ということで…。
古き良き「物理Qwertyキー搭載スマートフォン」を、ジャンル別に振り返ってみることにしたい。
まずは、BlackBerryを彷彿させる…。
縦型ストレートタイプ
僕は、このタイプのスマートフォンが大好きなので、やっぱり一番台数が多かった。
前列は、Palm Treoの揃い踏み。左から、680,750v,Treo Pro。
Treoは、一時期、のめり込みまくった端末だ。
特に痺れたのが、中央のTreo 750v。
日本では発売されていなかったのだけれど、モバイル仲間たちの入手エントリーを見て、いてもたってもいられず、海外から10万円もかけて個人輸入したほど。
僕の、縦型Qwertyキーボード端末への愛は、Treoが育んでくれたと言っていい。
後列も、どれもこれも、懐かしい端末ばかり。
一番左は、日本発売直前に中止となった、Nokia E71。
あぁ、これが普通に発売されていればなぁ…と未だに思う。
左から2番目は、「レッド・オクトーバー」こと、Samsung SGH-i780。
i780カテゴリのエントリーを作っていたほどなので、一時期はのめり込んだのだけれど、結局あまり使いこなせなかった記憶がある。
後列真ん中。オールシルバーの端末は…。
NOKIA E61。
これは、ソフトバンクから、X01NKという名前で、法人向けに発売されており、僕はそれを入手した。
もちろん、ソフトバンクのSIMを入れて、堂々と使うことができたので、一時期はかなり惚れ込んで使ったことを思い出す。
とっても格好よくて、使い心地のいい端末だったなぁ。
後列。右から2番目は、ソフトバンクX02HT。
これは日本で普通に発売され、そこそこ話題にもなった(と思う。)
オレンジ色がとにかく格好よくて、とっても使い勝手のいい端末だった。
僕は、かなり使い込んだため、この端末の関連エントリーは相当書いている。
- 作者: kzou/mobachiki/きょん☆あ/avi
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 大型本
- 購入: 3人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
こんな本も買ったなぁ…。
後列一番右は、正直に書くと、あまり記憶がないw
その名前がNEC TERRAINだということも、過去ログを検索してみて、やっと判明したほど。
どうやら、4年前の四万十川ウルトラ後、自己ベスト達成に浮かれて、衝動的にゲットした端末のようだ。
結局、使いこなせずに終わってしまった。まぁ、こういう端末もある。
横型スライドタイプ(W-ZERO3シリーズ)
日本における、スマートフォンの先駆けと言えば、なんと言っても、W-ZERO3シリーズ。
それ以前にも、法人向けなどには、NOKIA端末などが発売されていたようだけれど、一般市場に広まったのは、このシリーズに他ならない。
これは、液晶画面をスライドさせて、Qwertyキーを出すタイプだった。
初代(中央)のW-ZERO3は、大きくてごつかったけれど、でも、とっても愛おしかった。
僕のスマホ生活は、まさに、この端末から始まったのだ。だから、とりわけ思い入れが深い。
後列左が、2代目のW-ZERO3 [es]。
スリムになった上に、テンキーも付属。電話としての使い勝手を向上させた。
右が、3代目のAdvanced/W-ZERO3[es]。通称アドエス。
シルバーで格好いい筐体だったのに、液晶が割れていて、痛々しい姿になっている。
8年前の悪夢が甦る。
この時は、もう、アドエスを常用していなかったのだけれど、それでもやっぱり悲しかった。
横型スライドタイプ(その他)
横型スライドタイプのスマートフォンは、W-ZERO3以外にもいくつかゲットした。
数はそれほど多くないけれど、どれも個性的な端末たちだ。
上段の中央には、懐かしのE-MONSTER。通称イーモンだ。
この端末は、液晶がスライドした上に、チルトするというギミックもあり、結構使いやすかった。
ただ、僕のイーモンは、途中でちょっと調子が悪くなり、うまくチルトしなくなってしまった。
そのため…。
こんなエントリーを書いて憂さ晴らししたこともある。今となっては懐かしい記憶だ。
前列2台は、ともにXperiaシリーズ。
残念ながら日本では発売されなかったものだけれど、どちらも、とても素敵な端末だった。
左のXperia X10 mini Proは、そのコンパクトさがとにかく魅力。
8年前、興奮しながらゲットしたことを思い出す。
とにかく小さい端末なので、Qwertyキーも入力しにくいように見えるけれど、これが絶品。
