餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

東京スカイツリー三景と皇居の情景に救われて…久しぶりの30kmラン。

走り始めは、涼しい風が吹いていた。

例によって、夜明け前に家を出たので、空はまだ真っ暗。

f:id:ICHIZO:20170722144140j:plain

少し走った辺りで遠くを眺めると、東京スカイツリーの灯りが見えた。

スカイツリーは、荒川河川敷ランをする際、大きなシンボルマークになって、心を和ませてくれる。

ただ、スカイツリーは、もちろん河川敷だけのシンボルマークではない。何しろ、日本一高い建造物だから、東京のあちこちから見ることができるのだ。

僕の家の近くでも、ビルの隙間から、ぽつんと見えるスポットがあって、ランの間のちょっとしたスパイスになってくれている。

今日も、まだ真っ暗な情景の中に輝いていて、僕の心を和ませてくれた。

そこからしばらく走り続けていくと、だんだん夜が明けてきて…。

f:id:ICHIZO:20170722152043j:plain

新月になる寸前の有明月が昇ってきた。

月はいつでも、夜明けランの大事な相棒。それが、また、しばらく見られなくなってしまうなぁ*1と思いながら、走り続けていると…。

f:id:ICHIZO:20170722144958j:plain

またしても、スカイツリーが見えた!

ほんのりと紅い朝焼けに照らされていて、素敵だ。

僕は、まさかこんなところでまたスカイツリーが見られると思わなかったので、ちょっと驚いてしまった。

今日、僕が走っていた道は、これまで何十回と通っている、馴染みのランニングコース。

しかし、前だけを見ていると、絶対に気がつかない。今日はたまたま道の左をぼんやり眺めて走っていたら、いきなりスカイツリーの姿が見えたので、驚いてしまったのだ。

ストリートランは、時々、こういう新しい発見があるから面白い。

そこから、またしばらく走り続け、神田神保町へ。

この辺りでは、交差点から大きくスカイツリーが見える場所があるので、僕は期待しながら走り続けた。

f:id:ICHIZO:20170722150406j:plain

見えた!

朝日の後光を受けて、何だか神々しい雰囲気さえ感じる。いやはや、本当に素晴らしい。

僕は、スカイツリーに心を癒やされながら、目的地へと向かった。

神田神保町まで来ているのだから、ランナーの目的地と言えば、もちろん…。

f:id:ICHIZO:20170722151220j:plain

皇居だ。

この写真を撮った時間は、午前6時を過ぎたばかりだというのに、空はすっかり明るく、そして、もう、かなり暑い。

f:id:ICHIZO:20170722151448j:plain

そして、ランナーも沢山いた。

冬場だと、この時間の皇居外周は閑散としているのに、エラい違いだ。やはり、皆、日が高くなる前に走っておこうということなのだろう。

僕は、まだ、尾てい骨や太ももの調子が良くなくて、既にかなりバテバテだったが、これだけランナーが多いと刺激になる。

ということで、今日はちょっと頑張れた。

その後も、また少し走り続け、気がついたら、何とか30kmを走破。

練習としては、約1ヶ月半ぶりの30km走になった。

身体の調子がどうにも良くなくて、やっぱりスピードは出せないのだけれど、後半暑くなったのに、何とかこらえて、30km走り切れたということが今日の大きな収穫。

今日は、とにかく、スカイツリーと皇居の情景に救われた。感謝だ。

 

 

図解絵本 東京スカイツリー

図解絵本 東京スカイツリー

 

 

*1:夜明けの時間に月を見ることができるのは、月齢的に、満月から新月に変わるまでの約2週間だけ。

月と星を見たい!から走った夜明け前

尾てい骨の具合が、どうにもこうにも良くない。

週末にマッサージを受けた効果で、一昨日は楽になった気がして少し走った。

すると、昨日はまた痛みが再発。ランだけでなく、ウォーキングも自粛した。

完治まではもう少し時間がかかりそうな気がするので、もう少しおとなしくしていようかと思ったのだけれど、やっぱり今日だけは、少し走りたかった。

そう。

今日の夜明け前は、月と星のコラボが楽しめる筈だったからだ。

f:id:ICHIZO:20170720051501j:plain

今日のほしぞら - 国立天文台暦計算室

今日、午前四時、東京の星空。

月と金星のコラボに加えて、アルデバラン(牡牛座のα星)が、東の空に集結。

月と明けの明星のコラボレーションは、これまでにもたびたび見ているけれど、アルデバランまで揃うことはそんなにない。(…と思う)

月は、あと2日あまりで新月になってしまうから、その前に走っておきたい気持ちもあった。

それに加えて、昨晩…。

月の満ち欠け

 「月の満ち欠け」(佐藤正午)が、第157回の直木賞を受賞。ネタ的にも旬(?)だし、これは走るしかないではないかw

ということで、僕は、今日、目覚めるや否や、少し祈りながら家を出た。

なぜ祈りながらかというと、天気予報では、今日の天気が怪しかったから。

案の定、少し雲は多めで、月が見えても金星が隠れてしまったり、金星が雲から出てくると、今度は月が見えなくなってしまったりした。

しかし、僕は焦らずに、ゆっくりと、淡々と走り続けた。なぁに、夜明けまではまだ時間がある、と思ったからだ。

少し走ると、尾てい骨から太ももにかけて、やっぱり少し痛みが出てきたので、ところどころウォーキングに切り替えて進んでいると…。 

f:id:ICHIZO:20170720052238j:plain

揃った!

月、アルデバラン、金星の競演。写真だとちょっとわかりにくいのだけれど、月は幻想的だったし、明けの明星は煌々と輝いていて、とても美しかった。

あぁ、やっぱり夜明け前の星空コラボは素晴らしいなぁ…。

f:id:ICHIZO:20170720054050j:plain

月齢25日目の有明月。

1日ごとに欠け、そしてまた再び満ちていく月は本当に素晴らしい。僕はそんな月が好きで好きでたまらないので、やっぱり、「月の満ち欠け」は読んでおこうと思った。

たぶん、月に関する話じゃないと思うのだけどw

f:id:ICHIZO:20170720054102j:plain

走り終える頃には、空が朝焼けに染まってきた。

こういった情景の変化が楽しめるのも、この時間に走ることの素晴らしさだ。

空が明るくなっても、まだかろうじて月は見えるが、金星はかなり探しにくなり、もちろん、アルデバランなどは見えない。

だから、やっぱり夜明け前から走ってよかったなぁと思う。

身体バテバテ、脚ガクガクの横浜港ラン…。

 なんて日だ!

