と言われそうだけれど、実際、全く思いつかなかった(汗)。

しかし、いざ、気がついてしまえば、もう、煩わしいコード環境には戻れない。

ということで…。

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今日も、天気予報やスポーツニュースなどを見ながら、楽しく走れた。

僕の場合、トレッドミルだと、ロードランよりもさらにペースが遅くなる*4ため、たいした練習にはならないのだけれど、「繋ぎ」のランとしては悪くない。

途中の時間を確認しながら走れるし、ランが終われば、すぐにシャワーを浴びてすっきりできるので、出勤前のランには向いている。

今日は電車も空いていて快適な筈。さぁ、元気に仕事に行こうw

 

 

*1:耳にかけるため捻る部分が折れやすく、半年に1つぐらい折れるw

*2:ジムを出るまで、電源を切るまでは有効。

*3:全マシンに、同機種のテレビが接続されている、ということが前提。だから、どのジムでも対応できるかどうかはわからないが、大抵は共通だと思う。

*4:どう頑張っても、キロ5分10秒ぐらいが限界。

「餃子ショップ」は裏切らない!

(承前)

ずっと、気になっていた店だった。

足柄峠走の拠点、山北駅に向かう際、乗換駅の国府津駅前に、ぽつんと存在する、この店だ。

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「餃子ショップ」。

実にストレートで、かつ、レトロな響き。その、なんともとぼけた店名が、僕の心を惹いた。

以前、東海道線から御殿場線への乗り換えに大きく時間が開いた時、途中下車して駅前をふらふらしていたら発見。

その日は、まだ営業が始まっていなかったが、シャッター脇に掲げられていた、この絵看板が、なんだかとても印象に残った。

印象的なのは、それだけではなかった。

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かなり年季(と言うか何というか…。)の入った、おみやげ用餃子の案内看板。

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「お持ち帰り用 揚げ餃子丼」看板。

どれもこれも、インパクトが大きかったので、僕は、いつかちゃんとこの店の餃子を味わわなければ…と、思っていた。

以降、峠走に行くたびに気になってはいたのだけれど、別件で用事があったり、時間が合わなかったりして、なかなか行けなかった。

しかし、僕は、この「山の日」こそは、この店に行くべく、心を固めていた。

祝日ではあったが、ランチタイム営業も行っていることを、予め電話で確認していたので、峠走からの帰り、安心して国府津で途中下車。

一目散で、店に向かった。

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やった、営業中だ!

電話で確認済みではあったものの、営業中の状態を見たのは初めてだったので、やっぱり嬉しかった。

入口には、セットメニューの案内が掲示されていたが…。

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ひものセット?餃子ショップなのに??

他の看板類同様、このメニューもやたらと汚かった年季が入っていたので、正直、僕は一瞬戸惑ってしまったほど。

しかし、この店を訪れたことのある餃子繋がりの友人が、「美味しかった」と言っていたし、何より僕は、餃子ランナーである以上、こんな個性的な店を見逃すわけにはいかない。

ということで、入店。

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店内は、カウンター6席程度と、テーブルが2つで、こじんまりとまとまっていた。

昭和の趣を感じるが、その雰囲気は悪くない。

店員さんたちの愛想も良く、常連の方々で賑わっており、地元の人気店なのだろうなぁ…という印象を受けた。

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テレビでは、高校野球を中継していた。

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おつまみ類も多数あり、昼間からたっぷり呑める構成。

実際、常連と思われる人たちは、テレビを見ながら、呑んで楽しく語らっていた。

僕は、悪くない店だなぁとは思ったものの、「餃子ショップ」という名前の割に、餃子色が殆どないことに、ちょっと失望しかけていた。

メニューを一通り眺めてみると…。

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餃子を見つけた!(下段、左から4番目。)

《手作り》という表示にこだわりを感じるものの、横に並んでいるメンチカツの《手作り》文字の方が大きくて、餃子ショップとしてはどうなんだ?という気がした。

餃子系としては、他に、「餃子風ワンタン」「餃子風ワンタンメン」という謎のメニューもあった。

僕は、普通のワンタンと、いったいどこが違うのだろう…?と思い、ちょっと気になったが、今回は見送って、餃子が出てくるまでの、ビールのアテには、「キムチ豆もやし」を注文。 

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いやはや、このビールが旨かったこと。

豆もやしも、おまけの枝豆も、餃子までのつなぎとしては、十分だった。

餃子を待っている間、店内をさらに見渡してみると…。

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 店の奥に、「餃子ショップ」のTシャツが入った額を発見!

