時は、横浜駅伝(4/29)後に遡る。
まだ平成の話が続くのかよ、と言われそうだけれど、GW(Gyoza Week)としては繋がっているので問題ないw
それに、今のうちに書いておかなければ、GWが終わってしまうではないか。
ということで、今回は、この店の話をさせていただこう。
店の名は、粥菜坊。
武蔵小杉駅から、歩いて10分程度の場所に、その店は存在していた。
地元の人でなければ、ちょっとわかりにくいような場所だ。
にもかかわらず、かなりの人気店のようで、この日も多数の客が断られていた。
あらかじめ予約をしておいて、本当に良かったと思う。
食べログなどでも評価の高い店で、餃子も美味しいという情報があったため、僕は前から気になっていたのだけれど、なかなか行く機会がとれなかった。
しかし、綱島(横浜駅伝開催地)から武蔵小杉は近いし、青空宴会後にはちょうど良いと思ったので、ラン仲間を誘って訪問することにしたのだ。
青空宴会では、結構飲み食いしたのだけれど、その後、みんなで銭湯に行って汗を流し、かつ、結構歩いたので、受け入れ準備はできていた。
ということで入店し、まずは…。
乾杯!
僕らは、この日2度目の乾杯となったが、何度やってもやっぱり楽しい。
乾杯が終わると、店の人から、料理のおススメなどがあったのだけれど、僕らは、いったんそれを受け流した。
その後、僕らは、試行錯誤(?)を経て、いろいろなものを注文した。
以下、それらをご紹介させていただくことにしよう。
餃子メニュー
店の人のおススメを受け流したのは、もちろん、餃子を注文するためだ。
なんたって、Gyoza Weekなのだから、仕方ない。
種類がたくさんあって、ちょっと目移りしたが、メニューの別ページに記載(写真を撮り忘れてしまった) されていた特別餃子も含め、以下6種類を注文。
- きゅうりの餃子
- パクチーの餃子
- みょうがの餃子
- セロリと鶏肉の餃子
- キャベツと豚肉の餃子
- 黄ニラの餃子
餃子は、手作りゆえに少し時間がかかるという話だったので、それまでの間、軽いものを頼むことも考えた。
しかし、料理なしでも、みんな結構盛り上がっている感じだったし、それほど時間がかからず餃子は出てきた。
きゅうりの餃子
まずは、《特別餃子》である「きゅうりの餃子」が登場。
形のいいフォルムで、こんがりとした焼き色も美しい。丁寧に作られた、手作りの餃子であることが一目でわかる。
これは間違いない。そう確信し、僕は齧ってみた。
おぉ。これはちょっと不思議な味だ。
メインの具は、胡瓜と人参と春雨…だろうか?それが、ミンチ状になった肉と一体化して、独特の味わいを醸し出している。
僕がこれまで食べたことのないような味だった。
パクチーの餃子
続いて、パクチー餃子も登場。
具の主役はもちろんパクチーだったが、これも、ミンチ状の肉と春雨が、独特の食感を作り出していた。
その後も、餃子たちは次々と登場した。
が…
その他の餃子
全く区別がつかないw
似ているのは、その外見だけではなかった。具の味わいも似通っている。
とっても個性的…ではあるが、上品な味わいだ。
肉汁がジュワッとするわけでもなく、野菜がザクザクというわけでもなく、ニンニクも多分入っていない。
総じてレベルの高い餃子だと思うし、独特の味わいもあるが、種類ごとの個性はそれほど強くない。
だから僕は、今回、ほかの料理も注文してみることにした。
注文は、幹事である僕に委ねられていたため、「餃子攻め」することは可能だった。
しかし、時にはバランス感覚も必要だw
はずせない5品
ということで、ラン仲間と協議の上、店おススメの「はずせない5品」を注文していくことにした。
まずは、なんといっても、店の一番人気として名高い「豚肉腸粉」から。
食べログの口コミなどでも、この料理ばかり取り上げられているため、僕も、ずっと気になっていたのだ。
豚肉腸粉
豚肉腸粉、登場!
なんとも凄いビジュアルだ。
一見、あまり美味しそうには見えないし、腸粉というネーミングから、内臓系の肉が関連しているのかとも思った。
僕は、内臓系の食べ物が苦手なので、その点では、一抹の不安を覚えた。
しかし、一口食べてみると、その印象は大きく覆る。
なんという食感!
