新たなスタートへ!
それが、「いわき北上マラソン2019」のキャッチコピーだった。
去年、台風25号の接近で中止になっているレースだから、「今年こそは!」という運営側の気持ちが伝わってくる。
僕も、思い出深いこのレースで、新たなスタートを切るつもりだった。
北海道マラソン断念に至った座骨周りの痛みも殆ど消え、練習も自分なりには続けてきた。
先週、ナンバーカードが届いてからは、久しぶりにレースを走れる喜びで、気持ちが高ぶってきた。
昨日の朝も、出社前に荒川まで出かけて、河川敷を走ったほどだ。
最終調整完了。
とっても気持ちよく走れたし、ビルドアップで4分半ばまでペースも上げられたので、本番でも、それなりには走りきれると思った。
しかし…。泣く子と台風19号には勝てない…。
昨日の夕方、早々にレースの中止が決定した。
僕はとっても悲しくなったが、でも、仕方がない。
なにより一番悲しいのは、運営側の人たちだろう。昨年中止となった分、新たなスタートを切るために、1年間準備し続けてきた筈で、何とか開催したかったに違いない。
大会の《メンツ》を重んじるなら、もう少し決断を遅らせて、ギリギリまで開催を強行しようと考えただろう。
しかし、早い時期での決断は、大会のメンツより、参加者やスタッフの安全を、十分に考えたものだと思う。
決断の時期を無理矢理引っ張ると、さまざまなリスクが考えられ、最終的に中止となってしまったときのダメージが、ハンパじゃない。英断に感謝だ。
そもそも…。
今回の台風19号は、気象庁が水曜日に記者会見までして、注意を呼びかけるほどのもの。
会見後も、その勢力は衰えることなく、東日本直撃は確実。
こんな状況であり、停電の恐れだって十分あるというのに、マラソン大会など、実施できるわけがない。
だからもう、僕も気持ちを切り替えた。さぁ、次の目標レースに向けて、頑張ろう。