埼京線十条駅。
その北口を出るとすぐ、激安&食べ歩き商店街の十条銀座がある。
そしてその十条銀座の中には、激痛鍼でお馴染み(?)の内田治療院がある。
僕は、つい先日、久しぶりにこの治療院の洗礼を受けた。
ここで鍼施術を受けた後、僕は、鍼の痛みを癒やすため(という理由付けで)餃ビーをすることにしている。
これまでは、十条駅北口界隈でいくつかの町中華を訪れた。
手のし餃子の町中華「王華」は、駅前の再開発でなくなってしまったし、とっても昭和な町中華「三龍亭」も、令和になって姿を消した。
十条銀座内には、大陸系の中華料理店はいくつもあったが、先日の施術後は、町中華気分になっていたため、僕は、南口方面へ向かうことにした。
十条は、華やかな北口側とは対照的に、南口側は、ぐっと商店が少なくなる。
そんな南口から、徒歩数分。
都道455号(本郷赤羽線)沿いにその店はある。
店の名は、天津。
赤暖簾、赤看板、見本つきのショウウインドウ。
いかにも、昔ながらの町中華という風情を醸し出している。
以前から気になっていた店だったのだけれど、今回、ようやく初訪問。
店内は、カウンター席と、2人がけのテーブル席が3つ。
おひとりさんでもゆったりできそうな店だ。
僕が入店したのは、まだピーク前と思われる17時台だったこともあり、先客は1人だけ。
テレビでは、大相撲中継が流れていた。なんだか、のどかな気分になる。
まず、何はともあれ、激痛鍼の痛みを癒やすため、ビールを注文。
ビールは650円だったので、それほど安くはなかったけれど…。
大瓶の633だったし、味付きチャーシュー付きのキャベツが、おつまみとしてついてきたので、悪くない。
一品料理からは、もちろん餃子をチョイス。
僕は、餃ビーする際、基本的に麺類やご飯類を食べない。
だから、そういったメニューは、アウトオブ眼中(死語か?w)だったのだけれど、一品料理をもうひとつ注文しようか、ちょっと迷った。
しかし僕は、この後、もう1軒ハシゴするつもりだったので、なんとか我慢。
餃子だけに絞ることとした。
待つこと10分程度だろうか。
餃子が出てきた!
こんがりといい色に、ぷっくりと焼けた餃子。これで400円なら悪くない。
囓ってみると、ちょっと驚いた。
想像以上に「とろとろ」だったからだ。
僕は、基本的に、野菜ザクザク系の餃子が大好きなので、具が刻まれすぎているものは、ちょっと好みから外れる。
しかし、ここまでとろとろでクリーミーに振り切れている餃子は、これまであまり食べたことがなかったので、ちょっと新鮮だった。
ごま油とニンニクの風味が良いし、肉の甘みも感じられて実にジューシー。
いやぁこれは、ビールが進む餃子だぞ。
下味はそんなに強くないので、オーソドックスな酢醤油が合う。
僕は、至福の気分に至りながら、とろとろジューシー餃子とビールのコンビに酔った。
本当は、このコンビを「おかわり」したい気分だったのだけれど、この日は、もう1軒どうしても行きたい店があったので、断念。
ただ、十条界隈では貴重な町中華の店なので、激痛鍼の帰りに、また訪れてみようと思う。