 と、小峠ばりに叫びたくなるような暑さだった。 

f:id:ICHIZO:20170716094404j:plain

沿岸のあちこちで、身体を焼いている若者を発見。

昨日、日曜日の横浜港は、うだるような暑さになっていた。まだ梅雨明けもしていないと言うのに、この気候は異常だ。

僕は、土曜の夜明けに16km走っていたし、尾てい骨の痛みも残っていた。加えて、この暑さ。

だから、正直に言うと、走りたくなかった。

しかし、折角横浜にいる以上、走りたいという気持ちを抑えることができなかった。

僕が一番好きな横浜港コースなのだから、暑くても、痛くても、きっと楽しく走りきれる!と、信じて、走りだすことに。

その情景は、いつものように素晴らしく、僕の心を和ませてくれた。

f:id:ICHIZO:20170716095415j:plain

 日本丸と大観覧車。

f:id:ICHIZO:20170716101241j:plain赤レンガ倉庫では、「横浜みらい縁日」というイベントが準備中だった。

f:id:ICHIZO:20170716103720j:plain

大桟橋から見た、みなとみらい地区の遠景。

f:id:ICHIZO:20170716102324j:plain

 山下公園。マリンタワー。

f:id:ICHIZO:20170716102924j:plain

ここでも、夜の花火イベントに向けて、いろいろな準備が行われていた。

f:id:ICHIZO:20170717055810j:plain

ということで、いつものコースを、いつものように、淡々と走ってはみたのだけれど…。

たった12km走っただけなのに、身体はバテバテ、そして、脚はガクガクになってしまった。ダメだなぁ…。

基本的に僕は、寒いよりは暑い方が好きで、昨日以上の暑さでも克服できる筈なのだけれど、今の身体は、それを受け入れてくれなかったようだ。

今日は出勤日なので、夜明けランしておくつもりが、走り出したら痛みが凄くて、とても走れず、ウォーキングに切り替えたほど。

ちょっとこれは長引くかもしれないなぁ…。

1ヶ月後、灼熱の北海道マラソンが、ちょっと不安になってきた。

 

 

サロマウルトラ2017慰労…会で甦ったあの日の悔恨

楽しい筈の、会だった。

f:id:ICHIZO:20170714044427j:plain

少なくとも、乾杯の時はそう思っていた。

気が置けないラン仲間たち、大好きな中華料理の宴。そのシチュエーションは申し分ない。

ただ、その会の名目が、「サロマ慰労会」となると話は別。

毎年、僕はこの会を楽しみにしてきたが、今年は、そんな心境になれなかったからだ。

いや、もちろん、楽しい会だったのだけれど、それと同時に、ラン仲間と話を進めるたび、あの日の悔しさが、何度も何度も甦ってきて、切なくなった。

昨晩集まったメンバーは14名。うち、あの日のサロマ100kmを走ったメンバーは7名だった。完走者4名と、リタイア3名…。

悲しいことに、泣けてくることに、僕は後者のひとりだった。

僕は、サロマ不出走のラン仲間から、「今年はいったいどうしたの?」という言葉を、何度もかけられた。

そのたび僕は「大雨だったから」「寒かったから」「低体温症の症状が出てしまったから」と繰り返す。

しかし、そんな言い訳をしながら、ちょっと違うとも感じていた。

そうじゃない。単に僕が弱かっただけだ。もう少し頑張ることができた筈なのに、僕は、雨と寒さを言い訳に、自分との戦いに負け、勝手に幕を下ろしていたのだ。

悔しい、悔しい。悔しくてたまらない。

f:id:ICHIZO:20170714051947j:plain

ラン仲間が毎年作成してくれる、サロマ星取り表。

数字は完走回数、黒丸はリタイア、ハイフンは不出走になる。僕は、毎年この表を眺めるのを楽しみにしていたのだけれど…。

f:id:ICHIZO:20170714052157j:plain

今年は、痛恨の黒星。今後、この星取り表に、永遠に残る黒星だ。

ここまで5年は、いい感じでタイムを出せていたのになぁ…。

と。

見苦しい愚痴はここまで。自分で読んでいてもなんだか嫌になるので、口直しに(?)昨日の料理写真を並べておこう。

どんな気分であっても、写真だけはしっかりとっておくのが、泡沫ブロガーの性なのかもしれないw

f:id:ICHIZO:20170714052948j:plain

前菜四種盛り合わせ。

f:id:ICHIZO:20170714052834j:plain

黒酢酢豚。この店の看板メニューのひとつ。

カリカリ感とジューシーな肉の味わいが絶妙。最高に美味しい。

f:id:ICHIZO:20170714053203j:plain

トマトと卵の炒め。ほんのり甘くて優しい味。

f:id:ICHIZO:20170714053339j:plain

ほうれんそうとピーナッツの炒め。黒酢が効いた、独特の味わい。

f:id:ICHIZO:20170714053523j:plain

麻婆茄子。肉味噌風味の甘めな味付け。箸が止まらなくなる。

f:id:ICHIZO:20170714053749j:plain

締めの焼きそば。具だくさん。特に海老が美味しかった。

この店は中華料理店なので、もちろん餃子もあるし、僕は餃子ランナーなのだから、食べたに決まっている。

f:id:ICHIZO:20170714053940j:plain

そもそも、この店の餃子は、黒酢酢豚と並ぶ看板メニューのひとつなのだ。

では、なぜ、餃子写真がないのか?と言われるかもしれない。

餃子のことだけは、サロマの悔恨を振り払って書きたい気分なのと、ちょっとした趣向(?)もあるので、別エントリーにさせていただこうと思う。

Jawbone倒産!UP亡きあと…を考えながら走った夜明け前

ショッキングなニュースが飛び込んできた。

僕がこよなく愛用しているウェアラブルガジェットのJawbone UP。

その発売元であるJawboneが、破産手続きに入ったというのだ。

まだ正式発表はなされていないけれど、複数のニュースソースで報じられているから、おそらく間違いないだろう。

Jawbone社は、しばらく前から経営不振に陥っており、UPの生産も、実質去年で終了していたため、この事態は予想できたことではあった。

だから、いずれ来る未来ではあったのだろうと思うのだけれど、僕にとって、Jawbone UPは、思い出深いガジェットだっただけに、切なさが募る。

今を遡ること、4年前。

Jawbone UPは、華々しく登場した。

発売直後から人気が爆発し、僕も、耐えきれずに衝動買いしたことを思い出す。

入手直後から、とにかく気に入って使っていたが、壊れやすいのが難点で、だから予備機は必須だと思った。

しかし、当時はとにかく人気だったので、入手は困難を極め…。

数少ない在庫店を見つけるや、往復3時間半もかけて購入しにいったこともある。それも今はいい思い出だ。

その後…。

初代UPの後継であるUP24、UP3も購入。

気がついたら、僕のモバイル引き出しには、UPが溜まりまくっていた。

f:id:ICHIZO:20170711053155j:plain

こんな事態になったのは、「とにかく故障しまくり」だったため。

どれもこれも、買っては動かなくなるの繰り返し。修理に出したりもしたが、ウェアラブルガジェットという性格上、測定を途切れさせたくなくて、予備機ばかりがたまりまくってしまったのだ。

