餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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僕が「Kindle Paperwhite」新モデルをキャンセルした理由

苦渋の決断だった。

僕が、Kindle Paperwhiteに抱く思いは、エントリーの時に詳しく書いた。

最高の端末だと思ったからこそ、発表と同時に予約したのだ。

今でも素晴らしいガジェットだと確信しているし、もちろん、欲しい。

しかし、どうにもこうにも日が悪い。

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Kindle Paperwhite (Newモデル)

このガジェットを、僕が入手する予定だった日は、他ならぬ11月7日。

なんと、まったく新しい「iPad Pro」の発売日ではないか。

新しいiPad Proは、一昨日発表になったばかりなのだけれど、それから間を置かず、11月7日の発売となることがアナウンスされた。

僕は、この端末に一瞬で痺れたため、発表直後、Apple Storeで即予約。

発売日当日にゲットできることになった。

となると…完全に、Kindle Paperwhiteとタイミングが合致してしまうのだ。

もちろん、両方をゲットするという手もあるだろう。「モバイラーなら、そうすべきなんじゃないか?」と言われそうな気がする。

たとえば僕が、モバイラーという職業で生きているなら、それが正しい決断だろう。

しかし僕は、しがない餃子ランナー(あるいは会社員)で、時間もなければ財力もない。

ないない尽くしの状態で、2兎を追うのは賢明ではないと思ったのだ。

ということで、残念ながら、いったん、この商品については、キャンセルさせていただくことにした。

現状、僕が予約したPaperwhiteは、発送手続きに入っていないため、アカウントサービス画面での通常キャンセルが可能だ。

ここではキャンセル理由を選ぶ必要があるのだけれど、僕が選んだ選択肢は…。

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「その他」だったw

具体的な選択肢だと、どれも選びようがなく、「その他」にせざるを得なかったのである。

ただ、細かい理由を記述する欄があったとすれば、「iPad Proと発売日が重なったため」と書くつもりだった。

それが理由になっているのかどうか、よくわからないけれど…。

Kindle Paperwhiteについては、ちょっと落ち着いたら、ゲットする方向で考えたい。

この商品は、(たぶん)売り切れる心配はないし、事前予約でのセール価格だったわけでもないから、発売後にゲットしても損はしない。

むしろ、発売後は、タイムセールなどのキャンペーンで安くなる可能性だってあるから、その方が得かもしれないのだ。

ということで、新しいPaperwhiteのことについては、ひとまず忘れようw

「まったく新しい」iPad Proにビビッときた!

まさにこれは、「まったく新しい」iPadだ!

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僕は、そう叫ばずにいられなかった。

いやぁ、今回のiPad Proは凄い。凄すぎる。新しすぎる、と思ったからだ。

日本上陸初期…Appleは、新商品発売のたびに「まったく新しい」という惹句を連呼していた。

僕は、毎回繰り返されるそのフレーズにちょっと食傷気味になっていたこともあるほど。

Appleサイドでも、そのマンネリ化に気がついたのか、最近はこのフレーズを使わなくなっていたのだけれど、僕は、今回こそ、そのフレーズがふさわしいんじゃないか?と思った。

それほどまでに、衝撃的な変化、進化を遂げたiPadだと思う。

「まったく新しい」の代わりに、今回、Appleが採用したキャッチコピーは…。

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iPad Pro - Apple(日本)

はじめまして。新しいiPad Proです。

だった。

なんだ、あまり以前と変わらないぞw

と、ツッコミを入れたくなったけれど、今回は、まさにぴったりのキャッチコピーだ。

AppleのWebサイトでは、既に、新しいiPad Proの詳しい紹介ページが出来上がっている。

僕はそれを、ひたすら眺め…そして唸った。

PCブラウザ上に、横スクロールで展開*1されるその内容は、どれもこれも圧巻で、僕は、感服せずにいられなかった。

最大にして最高の変化は、もちろんホームボタンがなくなったこと。

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一枚の魔法のガラス。

まさにそう思えるほどの、惚れ惚れする画面になっていた。

ホームボタンを廃するだけで、こんなにイメージが変わるとは!

僕は、今回の変化に喝采を送りたくなった。

「ホームボタン廃止」は、iPhone X以降、Appleの趨勢になっているけれど、僕は、これまでどうにも馴染めずにいた。

大画面化のためには、オールスクリーンの方がいいと理解していても、やっぱり、「iPhoneには、ボタンがあった方が、手軽で便利なんじゃないか?」と思えていた*2のである。

しかし、iPadに関しては、その思いが異なる。

両手使いが前提となるタブレットでは、ボタンよりもface IDの方が便利だと思えるからだ。

しかも、iPad Proのスクリーンには、iPhone Xシリーズなどと違って、ノッチ(切り欠き)もない。まさに完璧なオールスクリーン。 

いやぁ、素晴らしいではないか。

今回の発表では、旧式(今や…)のiPadも併売されることがアナウンスされていたが、比較表を見ると、その違いに愕然とする。

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iPad - モデルを比較する - Apple(日本)

11インチ版のiPad Proは、9.7インチ版の無印iPadと、重量もサイズもあまり変わらないのに、画面が段違いに大きくなって、しかも、薄い。

こうやって並べてみると、ホームボタンは、単なる邪魔でダサい存在のようにも思えてしまう。

もちろん、無印iPadは全てが悪い、というわけではない。

Proに比べて、断然価格が安いという、大きなメリットがあるから、それを重視する人もいるだろう。

しかし、iPad Proは「価格以外のあらゆる点において」、無印iPadを凌いでおり、僕は、価格差以上の魅力があると思っている。

現在、僕は未だに、4年前のiPadモデルであるiPad Air 2を利用中。

iPad Air 2の凄さは、なんと言ってもその薄さ(6.1mm)で、これは無印iPad(7.5mm)よりも断然薄い。

だからこそ僕は、Air 2にこだわり続けてきた。

機能は多少劣っても、Air 2は薄くて格好いいし、実用的には不自由していないし…と思って、耐えてきたのだ。

去年の春、10.5インチ版のiPad Proが出た時は、ちょっと心が動いたが、それでも、iPad Air2と同じ厚さ(6.1mm)だったので、何とかこらえた。

しかし、今回のiPad Proは、薄さが5.9mmとなり、ついに、Air2を凌いだ!

新登場の11インチ版は、9.7インチのAir2より、若干のサイズアップにとどまっている。

これがまさに、フルスクリーン化の効用だろう。

12.9インチ版となると、もはや、桁違いの圧巻巨大スクリーンだ。

もちろん、スペックや機能の進化ぶりも凄まじく、旧モデルといちいち比較するのが馬鹿らしくなるほど。

いやぁ、これで物欲が動かなかったら、モバイラーじゃない!

もちろん、購入は決定。

あとは、どちらのモデルを、どのように買うか、の問題だけ。

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僕は、11インチと12.9インチの選択でしばし悩み、その後、HD容量や色について、少し迷った。

そして、僕が選んだ結論は…。

(以下、続くw)

*1:モバイルサイトでは縦スクロール

*2:慣れで解決できるだろうし、慣れてしまえば、きっとボタンレスの方がスマートで便利なのだろうけれど…。

docomoさん、カードケータイを出すなら、掌フォン(Palm Phone)もぜひ!

昨日は、日米で画期的な端末が発表された。

NTTドコモは、冬モデル発表会で、Galaxy Note9や、Xperia XZ3などスマートフォン5機種の他、別格扱いでGoogle Pixel 3(及び3 XL)をリリース。

もちろん、どれも魅惑的な端末たちだけれど、個人的に一番気になったのは、スマホではなく…。

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これだった。

その名は、カードケータイ KY-01L。

docomoのWebサイトには、既にその商品情報も掲載されており、そこには、このように書かれていた。

  • 4Gケータイ、世界最薄・最軽量*1(厚さ約5.3mm、重さ約47g)のカードサイズに機能を凝縮。
  • 静止画面の消費電力ゼロ、驚異の電池持ちを実現。

カードケータイ KY-01L | ケータイ | 製品 | NTTドコモ

商品キャッチコピーは、「魅せ方、持ち方、自由自在。」とのことで、確かにこれは目立つ。

名刺と殆ど変わらないサイズで、とても薄いため、革製の名刺入れなどに入れることも可能。

ただ…実用的にはどうなのだろう?

