怖かった。
昨晩、ようやく眠りにつこうと思った矢先、机の傍らに置いていた2台の端末が、いきなり不穏な音を鳴らしたからである。
そう。この音だ。
僕は昨日、どうにもこうにも仕事が終わらず、這々の体で帰宅したばかり。
とても疲れていたので、すぐに眠ろうと思っていたのだけれど、これを聞いて、一気に目が冴えた。
何度聞いても心臓に悪いブザー音と、「地震です」の音声メッセージ。
この速報が、SIMフリー端末&MVNOのSIMでも受け取れることは、過去の経験上、わかっていた。
キャリア契約がないSIMフリー機でも、安心は入手できる。
…とはいえ、積極的には受けとりたくない情報だ。
僕は、机の傍らで、警告音を鳴らしている端末の表示を見て、恐怖に怯えた。
なんと、震源地は、千葉東方沖と言うではないか。
となると、東京の揺れも半端じゃない、筈。
僕は、まもなく襲ってくる筈の強い揺れに備えて、机の下に潜った。
5秒…10秒…30秒…。ん?
速報から1分経っても、揺れがやってくることはなかった。
僕は、安心するとともに、ちょっと拍子抜けした気持ちになりながら、Webで情報を確認した。
地震情報 2018年10月04日 00時15分頃発生 最大震度:4 震源地:千葉県東方沖(拡大画像) - 日本気象協会 tenki.jp
地震があったのは、事実だった。震源地も、概ね間違っていない。
…が、その揺れは千葉と茨城に固まり、東京までは殆ど到達していなかった。
では、なぜ、東京で緊急地震速報が鳴り響いたのだろう。
その理由は、以下のリリースを読むとわかった。
どうやら、緊急地震速報処理において、正確な震源地を読み違え、その結果、マグニチュードの推定も狂ってしまったようだ。
ただ、僕はそれを非難する気持ちはない。
今回の場合、ひとつ間違えば、大きな地震になっていたことは確実。
だから、《速報》の存在は重要だし、予測システムである以上、多少のブレは仕方がないと思うからだ。
誤報を恐れて完璧を期すあまり、《速報》の発表が控えられてしまうデメリットの方が大きい。
今回は、警報としてはちょっと空振り的になってしまったものの、近い震源で地震が起きていることは事実。
今の東京は、いつ、「本当に」大地震が発生してもおかしくない状況。
それを思い起こさせてくれたことに、むしろ感謝したい。
速報が出て、しばらくしてから撮った*1、BlackBerry KEY2とiPhone SEのキャプチャ画面。
深夜に2台で鳴り響くと、やっぱりちょっと心臓に悪いことは事実。
空振りだとわかったあとでも、興奮して、しばらく眠れなかったなぁ…。
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*1:速報表示直後は、もちろん、キャプチャを撮る心の余裕などない。