こんなにあっても、現在まともに動くのは、手前にあるUP24ただ1つだけという有様。

ただ、このUP24だけは、なぜか(?)快調で、ここ1年以上(もっとかも)故障知らずで使い続けることができている。

ワンタッチで手に巻けるし、後継のUP3よりバッテリが持つ*1し、軽いし、癖のないシンプルデザインもいい。

僕は、とにかく本当に気に入っているのだ。

未来のないガジェットになってしまったが、動き続けてくれる限りは、まだ使い続けていきたいと思う。

そんなことを考えながら走った、今日の夜明け。

f:id:ICHIZO:20170711054105j:plain

今日は、昨日よりも雲が多かったが、その切れ間から、月は綺麗に輝いていた。

f:id:ICHIZO:20170711054306j:plain

いやはや実に美しい。

30分程度、ゆったりのんびり走った後、左腕を眺めると…。

f:id:ICHIZO:20170711054404j:plain

Garmin、Nike FuelBand、UPの3本巻きw

この3本巻き体制は、ここ数年不変だ。Nike FuelBandも市場撤退して久しいが、僕の腕では、未だに元気で、ラン後のFuel*2をしっかり測定してくれている。

UPは、手元では何の確認をすることもできないのだけれど、iPhoneアプリの出来が素晴らしく…。

f:id:ICHIZO:20170711055525j:plain

睡眠と歩数記録をしっかり管理。

定型的ではあるけれど、アドバイスもくれるので、励みになる。

f:id:ICHIZO:20170711055837j:plain

f:id:ICHIZO:20170711055625j:plain

RunkeeperやWithingsなどのアプリと連動して、ランニング距離や体重も連動して表示してくれる。

頑張った時には、「ブラボー、ICHIZO!」と言ってくれたりするのだ。いやはや嬉しいじゃないか。

だからやっぱり、僕にとって、UPはまだまだなくてはならないガジェット。

これがなくなったら、いったいどうしようかなぁ…。

f:id:ICHIZO:20170711060318j:plain

【日本正規代理店品】IWOWNfit Bluetooth スマートブレスレット (ブラック)

奇しくも、AmazonのPrime dayセールでは、心拍計つきのウェアラブルガジェットが、3,960円!という驚異的な価格で販売されていた。

この価格なら、UPが壊れた時の備えも兼ねて、試しに買ってみても悪くないかなぁと思った。

…が、今日の未明に確認してみると、深夜0時から始まっていたタイムセールが、あっという間に埋まっていて、僕は間に合わなかった。

とりあえずキャンセル待ちには申し込んでみたけれど、無理だろうなぁ…。

Amazonでは、他にもまだまだ沢山のウェアラブルガジェットが販売されていて、Prime dayセール商品もあったけれど、価格と性能を鑑みると、「あえてUPから乗り換えるほどの」魅力は感じなかった。

やっぱり、まだしばらくは、UPを使い続けていこうと思う。

どうか、故障しないように、と祈るばかりだ。

*1:UP24は14日間持つが、UP3は7日間。

*2:Nike独自の活動指数。単なる「歩数」ではなく、上半身だけの運動を行った場合の活動量も測定してくれるので、便利。

目覚めスッキリ!最高の夜明けランを堪能!!させてくれた、白い粉効果に感激

まさかこんなに凄いとは。

ある程度期待はしていたものの、想像以上だった。

そう。

買ったばかりの「白い粉」。グルタミン&オルニチンの効果だ。

昨晩、僕は、これをセットで呑んで眠りについたのだけれど、丑三つ時にパッと目が覚めた。

白い粉は、昨晩飲み始めたばかりだから、今朝のスッキリ感がその効果であると断言はできない。

しかし、僕はそうだと確信している。最近、こんなスッキリと目覚めたことはなかったからである。

まだ早い時間だったけれど、もう1度眠る気分にはなれないくらい、快調。

活動量計であるJawbone UPのアプリで、昨晩の睡眠状況を確認してみると、スッキリの理由が納得できた。f:id:ICHIZO:20170710053748j:plain

眠りがとても深いのだ。

昨晩は、寝入りばなに外で酔っ払いが騒いでいたため落ち着かず、入眠こそ時間がかかっているが、いざ眠りについてからは、超熟睡。

睡眠時間は、1日の目標としている6時間に大きく届かず、たった4時間に過ぎないが、そのうち、深い眠りが3時間もある。

通常、僕の眠りはこんなに深くない。

例えば先週、同じような時間に床についた日は、こんな感じ。

f:id:ICHIZO:20170710053415j:plain

睡眠時間は今日より若干多いものの、深い眠りは1時間も少ない。深夜に1度覚醒もしている。

早朝出勤しなければいけなかったため、とりあえず起きてはみたものの、この日は、終日睡眠不足で気分が優れなかったことを思い出す。

あまりにも気分がいいので、もちろん夜明けランへ。

f:id:ICHIZO:20170710055508j:plain

夜明けの空には、満月が輝いていた。

f:id:ICHIZO:20170710055533j:plain

久しぶり、夜明けの月見ラン。最高だ。

走り続けていると、空はだんだん明るさを増して…。

f:id:ICHIZO:20170710055602j:plain

素晴らしい朝焼けも堪能できた。

僕は、この、夜から朝に変わる情景の変化が本当に好きで、だから夜明けランは止められない。

f:id:ICHIZO:20170710055815j:plain

1時間程度走ると、今日の歩数は既に1万歩近くになっていた。

平日、僕は毎日夜明けランをしているけれど、こんなにゆったりと、気分良く走れたのは、本当に久しぶりだ。

こんな効果が、今後も続いてくれるよう願って、これからも白い粉を飲み続けていきたい。

「白い粉」セットが届いた!