カメラもついておらず、防水でもない。「ドコモのケータイ」なのに、おサイフ機能もワンセグもない。《ないない尽くし》の端末なのだ。

その操作性についても、疑問。

こういった動画での紹介を見る限り、レスポンスが鈍く、使っていてイライラするシーンが発生しそうだ。

しかしもちろん、それはdocomoとしても折り込み済みの筈で、スマホとの併用など、あくまで《2台持ち》需要を当て込んだものだと思う。

とにかく薄くて軽いから、併用しても苦にならないだろう。

この端末の「売り」は、なんと言っても、電池の持ち。

Kindle Paperwhiteなどと同じ、電子ペーパーディスプレイを使っているため、とにかくバッテリが持つ。

だから、災害発生時の緊急連絡などにも重宝する筈だ。

今のところ、僕は全く購入意欲がわかないけれど、こういう端末が「あってもいい」と思うし、ある程度の需要はありそうな気がする。

ただ…。

こういった端末を出すのであれば、僕は、こっちの方が欲しかった。

奇しくも、昨日米国で発表された、このスマートフォンだ。

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その名は、Palm Phone。

掌の中にすっぽり収まる、実にコンパクトでキュートなデザインで、いやはや魅力的だ。

Palmという単語は、和訳すれば掌(手のひら)だから、まさにその名前にぴったりのスマートフォンと言える。

ただ、この場合のPalmは、手のひらという意味ではなく「あの」Palm社が作った携帯端末ということ。

そう。

かつて、Palm OSを搭載した小型PDAで、モバイル市場を盛り上げてくれたあのPalm社である。

僕も、かつては、沢山のPalmブランド端末を使っていた。

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今は懐かしく、そして今でも愛おしい端末たちだ。

今年、新機種をひっさげて戻ってくるという噂が流れ、僕はかつて、それについてのエントリーも書いていた。

この内容が、今回ついに《現実化》した、ということになる。

今回発表されたのは、残念ながらPalm OSではなく、Android 8.1ベースのもの。

それはまぁ仕方がないとして、なんと言っても残念なのは、その販売ルート。

なんと、米キャリアのベライゾンのみで販売され、他キャリアや地域への投入計画はないという報道だったからだ。

詳しくはまだよくわからないのだけれど、内蔵SIMの差替不可ということだから、米ベライゾン回線以外には使えないのだろう。

そうなると、僕は、俄然、このガジェットが欲しくてたまらなくなった。

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米Palm社のWebサイトでは、動画や写真で、その使い勝手が紹介されており、実に魅力的。

スペックも、悪くない。

  • プロセッサ:Snapdragon 435
  • RAM:3GB
  • 内蔵ストレージ:32GB
  • カメラ:(背面)800万画素、(前面)500万画素
  • バッテリ容量:800mAh

しかも、IP68の防塵・防水性能も有している。

「これ1台で…」というのは厳しいかもしれないが、《2台目需要》には十分耐えられると思う。

なんと言っても、「コンパクトで格好いい!」のが大きな魅力。しかも、Androidが動作するのだ。

カメラだってついているし、防塵・防水。

この点で、僕は前述のカードケータイ KY-01Lより断然魅力的に感じた。

もちろんこれは、カードケータイ KY-01Lとは全く逆のベクトルを持った端末だから、比較すること自体お門違い。

それはわかっている。

ただ、docomoブランドで、カードケータイなどという奇抜な端末を出すのであれば、この端末だって、出してくれたっていいんじゃないか。

そしてきっと、日本でも、いや、日本でこそ売れる商品だと思うんだけれどなぁ…。

僕は、docomoの偉い人に祈りたい。ぜひ、日本への導入を検討してくれないだろうか、と。

いや、別にdocomoじゃなくて、auでもいいし、そもそも、SIMフリー端末になってくれれば、申し分ない。

Palm社に嘆願書でも書こうかと検討中w

【追記 2019.4】

なんと、日本上陸が決まった!

それにあたって、僕はどんな決断をしたかと言うと…。

*1:2016年1月~2018年8月末までに発売・発表された4G対応携帯電話端末(スマートフォンは除き、ストレート形状のものに限る)2018年9月5日現在、京セラ株式会社調べ。

海外遠征は、電子機器とともに(2018秋/編)

僕は、電子機器たちをこよなく愛している。

ただ、日本で暮らす限りは、1日ぐらい電子機器なしで過ごしても、たぶん何とかなる。

読書に専念したい時などは、電子機器たちを全てオフにして、各種通知から逃れたいと思うこともあるほど。(なかなか実現しないけどw)

しかし、こと、海外遠征においては、そうはいかない。

街なかでさまざまな調べ物をする際、スマホは必須だし、どこの場所に行くにも、Googleマップが不可欠だからだ。

もちろん、ガイドブックや地図などがあれば、代替できるのだと思うけれど、電子機器経由で調べる方が圧倒的に楽で便利。

あてのない長期旅行ならまだしも、限られた時間を有効に使う必要がある旅では、電子機器に頼る「べき」だと僕は思っている。

今回のシカゴ行でも、そんな愛しきガジェットたちは、大いに活躍してくれた。

このブログは、僕個人の備忘録でもあるので、次の海外遠征*1に備え、今回の旅に帯同させた機器たちを、記録に残しておこうと思う。

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今回、僕が旅のお供にした電子機器たち。

写真を見れば一目瞭然で、僕の駄文など必要ないと思うのだけれど、一応、ジャンル別(?)に覚書を書いておこう。

2018年10月現在、僕は、どういった電子機器とともに、シカゴに行ったのか。そしてどのように使ったのか。

何年か経って読んだりすると、面白いかもしれないからだ。

スマートフォン

iPhone SE

BlackBerry KEY2 Silver

現状、日本での僕のツートップなので、当然海外でも同じように使った。

ただ、海外では、日本で使っているIIJの格安SIMは使えないため、通信回線は、海外用のモバイルルータをレンタルして確保した。

BlackBerry KEY2 Silverは、デュアルSIMモデルなので、海外SIMを刺して使うことも考えたが、タブレットやPCでも通信することを考えると、モバイルルーターで一気にまとめた方が楽。

タブレット

iPad Air2

かなり昔のモデルであるが、今でも十分現役。薄いし軽いし、本当に気に入っている。

退屈な長時間のフライト中、好きな動画を大画面で見ることができる、という点が非常に大きなメリット。もちろん、ルータ経由で通信もできるから、詳しい調べ物などをする際にも活躍してくれた。

Kindle Paperwhite

別になくても困らないが、持って行って損はない。

海外に行くと、日本の活字が恋しくなる時がある。そんな時、これがあると嬉しい。

文庫本を持っていくよりも手軽で、かさばらず、かつ、いつでもどこでも簡単に時間を潰せるからだ。

Kindle本は、iPhoneやiPadアプリでも読むことができるけれど、やっぱり専用機の方が手軽でスムーズ。

通信も不要なので、通信データ容量を消費しない、と言うのもメリット。

パソコン

GPD Pocket

今回、シカゴでのブログは、もっぱらこのPCを使って書いていた。

変則キーボードにもようやく慣れてきたので、Bluetoothマウスとともに、思ったより快適に操作できた。

前回のベルリン遠征時は、ThinkPadを持って行ったのだけれど、大きくて重たいので、持ち運びがちょっと面倒だった。

今回は一気に軽量化できて良かった。

電子辞書

セイコーインスツル SR-G6001M-NH2

遙か昔に生産中止となったモデルだが、僕は去年、この新品未使用品を格安でゲット!