餃子ショップランニング同好会、という襷(?)も一緒に飾られており、なんだかちょっと親近感を感じた。

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ここでふと、料理を運んできている店員のお姉さんの姿を見てみると…。

おぉ、「餃子ショップ」Tシャツのレッドバージョンだ!

僕は、ランニング同好会の件も含め、色々尋ねてみたくなったが、店は繁盛していて忙しそうだったし、初訪問でズケズケ聞くのはなぁ…という気もしたので、自粛することに決めた。

と、ビールを飲みながら、つらつら考えているうちに…。

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焼餃子が来た!

ただ、この時点では、僕は、それほどワクワクしなかった。

餃子のサイズは、iPhone SEとの比較でわかるように、かなり小ぶり。焼き色は綺麗だったが、抜群に美味しいというような雰囲気は感じなかったからだ。

僕は、ちょっと物足りない気持ちも抱いたが、まぁ、値段も安い(1皿350円)し、こんなものかとも思いつつ、一口齧ってみると…。

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うわっ、美味しいじゃないか!

小ぶりながらも、具がたっぷり詰まっていて、食べ応えがある。

キャベツがザクザクの野菜系。ニンニクがっつり。皮は薄皮で、カリッと焼けていて、具とのバランスも絶妙。

昔懐かしい、昭和の味とも言えなくないが、その、レトロな店名には合っている。

まさに、「餃子ショップ」の看板を裏切らない味だ。

個人的には、どストライクの餃子なので、次の峠走帰りにもぜひ立ち寄って、今度は、お土産も買って帰りたいと思う。

 

みずいろの手紙/コーヒーショップで

みずいろの手紙/コーヒーショップで

 

 

「山の日」なので、足柄峠走!してはみたものの…。

 去年の「山の日」。

僕は、痛恨の休日出勤となったため、夜明け前に河川敷を走った。

「山の日」ならぬ、「川の日」などとうそぶいて、お茶を濁したのである。

しかし、今年の「山の日」は、何とか休みが取れることになったので、ならば、足柄峠走に行こう!と、決めた。

まだ、身体は完調ではなく、スピードもまるで出ないけれど、だからこそ、山の力を借りたい、ということもあった。

水曜日、東京の最高気温が37℃にもなった時は、一瞬、峠への思いがくじけそうになった。

僕は、暑さが嫌いではないが、流石に、そんな気温で峠を登るのは、自殺行為になるような気もしたからだ。

しかし、そこから気温は急降下。

山の日当日の天気は、あいにくの小雨だったが、かんかん照りよりは断然マシだと思ったので、予定通り決行に踏み切った。

例によって、始発に乗って山北へ。朝8時過ぎに、荷物預け&ラン後の寛ぎ拠点となる「山北町健康福祉センター」に到着。

すると、僕の後ろから、同じ列車に乗っていたらしいランナーたちが続々やってきた。

おそらく、50人以上はいたのではなかろうか。

僕はこれまで、十数回、朝の峠走*1を実施しているけれど、こんなにランナーがいるのは初めてだった。

流石は、「山の日」だ。

みな、考えることは同じなんだなぁ…と、思った。

もしも昨日、始発に乗れなかったら…山北駅からのんびり歩いていたら…貸ロッカーを使うことさえできなかったほどの状態*2だったので、早めに行動して正解。

ということで、僕は、ロッカーに荷物を収めると、やおら走り出した。

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峠の中腹。

気温は、20℃。奇しくも、2ヶ月前に走った時と同じ気温だった。

このときは、絶好の天気だったが、暑くて少し苦しかったことを思い出す。

ただ、今の時期に20℃ならば文句なく快適。特に最近は、猛烈な暑さが続いていたので、涼しいと感じるほどだった。

時折小雨もぱらついていたけれど、走るならば、呼吸が楽になる分、むしろプラス。絶好のランニング日和だ。

しかし…。僕の身体は、どうにもこうにも重たかった。

ただでさえ上りは苦しむのに、昨日はいつも以上にスピードが出ず、歩き出すタイミングも早かった。正直、心が折れそうになったほど。

ただ、この日は、多数のランナーたちに救われた。

上りに苦しむ僕は、次々と後続のランナーたちに抜かれたが、それで何とか力を振り絞って走り(歩き)続けることができたからだ。

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山頂、足柄万葉公園に到着!