 一瞬、何が届いたのか、よくわからなかった。

無地のシンプルな封筒で、手に持ってみると、妙に柔らかい感触。なんだか怪しい雰囲気のブツが、郵便受けに入っていたからだ。

封筒の表側には、宛先以外何の表示もなかったが、裏返してみると、差出人の印判が押されていた。

f:id:ICHIZO:20170709173508j:plain

「オフィス・マイスター」…?

僕は、これを見ても、まだ、何が届いたのかを掌握できないままだった。

ということで、封を開けてみて、ようやく僕は理解した。  

f:id:ICHIZO:20170709142743j:plain

銀の袋が2つ。オルニチン200g…。

そうだ、先月通販で注文した、これが届いていたのだ。

f:id:ICHIZO:20170709151101j:plain

原末C SHOP MY☆STAR

L-グルタミン&オルニチンのセット。

僕が崇拝してやまない、岩本能史先生が店長を務めているSHOP MY☆STARで注文したものだった。

僕は、日頃から、岩本能史先生を尊敬していると公言しながら、「オフィス・マイスター」から、すぐにこの注文のことを連想できなかったことが恥ずかしい。

今日、7月9日現在、この商品の販売ページでは「在庫なし」になっているが、これは毎月のこと。

L-グルタミン関連の商品は、毎月、25日から72時間だけの限定販売となっているからだ。

僕は、以前から購入したいなぁと思いつつ、気がつくと28日になっていたりして、その機会を逃していたが、先月は、ようやく購入の夢が叶った。

岩本先生のブログで、販売開始になったことを確認し、販売ページへ。グルタミン500gに、オルニチンをどれだけ加えるかどうかでセット内容が4種類(なし、100g、200g、300g)あり、どれにするか迷ったが、「原末C」のオルニチン200gタイプを選択。

販売ページでは、オルニチン100gが2袋という画像になっているが、届いた商品では、1袋になっているため、「オルニチン200g」と書かれているのだろう。

いずれにしても、この袋のままでは、毎日飲用しにくいので…。

f:id:ICHIZO:20170709211318j:plain

100均で購入してきたケースに詰め替えた。

見た目上は、どちらの「白い粉」という以外、全く区別はつかないが、効能は違う。

岩本先生のブログエントリーから抜粋して、ご紹介させていただくと…。

◎L-グルタミン
「今1番弱っているトコロに効く」というアミノ酸。RUNやRUNで疲労した身体に有効です。反響として多いのは、疲労が抜けやすい、朝がラク、はもちろん、肌、ツメなど身体の外側の変化の他、意外なところでは口内炎、胃痛、ムクミに効く、などでしょうか。

◎オルニチン
話題ですよね。「しじみ◎◎個分!」というアレです。疲労物質の除去や解毒は腎臓、肝臓が頑張っているわけだけど、主にそれらの働きを強力にアシストするようです。疲労管理、生活にもRUNにも大切だと思います。

今月の通販開始しました(72時間限定) | 岩本能史 run

最近、僕は歳のせいもあって、やたらと疲れやすく、疲労が抜けない。

疲れに苦しんだ時、これまでは、タウリンなどの入った栄養ドリンクなどを飲むことが多かったのだけれど、値段が高い割に、その効果が(僕にとっては)今ひとつだったので、悩んでいたところだった。

ということで、僕は、この「白い粉」に賭けてみることにした。

なんと言っても、岩本先生の推奨しているセットだし、ロングランの後などには特に有効ということなので、その効果にも期待したい。

 

  

3袋セット 1個でしじみ300個分 協和発酵バイオ オルニチン 90粒

3袋セット 1個でしじみ300個分 協和発酵バイオ オルニチン 90粒

 

 

 

 

 

「東京マラソン2018」チャリティランナー枠、締切寸前!の驚愕【追記】7/8 11:30 申込受付終了…。

いやはや驚いた。

f:id:ICHIZO:20170708045429j:plain

7月1日に受付が始まったばかりの、東京マラソンのチャリティ枠が、既に満口寸前になっているのだ。

昨日、ONE TOKYO事務局から、僕のところに来たメールニュースには、以下のように書かれていた。

7月1日より東京マラソン2018チャリティについて、寄付金とチャリティランナーの申込みを開始していますが、チャリティランナーにおいては、近日中に定員に達する見込みです。

僕は、まさか…と思った。

具体的な状況が書かれていなかったので、単に、定員寸前を謳って、募集を煽っているだけなんじゃないか?とも邪推した。

しかし、そうではなかった。

過去チャリティランナーとして参加した友人には、最新のチャリティ状況を知らせるメールが届いており、その情報によると、昨日の時点で、申込みがなんと、3,500人を超えている(!)ということだったからだ。

去年は、一般応募の受付が終了した時点(9月1日)でも、まだチャリティ枠は残っていたし、今回から、チャリティ枠が1,000人増えた(3,000人→4,000人)というのに、この状況は衝撃。 

今年から、チャリティランナーの申込制度が変更となり、一般ランナーの募集開始(8月1日~)より前に、応募開始、そして締切となってしまう。

ONE TOKYO プレミアムメンバーの先行受付は始まっているが、その抽選結果が出るのは、8月中旬以降なので、いずれにしても、「結果を待ってチャリティ登録」などということはできなくなってしまった。

だから、チャリティランナーとして登録するのであれば、早めに決断しなければとは思っていたが、まさか、ここまで過熱するとは思っていなかったので、本当に驚いた。

f:id:ICHIZO:20170708045837j:plain

銀行振込でのチャリティランナー申込は、既に締切。

申込だけしておいて、振り込まないというランナーもいるためだろうか、先行して締め切られる仕組みになっているようだ。

クレジットカード決済によるエントリーは可能だけれど、これが少し面倒くさい。

※今大会より、クレジットカードをご利用の方はお一人で全額を寄付される場合でも、クラウドファンディングへのご登録が必要になりました。あらかじめご了承ください。

単に、クレジット決済でチャリティ代金を支払えば済む…というわけではなく、クラウンドファンディング登録をしなければならないからである。

クラウドファンディングの細かい案内を考えて、自分に支援を募っても、総額10万円を集める前に、チャリティランナーの受付が終わってしまうと、当然のことながら、東京マラソンには出走できない。