めちゃめちゃ嬉しかった記憶が甦る。

名刺サイズでとってもコンパクトだし、キーボードは抜群に入力しやすい。英語系辞書は充実しているし、旅行会話の本も入っている!

海外旅行のお供としては、文句ない逸品。

旅の途中で会話に困ったら、キーワードですぐに検索でき、例文を発音させることもできる。これは、紙の旅行会話本にはできない芸当で、素晴らしいの一言。

今回の旅は割とスムーズで、道中、英会話でそれほど困ることはなかったのだけれど、いざというときは、この電子辞書がある!というのは非常に心強かった。

ウオッチ類

GARMIN 920XTJ

言わずと知れたGPSランニングウォッチ。

僕は、これがないとマラソン大会を走ることができない。

ただ、今回も、2年前同様、シカゴの摩天楼にGPSが翻弄されて、まともなラップをとってくれない地点があった。

Fitbit Charge2

僕にとって欠かせぬ、高機能ウェアラブルガジェット。

異国では、得てして生活が不規則になったりするから、その乱れをできるだけ抑え、日本と変わらない生活を送れるようにするために、このガジェットは重要。

Xiaomi Amazfit Bip

第三のスマートウオッチ。

GarminとFitbit Charge2があれば、不要なのでは…と思われるかもしれないが、でも、これはこれで愛着があるので、やっぱり外せない。

とにかくバッテリが持つから、充電器を携帯する必要がないのがいいし、単体でGPSも心拍計も装備していて、しかも1万円を切るという、コスパ最高のウオッチなのだ。

その精度には若干疑問符がつくけれど、逆に、精度にさえこだわらなければ、これだけで十分かもしれない。

デジタルカメラ

PowerShot SX720 HS

コンデジとしては圧倒的な40倍ズームを有しているので、それを生かして、シカゴの情景を撮りまくろうと思っていた。

しかし…滞在中は天気に恵まれず、なかなかうまく使いこなせなかった。

旅のスナップ用には、コンパクトな防水カメラが、別途必要だなぁと思う。

Amazon Echo

これについては、現地滞在時にレポートを上げているので、それをご参照いただければと思う。

この時、僕は、アレクサにシカゴマラソン当日の天気を尋ねた。

あいにくの雨予報だったが、僕は彼女が時差ボケで勘違いしていることを祈った。

が、残念ながら、その予報は当たってしまったんだよなぁ…。

*1:いったいいつになるのやら、わからないけれど。

深夜に鳴り響いた緊急地震速報

怖かった。

昨晩、ようやく眠りにつこうと思った矢先、机の傍らに置いていた2台の端末が、いきなり不穏な音を鳴らしたからである。

そう。この音だ。

僕は昨日、どうにもこうにも仕事が終わらず、這々の体で帰宅したばかり。

とても疲れていたので、すぐに眠ろうと思っていたのだけれど、これを聞いて、一気に目が冴えた。

何度聞いても心臓に悪いブザー音と、「地震です」の音声メッセージ。

この速報が、SIMフリー端末&MVNOのSIMでも受け取れることは、過去の経験上、わかっていた。

キャリア契約がないSIMフリー機でも、安心は入手できる。

…とはいえ、積極的には受けとりたくない情報だ。

僕は、机の傍らで、警告音を鳴らしている端末の表示を見て、恐怖に怯えた。

なんと、震源地は、千葉東方沖と言うではないか。

となると、東京の揺れも半端じゃない、筈。

僕は、まもなく襲ってくる筈の強い揺れに備えて、机の下に潜った。

5秒…10秒…30秒…。ん?

速報から1分経っても、揺れがやってくることはなかった。

僕は、安心するとともに、ちょっと拍子抜けした気持ちになりながら、Webで情報を確認した。

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地震情報 2018年10月04日 00時15分頃発生 最大震度:4 震源地:千葉県東方沖(拡大画像) - 日本気象協会 tenki.jp

地震があったのは、事実だった。震源地も、概ね間違っていない。

…が、その揺れは千葉と茨城に固まり、東京までは殆ど到達していなかった。

では、なぜ、東京で緊急地震速報が鳴り響いたのだろう。

その理由は、以下のリリースを読むとわかった。

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https://www.jma.go.jp/jma/press/1810/04a/20181004eew.pdf

どうやら、緊急地震速報処理において、正確な震源地を読み違え、その結果、マグニチュードの推定も狂ってしまったようだ。

ただ、僕はそれを非難する気持ちはない。

今回の場合、ひとつ間違えば、大きな地震になっていたことは確実。

だから、《速報》の存在は重要だし、予測システムである以上、多少のブレは仕方がないと思うからだ。

誤報を恐れて完璧を期すあまり、《速報》の発表が控えられてしまうデメリットの方が大きい。

今回は、警報としてはちょっと空振り的になってしまったものの、近い震源で地震が起きていることは事実。

今の東京は、いつ、「本当に」大地震が発生してもおかしくない状況。

それを思い起こさせてくれたことに、むしろ感謝したい。

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速報が出て、しばらくしてから撮った*1、BlackBerry KEY2とiPhone SEのキャプチャ画面。

深夜に2台で鳴り響くと、やっぱりちょっと心臓に悪いことは事実。

空振りだとわかったあとでも、興奮して、しばらく眠れなかったなぁ…。

 

緊急地震速報―そのとき、あなたは、どうしますか? (角川SSC新書)

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*1:速報表示直後は、もちろん、キャプチャを撮る心の余裕などない。

【回顧アルバム】BlackBerry「以外の」物理Qwertyキー搭載スマートフォンたち

ということで…。

古き良き「物理Qwertyキー搭載スマートフォン」を、ジャンル別に振り返ってみることにしたい。

 

まずは、BlackBerryを彷彿させる…。

縦型ストレートタイプ

僕は、このタイプのスマートフォンが大好きなので、やっぱり一番台数が多かった。

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前列は、Palm Treoの揃い踏み。左から、680,750v,Treo Pro。

Treoは、一時期、のめり込みまくった端末だ。

特に痺れたのが、中央のTreo 750v。

日本では発売されていなかったのだけれど、モバイル仲間たちの入手エントリーを見て、いてもたってもいられず、海外から10万円もかけて個人輸入したほど。

僕の、縦型Qwertyキーボード端末への愛は、Treoが育んでくれたと言っていい。

後列も、どれもこれも、懐かしい端末ばかり。

一番左は、日本発売直前に中止となった、Nokia E71。

あぁ、これが普通に発売されていればなぁ…と未だに思う。

左から2番目は、「レッド・オクトーバー」こと、Samsung SGH-i780。

i780カテゴリのエントリーを作っていたほどなので、一時期はのめり込んだのだけれど、結局あまり使いこなせなかった記憶がある。

後列真ん中。オールシルバーの端末は…。

NOKIA E61。

これは、ソフトバンクから、X01NKという名前で、法人向けに発売されており、僕はそれを入手した。

もちろん、ソフトバンクのSIMを入れて、堂々と使うことができたので、一時期はかなり惚れ込んで使ったことを思い出す。

とっても格好よくて、使い心地のいい端末だったなぁ。

後列。右から2番目は、ソフトバンクX02HT。

これは日本で普通に発売され、そこそこ話題にもなった(と思う。)

オレンジ色がとにかく格好よくて、とっても使い勝手のいい端末だった。

僕は、かなり使い込んだため、この端末の関連エントリーは相当書いている。

最強メッセージングケータイ X02HTマスターガイド

最強メッセージングケータイ X02HTマスターガイド

 

