最初は、単なる飲み過ぎだと思っていた…。
一昨日の日曜日。イベントで7km弱を走って、そのあと、ラン仲間と公園で楽しく飲んだ。
自分では、そんなに量を飲んだ記憶がなかったし、ビールだけだったので、大して酔うとは思えなかった。
しかし、トイレに出かけた際に、なぜか急に意識がなくなり、トイレ脇の草地に倒れこみ、そのまま、2時間程度起き上がることができなかった。
その後、一緒に出かけたメンバーに発見され、救助していただいた。頭がぐらつき、なかなか立ち上がることはできなかったけれど、何とか、トイレまで辿り着き、僕は激しく嘔吐した。
ラン仲間の皆さんが、一緒に連れ添ってくださり、乗り換え駅まで同伴してくれたので、なんとか帰着できたものの、そうでなければ、僕は家に帰れなかったかもしれない。
乗換駅のターミナル内でも、トイレの中で嘔吐。しかも、トイレの狭い個室で、またも意識がなくなり、2時間程度爆睡。
這々の体で家に辿り着いた時には、すっかり日が暮れており、最初に意識をなくしてから、7時間程度経っていた。
ただ、この時はまだ飲み過ぎだと思っていて、胃腸薬を飲んだし、睡眠さえとれば、回復すると思っていたのだ。
ところが…。
翌朝になっても、まだ、吐き気の収まる気配はなかった。水分をとらなければ、という思いはあったので、OS-1を積極的に摂取するようにしていたが、それさえも吐いてしまう。
おまけに、少し寒気までするようになってきた。熱っぽい。
これは、単なる飲み過ぎの症状とは違う。おかしい。
と思って、色々とネットで調べてみると、急な失神や嘔吐などの症状が、熱中症の症状に極めて近いような気がしてきた。
…思えば、当日の水分補給が十分ではなかったかもしれない。
日曜日は、炎天下を走り始めるまで、朝から一滴の水分もとっていなかった。それまで、結構暑かったのにもかかわらず、だ。
走り始めてからは、意識して水分をとるようにしたが、時、遅しだった可能性がある。
さらに、その後、ビールを飲みまくったことが仇になった。
ビールには利尿作用があり、しかも飲む量が多いため、イメージとは逆に、脱水しやすい。ビールイコール「熱中症になりやすい」飲み物なのだ。
それは分かっていたつもりなのだけれど、僕は自分の身体を過信していて、暑さにも強いタイプと思っていたので、まさか熱中症だとは思わなかった。
昨日の朝、ふらふらの頭で体重を量ると、53kgを切っていた。日曜日の朝に量った時は、55kg超だったので、わずか1日で2kg以上の減少。
それはそうだろう。食べ物も飲み物も、身体に収めることができず、OS-1さえも吐いてしまう状態なのだから、どうしようもない。
僕は、会社を休み、近所のクリニックが開くのを待って、診察を受けた。最初に熱を測ったら、37℃超、僕は平熱が35℃台なので、僕にしては高い。さらに吐き気もまだおさまらなかった。
医師は、僕の説明や、身体の状態、舌などを確認した結果、「熱中症だと思います」と告げた。
口から水分を受け付けられない以上、点滴を行う必要があるが、あいにく、クリニックには熱中症に有効な点滴の種類が用意されていない、ということで、総合病院を紹介してもらった。
クリニックの車で総合病院へ搬送され、僕は順番を待った。
急患扱いにしてもらっていたのか、多数の待ち人がいる中、すぐに診察をしてもらうことができた。
心臓や脳などに異変が生じている可能性もあるということで、一緒に血液検査も実施してもらった。
点滴500ml×2。
約2時間かけて、僕は身体に点滴を注入してもらった。医師によると、脱水症状がかなり進んでいたということだったので、水分、塩分などが補給されたことで、僕は、心なしか楽になったような気がした。
その後、帰宅してまた少し眠ると、なんとなく食欲が出てきたような気がしたので、消化を考えて、うどんを補給。牛乳と栄養ドリンクを飲んで眠った。
そして、今朝。
ようやく体調が戻ってきたような気がしている。夜明けランをしようと思えばできそうな気もしたけれど、流石に自重した。
昨日は突然休んでしまった分、今日は精一杯働かなければ…。