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2ヶ月前、くっきりと鮮やかに見えた富士山は、影も形も確認できなかった。残念。

麓からここまで12km。さぁ、あとは、下って戻るだけだ。

峠走の素晴らしいところは、上りが苦しい分、下りは楽に感じることで、僕の苦手なスピード練習も、難なく行うことができるのが最高だった。

キロ4分を切るようなタイムとなると、僕は、インターバルトレーニングでさえ苦しいが、峠走ならば、これまで何度も実現してきた。

心臓に負担をかけず、かつ、思いっきりスピードも出せる、それが峠走「下り」の最大のメリットだった。

ところが、昨日は…。

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最速のラップ(下り14km~15km)で、キロ4分42秒。

スリップによる転倒が怖くて*3、多少スピードを抑制してしまった部分もあるが、それにしても遅い。遅すぎる。

上り下りを合わせてのトータルラップは、6分6秒。

僕は、かれこれ足かけ7年峠走を行っているが、最も悪いタイムなのではなかろうか。

去年の秋。

3年前からの劣化を嘆いた時でさえ、キロ当たりのラップは5分49秒で走れている*4のだ。

そう考えると、あまりの遅さに愕然とする。

尾てい骨痛を発症して以来、身体が万全でないことは確かなのだけれど、それも含めて、かなり、ガタがきているのかもしれないなぁ…と、思った。

ただ、とはいえ、一応走り切れたことは収穫。

2週間後の北海道マラソンに向け、ろくな練習ができていなかったので、とりあえずはホッとした。

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下山後は、いつものように、さくらの湯へ。

浴場内は、峠走中に僕を追い抜いていったランナーたちで賑わっていたが、それでも、洗い場が埋まるほどではなく、ゆったりと湯につかることはできた。

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湯上がりの牛乳も最高。

いつもだと、これと一緒にパンなども食べるのだけれど、昨日は、ぐっと我慢した。

昨日の遠征には、峠走とは別の目的もあったからだ。

(以下、続くw) 

 

 

 

*1:昼から来て、「さくらの湯」に荷物を預けて走る場合もある。

*2:山北町健康福祉センター内の貸しロッカーは20個程度なので、僕の後ろに並んでいた人たちはいったいどうなったのだろう…と思う。

*3:傾斜の大きな地点では、雨でかなり道が濡れていた。

*4:ちなみに、3年前のラップは、キロ5分28秒。あの頃が僕のランニング人生のピークだったのかもしれないw

絶品餃子と超絶火鍋でWMMを語ろう!@阿佐ヶ谷「豚八戒」(後編)

(承前)

餃子来たーーーーーっ!

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豚八戒の看板メニュー、 「華餃子」(羽根つき焼餃子)の登場だ。

何度見ても、やっぱりこのビジュアルはインパクトがある。

僕は、昨年の営業再開時に訪れて以来、約1年ぶりの再会になるので、たまらなかった。

それからあとも、感動の餃子群が次々と登場。

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「天蓬餃子」(豆腐水餃子)

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 「八戒餃子」(精進蒸餃子)

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 「明蝦餃子」(海老水餃子)

こうやって並べてみると、また食べたくてたまらなくなる。

餃子系イベントで写真を撮って紹介させていただく場合、大抵、「どれがどれやら…」というケースになることが多い。

具の種類はさまざまであっても、外見的には同じ、ということが多いからだ。

しかし、この豚八戒の餃子は、違う。餃子の種類としては5種類なのだけれど、そのどれもが、外見・味ともにがらっと変わって個性的。

この日のトリを飾ったのは、ビジュアル的に、華餃子と双璧をなす、僕のお気に入りの、これだった。

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 四川風麻辣水餃子。

「華餃子」「八戒餃子」など、他の餃子には、それぞれ特有の名前がつけられているのだけれど、この餃子だけはなぜかストレートな餃子名のみ。いったいなぜなのだろう…?