こんな本も買ったなぁ…。

後列一番右は、正直に書くと、あまり記憶がないw

その名前がNEC TERRAINだということも、過去ログを検索してみて、やっと判明したほど。

どうやら、4年前の四万十川ウルトラ後、自己ベスト達成に浮かれて、衝動的にゲットした端末のようだ。

結局、使いこなせずに終わってしまった。まぁ、こういう端末もある。

横型スライドタイプ(W-ZERO3シリーズ)

日本における、スマートフォンの先駆けと言えば、なんと言っても、W-ZERO3シリーズ。

それ以前にも、法人向けなどには、NOKIA端末などが発売されていたようだけれど、一般市場に広まったのは、このシリーズに他ならない。

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これは、液晶画面をスライドさせて、Qwertyキーを出すタイプだった。

初代(中央)のW-ZERO3は、大きくてごつかったけれど、でも、とっても愛おしかった。

僕のスマホ生活は、まさに、この端末から始まったのだ。だから、とりわけ思い入れが深い。

後列左が、2代目のW-ZERO3 [es]。

スリムになった上に、テンキーも付属。電話としての使い勝手を向上させた。

右が、3代目のAdvanced/W-ZERO3[es]。通称アドエス。

シルバーで格好いい筐体だったのに、液晶が割れていて、痛々しい姿になっている。

8年前の悪夢が甦る。

この時は、もう、アドエスを常用していなかったのだけれど、それでもやっぱり悲しかった。

横型スライドタイプ(その他)

横型スライドタイプのスマートフォンは、W-ZERO3以外にもいくつかゲットした。

数はそれほど多くないけれど、どれも個性的な端末たちだ。

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上段の中央には、懐かしのE-MONSTER。通称イーモンだ。

この端末は、液晶がスライドした上に、チルトするというギミックもあり、結構使いやすかった。

ただ、僕のイーモンは、途中でちょっと調子が悪くなり、うまくチルトしなくなってしまった。

そのため…。

こんなエントリーを書いて憂さ晴らししたこともある。今となっては懐かしい記憶だ。

前列2台は、ともにXperiaシリーズ。

残念ながら日本では発売されなかったものだけれど、どちらも、とても素敵な端末だった。

左のXperia X10 mini Proは、そのコンパクトさがとにかく魅力。

8年前、興奮しながらゲットしたことを思い出す。

とにかく小さい端末なので、Qwertyキーも入力しにくいように見えるけれど、これが絶品。

スライド系のスマホの中ではダントツに素晴らしく、今でも時々プチプチしたくなるほどだ。

Xperia X10 mini Proは、とってもコンパクトだし、格好いいし、電話としても入力端末としても、使い勝手が抜群。

手の小さい女性には好まれる筈なので、Xperiaシリーズとして、日本で発売されていれば、結構売れたと思うのだけれどなぁ…。

前列右は、Xperia X1。これも、日本未発売のXperiaだ。

その質感と性能の高さゆえ、当時のモバイラー仲間たちの間で、とても人気が高かった。

僕も我慢できずにゲットしたが…。

日本で使いこなすためには、さまざまな工夫が必要で、結局僕は、使いこなすことができなかったんだよなぁ…。 

クラムシェルタイプ

クラムシェル…は「貝殻」の意味だけれど、モバイル業界においては、折りたたみ式の端末を指す。

このタイプにも、Qwertyキー搭載のスマホが存在した。

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これだ。

懐かしのUniversalシリーズ。モバイラーの間では、「うに」と呼ばれて愛されていた端末である。

閉じてしまうと液晶も見えないので、「使いにくいのでは…?」と思われるかもしれないが、いやいや、そうじゃない。

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蓋(?)の部分を捻って逆にすれば、液晶を「外」に向けることもできるからだ。

液晶部分を内側にしているときは、傷がつかずに安心できるし、液晶を見たいときは、回転させればいい。

スマートフォンとしては、珍しいタイプに思えるかもしれないが、スマホの登場以前には、日本でも馴染みのあるスタイルだった。

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パーソナルモバイルツール SL-C3100

そう。Zaurus。

Linux Zaurus(通称りなざう)が、まさにこのタイプだった。

僕は、このりなざうを、とても気に入っていたので、そのスマホ版とも言えるUniversalについても、欲しくて欲しくてたまらなかった。

日本では入手困難だったが、eBayで落札ゲットし、興奮したことを思い出す。

あれからもう10年も経つのだなぁ…。

その後も、興奮は収まらずに兄弟機を次々ゲット。気がついたら…。

ミルフィーユ状態になっていたw

Universalの素晴らしさは数々あるが、なんと言っても素晴らしいのは、そのキーボード。

この点は、Zaurusとは比べものにならないほど、秀抜だったんだよなぁ。

あまりにも筐体が大きいので、電話としての使い勝手には疑問が残るけれど、Qwertyキーの使い勝手は、それを補ってあまりある素晴らしさ。

今でも、とても愛おしい端末たちだ。

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分類不能タイプ

最後は、NOKIAの名機2種。

一見すると、Qwertyキー搭載の端末に見えないけれど、どちらも、素晴らしいギミックを持っている。

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左側の端末は、NOKIAのフラッグシップ機とも言えるE90。

とにかく、極上の質感を持っていて、「格の違い」を感じさせる。正面の姿だけを見ると、ガラケーのように見えるのだけれど…。

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開くと、Qwertyキーが現れる。

これもクラムシェルの一種といえるのかもしれないが、外側にも内部にも液晶を持っているところが大きな特徴。

こんな感じで、液晶が2つある端末というのは、なかなかない。

外側には、テンキーも有しているため、電話としても便利に使える。

実に使い勝手のいいスマートフォンなのだ。 

質感も、使い勝手も申し分なく、まさに、NOKIAのフラッグシップと言えるスマートフォンだった。

右側の端末も、一見ガラケーライクだけれど、これもQwertyキーを搭載している。

その搭載の仕方が、実に異色。どんな感じでそれが現れるかについては…。

このエントリーをご参照いただくとして、変身結果は、このような形になる。

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いやはや、なんとも素晴らしいギミックではないか。

モバイル端末好きな人であれば、絶対に驚くので、飲み会などでも結構ネタにしたことを思い出す。

ということで…。

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予備機も入手w

「変身前」「変身後」などという形で遊ぶこともできるので、とても便利(?)だ。

振り返ってみて思うこと

全19台。

ひとくちに、物理Qwertyキー搭載スマートフォンといっても、さまざまなジャンルがあることがおわかりいただけたと思う。

僕も、ひとつひとつ振り返っていたら、どれもこれも懐かしくて、また使いたくなってしまったほど。

もちろん、僕がゲットできなかったスマホも多々あるため、物理Qwertyキースマホの世界は、まだまだ深い。

フルタッチタイプの端末は、スペックの違いこそあれど、「デザイン的には」ここまでの差別化は困難。

その点において、物理Qwertyキー搭載端末は、やっぱり素晴らしいなぁと思う。

物理Qwertyキーのスマホは、現状、BlackBerryの孤軍奮闘状態になってしまっているのだけれど、いつか、さまざまなタイプの個性派端末が、また復活してくれることを祈りたい。

 