さらに、集めたお金も当然戻ってこないので、チャリティランナーの出走枠が締切寸前である現状では、クラウドファンディング資金での出走など、とうてい難しいと思う。

だから、東京マラソンにどうしても出走したいと思うランナーは、クラウドファンディング登録を行い、自分に出資を募る項目を作成した上で、即座に、自分で10万円を出資する(クレジットカードで支払う)という面倒な方法をとるしかないようだ。

いやはや…。

 

【追記】

というエントリーを、今朝書いたら、早々に、申込受付終了となってしまった。

f:id:ICHIZO:20170708170733j:plain

エントリーを書いてから、半日持たなかった。凄い。凄いなぁ…。

東京マラソン2018「手荷物預けなしランナー」制度のメリット・デメリット考

昨日。

東京マラソン2018の先行エントリーをしていた時、一瞬だけためらった瞬間があった。

f:id:ICHIZO:20170706042503j:plain

ONE TOKYOのWebサイトから、先行エントリーの受付サイトに入ると…。

f:id:ICHIZO:20170705215055j:plain

 まずは規約が表示され…。

f:id:ICHIZO:20170705215142j:plain

先行エントリーの登録画面が表示された。

ONE TOKYOメンバーは、氏名や住所などを登録済みなので、ここには(今回は消してあるけれど)僕の個人情報が表示されている。

ひととおり確認。 

f:id:ICHIZO:20170705215204j:plain

参加賞 Tシャツのサイズ、フルマラソンの参加経験、記録などを入力。

ここまでは、どんな大会でも入力を求められたりするので、簡単だった。

僕が一瞬迷ったのは、次の項目。

f:id:ICHIZO:20170705215345j:plain

手荷物預けの有無。去年までは、登録情報の中になかった項目だ。

手荷物なしでの参加など、僕は想定していなかったので、迷う余地はない…と思ったが、「手荷物を預けない方は…フィニッシュエリアでは、オリジナル防寒ポンチョをお渡しします!」という項目が少し気になった。

ということで詳細を確認してみると…。

 f:id:ICHIZO:20170705214020j:plain

なるほど。

ニューヨークシティマラソンの方式に倣ったわけか。僕は、一瞬、オリジナルのポンチョが欲しいなぁ…と思ったが、やっぱり考え直した。

僕にとっては、メリットよりもデメリットの方が大きいと思ったからだ。

僕が考える「手荷物なし」のメリットは以下の2点。

  • フィニッシュ後、荷物預かり所の日比谷公園*1まで、延々と歩かされずに済む。
  • オリジナル防寒ポンチョがもらえる

それに対して、僕にとってのデメリットは以下の通り。

  • スタート地点(新宿都庁)まで、防寒用の服を着ていった場合は、処分されてしまう。
  • フィニッシュ後、靴を履き替えることができない*2
  • スマホ、最低限の現金、交通系ICカードなどを携行して走らなければいけない。
  • 自宅最寄り駅まで電車に乗る際、防寒ポンチョで帰るしかない*3
  • 当日、厳寒や豪雨などになった場合でも、帰宅するまで着替えられない。

オリジナル防寒ポンチョは確かに魅力的だが、僕にとっては、デメリットが大きすぎる。

と、僕は冷静に考えて、「手荷物を預ける」(デフォルト)の選択で進めた。

もちろん、これはあくまで《僕の場合》であって、その事情はランナーによって異なるだろう。

どのようなランナーが、「手荷物預けなし」に向いているかについて、Webサイトでも案内が出ていたが、これに、僕は大きな疑問を感じた。

 f:id:ICHIZO:20170705214010j:plain

いやいやいやいや。このおすすめポイントはおかしいだろう。僕は、大きく異を唱えたい。

  • フルマラソンの完走経験のあるランナー

対象者が多すぎ。

確かに、「東京マラソンが初めてのフル」という人もいるのだろうけれど、完走経験のあるランナーの方が、どう考えても多い筈。

そもそも、なぜ、フルの完走経験があると手荷物預けなしがオススメになるのか、意味不明だ。

  • 東京都内・フィニッシュエリア近辺に住んでいる、または宿泊しているランナー

フィニッシュエリア近辺…はわかる。

が、「東京都内」という範囲指定は横暴。東京は、都下を含めれば、電車で1時間以上かかる場所などいくらでもあるからだ。

もしも東京都の外れから参加する場合、防寒ポンチョひとつで、電車を何本も乗り継いで帰るのは、流石に厳しいだろう。

  • フィニッシュ後、友人や家族と合流できるランナー

これはまぁ、僕も考えていたことなので、納得できる。

だから、もしも荷物なしのおすすめランナーについて書くとすれば、以下のような文面にする。

  • フィニッシュ地点の東京駅至近に在住、もしくは宿泊しているランナー
  • フィニッシュ後に友人や家族などと合流できるランナー

この2つだけじゃないかなぁ…。

Webサイトでのおすすめ文書を鵜呑みにして、例えば、「フルマラソン完走の経験がある」というだけで、「手荷物預けなし」を選んでしまうと、大きく後悔する可能性もある気がする。

東京マラソン当日は、晴天とは限らない。

氷雨や雪になる可能性だってある。そんなときに、フィニッシュ後、ポンチョひとつで震えながら帰宅するというのは、あまりにも過酷だ。

手荷物預けなしを選択するにあたっては、そうなる可能性も踏まえて、十分慎重に考えて決断すべきだと思う。

まぁ、メリットデメリットの感じ方は人それぞれだろうし、例えば、どんなにデメリットがあろうと、「それでもポンチョが欲しい!」と思うのであれば、荷物預けなしを選べばいいだけ。 

だからまぁ、これは余計なお世話と言えるのだけれど、個人的には、主催者側のおすすめポイントに納得いかなかったので、書かずにはいられなかった。

*1:案内においては、日比谷公園だけでなく、フィニッシュ地点至近の預かり所もあったようだが、それは、チャリティランナーを含む一部ランナーに限られるようで、大多数は日比谷公園。

*2:レースシューズのまま参加、帰宅する人も多いのだろうけれど、僕は履き替えたい。大雨や雪で靴がベチョベチョになる日は尚更。

*3:それがいいと思う人もいるかもしれないが、僕は恥ずかしい。

「東京マラソン2018」先行エントリー、だん!