と、それは、今だからこそ気がついた疑問。この日はただ、美味しい餃子に舌鼓を打っていた。

5種5様の餃子の味がいったいどういうものかということについては…。

過去のエントリーで、家族になぞらえて(?)紹介させていただているので、興味のある方はご参照いただければと思う。 

餃子のフルコースを堪能した僕らは、やおら、次のステージに向かうことにした。

さぁ、火鍋のスタートだ。

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具材の野菜やきのこ、太春雨などは、あらかじめ会場の隅に用意されていた。

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まずは、それをテーブル上の火鍋に入れていく。

スープは、薬膳風味の白、と、麻辣がたっぷり効いた赤。そのコントラストも美しい。

火鍋開始!を1Fの厨房に向けて宣言すると、下からは、リフトを通じて、新鮮な具材が上がってくる。

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焼き豆腐、厚揚げ、がんも、湯葉、そして、つくね。

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 海老、ホタテ、と各種魚介類など。

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肉類各種。蜂の巣。

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それらがぐつぐつ煮込まれていく。

赤いスープが実に辛くて、食べると汗がとまらない。しかし、それがまたいい。

白いスープはとっても優しい味。赤いスープのあとに食べると、身体がほっこり和んだ気がする。

そして。

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 追加の肉がやってきた!

いやはや凄いボリュームだ。

この日、僕らは7人で訪れたのだけれど、4人前でお腹いっぱい。もしも人数分を頼んでいたら、大変なことになるところだった。

質量ともに申し分なく、もしも、看板餃子がなくとも、火鍋メインでやっていけるんじゃないかと思うほど。

メイン具材が一通り出てきて、それらをほぼ食べ切った後、僕らは、「火鍋の終了」を厨房にアナウンスした。

すると…。

f:id:ICHIZO:20170809040237j:plain締めの麺が登場した。

お腹いっぱいになったとは前述したが、麺は別腹だw

具材からの旨みが加わった、超絶スープで味わう麺。美味しいに決まっている。これを食べずにいられるものか。

これを投入して、スープとともに味わっていたら…。

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鍋の底が見えるような状態になってしまったw

途中で、スープを1瓶づつ追加投入したにも関わらず、だ。

いかにこの鍋が美味しかったか、ということの証明だと思う。

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デザートは杏仁豆腐。これまたクリーミーで最高。

気がつけば、時刻は10時半を過ぎていた。会は19時に始まったので、いつしか3時間半も過ごしていたことになる。

しかし、絶品餃子と超絶火鍋をつまみに、WMMの興味深い話に酔いしれまくっていたので、本当にあっという間。夢のような3時間半だった。

豚八戒は、とにかく予約を取るのが困難なので、なかなか訪れることができないのだけれど、その困難を克服できれば、夢のような時間が待っている。

いつかまた訪れることができるよう、頑張って予約競争を勝ち抜きたい。

 

 

餃子の教科書 ([バラエティ])

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あと3秒!の川内優輝に泣けた、世界陸上男子マラソン

あぁぁーーっ!と、僕は思わず声が出た。

惜しい、本当に惜しい。なんという結末なんだ、これは。

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川内優輝、日本代表ラストランとなる世界陸上。

残り数キロで順位をぐんぐん上げ、8位の選手を捉える直前…だったのに、たった3秒足りなかった。

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フィニッシュ後、倒れ込んだ川内の姿を見て、僕は涙が出そうになった。

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その後、苦悶の表情を浮かべて、車椅子へ。

自己の能力限界を超え、全身全霊を注いで駆け抜けた結果なのだ、これは。

こんな選手、他にいない。

 勝負事にタラレバが禁句であることはわかっているけれど、途中の転倒でリズムを崩していなければ、給水失敗がなければ、せめてあと500mあれば、きっと…と思わずにいられない。

これで本当に、日本代表引退なのだろうか。もう、世界を相手に日本代表として戦う姿が見られないのか。

そう思うと、どうにもこうにも切なくなる。

今回、日本代表として結果を出すべく、精も根も尽き果てるほどのつらい思いをしただろう。こんな思いは、もう味わいたくないかもしれない。それはわかる。

しかし、あと3秒まで迫った悔しさを、リベンジしたいという思いに繋がってはくれまいか。

中継の途中、彼の弟たちのコメントとして「お兄ちゃんは、言うことがコロコロ変わる」と紹介されていたことが一縷の望み。

2年後のドーハ世界陸上、そして3年後に控える東京オリンピックでも、川内の姿を見たい。

きっとリベンジできる筈の、魂の走りを。

 

 

常識破りの川内優輝マラソンメソッド (SB新書)

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絶品餃子と超絶火鍋でWMMを語ろう!@阿佐ヶ谷「豚八戒」(中編)

(承前)