古き良き「物理Qwertyキー搭載スマートフォン」を懐かしむ

スマートフォンの黎明期。物理Qwertyキー搭載の端末は沢山存在した。

物理キーは、それ自体がデザインの一部でもあるから、さまざまなスタイルのものがあって、本当に楽しかった。

しかし今はどうだろう。

スマートフォンの表面からは、急速に物理キーが消滅しつつある。

Qwertyキーどころか、各種操作ボタンさえも消えて、タッチ処理に置き換わっている。

ホームボタンが象徴だったiPhoneでさえ、それを消滅させようとしているのだ。

結果、右を見ても左を見ても、フルタッチの端末ばかりになってしまった。

デザイン的には、実に面白くない。

確かに、ブラウジングをするためには、画面をフルに使えた方が快適だろう。

さまざまな操作を行う際にも、液晶は「広く」使えた方が便利で、場所をとる物理キーが消えていくのも、自然の流れなのかもしれない。

しかし僕は、スマートフォンの魅力=液晶サイズ「ではない」と思っているので、液晶だけが突出してもてはやされる現状は、何だかとても寂しくなる。

唯一、BlackBerryだけは、一時期の迷走から脱しているのが救い。

BlackBerryと言えば、「物理Qwertyキーボード」が、その代名詞だったのに、フルタッチデザインに流れていった時は、いったいどうなることかと思った。*1

しかし、BlackBerryの迷走は終わり、物理Qwertyキー端末が、元気になってきた。

最新のKEY2では、それに磨きをかけて、BB史上最強とも言える仕上がりになっている。

今回は、そんなKEY2の凄さを紹介させていただこうと思ったのだけれど、気が変わった。

奇しくも今はお彼岸シーズン。

ということで(?)、残念ながら姿を消してしまった、古き良き、昔のQwertyキー端末たちを懐かしみたいと思う。

BlackBerryについては…。

このエントリーはじめ、過去何度も振り返っているため、今回は、それ「以外」のQwertyキー搭載端末を取り上げたい。

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そう。これらの端末たちだw

ひとくちに物理Qwertyキー搭載スマホといっても、そのデザインは多種多様であることがおわかりいただけるだろうか。

BlackBerryは、「縦型ストレート」タイプの象徴だけれど、それ以外にもさまざまなタイプがあるのだ。

W-ZERO3シリーズ、Palm Treo、Universal…。NOKIAやXperiaにも、Qwertyキー搭載端末が存在した。

どれもこれもが、懐かしくてたまらない。

これらの端末たちについては、以前にも折に触れ、取り上げさせていただいているが、タイプ別に紹介したことはなかった筈。

ということで今回は、それをまとめてみることにした。

(以下、続くw) 

*1:現在も、フルタッチ端末の系列は発売されているけれど、メインストリームは、物理Qwertyキー搭載に戻った。(と思う。)

似ているようで大きく違う!BlackBerry KEYOneとKEY2の外観比較

すっかり忘れていた。

そう言えば、BlackBerry KEYOneとKEY2の比較をしていなかったではないか。

本当は…。

このエントリーの翌日に書くつもりだったのだ。

しかし、その日は、iPhoneの新製品発表会があったため、頭がそれでいっぱいになってしまった。

発表会を見ていたら、SEの浸水故障ネタを書いていないことを思い出し、以降は、延々とそのネタを書いてしまったので、すっかり忘れてしまったのである。

が…。

決して、BlackBerry KEY2そのものを忘れていたわけではない。

入手後バリバリ使っていて、KEYOneからの大きな進化もひしひしと感じている。

だから、書きたいことは沢山あるのだけれど、まずはひとまず、外観を比較しておこう。

まずは、正面。

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僕がKEYOneを購入した時は、ブラックの中にシルバーが混じったモデルのみの販売だった。*1

最初から2タイプのモデル展開となったKEY2で、僕は、シルバーを選んでいるため、色の組み合わせ的には同じ。

ただ、その印象は結構異なる。

KEYOneでは、筐体上部こそシルバーではあるが、キーボード回りはブラックなため、これまでのBBの流れを汲んでいる。

しかし、KEY2のシルバーモデルは、キーボード回りが銀色になるから、その印象はガラッと変わった。

縦長のスタイルはほぼ同様で、外見的なサイズの違いはあまり感じられないのだけれど、手に持ってみると大きく違う。重量が軽くなっているからである。

180gだったKEYOneに対し、KEY2は168g。

たった12gの軽量化に過ぎないけれど、その違いは結構大きい。

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重量のスリム化に成功している大きな理由は薄型化。

KEY2は、KEYOneより1mm程度薄くなっているのだ。

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背面。

一目で目につくのは、カメラ部分の違い。KEY2はデュアルなので、この点は、KEYOneからの大きな進化。

他のスマホなどと比べても遜色ない筈…なのだけれど、先行レビューなどでの紹介を読むと、どうもそうではないようだ。

僕はまだKEY2のカメラを使いこなせていないため、この点については、今後、じっくり検証していきたい。

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キーボード部。

いやぁ、何と言っても、この違いが大きい。大きすぎる。これだけのために、KEY2に乗り換える価値があると思うほど。

それは単に、サイズが大きくなっただけの違いじゃない。

KEY2搭載のキーボードは、KEYOneのみならず、歴代BBと比べても、最強レベルなのではないかと思う。

この点については、特に力説したいので、新たなエントリーで書かせていただくことにしよう。

 

 

*1:その後、KEYOneのオールブラックモデルが出て、ちょっと悔しくなった。

「iCracked」で蘇生した僕のiPhone SE

北海道マラソンのレース中に浸水し、液晶シミが発生した僕のiPhone SE。

100時間をかけた密封乾燥作戦は、残念ながら失敗に終わった。

このまま利用を続ければ、水が基板にまで染みこんで、いずれ使えなくなってしまう可能性が大。

となると、僕のとる選択肢は限られてくる。

iPhone SEを使い続けて2年半。

時は、Appleの新製品発表会を間近に控えていたから、「最新機種に買い換える」というのが、一番スムーズな対応だったろう。

ただ…やっぱりこの選択肢は、僕には選べなかった。

巷に溢れるリーク情報によれば、「iPhone SEサイズの後継機」が出る可能性は、ほぼゼロ。

そればかりか、全てが「iPhone X」スタイルのホームボタンレス端末になるという可能性が大とのことだった。

僕はiPhone SEのサイズ感やデザインも愛しているし、ホームボタンによる操作性にもどっぷり浸っているので、あまりにも乗り替えハードルが高すぎる。しかも、その価格は莫大なのだ。

ならば、やっぱり修理の道…となるのだけれど、Appleの保証期間は(Apple Care+にも入っていたのに!)終わっている。

となると、Appleでの修理には数万のお金がかかる。

安く済ませたいなら、非公式の業者に依頼するしかないのだけれど、そこにも茨の道が待っていた。

密封乾燥作戦前に確認したところ、浸水が基盤にまで及んでいた場合、非公式の業者では修理できない可能性もあるとのことだったからだ。

しかし…結局僕はその道を選んだ。

「修理できない可能性もある」と言われたが、逆に言えば、「できる可能性もゼロではない」からだ。

いや、その可能性の方が高い筈…だと信じて、運を天に任せることに決めた。

なぁに、ダメだったら、もう1台、あらためて、新品のiPhone SEを買えばいいのだ。

僕は、開き直ってそう決断した。

今回、僕が修理業者として選んだのは、札幌からの帰京当日にも訪れた店だった。

その名は、iCracked。

アメリカ・シリコンバレー生まれの、iPhone専門の修理業者だ。

Apple公式ではないけれど、iPhone専門、というところに信頼が置けそうだったし、Webサイトに記載されている6つの約束がとても心強かった。

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お客様への約束 | iPhone修理・故障ならiCracked

他の業者よりも、修理価格設定が若干高めではあったけれど、信頼がおけそうだったし、口コミでの評判も上々。

実際、僕が最初に訪れた時の印象も、とてもよかった。

僕のiPhoneの状態をしっかりと見極めてくれ、無償でアドバイスを行ってくれたからだ。

密封乾燥作戦は、残念ながら失敗に終わってしまったものの、「修理をするなら、ここしかない」と思っていた。

ということで、今回は、端末のバックアップをしっかりとってから、Web予約し、再訪。

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iCrackedの店舗は、全国各地に多数あったが、僕が訪れたのは、池袋ロフト店だった。

ロフトの明るい店内。オープンスペースでの修理。何だか、それだけで、とても安心できる気がした。

店員は、しっかりと僕を覚えていてくれた。

僕が、密封乾燥作戦は失敗だったことを告げ、修理を依頼すると、あらためて、「浸水が基板に及んでいた場合は、残念ながら当店では修理することができません」という回答が返ってきた。