ONE TOKYO プレミアムメンバー。

プレミアムというと聞こえはいいが、その年会費(4,320円)に見合う魅力があるのかどうか大いに疑問。

疑問を感じた理由について、僕は、以前のエントリーでこのように書いている。

「プレミアム」とは言っても名ばかりで、東京マラソンの抽選チャンスが3回に増える(先行、一般、2次抽選)以外のメリットは、殆どないというのが事実。

先行エントリーの倍率も10倍程度あるし、2次抽選のタイミングは、チャリティランナーの受付締切に間に合わない。

以前は、東京陸連登録かつプレミアムメンバーだと、「東京マラソンに当たりやすい」「先行エントリーで外れても一般エントリー、追加エントリーで当たる」という評判があり、僕もその恩恵を享受していた。

しかし、準エリート枠ができた影響なのか、2016年からその恩恵が消失したようで、そうなると、入会しているメリットはなくなった気がした。

だから、クレジットカードの更新期限切れで、自動継続システム*1が途切れた昨年は、この呪縛を振り切るチャンスだった。

 ということで、僕は大いに逡巡したが、葛藤の末に、結局、クレジットカード情報を更新し、プレミアムメンバーへ復帰したことを思い出す。

先行エントリー、そして追加抽選でのわずかな可能性に賭けたのだ。

しかし…。

先行、一般、追加枠、堂々の3連敗orz

いくら抽選チャンスは増えようが、その倍率はどれもこれも高いため、ある意味これは必然の結果とも言える。

しかし、抽選前は、その僅かな可能性を信じて祈るため、ショックも3倍になる。

だから、今年こそは脱退して、この呪縛を振り切るつもりだった。

ところが…。

ズボラな僕は、案の定「自動継続システム」というトラップに引っかかり、気がついたら契約が1年更新されてしまっていた。馬鹿すぎだ。

プレミアムメンバーとして、今年も登録されてしまった以上は、その唯一のメリットとも言える先行エントリーは必須。

ということで…。  

f:id:ICHIZO:20170705040622j:plain

 その受付開始に伴い、さきほどエントリーを完了させた。 

f:id:ICHIZO:20170705040705j:plain

ONE TOKYO プレミアムメンバーにおける、僕の東京マラソンエントリー履歴。

昨年まで4勝2敗なので、一見、悪くないかのように思える。東京マラソンの倍率を考えれば、「悪くない」どころか、「大当たり」じゃないかと言われるかもしれない。

しかし、前述したように、2016年を境に抽選の傾向が激変。

それまでは、「当たりやすい」というメリットがあったのだけれど、単に、《抽選チャンスが増えるだけ》となったため、過去の実績は鵜呑みにできない。

だからもう、あとは祈るしかない。

昨年、僕はあらゆる抽選に外れまくったが、今年は、6年連続で落選していた大阪マラソンに当選。

もしかすると抽選運逆襲の年(?)になるのかもしれない。

そう勝手に信じて、良い結果が出ることを祈ろう。

*1:

ONE TOKYOプレミアムメンバーは、1年単位での契約になるのだけれど、自分から解約手続きを行わないと、自動的に継続されてしまうので、ズボラな僕は、ずるずると継続し続けてしまっていた。