とっても細い、ハシゴのような階段を上って、店の2Fへ。

その空間を初めて見た人は、誰もがきっと驚く筈。狭くてごちゃついている1F席(でも、それはそれで味がある。)とはうってかわって、とても落ち着いた空間が、いきなりあらわれるからだ。

そこに辿り着けるのは、1日たった一組。

猛烈な予約競争はダテじゃない。そんな思いを、あらためて感じる夢空間は、この日も健在だった。

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テーブル中央には、会の後半で主役となる火鍋がどんと置かれている。

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エキゾチックなオブジェたちも、以前のまま。

僕が会場に入ってほどなくすると、メンバーが全員揃ったので…生ビールを注文。

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それは、1Fから手動リフトに乗って上がってきた。

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 乾杯!

さぁ、最高の宴の始まりだ。

今回は、「はじめまして」となる繋がりも多かったので、僕らは、まず自己紹介から始めることにした。

WMMとの関わりなどを中心に、皆、それぞれが、マラソンやランニングについての思いを語った。

いやはや、皆、凄いこと凄いこと。

日本には、まだ100人もいないSix Star Finisherが3人もいるというだけで驚きだけれど、凄いのはそれだけじゃない。

皆、Six Starが最終目標ではないのだ。

それと並行しながら、世界のレースに何十戦も出場したり、ASEANのレースを制覇しようとしたり、トライアスロンやトレイルレースなどでも実績を残している強者ばかり。

まだWMM未制覇の人でも、この秋に3戦(ベルリン、シカゴ、NYC)まとめて走る人がいたりして、驚愕してしまった。

そんな凄すぎるメンバーなので、実績に乏しい僕は、殆ど話すネタがなく、餃子マラニックの件などを中心に語ってお茶を濁したのだけれどw

自己紹介の間、僕らは、まず前菜を注文した。

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 高菜と枝豆の和え物。

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 ジャガイモの細切り炒め。

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腸詰め。

本当にちょっとした小品たちなのだけれど、なかなかどうして、これはこれで結構美味しいのだ。 

ひととおり自己紹介が終わると…折角Six Star Finisherが3人もいるのだから、記念写真を撮ろうということになった。

Finisherたちは、皆、このメダルを持参してきてくれていたからだ。

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東京マラソン2016以降は、Six Star Finisherたちの栄誉を称え、Six Star完走証とともにSix Star Finisherメダルの提供も開始しました。

アボット・ワールドマラソンメジャーズ | 東京マラソン2018

Six Star Finisherの栄誉を得たものだけが得られる、輝かしい記念メダル。

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この夜は、これが3個も揃ったのだから、まさに圧巻だった。

僕は、英雄たちの写真を撮りながら、「いつかは僕も、このメダルを獲得したい!」という思いが猛烈にこみ上げてきた。

自己紹介、そして、記念撮影イベントが終わると、満を持して、この会の「もうひとつの主役」が、リフトから上がってきた。

(以下、続く。)

 

 

世界のランニングレース500 (有名シティマラソンからウルトラ、トレイルまで憧れのレースを厳選!![オールカラー512ページ])

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絶品餃子と超絶火鍋でWMMを語ろう!@阿佐ヶ谷「豚八戒」(前編)

ワールドマラソンメジャーズ。WMM。

ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティ、そして東京。

この6つのマラソン大会に加えて、オリンピックと世界選手権を加えたシリーズを戦い、2年間を1シーズンとしてランキングが決定されるシステム。

だから自然と、前述の6大メジャー大会には、世界のトップランナーたちが集うことになる。

そして、このWMMには、エリートランナーだけではない楽しみがある。

この6大大会をすべて完走したランナー(Six Star Finisher)には、各大会の記録が入ったSix Star完走証およびSix Star Finisherメダルが授与されるのだ。

