北海道マラソン後、僕は、腰椎圧迫骨折が判明した。
とりあえず、日常生活は普通に送ることができていたので、まさか骨折しているとは思ってもみなかった。
しかし、毎朝ベッドから起き上がる時には激痛が走るし、かがんだり走ったりすると、強く痛む。
これはまさしく圧迫骨折の症状であり、なにより、MRIによって発見されたのだから、間違いない。
整形外科医の先生から、腰椎圧迫骨折で全治3ヶ月、と言われた時には、目の前が真っ暗になったことを思い出す。
僕は、「腰痛があった状態で、北海道マラソンを完走してしまったツケだよなぁ…」と落ち込んだが、先生の見解は違っていた。
「疲労骨折なら話はわかる。しかし、圧迫骨折はその性質が違う。単に走っているだけなら、このような骨折にはならない。」とのこと。
(中略)
圧迫骨折が生じる大きな原因は2つあるとのこと。
1つは、転倒などの強い衝撃によって椎体に圧力がかかること、そしてもう1つは、骨がもろくなってしまったこと。いわゆる骨粗鬆症。
僕は、北海道マラソンにおいて、転倒などの衝撃は受けていないため、骨折原因は「骨粗鬆症」だというのが先生の見立て。
北海道マラソン前、腰痛が発生した段階で骨粗鬆症となっており、骨にヒビが入っていたか、骨折していた可能性があったというのだ。
その状態で走ったことが症状を悪化させた可能性は高いが、根本原因は骨粗鬆症。
…だということで、僕も得心していたのだけれど、先週の精密検査結果は、先生の見立てを覆すものとなった。
骨密度検査。至って正常。
なんと、若年成人(20歳~44歳)の平均骨密度と比べても同等以上とのことで、僕の年齢を考えれば、むしろ「超優秀」と言えるほど。
骨粗鬆症などとは、全く無縁の状態であることがわかった。
血液検査の結果も問題なし。
カルシウムもビタミンDの摂取量も標準値を超えていて、若干引っかかるのは貧血関係の数値が若干低いことぐらい。
ただそれは、今に始まったことではなく、会社の健康診断でも「スポーツ貧血*1ではないか?」と言われたこともあるので、今回の骨折とは無関係だ。
この検査結果を受けて、先生は、ちょっと困ってしまったように見えた。
圧迫骨折発生の原因が不明になってしまったからだ。
「強い痛みになる前に、ほんとに、強い衝撃を受けてませんか?」と、僕はあらためて聞かれた。
僕は、北海道マラソン前日に行った整体院で、骨盤調整を受けたことを伝えた。
その際、大仰なマシンで、バタバタと身体に衝撃を加えられたからだ。
しかし先生は、「もしもそれが原因ならば、その後すぐに強い痛みとなる筈で、マラソンを走れる筈はない。」と言う。
じゃぁ、骨折の原因は何だったんでしょう…。
そう問いかけた僕に、先生はこう言った。
「よくわかりませんけど、圧迫骨折であることは間違いないんで…」
開き直られてしまったw
原因はどうあれ、あとはじっくり治していくしかないのは確かなんだけれど…。
なんか、モヤモヤするなぁ。
*1:スポーツが原因で起こる貧血で、マラソンなどのハードなスポーツを行っていると発生しやすい。