僕は、了解していると答え、今回はバックアップもとってきたので大丈夫。と修理を依頼。

あとは、信じて、祈って、待つだけだった。

このショップは、「客の眼前で修理を行う」というのが大きな売り。

一般の修理業者だと、大抵、店の奥に持ち込まれてしまうため、個人情報などを抜かれてしまうんじゃないか…?などという心配が生じる(実際、そういった噂もよく聞く)。

しかし、この店ならば、そんな不安に陥ることもないのだ。

ということで、修理の間、ずっとそれを眺めていることも可能だったが、1時間程度かかるということもあり、僕は他の所用を行うことにした。

これまでのやりとりで信頼を感じていたし、たとえ僕が常時見ていなくても、オープンスペースでの修理だったから、問題ないと思ったのだ。

…ということで、1時間後、あらためて僕はこの店に戻った。

浸水が基盤にまで及んでいた場合は、修理不能ということだったから、安心はできなかったけれど、しかし、僕は、きっと治っている筈、という思いに満たされていた。

常々、ネガティブ思考の僕にしては、非常に珍しいことだった。

席に座る。

僕の目の前に、iPhone SEを置いた店員の表情を見て、僕は修理の成功を確信。笑顔だったからだ。

そして、次の言葉でそれが現実になった。

「ディスプレイ交換で、治りました。」

おぉ!僕は心の中で歓喜し、大いに胸をなで下ろした。

どうやら、浸水は、基盤にまで至っていなかったらしい。密封乾燥作戦で100時間寝かせたことも、きっと、無駄にはなっていなかったのだ。

店員と一緒に電源をオフし、一通り画面を確認。

僕は、修理前よりも圧倒的に、綺麗に、明るくなった愛機の画面を見つめ、ほっとした。

修理代金は、9,800円。税込だと1万円を超えてしまうから、決して安くない。

ディスプレイ交換だけで済むのならば、もっと安価で、修理してくれる業者はあったろう。

しかし僕は、ここを選んだことを後悔していない。値段に見合う信頼感を得たからだ。

僕は、まだしばらくこのiPhone SEを使い続けるつもりなので、もしもまた問題が起きたら、iCrackedを利用しようと思う。

もちろん、もう、問題など起きないことを願うけれど。

 

iPhone SE「浸水→密封乾燥」の結末

運命の瞬間がやってきた。

ついに、iPhoneを密封から解放する瞬間が来たのだ。

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その前面と背面に、強力なシリカゲルを4個も添えて、ジップロックに収めた、僕のiPhone SE。

僕は、これまでずっとiPhoneとともに生活してきたから、たまらない寂しさに包まれ、多くの我慢を強いられた。

本当に、本当に長い100時間だったのだ。

しかし、そんな日々が、きっと報われる。シリカゲルよ、そうだよな。

しっかりと乾いている、筈。液晶のシミが消えている、筈。

僕は、最後の祈りを込めて、緊張しながら電源をオンにした。

すると、僕のiPhoneは、4日間の眠りから覚めて…美しい液晶に復活!

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しなかったorz

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僕は、非情な現実を突きつけられ、そして、大きく溜息をついた。

世の中そんなに甘くない。ドラマのようなハッピーエンドは、そうそう起こらないのだ。

いったい、この4日間は何だったんだ、と思った。

しかし、もう、そんなことを悔やんでもあとの祭り。

もとはと言えば、浸水させてしまった自分がいけないのだし、その後も、1日使い続けてしまったところに問題がある。

浸水後すぐ、この対処を行っていれば、復活した可能性もあるからだ。

僕は、そんなことを思いながら、手負いのiPhone SEを見つめ、次の対処について考えた。

僕が、iPhoneを密封状態から解放したのは、8月末日。

奇しくも、Appleの新製品発表会が1週間後に迫っていた時期だ。買い換えするには、絶好のタイミングとも言える。

僕の心は、すぐに固まった。

(以下、続くw)

iPhone「100時間密封」にかけた祈り

今年の北海道マラソンで。

僕のiPhone SEは、大きなダメージを受けてしまった。

全ては僕の自業自得であるため、何の言い訳もできないのだけれど、僕のやるべきことは決まっていた。一刻も早く、修理を行うことだ。

ということで、レース翌日。

僕は当初の予定を大幅に変更し、早々に帰京することに決めた。

ランチで立ち寄った「SAPPORO餃子製造所」の余韻に浸る間もなく、新千歳空港へと急いだのだ。

僕は今回、JALの特典航空券で、羽田行きのチケットを確保していた。

このチケットは、「当日の空港で、早い時間の便へ振替が可能」*1であるため、今回、僕はそれを行使。

当初の予定よりも5時間以上早いフライトを確保し、修理業者の店舗へ直行することにした。

もちろん、Apple Storeの店舗に行くのが最も正しい選択だということはわかっている。

僕にとって、とても大事なiPhone SE。なくてはならない端末。「万が一」の事故を避けるため、正規な修理を行うべきだ。

しかし…。僕はその選択を諦めた。

僕のiPhone SEは、Apple care +の延長期間も終わっているため、水没・浸水で筐体交換すると、数万かかってしまう。

しかも、当日の予約や対応が、おそらく無理なので、回復までに時間がかかるのも難点。

だから、ある程度のリスクがあるのは承知の上で、非正規の業者に依頼することにしたのだ。

ただ、そうは言っても、できるだけ安心できる業者を選びたい。

Webで調べると、iPhoneの修理業者は山ほど出てきたが、口コミでは、《毀誉褒貶》が混在していて悩ましかった。

ただ、その中で、ひとつ、やや割高ながらも、安心できそうな業者を発見。僕はそこに駆け込むことにした。

その店は、Webで当日夕方の予約も可能であり、しかも、「即修理」が売りだったので、すぐに解決するのも魅力だった。

ということで、東京に着くや否や、僕は、その店に立ち寄って、係員に事情を伝達。

さぁ、これで解決!と思いきや、店員から衝撃的な回答が返ってきた。

「この状態ですと…。当店では修理できない可能性があります。」

というのだ。

えっ?それはいったいどういうことですか?と、僕が問うと、店員はこう続けた。

「液晶画面の交換で済めばいいのですが、内部の基板にまで浸水している場合、水没扱いになります。そうなりますと、当店での修理はできかねます。」

ならばいったいどうすればいいのかと、困り顔の僕に、店員は告げた。

「Apple Storeで端末を交換されるか、機種変更などをしていただくしかないと思います。」

重ねて、基盤損傷の場合は、他の修理店に行っても対応困難だろうという回答もあった。

…愕然。

ただ、僕は、店員の回答に一縷の望みを繋いで、こう尋ねた。

「液晶交換の対応で、解決する場合もあるのですか?」

すると、店員からこのような答えが返ってきた。

「それは…開けて確認してみないとわかりません。」

確かにそれは、もっともな話だ。続けて曰く…。

「筐体を開いたことにより、浸水が進む可能性もあります。また、データが飛んでしまうことも考えられます。バックアップはとられていますか?」

僕は、最近あまりバックアップをとっていなかったことを告げると、店員は、まず、その対応が最優先だと言うことを僕に告げた。

たとえ現状のダメージが液晶のシミだけであったとしても、そのまま使い続けると、基盤部分へ浸透し、バックアップもとれなくなってしまうとの旨。

さらに店員は、このようなアドバイスもしてくれた。

いざバックアップを行うと、筐体が熱くなるため、状況が悪化する可能性が高い。

そのため、いったん試してみた方がいいことがある、というのだ。

それは…。

「食品乾燥剤や米粒などでくるんで、最低1日は、密封させてみてください。」

と言うのだ。

その処理により、本体に入り込んでいる水分が抜ける可能性もゼロではないらしい。

できれば、浸水直後に行うのがベストだったが、1日経っていても、ダメもとで試してみる価値はある、と。

僕はもう、藁にも縋りたい気分だったので、素直に、店員のアドバイスに従ってみることにした。

僕は、無償でアドバイスしてくれた店員に感謝しつつ、その作戦を行うことに決めた。

乾燥剤としては、食品などに入っているものが流用できるとのことだったが、どうせなら、しっかりとした対応したかったので…。

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量販店で、乾燥用のシリカゲルを購入。

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それで、iPhoneを来るんで密封した。

f:id:ICHIZO:20180918041726j:plain最初は、こんな感じで包んでいたのだけれど、どうせなら、徹底的に乾燥させた方がいいのではないかと思い…。