サロマを夢見て…そして散った、6月ラン振り返り

本当は、振り返らずにすませたかった。

前月のランを回顧するのは、僕のブログの慣例ではあったけれど、今年の6月だけは、「なかったもの」として、先に進みたかった。

ただ、やっぱり、それじゃいけないと思い直した。

今年のサロマ湖100kmマラソンは、涙に暮れる結果になったけれど、来年、同じ轍を踏まないように、今年の記録をとどめておこう。

月初の気分は、悪くなかった。5月は、1年ぶりに、月間のラン目標を達成、体調も上々。

Garminのウォッチフェイスも、サロマへのカウントダウンに変更。

これで気分を高めつつ、直前の練習方法で悩まないよう、この本に従ってトレーニングしていくことに決めた。

f:id:ICHIZO:20170607043216j:plain

そう。岩本先生の 完全攻略ウルトラマラソン練習帳だ。

これは13週間にわたる練習メニューで、僕はそれまで、全くメニュー通りにはこなせなかったが、最後の1ヶ月だけは、この指針に従って進めていこうと思った。

ということで…。

レース3週前の週末は、足柄峠走。

2週前の週末は、30km走。

後半で胃痛が発生したりして、目標タイムには至らなかったけれど、ここまでは、まぁ、順調だった。

しかし…。

この数日後から、膝に違和感が発生。尾てい骨の辺りも痛み出し、スピードを上げて走ることができなくなってしまったのだ。

ということで、週半ばのランは、ウォーキングに変更。

岩本先生の練習帳でも、アレンジメニューとして、「歩行」が用意されていたので、これ以上疲れをためないよう、そして、何とか身体が回復するよう、祈りながら歩いた。

しかし、結局、痛みが治まることはなかったため、僕は、サロマ1週前の週末、大いに悩むことになった。

岩本先生練習メニューの指示は、「レースペースでの20km走」。

アレンジメニューはなし。練習の重要度を示す☆も、2つ半ついていた。レース1週前にしては、結構ハードな指示だ。身体に変調がある状態で、こなせるメニューじゃない。

天気は、あいにくの雨だったし、レース直前で体調不良ということを踏まえれば、練習は、見送る「べき」だったと思う。

が…。

結局僕は、河川敷での20kmランを敢行する。

レース直前1ヶ月は、岩本先生の指示通り走ろうと思った以上、ここは貫徹すべきだと思ったのだ。

膝は痛まず、尾てい骨の痛みも、何とかギリギリこらえられた。

レースペースには及ばなかったものの、20kmを走れたことで、本番に向けてのメドは立った、と思った。

雨の中での練習になったが、レース当日も雨だったのだから、その点でも、この練習は意義あるものの筈…だった。

僕は、完調ではないながらも、ある程度の手応えを持って、岩本先生メニューでの仕上げを信じて、レースに挑んだ。

しかし…。

僕は、想定以上だった雨と寒さに、身も心もボロボロとなり、そして、60km地点で散った。

レース中の思いは、悔恨記で書いたため、これ以上繰り返さないけれど、僕にとっては、一生忘れられない、悔しいレースとなってしまった。

f:id:ICHIZO:20170702123141j:plain

f:id:ICHIZO:20170702123156j:plain

6月の走行距離は、230km。

レース当月なので、距離については、どうでもいいのだけれど、サロマを完走していれば、270kmになっていたんだなぁ…と思うと、なんだか切なさがこみ上げてくる。

来年の6月は、こんな切なさを感じることがないよう、気持ちよく振り返りができるよう、万全の状態で臨みたい。 

「チームはてブロ」Tシャツ予約完了!でモチベーションUP

 はてなでブログを書いていて、本当に良かった。

f:id:ICHIZO:20170629035914j:plain

次の目標レースでは、これを着て走ることができるからだ。

チームはてなブログの公式Tシャツ。「はてT」。

いつの間にか、実にスムーズでスマートな販売サイトができていて驚いた。さつかさんの才能の賜で、敬服するばかり。

僕は、まさか、こんなあっという間に入手できるようになるとは思っていなかったので、望外の感激。

サロマリタイアのショックで、少し出遅れてしまったけれど、昨晩無事に注文が完了した。

このTシャツについては、もともと、びあーさんが企画されたもので…。

試作時のエントリーを見た時以来、ずっと憧れていた。

だから、このシャツを着ることができるようになることは、感激の極みだ。

サロマ後、僕は、自分の弱さに情けなくなり、レースへのモチベーションも下がっていたのだけれど、この「はてT」は、そんな僕に、大きな力を与えてくれる、筈。

北海道の借りは、北海道で返す。

8月の道マラを、このTシャツで走れることが本当に嬉しい。

僕のランナー人生に欠かせない1冊…を読み直して誓った、サロマのリベンジ

サロマ湖100kmウルトラマラソンから、3日が経った。

しかし…僕は、未だにリタイアのダメージから抜け出せずにいた。

肉体的には大丈夫。60kmしか走っていないこともあり、普通に動くことが可能。

問題は、メンタル。

サロマの翌日は、約半年ぶりにブログを更新できなかった。

情けなくて、悔しくて、そんな気持ちを細かく書き綴るだけの気力が起きなかったのだ。

折角、数ヶ月前からサロマに向けて練習してきたのに…。

わざわざ、北海道まで遠征したのに…。

あと5回、連続完走して、10年間でサロマンブルーになるつもりだったのに…。

すべてがフイになり、そう思うたびに、リタイアしてしまった自分の弱さに泣けた。

日曜以来、よく眠れない日が続いたし、夜明け前に起きても、走る気力が戻らなかった。

今日も、未明に目覚めてしまったけれど、やっぱり走る気分になれなかったので、本を読むことにした。

これまで、もう何十回も読み直し、ランナーとしてくじけそうになったとき、何度も救ってくれた…

f:id:ICHIZO:20170628045655j:plain

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

この本だ。

以前のエントリーでも書いたことがあるけれど、僕の人生に大きな影響を与えてくれた1冊。

6年前。

この本を読んだことがきっかけで、僕はサロマ湖100kmマラソンに出走しようと思ったのだし、ニューヨークシティマラソンにも出場したのだ。

今日、あらためて、サロマの章を読み直してみたら、55km中継地点以降の記述に胸を打たれた。

サロマが100km初体験だった村上さんにとっては、猛烈に厳しかった箇所で、その苦しさを表す記述が尋常ではなかった。

しかし、村上さんは、以下の言葉をマントラのように呟いて、苦痛を克服する。

「僕は人間ではない、一個の純粋な機械だ。機械だから、何を感じる必要もない。ひたすら前に進むだけだ。」

思い出した。

僕も、初のサロマの時は、55km地点以降で心が折れそうになったのだけれど、この言葉を信じて、何とか走り続けることができたんだよなぁ…。

その後、僕は、サロマに出走を続け、5年間完走したことで、初心を忘れてしまっていたのかもしれない。

今年のサロマで、もしもこの言葉を思い出せたら、何とか歩みを進めることができたかもしれない。

そんなことを考えると、ちょっとまた切なくなった。

ただ、僕は、この本のおかげで、モチベーションが回復してくるのを感じてきた。

走ることは、僕の人生。僕からランをとったら、何も残らない。

だから、また、走っていこう。今後は、村上さんのように、「強いメンタル」を身につけるべく、鍛錬していこう。

そう思ったのだ。

今年のサロマリタイアは、悲しいけれど事実であり、もう覆らない。

ならば、次のレース、そして、来年のサロマのリベンジに向けて、走り出していこうと決めた。

まずは、8月の北海道マラソンに向け、身体を作り直していきたい。

土砂降りの「サロマ湖100kmウルトラマラソン2017」敗者の悔恨

スタート直前。

f:id:ICHIZO:20170627041223j:plain

激しい雨が降り注いだ。

ランナーに向けてアナウンスをしていた女性が、「これまでのサロマで一番の大雨」と告げている。

去年も雨のサロマではあったけれど、スタート直前は、まだ霧雨程度だった。

僕は、心が憂鬱になりながらも、何とか耐えられると信じていた。雨と寒さで苦しんだ、昨年の轍を踏まないよう、十分に準備した…と思っていたからだ。

ウインドブレーカーの上に、防水用のゴミ袋をかぶり、さらに100均のレインコートまで羽織った。手袋もしっかり装着した。

だから大丈夫…と思っていたのだけれど、しかし、僕はまだまだ甘く、そして、弱かった。

号砲が鳴り、走り始めても、雨は容赦なく降り注いだ。

僕は、尾てい骨痛が治まっていない感じで、スピードも乗らず、去年よりも断然遅いペースで走っていた。

そしてそれが、僕にとって最大の間違いを犯させることになる。

重装備の上半身、100均の安っぽいレインコートが身体にまとわりついて、ちょっと走りにくいと感じ、何とかしなければ…と、思ってしまったのだ。

加えて。出走ナンバーも大きな徒になった。

ナンバーカードを受け取ったとき、「これはラッキーだ!」と思ったほどの縁起がいい番号が、冷静な判断を狂わせた。

僕は、ナンバーカードを、ランシャツの上に装着していたため、その上にウインドブレーカー、防水用ゴミ袋、レインコートを纏った身体では、ナンバーがかなり見えにくい状況。

途中、すれ違ったラン仲間から、「折角いい番号なのに、よく見えないのはもったいない」と声をかけられたし、そもそも、はっきりとナンバーが可視できないのは、問題のような気がした。