僕は、去年のシカゴマラソンEXPOで、いつかこの夢を叶えたいと誓った。

東京、ニューヨークシティ、シカゴ。僕はまだ、そのうち3つを走ったに過ぎないので、あと3つ。まだまだ先は長い。

特に、4月開催のボストンとロンドンは、時期的にも費用的にも壁が高く、かなり難航しそうだと思っている。

日本人がSix Star Finisherになるためには、「東京」以外は、すべて10時間超のロングフライトをしなければならず、とにかく厳しい条件なのだ。

しかし、日本人でも凄い人はいるもので、なんと、一昨年の段階で、既に50人以上!もの日本人がSix Star Finisherになっているというのだから驚いた。

さらに、僕の友人ランナーも、去年、そして今年、とその達成者が相次いで出ているのだから、驚嘆せずにはいられない。

僕は、一生の夢になりそうなWMMについて、先達の方々のお話を伺いたいと思った。

WMM以外にも、世界のマラソンレースは沢山あって、それらに多数出走されている方を中心に、イベントを企画した。

前述の通り、僕は、単にまだ3つのレースを走ったに過ぎないので、「教えを請う」だけの立場。

なので、せめてものお返しとして、会場だけは最高の場所をセッティングしようと決めた。

「世界の」ミシュランにも認められ*1、個人的にも最高に好きな店の1つ。阿佐ヶ谷「豚八戒」だ。

僕は、5年前にこの店を始めて訪れた時、その餃子の素晴らしさに驚愕し…。

3年前には、その2Fを初めて訪問。

エキゾチックな夢空間に感動しまくりだったことを思い出す。

さらに1年後。

僕は、2Fの貸切予約でのみ、「火鍋」が注文できることを知り、オーダーしてみたところ、質量ともに想像以上のものが出てきて、感激。

看板メニューである餃子にも負けない、超絶メニューだと思った。

予約競争が本当に厳しいので、なかなか簡単に訪れることができないのだけれど、それだけの価値がある店。

だから、定期的に通いたいと思っていたのだけれど、去年の春、休業業の情報が流れて、本当にショックだった。

僕は、その休業直前に予約をとっていたので、まだ救われたけれど、その後はしばらく喪失感が続いていたことを思い出す。

その後…。

去年の秋、再開情報を聞いたときは、会社を定時で上がってダッシュ。開店前に並んで駆けつけた。

ただ、この時は、まだ2Fの夢空間はまだ再開しておらず、その数ヶ月後に再開の報を聞いて以降も、とにかく予約がとれなくて、苦労した。

しかし、今年の6月。

ついに何とか8月分の2F予約を取ることができたので、僕はその日を心待ちにしていたのだ。

来る8月1日。

その日は激しい雨が降っていたにも関わらず、店の前には人が並んでいて、相変わらずの人気ぶりを感じた。

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さぁ、1年半ぶりの2F夢空間へ。

僕はワクワクしながら、店の扉を開いた。

(以下、続く。)

 

 

世界のマラソンベスト50

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*1:ミシュランガイド東京2017のビグブルマンに選出。

ショックとダメージが尾を引いた、7月ラン振り返り…。

どうにも悔いの残る月だった。

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走行距離は、累計212km。月間目標は310kmなので、それに大きく及ばない。

いったい去年はどうだったのだろうと思って調べてみると…。

210kmだった。

だから、去年よりはわずかながら距離は多いのだけれど、その内容を詳しく比べてみると、雲泥の差があった。

去年は、上旬の、とあるイベント途中、熱中症でダウンして、その後、数日間走れなかったことが響いている。

しかし、回復してからは、意欲的に走れた。

福島遠征で、15kmの峠走を実施。月末には、猛烈な暑さの中、山北峠走も行っているから、その内容は非常に濃かったのだ。

しかし、今年は…。

累計距離こそ212kmになっているものの、峠走もレースもゼロ。

本当は一番やらなければいけない筈のスピードトレーニングが、全くできていない。

6月から少し痛み始めていた、尾てい骨周りの具合が、どうにもこうにも良くなくて、苦しみ続けた1ヶ月だった。

サロマを完走できなかったことで、精神的なショックも重なり、それが尾を引き続けたのだ。

特に上旬は、どうにもこうにも気分が乗らず、このまま全く走れなくなってしまうかと思ったほど。

そんな僕を救ってくれたのは…。

白い粉セットだった。

僕が崇拝する岩本能史先生が推奨する、グルタミンとオルニチンのセットだ。

これを毎晩呑むようになってから、明らかに、目覚めの気分が良くなったし、疲労感が薄くなった。

Jawbone UPの睡眠ログを見ても、服用後は深い眠りの割合が増えている。

だから、何とか心は折れずにすんだものの、 身体はやっぱり完調とはいえず…。

大好きな横浜港コースでも、バテバテになってしまうほどだった。

ただ、スピード練習ができない分、何とか距離だけは走っておこうと思い、毎日、夜明け前にわずかな距離をこつこつと走り続けていた。

7月は、うだるような猛暑の日が続いていたけれど、夜明け前の時間ならば、まだ耐えられる。

道ばたの猫や星空に癒やされながら、僕は走り続けた。

月、金星、アルデバランの競演を堪能できたのも、夜明け前ランのご褒美だった。

下旬の週末には、久しぶりの30kmランも敢行。

その後、河川敷ランも2回行うことができたので、緩やかながら、身体は回復してきている気がしている。

まだまだ本調子にはほど遠いし、北海道マラソンのことを考えると、不安は大きい。

しかし、何とか光明は見えてきた気がするので、秋に逆襲できるよう、今月は、しっかりと走り込んでいきたい。 

 