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両面をシリカゲルだらけにして包んだw

これで本当に、内面に入り込んだ水分が抜けるのだろうか…?と、僕はかなり疑問に思ったのだけれど、あとはもう、祈るしかなかった。

Webで検索してみたところ、浸水直後であれば、この方法はかなり有効で、しかも、寝かせる時間が長ければ長いほど効果的ということが判明。

僕の場合、浸水後もしばらく使い続けてしまったので、そのぶん状況は厳しいが、同様の事例でも、解決例が見つかったのは、非常に心強かった。

ということで…。

僕は、グッと我慢に我慢を重ねた。その後、丸4日以上寝かせ続けたのだ。

iPhoneのない生活はとても不便だったけれど、その間は、BlackBerryが頑張ってくれた。

メイン機として使うことで、BBのプラスマイナスもよくわかったので、無駄ではなかったと思う。

そして迎えた金曜日の夜。

寝かせ続けていた期間は、100時間を超えた。

バックアップをとるにも、修理を依頼するにも、週末の時間が必要だったから、僕は、ここでようやくiPhoneの封印を解くことにした。

僕は、天に祈る気持ちで、ジップロックからiPhoneを取り出し、電源ボタンを押した。

(以下、続くw) 

シリカゲル乾燥剤「なんでも除湿シリカゲル」20g×20個入り

シリカゲル乾燥剤「なんでも除湿シリカゲル」20g×20個入り

 

*1:昨秋の「システム超改悪」により、いったんは廃止されたのだけれど、あまりにクレームが多かったのか(当たり前だ!)今年の春に制度復活。

iPhone SE「内部」に染みこんだ、北海道マラソンの汗と給水

iPhone Xs/Xs Max/XRの発表を受けて、思い出したことがある。

いや。決して忘れてなどいなかったのだけれど、なんとなく書きそびれていた。

「iPhone SEは、水に弱い」という話だ。

iPhoneは、7以降の端末で、初めて防水機能が搭載された。

そのニュースを知った時は、本当に羨ましくて、大きく心が揺れた。

防水性能は、IPX7ということで、「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」というレベル。

だから、完全に安心というわけではないけれど、でも、日常的には心強かった。

今回発表されたiPhone XSシリーズでは、その等級がひとつ上がって、IPX8になった。

「最大で水深2メートル30分間に耐える」最強レベルの防水性能だ。

ここまで来ると、全く水を気にせず走ることができる筈で、「あぁ、あの時、僕のiPhoneがXSだったらなぁ…。」と思わずにはいられなかった。

そう、僕は、「非」防水のiPhone SEで苦い経験をしてしまったからである。

時は、3週間前。北海道マラソン時に遡る。

あの時の札幌は、まだ、何ごともない素敵な街並を保っていた。

僕は、「北海道マラソンにしては」涼しい天気と、風を味方につけて、とても気持ちよく走ることができた。

この1年間、座骨神経痛の発症や骨折などで苦しみ続けていたから、それから脱出できたことは、本当に嬉しかった。

そのレース前後も、僕は、チームはてブロの皆さんと一緒に、至福の、夢のような時間を過ごさせていただいた。

が、その一方で、衝撃的なことが起こっていたのである。

レース翌日。札幌市街のホテルで迎えた朝。

僕は、前夜(僕にしては)ちょっと飲み過ぎたため、ちょっとクラクラした頭で、iPhoneを眺めていると、なんとなく様子がおかしいことに気がついた。

画面の一部が滲んで見えるのだ。

その時は写真を撮ることができなかったので、帰京してからの状態を報告させていただくと、こんな状況だった。

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一見、何ごともないかのように見えるのだけれど…。

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背景を変えてみると、白いまだら模様が浮かび上がる。

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明らかに滲んでいるではないか。

あぁ、僕のiPhone SEは、なんと、浸水してしまっていたのだ。僕は、それに気がついて、ひとりホテルで大いに驚愕した。

思い当たる節はある。全ては僕の自業自得だ。

今回、北海道マラソンで、僕はiPhoneを携帯して走ることにした。

レース中の情景を撮るつもりはなかったが、レース前の時間つぶしと、レース直後の写真が撮りたかったため。

僕はこの日、ウェストポーチなどは使わず、「ポケットいっぱい短パン」装備で臨んだ。この短パンを使えば、レース中には、腰周りのストレスを殆ど感じることなく、走ることができる。

僕にとって、マラソンレース必須アイテムと言っていい。

だから今回も、僕は、とても気持ちよく、北の大地を走り抜けることができた。

が、そこにひとつ大きな誤算があった。陥穽が潜んでいた。冒頭の台詞を繰り返す。

「iPhone SEは、水に弱い」という話だ。

ポケットいっぱい短パンは、とても素晴らしいウェアだけれど、もちろん防水ではない。

だから僕は、iPhoneを、小さなビニール袋の中に納めてから、ポケットに入れた。

その袋は、道マラ受付でもらった安全ピンなどが入っていた、簡易なものだったが、問題ないと思っていた。

が、それが大いに甘かったのだ。

今回のレース、北海道マラソンは、それほど気温が上がらなかったが、それでも24℃ぐらいにはなった。

その中を3時間半以上走り続けているのだから、僕は、相当の汗をかいた。練習ランなどとは、桁違いの量の汗を。

皮膚から溢れ出すその汗は、当然、ウェアにも染みこんでいく。

さらに。

北海道マラソンは、どこまでもどこまでも延々と続く、給水所が大きな魅力。

それは、2.5km毎に配置され、暑さからランナーを守ってくれる。

僕は、給水所に辿り着くたび、水を被りながら走り続けたことを思い出す。

そう。僕は、身体じゅうに水を被り続けながら、走り続けていたのだ。

そのたびに僕は気持ちが良くなり、蘇生した。レース中ずっと、僕の身体は、冷たい水を求めていたからだ。

が…。ポケットの中のiPhoneは…?

身体に水を浴びせまくれば、当然、一時的に、外から雨を受けているのと同じような状況になる。

となると、防水ではないiPhone SEはどういう運命になるか。

僕は、そんな重大な事実に気がつかず、走り続けていた。バカすぎだ。

前述の通り、僕のiPhoneは、簡易なビニール袋に入れていたため、最低限の耐水処理は行っていた。

しかし、そんなヤワな袋では、レース中、長時間にわたって、ウェアの内外から押し寄せる怒濤の汗と水しぶきを防ぐことができなかったのだ。

レース直後。

スタッフの人に記念写真を撮ってもらう際、ポケットに入れたビニール袋は、ぐっしょりと水にまみれていた。

その水は、ビニール内にもしっかりと染みこんでおり、iPhoneの表面もベタベタ。撮影前にしっかりと拭かなければならなかったほどだ。

思えばこの時に、iPhoneへの浸水が起こっていたことは間違いない。

しかし僕は、レース直後の高揚感に浮かれて、それに気がつかなかった。

その後は、最高の青空打ち上げと餃子ナイトに雪崩れ込んでしまったため、僕は、さらに長い時間、その事実を掌握できずにいた。

そして。

レースから一夜明け、ホテルの部屋で、僕は愕然とすることになったのだ。

慌てて色々と情報を収集してみると、iPhone内部への浸水は、かなり危険な事態であることがわかった。

とりあえず現状は動作していても、その後、基盤などへも染みこんでいくと、動作不能になる可能性が出てくるらしい。

これはまずい。本当に大変な事態だ。

僕は早急な対処、修理が必要だと思ったので、急遽、レース翌日の予定を変更し、東京へトンボ帰りすることに決めた。

(以下、続く)