スライド系のスマホの中ではダントツに素晴らしく、今でも時々プチプチしたくなるほどだ。
Xperia X10 mini Proは、とってもコンパクトだし、格好いいし、電話としても入力端末としても、使い勝手が抜群。
手の小さい女性には好まれる筈なので、Xperiaシリーズとして、日本で発売されていれば、結構売れたと思うのだけれどなぁ…。
前列右は、Xperia X1。これも、日本未発売のXperiaだ。
その質感と性能の高さゆえ、当時のモバイラー仲間たちの間で、とても人気が高かった。
僕も我慢できずにゲットしたが…。
日本で使いこなすためには、さまざまな工夫が必要で、結局僕は、使いこなすことができなかったんだよなぁ…。
クラムシェルタイプ
クラムシェル…は「貝殻」の意味だけれど、モバイル業界においては、折りたたみ式の端末を指す。
このタイプにも、Qwertyキー搭載のスマホが存在した。
これだ。
懐かしのUniversalシリーズ。モバイラーの間では、「うに」と呼ばれて愛されていた端末である。
閉じてしまうと液晶も見えないので、「使いにくいのでは…?」と思われるかもしれないが、いやいや、そうじゃない。
蓋(?)の部分を捻って逆にすれば、液晶を「外」に向けることもできるからだ。
液晶部分を内側にしているときは、傷がつかずに安心できるし、液晶を見たいときは、回転させればいい。
スマートフォンとしては、珍しいタイプに思えるかもしれないが、スマホの登場以前には、日本でも馴染みのあるスタイルだった。
そう。Zaurus。
Linux Zaurus(通称りなざう)が、まさにこのタイプだった。
僕は、このりなざうを、とても気に入っていたので、そのスマホ版とも言えるUniversalについても、欲しくて欲しくてたまらなかった。
日本では入手困難だったが、eBayで落札ゲットし、興奮したことを思い出す。
あれからもう10年も経つのだなぁ…。
その後も、興奮は収まらずに兄弟機を次々ゲット。気がついたら…。
ミルフィーユ状態になっていたw
Universalの素晴らしさは数々あるが、なんと言っても素晴らしいのは、そのキーボード。
この点は、Zaurusとは比べものにならないほど、秀抜だったんだよなぁ。
あまりにも筐体が大きいので、電話としての使い勝手には疑問が残るけれど、Qwertyキーの使い勝手は、それを補ってあまりある素晴らしさ。
今でも、とても愛おしい端末たちだ。
分類不能タイプ
最後は、NOKIAの名機2種。
一見すると、Qwertyキー搭載の端末に見えないけれど、どちらも、素晴らしいギミックを持っている。
左側の端末は、NOKIAのフラッグシップ機とも言えるE90。
とにかく、極上の質感を持っていて、「格の違い」を感じさせる。正面の姿だけを見ると、ガラケーのように見えるのだけれど…。
開くと、Qwertyキーが現れる。
これもクラムシェルの一種といえるのかもしれないが、外側にも内部にも液晶を持っているところが大きな特徴。
こんな感じで、液晶が2つある端末というのは、なかなかない。
外側には、テンキーも有しているため、電話としても便利に使える。
実に使い勝手のいいスマートフォンなのだ。
質感も、使い勝手も申し分なく、まさに、NOKIAのフラッグシップと言えるスマートフォンだった。
右側の端末も、一見ガラケーライクだけれど、これもQwertyキーを搭載している。
その搭載の仕方が、実に異色。どんな感じでそれが現れるかについては…。
このエントリーをご参照いただくとして、変身結果は、このような形になる。
いやはや、なんとも素晴らしいギミックではないか。
モバイル端末好きな人であれば、絶対に驚くので、飲み会などでも結構ネタにしたことを思い出す。
ということで…。
予備機も入手w
「変身前」「変身後」などという形で遊ぶこともできるので、とても便利(?)だ。
振り返ってみて思うこと
全19台。
ひとくちに、物理Qwertyキー搭載スマートフォンといっても、さまざまなジャンルがあることがおわかりいただけたと思う。
僕も、ひとつひとつ振り返っていたら、どれもこれも懐かしくて、また使いたくなってしまったほど。
もちろん、僕がゲットできなかったスマホも多々あるため、物理Qwertyキースマホの世界は、まだまだ深い。
フルタッチタイプの端末は、スペックの違いこそあれど、「デザイン的には」ここまでの差別化は困難。
その点において、物理Qwertyキー搭載端末は、やっぱり素晴らしいなぁと思う。
物理Qwertyキーのスマホは、現状、BlackBerryの孤軍奮闘状態になってしまっているのだけれど、いつか、さまざまなタイプの個性派端末が、また復活してくれることを祈りたい。