来たーーーーっ!
僕は、心の中で快哉した。
豪快な羽根を纏った「三組の焼餃子」登場だ。
三組と言っても、餃子が3セット出てくるわけじゃない。これは、店名(餃子のさんくみ)に由来している。
なぜ店名が「さんくみ=三組」なのかについてはよくわからないけれど(店員の人に聞いておけばよかった^^;)
この日の僕は、立川シネマシティでの「ボヘミアン・ラプソディ」ライブ帰り。
その余韻に浸りながら入店し…。
餃子登場までの間、お通しと前菜で繋いでいた。
だからこれは、まさに待望の瞬間だった。
ということで、「平成最後の餃ビー with クイーン」記念に、競演写真を撮影。
いやはや、なんともやっぱり羽根が圧巻だ。
決して美しいとは言えないが、豪快。そんな無骨なところが、却って気に入った。
僕は、あまり、餃子の羽根にこだわるたちではなく、「別になくてもいい」派なのだけれど、このインパクトにはちょっと惹かれた。
テーブルには、酢醤油ベースの《餃子のタレ》が用意されていたけれど、まずは、何もつけずに囓ってみた。
旨い!
肉とキャベツが中心のオーソドックスな具材だけれど、しっかりと下味がついており、何もつけなくても十分美味しい。
肉は、鹿児島産のブランド豚であるアベル黒豚を使っているとのことで、味わい深かったし、細かく刻まれた野菜とのバランスも抜群。
ニンニクも適度に効いており、僕の好みのタイプの餃子だった。
皮と具のバランスも絶妙。それに加えて、豪快な羽根がいい仕事をしている。
パリパリの薄皮で、その食感がなかなか乙なのだ。
ちょっと油っぽい感じはするものの、その分、ビールには最高に合う。
平成の餃ビー納めとして、ふさわしい餃子だと思った。
僕は、とても感激したので、他の餃子も食べてみることにした。
炊き餃子や水餃子も気になったのだけれど、ビールとの相性を考えると、僕は、もう少し焼餃子が食べたかった。
ということで…。
変わり種餃子を含む、「焼き餃子の盛り合わせ4種」を注文することにした。
それからしばらく、クイーンライブの余韻に浸りながら、飲んでいると…。
盛り合わせ餃子、登場!!
餃子は、基本的に皮で包まれているため、こういった盛り合わせの場合、どれがどれやら?になってしまうのが常。
しかし、この店は提供方法で少し工夫をしていた。
下段の2種類(左2つが三組餃子、右2つがニンニク餃子)は、ちょっと見分けにくい。
しかし上段は、裏返しになっていることで、判別しやすくなっている。
左の2つは、内側の青い具材が透けて見えることから、明らかに「しそ餃子」。
そして右の2つは、黄色がかった羽根が「チーズ餃子」であることを如実に示している。
いやぁ、これはどれもこれも美味しそうだぞ。
僕は、大いに期待が高ぶってくるのを感じた。
ここで、ちょうどビールもなくなってしまったので、追加注文。
ビールは、引き続きラガービール(なぜラガーなのかについては、前回のエントリー参照。)としたが、「キリン・クラシックラガー」から、「サッポロ・赤星」に変更。
このビールを置いている居酒屋はそれほど多くないと思うので、貴重だ。
それでは、各2個づつ四組ある餃子のうち、三組餃子を除いた三組の餃子(なんのこっちゃw)についても、レポートさせていただくことにしよう。
店員の方から、「餃子につける調味料はお好みですが、しそ餃子だけは、《うめず》で食べてください」というお話があった。
「うめず…?」
それを聞いて、僕は驚いて叫んだ。
楳図かずおのドリンクかと思ったのだ。
というのは嘘で(おぃ!)…。
この梅酢だった。
日本語の場合、そもそも、「楳図」と「梅酢」はアクセントが違うので、間違えようがないのだけれど、つい筆が滑った。
若気の至り(いくつなんだよw)ということで、許していただきたい。
確かにそれは、梅酢とぴったりマッチした。
たっぷり入った紫蘇の味わいに、梅の風味が加わって、まさに、絶妙のハーモニーを醸し出す。おぉ、これは合う。美味しいぞ。
今度、他のしそ餃子を食べるときも試してみることにしよう。
ニンニク餃子も最高。
その具は、一見、ノーマルの三組餃子と変わらない具材なのだけれど、実際は大違い。
ニンニクのパンチがガッツリ効いているのだ。僕はニンニク好きなので、たまらなかった。
そして。
チーズ餃子がこれまた抜群。
具材の中から溢れ出すチーズもさることながら、羽根が逸品。
羽根にもしっかりとチーズが溶け込んでいて、クリスピーなピザを食べている気分にもなるからである。
いやぁ、どれもこれも、本当に美味しかった。
そして何より、ビールには最高に合う餃子たちだ。
まさに、至福の餃ビータイム。
平成最後の夜に、素晴らしい餃子に出会えて、本当に良かった。