夜の河川敷、朝の河川敷…で、緩やかな回復を確認

先週半ば、久しぶりに夜のランを行った。

僕は、平日、基本的に夜明けの時間に走るのが常なのだけれど、ちょうど仕事が早く終わったし、特に予定もない日だったから、たまには夜にも走ってみようと思った。

日が沈んでいるときに走る、と言う点では、夜明け前も夜も同じ…ように思われるかもしれないけれど、個人的には大きく違うと感じている。

家の近所でストリートランをする場合、夜明け前は、殆ど人通りがないため、自分のペースで自由に走れる。

しかし、夜のランは、違う。

歩道は結構人が多いし、さらに自転車もいる。無灯火で走っていたりする輩もいるから、気が抜けない。

さらに。

歩きスマホ、自転車スマホ*1の人たちも多いので、それを交わしながら走るのは、ストレスがたまる。

だからあんまり夜のランは好きじゃないのだけれど、それは近所で走った時の話。

歩行者や自転車の多い道が走りにくいのならば、それが多くない道で走ればいいのだ。

と言うことで…。

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気がつけばここに佇んでいた。

写真の画質が粗くてちょっとわかりにくいのだけれど、荒川河川敷の入口になる。

ヘッドライトも準備して臨んだが、思ったほど暗くなっておらず、結局使わなくても走れた。

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いつもの場所で定点撮影。

東京スカイツリーは、ライトアップされ綺麗に輝いていた。

そんなに暑くもなかったし、ランナーさえも少なくて、非常にストレスなく走れる環境…だったのだけれど、やっぱり身体は思うように動かなかった。

どうにもこうにも、尾てい骨回り、臀部の調子が良くない。ちょっとでもスピードを出そうとすると、痛みが邪魔をする。走っていても憂鬱になる。

そのため、予定では15km走るつもりだったのだけれど…。

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12kmで断念…。

ペースも6分以上かかっている。途中、若干の写真撮影ロスがあったとはいえ、それにしても遅い。遅すぎる。

こんな状態では、本当に不安だなぁと思いながら過ごしていたのだけれど、翌日を休足日にあて、そのあとも軽くジョグ程度にとどめていたら、なんとなく身体が楽になったような気がした。

ということで、日曜日の朝、僕はもう一度河川敷に繰り出した。

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数日前と同じ場所で撮影。夜景もいいけれど、朝の情景も悪くない。