だから。

10km過ぎ…雨が少し小降りになった瞬間。

僕は、あろうことか、命綱*1だった筈のレインコートをエイドに捨ててしまった!のだ。

今から振り返れば、無理矢理腰に巻いてでも装着しておくべきだったが、それも走りにくいと考えたので、捨てることを決断したのだ。愚かすぎる。

しかし、その時点では、何とかなると思っていた。

僕には、まだウインドブレーカーと防水用のゴミ袋があったし、僕より軽装備で走っているランナーもたくさんいたからだ。

その後、僕は、何人ものランナーに、後ろから声をかけられた。

「いやぁ、ラッキーナンバーですねぇ。」

「羨ましい。それ、偶然ですか?すごい。」

「最高ですね」

…などなど。

僕は、そういった言葉をかけられるたび、とても嬉しく、元気が沸いてきた。

僕は、そのナンバーを、もっとよく見てもらいたい、元気を与えて欲しい、という思いで、防水用のゴミ袋まで脱ぎ(馬鹿か!)ウインドブレーカーのみに変更して走った。

これからきっと気温も上がるだろうし、雨も止むかもしれない。だから大丈夫…。と、考えたが、それが大きな間違いだったのだ。

30km過ぎ。雨は再び激しくなった。加えて、猛烈な向かい風。

ウインドブレーカーは、風は多少凌いでくれたが、猛烈な雨を凌ぐだけの耐性はなく、身体に雨の冷たさが染み渡ってきた。

手袋も水浸しになり、しんしんと手がかじかんだ。身体が全く動かない。思うように脚を進めることができない。

完全な低体温症の症状で、命の危険を感じたほど。

僕は、あわてて、ポケットに入れていた、防水用のゴミ袋をかぶったが、それでも身体の冷たさは治まらなかった。

まだ前半も前半、30kmを過ぎた時点なのに、頭の中にリタイアの文字がよぎった。

しかし、42km過ぎの地点で、ラン仲間が応援してくれることがわかっていたため、そこまでは何とか頑張ろう…と心に決めて走った。

f:id:ICHIZO:20170627052828j:plain

42.195km。何とか通過…。

去年は、3時間51分で通過しているのに、今年は4時間35分もかかっている。

僕は、この先で、何人もラン仲間から元気をもらい、さらに、多数のランナーから(そのナンバーいいですね!などの)声をかけてもらったことで、気力を振り絞って走った。

身体は冷え切っており、脚も動かず、本当に厳しい状態だったが、54km地点のレストステーションには、長袖シャツなどを含む、着替えを入れていたので、何とかそこまで頑張れば、寒さにも耐え抜けると信じた。

50km地点、通過。5時間39分。去年は5時間切りで到達しているから、大幅な遅延状況は変わらない。

しかし、まだこの時点では、諦めていなかった。

好タイムはもちろん狙えないが、完走ということを考えれば、まだまだ十分頑張れる気がしたのだ。

気持ちが少しプラスになったのは、この時点で、雨が止んでいたため。空は明るくなっており、とても走りやすい気候だった。

身体も少しだけ動けるように感じ、「これなら、何とか巻き返せるかも!」と思った。

54km地点。レストステーション、到着。

僕は、ここで待っていてくれたラン仲間に大きな力をもらった。言葉はもちろんのこと、防寒用のアンダーウェアまで貸してもらえたからだ。

レストステーションの袋には、自分が用意していた長袖シャツもあったため、それを着込んで、上半身は一気に手厚くなった。

ラン仲間からの暖かい言葉、そして、回復した天気を武器に、僕は何とか頑張れる思いを抱いていた。

しかし…。

レストステーションを出た後、雨が再び激しく降ってきた。

僕は、30km過ぎ地点で受けた症状と同様、身体が凍えて、脚が動かなくなった。加えて、目眩も発生。つらい。つらすぎる。

僕は、十分な防寒装備になった筈なのだけれど、時、既に遅しだった。レストステーションで、しばらく動きを止めてしまったことで、身体が冷えたのかもしれない。

僕は、這々の体で、57km看板を過ぎた時、まだまだ続く先の長さに気がついて、愕然。

「こんな身体で、まだフルマラソン以上の距離を走らなければいけないのか…。」と感じ、絶望的な思いになった。

思えば、そんな考えを抱いた時点で、僕は、もう、このレースの《敗者》になってしまったのだ。

マラソンは、メンタルなスポーツ。

ここまで何とか踏ん張ってきたのだから、「半分以上…57kmも走って、あとはたった43km」と思わなければいけないのに、「フルマラソン以上の距離が残っている」などと考えた時点で負け組。

サロマには、これまで5回の出場で、めちゃめちゃ暑かった年でも、そんなことを考えたことはなかった。

もちろん、つらいときもたくさんあったが、何とか、完走を信じて走り切れた。

しかし、今年の僕は、降りしきる雨の冷たさに、精神面でも、肉体面でも、もう、全くお釣りが残っておらず、完全にアウトだった。

走りたい気持ちはあっても脚が進まず、歩き続けていると、雨と寒さで身体が凍え、生命の危機を感じるほど、震えた。

結果…。 

f:id:ICHIZO:20170627042535j:plain

 60km地点、無念のリタイア…。

レストステーションのロスがあったとはいえ、50kmから60kmのタイムは、1時間36分もかかっている。

こんな状態では、何とか走りを続けたとしても、きっと関門で引っかかっていたろう。

今から思えば、何もかもが失敗だった。自分の甘さ、弱さが、今回の結果に繋がった。

今回のサロマでは、僕のラン仲間もたくさん出走していたが、多くのメンバーが、雨と寒さに苦しみながらも、それを克服し、完走していた。

雨の装備ということを考えると、僕よりも軽装備で完走している人もたくさんいた。

ランナーには、人それぞれ体質の違いがある。きっと、僕は、「ひときわ雨と寒さに弱い」ランナーなのだ。 

マラソンは基本的に冬のスポーツだし、僕も、今回のサロマよりも厳しい寒さで走ったフルマラソンはたくさんある。

しかし、フルとウルトラでは状況が違うし、暑い東京から、いきなり極寒の雨風レースに出場となったことで、僕の身体は悲鳴を上げてしまった。

そう考えると、僕は、去年の反省を全く生かしていなかった。

馬鹿だ、愚かだ。弱すぎる。本当に、本当に情けない。

f:id:ICHIZO:20160526040908j:plain

200km走って編み出した理論 岩本能史コーチの100kmマラソンは誰でも快走できる

6年前、サロマに挑んだ最初の年、何度も何度も読み込んだ本。

この本を読んで、いちから出直しかなぁ…。

*1:これは大袈裟な表現ではなく、あとで本当にそう思った。


マラソン・ジョギングランキングへ