iPhone Xs/Xs Max/XR発表!「ホームボタン消滅」に感じる未来と寂寥

Apple恒例の(日本時間)夜明け前リリース。

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iPhone Xs/Xs Max/XR発表、だ。

ただ、僕にとって、サプライズは殆どなかった。

最近は、発表会前に新iPhoneの情報がリークされまくっており、ほぼ、その情報通りだったからだ。

しかも、今の僕にとっては、《無縁》の商品。

僕は、コンパクトなiPhoneにこだわり続け、「5→5S→SE」と繋いできているため、大型化する一方の新iPhoneには、全く心がそそられない。

とはいえ…。

僕は、一応モバイラーの端くれなので、新機種発表となれば、一応、チェックする義務(?)がある。 

と言うことで、眠い目をこすり、夜明け前ランもサボって、発表会の情報を確認したのだ。

オールドiPhoneファン(?)として、今回最大のポイントは、新機種から、ホームボタン搭載モデルが消滅してしまったこと。

僕は、去年、iPhone10周年に合わせて登場した「iPhone X」を、《特別》《異端》のモデルだと思っていたこともあったので、ちょっと衝撃だった。

《特別》なんかじゃない。これが、iPhoneの描く《未来》だったのだ。

さらに大きく、そして凄くなったiPhoneの性能については、Apple Storeでご確認いただくのが手っ取り早い。

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iPhone XS - Apple(日本)

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iPhone XR - Apple(日本)

今回の発表会直後、早々と更新。

例によって、扇情的なキャッチコピーとともに、新端末の魅力がつぶさに紹介されている。

ホームボタンを排し、さらに広く、大きくなったiPhoneの画面は、まさに《未来》を感じさせる。

きっと今回も売れるのだろうなぁと思う。

その一方で、僕は一抹の寂しさを感じている。

これまでずっと、ホームボタンはiPhoneの「顔」だと思っていたので、それが消えてしまったことに、やっぱり戸惑ってしまうのだ。

「顔」がなくなった代わり(?)に、「顔認証(Face ID)」を搭載。

iPhoneの看板機能だった「指紋認証(Touch ID)」が消えてしまったことにも、ちょっと戸惑いを覚えている。

いやはや、iPhoneの進化っぷりが凄すぎて、古い頭のオッサンには、もはやついていけない状態だ。

iPhoneがボタンを捨てていくなら、僕はボタンにこだわっていきたい。だから、BlackBerry(ボタンだらけ端末w)一本に絞ろうかなぁなどとも考えたくなってきた。

ただ…。

今日の発表会を見て、ひとつだけ思ったことがある。

「iPhoneは、決してホームボタンを捨てたわけじゃない」ということだ。

今回発表された端末は、全て、昨年発売された「iPhone X」の進化形。

クラシックなiPhoneの流れを汲むモデルは、「iPhone 8」で止まっている。

8とXの間には9があるじゃないか!と思うからだ。

今回の新機種発表以降、「やっぱり、ホームボタンのあるiPhoneが欲しい!」という機運が高まったら、「iPhone 9」を出してくる可能性がある。

これは、実際あり得そうな気がするんだけれどなぁ…。

オールドiPhoneファンとしては、出る出る詐欺の「iPhone SE2」とともに、新たな発表が行われることを期待したい。

 

ブラックの下位モデル…じゃない!「BlackBerry KEY2 日本版」シルバーモデルの魅力

「BlackBerry KEY2 日本版」には、2つのモデルがある。

  • BlackBerry(R)KEY2 (BBF 100-8)
  • BlackBerry(R)KEY2 (BBF 100-9)

両モデルで異なる点は4つある。そのうち、3点は以下の通り。

【色】(100-8)Silver/(100-9)Black

【価格】(100-8)税込79,800円/(100-9)税込89,800円

【内部メモリ(100-8)64GB/(100-9)128GB

色は、好みの問題になると思うのでさておくとして、価格も内部メモリも(100-9)の数値が大きい。

だから、それをもって、《ブラックモデルが上位》としている記事が散見されるのだけれど、果たしてそうだろうか。

内部メモリ量と価格差を秤にかけ、それに、色の好みを勘案して、上位モデルと下位モデルを選ぶ選択なのだろうか。

僕は、そうは思わない。

両モデルの違いは、もうひとつ残っている。

そして、この4つめだけは、ブラックモデルが《上位とは言い切れない》と思うからだ。

【SIM種類】(100-8)デュアルSIM/(100-9)シングルSIM 

僕は、最初にスペック表を見たとき、表記が逆なのではないかと目を疑ったほど。

もちろん、「現状SIMを併用しておらず、今後もその予定はない」という人であれば、シングルSIMモデルでもいいだろう。

ただ、デュアルSIMモデルは、シングル的な活用もできる上に、デュアルでも使えるのだから、どう考えてもプラス。

そして、僕にとっては、デュアルSIMモデルの方が、シングルSIMモデルよりも明らかにメリットが大きいのである。

僕は、シングルSIMモデルのBlackBerry(R)KEYOneに、docomoの通話専用SIMを入れて運用してきた。

僕は、公私とも電話をかなり使うため、通話時間などの縛りがないdocomoのカケホーダイプランは、格安SIMよりも断然得*1だからだ。

通話専用SIMにしていることで、法外なパケットプラン料金が適用されないというメリットもある。

Webブラウジングなどは、主に、併用しているiPhone SEが担ってくれるので、それほど問題なかった。

ただ…先日、とある事情で、KEYOne1台体制になってしまった時は少し困った。

モバイルルータ(格安SIM入り)と繋げば、KEYOneでもネット接続が可能。しかし、常時接続させていると、ルータのバッテリがすぐに切れてしまうからである。

KEYOneは、驚異的なスタミナを持っているというのに、ルータ側で常に充電していないと、Webができないというのはちょっと、いや、かなり不便だった。

あぁ、KEYOne単体で通信できればなぁ…と、僕は大いに感じたことを思い出す。

ただ、それだけのために、docomoの法外な(何度でも言うw)パケットプラン料金を払うつもりはないので、諦めるしかなかった。

しかし。

デュアルSIMスロットのあるBlackBerry KEY2であれば、その夢が実現する。

KEY2のシルバーモデルは、DSDS(デュアルスタンバイ)にも対応しているから、2枚のSIMで同時待ち受け可能。

ということは…。

docomoの通話専用SIMで電話を待ち受けしながら、格安SIMで通信ができる!

のだ。

これは、僕にとって、計り知れないメリットだと思えた。

同時待ち受けをすることで、バッテリの使用量は大きくなってしまうけれど、KEY2もまた、驚異的なスタミナを持っているから、その点は心配していない。

少なくとも、ルータにぶらさげて通信するよりは、断然快適になる筈だ。

また、マラソン関係で海外遠征する際は、現地のSIMで通信しながら、国際電話も待ち受けできるため、デュアルSIMの方が何かと便利。

ということで、今回、僕は「あえて」シルバーモデルを選んだ。

色としては黒の方が断然好みだったが、シルバーだって悪くはない。

内部メモリは、64GBもあれば(僕は)十分なので、それでいて1万円も価格が安いのだから、申し分のない選択だと思った。

ということで…。

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今回僕が、このシルバーモデルを選んだのは、「必然の選択」だったのである。

さぁ、いよいよアンボックスに取りかかろう。

(以下、続くw) 

 

 

*1:格安SIMにも通話カケホーダイプランはあるが、時間の縛りがあるために、それを超えると大きく課金されてしまう。


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