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同じく、定点ポイントでの撮影。

雲が多くて、スカイツリーが殆ど見えなくなってしまったのが残念だ。

ただ、この日はちょっと身体が動いた。

ほんの数キロ程度だけだけれど、最後はレースペースまで上げることができたので、収穫の多いランだった。

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15km。ペースはキロあたり5分38秒。

ベストには程遠い状態だけれど、ここ最近の中では一番いい。

今は全く無理する時期じゃないと思うけれど、でも、北海道マラソンまでは1ヶ月を切っている。

大好きな道マラで完走できるぐらいまでには、身体を整えておかなければならないので、緩やかでも回復の兆しが出てきたことは嬉しい。 

*1:これは本当に危ないし、許せない。

北海道マラソンの参加案内が来た!…ので、「はてブロ」ノースリーブで走ってみた

昨日、郵便で届いていた。

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北海道マラソンの参加案内だ。

悔恨のサロマ以降、僕は、身体も心も、なんとなく調子が良くない感じなのだけれど、でも、あんまり休んでいる暇はなかった。

まだまだ先だと思っていた北海道マラソンまで、気がつけば、もう、1ヶ月を切っている。

僕は、今年で7年連続7回目の出場になる。僕のマラソン人生で、最も長く出続けている大会だ。

今を遡ること6年前の2011年。僕がマラソンを始めて2年目の年。

僕は、初フルだった1月の勝田全国マラソン以降も、さまざまなレースに申し込んでいた。

しかし…。

3月に発生した東日本大震災の影響で、軒並みレースは中止。

5月の洞爺湖マラソンは予定通り開催されたので、はるばる遠征したものの、なんと、レース前日の雨で崖崩れが発生。20kmのレースに短縮されてしまった。

だから、その後に控えていた北海道マラソンだけは、無事に開催されることを願い、そして…。

なんとか完走できた時の感動は、今でも忘れない。

当時は、スタート時刻が正午。その時点で、既に気温が28.9℃もあったので、本当にきつかった。

ゴールした直後、頭がクラクラになり、倒れ込んでしばらく動けなくなってしまったが、それだけに、完走できた時の喜びもひとしおだった。

僕にとっては、忘れられない、特別なレースになったので、その後も僕は、この時期だけは何とか休暇を取得して、遠征出走を続けているのだ。

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参加案内とは別便で届いた、ナンバーカード引換証。

今年もCブロック。以前は、陸連登録しているとA,Bブロックで出走することができたのだけれど、その恩恵がなくなってしまったのは、ちょっと残念。

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引換証(ハガキ)の裏面は、誓約書になっている。

北海道マラソンは、炎天下で行われる非常に過酷な大会です。下記内容をよく読み、同意の上、ご参加をお願いいたします。

以前、初めてこの文面を読んだ時は、ちょっとびびってしまったけれど、今ではもうすっかり慣れてしまっている。

そう、僕は、「暑くなければ北海道マラソンじゃない」と思っているからだ。

炎天下の中、どこまでもどこまでも続く給水テーブルごとに、水をかぶりまくりながら走る。

それが、まさに、北海道マラソンの醍醐味だと思っている。

ただ、僕ももう歳だし、過信は禁物。熱中症にかかったこともあるので、暑さ対策は十分にしておく必要がある。

ということで…。

今日は、いつもの夜明け前ランではなく、日が昇りきってから走った。朝から日差しが強く、身体に結構応えたが、僕には大きな武器があった。

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はてブロ、ノースリーブだ。

着心地最高。腕を抜ける風がきもちいい。北海道マラソンの日も、これを着て走れるんだなぁと思うと嬉しくて、身体の痛みを少し忘れた。

今日はこれから出勤なので、あまりロングランはできなかったけれど、でも、着心地を確かめるには十分で、そして満足だった。

ちょっと失敗だったのは、バックパックで走ってしまったこと。これでは、背中の、素晴らしいデザインが見えなくなってしまうではないか。

もちろん、北海道マラソン当日は、バックパックなどは使わないが、練習においても、はてブロシャツを着る際は、装備にも気をつけて走ろうと思う(^^;

大感激!はてブロTシャツ&ノースリーブが来たーっ!!

いやぁ、嬉しい。とびきり嬉しい。最高に嬉しい。

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はてなブロガー冥利、そしてランナー冥利に尽きる究極のアイテム、「はてブロTシャツ」が届いたからだ。

今回、この素晴らしいアイテムを企画・制作してくださった、びあー (id:beer_beer)さんと、さつか (id:satsuka1)さんに、心から感謝の思いを伝えたい。

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デザイン、色合い、素材に至るまで、何もかもが素晴らしく、想像以上で、大感激。

まさに、着て走る喜びを感じられるTシャツだと思う。

あぁ、この揃いのTシャツで走る駅伝は、最高だろうなぁ。僕も出たかったなぁ…。*1

そして。

別途オーダーさせていただいたノースリーブもあわせて到着。こちらは、色などを自由に選ぶことができたので、好きな色である「赤」をチョイス。

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僕の次なる目標レース、真夏の北海道マラソンには、実に合いそうな色だ。

レースまで、もうあと1ヶ月に迫ってしまったが、僕は、どうにも尾てい骨回りの調子が良くなくて、あまりいい練習は積めていない。

しかし、このノースリーブは、僕の大きな力になってくれそうな気がする。

当日は、これを着て、灼熱の大地を駆け抜けたいと思う。

個人的には、ビールとくれば、やっぱり餃子も欠かせないので…

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ちょっとオプションもつけてみたw

もしも、はてブロTの第二弾のデザインを検討いただける機会があれば、是非、餃子も含めていただけると、個人的にはとても嬉しい(^^;

*1:今週末は、公私ともに予定があり、参加表明できなかった。無念(ノД`)。


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