つるつる、もちもち、プリプリした独特の味わいの衣に包まれて、ゴロンとした豚肉が入っていて、絶妙のアクセント。
いやぁ、これは美味しいぞ。
肉も、普通のバラ肉で内臓ではない。これはあとでわかったことだが、「腸粉」とは「米粉を原料とした澱粉加工品」の意味らしい。
どうりで、もちもちしていたわけだ。
タレの味も独特で、流石は一番人気の料理になるだけはある、と思った。
続いて、「はずせない5品」の第二弾が登場。
牡蠣の中華お好み焼き
僕が、この日一番気に入った料理。
料理名は、「牡蠣のお好み焼き」となっているが、「お好み焼き」というよりは、韓国料理の「チヂミ」に近い。いわば、「牡蠣チヂミ」だ。
カリカリ、もちもちの皮を齧ると、牡蠣の旨味が口内に溢れる。
それもその筈、なんとこの料理は、水を一切使わず、牡蠣から溢れ出る汁で粉を溶いて作っているというのである。
だから当然、牡蠣の旨味が凝縮された料理になっている。
僕は、牡蠣もチヂミも大好きなので、たまらなかった。
みんなでシェアして食べたため、この日、僕が食べたのは、1/4切れだけ。
しかし、これは是非再訪して、1人前食べたいと思う。
焼売の真実
なんとも凄いネーミングだ。
いったい、何が真実なのだろうと思ったのだけれど、それは、食べてみるとわかる仕組みになっているようだ。
齧ってみると、確かにそれは理解できた。
この焼売は、挽肉を使っておらず、また、玉ねぎも入っていない。ゴロンとした肉の食感が感じられるからだ。
そしてこれが、点心の本場である広州や香港での作り方、本場の、本物の、焼売ということらしい。
僕は、日本流の焼売が大好きなのだけれど、これはこれでなかなかいいと思った。
豚げた肉の豆豉(トーチー)蒸し
はずせない5品料理、パート4。
場の雰囲気的には、そろそろ締めにしようかという感じもあったのだけれど、折角だから(?)ということでもう1品注文。
これは、ごろっとした肉の料理で、ちょっとヘビーそうにも思えたが、蒸してあるせいか、意外とさらっといけた。そして、実に味わい深かった。
はずせない5品としては、もうひとつ「海老の湯引き」も残っていたが、これは他の料理よりも数百円高く、かつ、まるごと海老はちょっと重たそうだったので、断念。
締めの料理へ移ることにした。
粥とデザート
ここまで僕らは結構食べ続けてきたが、やっぱり、締めの広東粥は外せない。
なんといっても、「粥」菜坊という店に来ているのだから、粥を食べずに帰れるものか。
ということで、メニューを眺めて、ラン仲間と一緒に協議。
結果的には、これを選んだ。
椎茸鶏肉粥
椎茸と鶏肉という組み合わせが絶妙。
胃にもたれず、かつ、しっかりと素材の味が染み込んでいて、お腹いっぱい食べた後の締め料理としてはぴったりだった。
メニューには、(味付けをせず)そのまま召し上がりください、と書かれていたが、その説明が納得できる味。
今度訪れた時は、他の粥料理も是非食べてみたいと思った。
杏仁豆腐
ラストのデザートは、杏仁豆腐。
オーソドックスな定番メニューで、見た目からしていかにも美味しそうだが、見かけを裏切らない味だった。
食後の感想
いやぁ、素晴らしい店だった。
餃子の美味しさもさることながら、それが霞んでしまうような、独特の料理たちに、僕は感激してしまった。
しかも、安い。僕らは、これだけの料理を食べて、しかも2時間超でかなり飲んだが、それでも1人あたり3,500円程度だった。
食べログで高評価になっているのも頷ける。
牡蠣のお好み焼きはまた食べたいし、海老の湯引き(外せない5品のラストワン)も食べなければならない。広東粥の他の種類も食べてみたい。
こういった店だから、普通の炒め物とかもきっと美味しい筈で、それも気になる。
東京からはちょっとした遠征になってしまうけれど、それでも、是非また行きたい店だ。