あぁ、大森まで遠征してきて良かったなぁ。
そんなことを感じながら、僕は至福の餃ビータイムを過ごしていた。
カリカリに香ばしく焼かれた薄皮と、ぎっしりの具。ざくざく粗切り野菜の心地よい食感と、じゅわっと感じる肉汁。
絶妙にバランスのとれた、完成度の高い餃子だ。
僕は餃子ランナーだから、どんな町中華に入っても、餃子を食べるのがデフォルトだけれど、プラス1品として、卵料理を食べることが多い。
たいていは、ニラ玉や、キクラゲと玉子などの一品料理を頼んでいるのだけれど、この店においては、「玉子チャーハン」を注文することに決めていた。
SNSの町中華グループに掲載されていた、玉子チャーハンのビジュアルに、思わずビビッときてしまったからだ。
そう。
この日僕が、大森まで遠征してきたのは、餃子というよりもむしろ、玉子チャーハンが目的だったのである。
餃子が最高に美味しかったので、僕は、一瞬、当初の訪店目的を忘れてしまっていたが、「それ」が出てきた途端、思わず目を見張ってしまった。
なんて美味しそうな玉子なんだ!
玉子チャーハンのビジュアルは、予め、SNSで確認済みだったのだが、目の前にあらわれたそれは、写真で見るより、何倍も美しかった。
ご飯の上に覆い被さっている、半熟気味玉子のとろとろ感が、痺れるぐらいに魅力的。
これはもう、どう考えたって旨いに決まっている。
一口すくって、食べてみた。
うぉぉー。旨い!
旨いぞ、旨すぎる。絶品だ。
玉子以外の具は、ほんの僅かなネギだけ。ほんのり塩味のご飯は、味付けも薄く、それだけで食べたら、物足りなく感じてしまうだろう。
しかし、濃厚な味付けの玉子と絡めることによって、それが、絶妙の味に昇華する。
玉子のとろけ具合と、ご飯のパラパラ具合のバランスも完璧で、口内に幸せがあふれ出す。
いやぁ、これは素晴らしい。素晴らしすぎる。
玉子好きにはたまらない、まさに、究極の玉子チャーハンと言っていい。
この店は、普通のチャーハンが680円で、玉子チャーハンは600円。
値段が安い理由は、前述の通り、玉子以外の具が殆どないこと。ちょっとわびしい気もするけれど、むしろそれが大きな魅力。
他の具がないからこそ、玉子の美味しさを存分に味わうことができるからだ。
玉子好きならば、絶対に見逃せないチャーハンと言えるだろう。
僕は大の玉子好きなので、もちろん、たまらない。
このエントリーを書いていたら、また大森まで行きたくなってしまった(^^;