僕は、またフルマラソンを走れるのだろうか…。
最近、そんなことをふと考えてしまう。
気がつけば、もう2年以上もフルマラソンを走っていないのだ。
最後に走ったのは、2019年5月のジュネーブマラソン。その1ヶ月前には、かすみがうらマラソンも走っている。
あの頃の僕は、1年に必ず数回はフルマラソンに出て、そのうち1つは海外。そんな毎年を送っていた。
ジュネーブマラソンの後も、出走予定のレースは決まっていた。
しかし…。
そんな僕とフルマラソンとの繋がりが、突然暗転する。
8月の北海道マラソン2日前に、悪夢の座骨神経痛再発で、無念の直前DNS*1。これが悪夢の始まりだった。
リベンジを計った10月のいわて北上マラソンが、台風19号の直撃により中止。
翌2020年3月の静岡マラソンに照準を切り替えるも、この頃から猛威を振るい始めたコロナウイルスの影響を受けて、直前に中止。
その後は…。
誰もがご存じの通り、コロナ禍の波に吞まれて、マラソンレースどころではない、という雰囲気になってしまった。
それから、もう1年以上が経つ。
僕は、新しいレースに申し込む気力がすっかり失せてしまった。
目標を失い、毎日ダラダラ走っているだけ。
僕はガチのランナーではなく、なんちゃって餃子ランナーだから、「それでもいいか…」と思っていた。
が。
そんな僕の目を覚ましてくれる雑誌が届いた。
「ランニングマガジン クリール」だ。
僕は、この雑誌を、もう10年以上定期購読している。
ライバル誌の「ランナーズ」に比べると専門的で、マラソンの戦術論やコラムなどが非常に充実している雑誌である。
この雑誌は、毎号本当に読み応えがあるのだけれど、とりわけ、昨年10月号は圧巻だった。
「マラソン知識BEST100」ということで、100のコラムを掲載。
この雑誌に掲載されてきた知識の総集編的な内容となっており、永久保存版といえる内容だった。
あれから1年。
またしても素晴らしい特集が組まれた。
「フルマラソンの走り方BEST100」だ。
マラソントレーニング編 、マラソンレース編 、トラブル対策編 、レース後&その他編 と、4種類のカテゴリーで、厳選された内容のコラムが、100も掲載されている。
写真や図解なども随所に織り込まれており、実に読み応えがある。
単なる過去記事の寄せ集めではなく、コロナ禍以降の最新状況を踏まえた内容になっているのも流石だ。
「あの」大迫傑選手を初め、トップランナーからの金言も各所に掲載。
今号もまた、永久保存版と言える内容だ。
同誌では、毎号、マラソン大会の「開催・中止・延期」情報を掲載しているが…。
今月号を見ても、中止や延期の情報ばかり。
今は、まともにフルマラソンが走れる時代ではないのだ。
けれど…。そんな時代もあったねと、いつか話せる日がくる。(by中島みゆきw)
今は、長い長いトンネルの中でも、それを抜ければ、きっと素敵な世界が広がっている、筈。
今月号の「ランニングマガジン・クリール」は、そんな思いを僕に抱かせてくれた。
復活の日に備えて、淡々と、走り続けていこう。
先日の東京2020オリンピックの結果も、速報として紹介されていた。
やっぱり、マラソンは素晴らしいなぁ…と実感。
*1:Did Not Startの略。エントリーはしたけれど、何らかの事情で、出走しなかった場合のこと。