僕らの合言葉は、《餃ビー》だった。
餃ビーとは、「餃子&ビール」のこと。なぜか広辞苑には載っていないのだけれど、餃界では誰もが知っているし、餃検にも出る基本単語だ。
先週末、新横浜公園をぐるぐる走って回っている間、僕は、餃ビーのことばかり考えていた。
イベント後は、「みんなで飲もう!」「餃ビーしよう!」と決めていたから、僕は、気持ちよく走り切れたと言っていい。
ビールのお供としては、枝豆や唐揚げなどを思い浮かべる人も多いかもしれないが、最強のお供は、間違いなく餃子だと言い切れる。
理由は、簡単。
《餃ビー》という言葉はあっても、《枝ビー》や《唐ビー》という言葉は存在しないからだ。
その詳細について、僕は、以前のエントリーで詳しく書いた。
だから今回は繰り返さないけれど、とにかく、ビールのお供は餃子が最強であるということは、歴然たる事実と言える。
そして。
なんと言っても、走ったあとのビールほど美味しいものはない。
この日はとっても暖かくなったので、僕らは、心からビールを欲していた。
イベント当日は祝日で、しかも、中途半端な時間帯(14時ごろ)であったため、閉まっている店も多かったのだけれど、そんな僕らを救ってくれたのは…。
この店。芳香園だった。
新横浜公園からJR新横浜駅まで向かう途中にあり、無休で、朝から夜までの通し営業。とっても広い店なので、予約なしでも間違いなく入れる。
ラン後に《昼から餃ビー》を堪能するには、まさにうってつけの店だった。
ということで、早速入ってみると…。
店内は貸切状態w
「食べログ」などの評判によると、この店は、ランチメニューがお得なようで、真昼の時間などは結構賑わうようだ。
しかし、僕らが入店したのは、休日の午後2時過ぎという時間帯だったし、コロナ騒ぎの影響を受けているのかもしれない。
しかし、それでも休まず、しっかりと営業してくれていたことに感謝。
まずは、とにもかくにも…。
ビールで乾杯!
いやぁ、ラン後のビールって、どうしてこんなに美味しいんだろう。五臓六腑に染み渡る、とはこのこと。
長時間のランで乾いた体を潤してくれる、人類最強の飲み物だ。
そして、僕らがビールのアテに注文したのは…。
枝豆w
「餃子じゃないのかよ!」というツッコミが入りそうだけれど、まぁまぁ、落ち着いて。
僕は、もちろん餃子も注文している。
しかし、餃子という料理は、出てくるまで、それなりに時間がかかるため、とりあえず《繋ぎ》の役目を枝豆に負ってもらっただけ。いわゆる前座だ。
前座としては、もうひとつ。
「胡瓜のニンニク和え」も注文。これも、十分な前座の役割をこなしてくれた。
そして。
満を持して、この日の主役がやってくる。
餃子来たーーっ!
こんがりと色づいた、表面の焼き色が実に魅力的。いわゆる前座たちとは風格が異なる気がした。
だからもちろん…。
ビールには、最高に合う。その彩りは、まさに黄金コンビだ。
囓ってみる。
野菜はざく切りで、肉の風味もしっかり。ニンニクは入っておらず、いわゆる「大陸系」の餃子。
パンチ力はそれほどないが、そのぶん、いくらでも食べられるし、ビールのお供としては十分だった。
僕らは、念願の餃ビーに感激し、その仲間たち(?)も注文してみた。
蝦仁韮菜包。
いわゆる「エビニラ饅頭」と呼ばれる料理だが、蝦仁韮菜包という名前の方が格好いい。
個人的には、焼餃子よりも、こちらの方が気に入った。海老のプリプリ感、ニラのザクザク感、皮のカリカリ感が調和して、実に味わい深い。
これも勿論ビールに合う。
餃子…というネーミングではないが、食べ応えは餃子そのものなので、これも餃ビー仲間ということに決めたw
小籠包。
立ち上がる湯気が、囓る前から、その美味しさを予感させる。
囓った途端、口内に肉汁が溢れ出た。至福の瞬間。
もちろんこれも餃子の仲間だから、ビールと一緒に食べれば、餃ビーだ。
僕らは、そんな餃子たちに酔いしれながら、さまざまな話をした。
餃子談義、ラン談義、そして、中国の話…などなど。
この日、僕と一緒にラン&餃ビーをした友人は、店員の人から「中国の方ですか?」と言われるぐらい中国語が堪能で、敬服。
僕は全く中国語が話せないけれど、でも、餃ビーに国境はない。
いつかまた中国に行って、本場の餃ビーを味わいたいなぁと思った。
この店では、他にも色々と料理を注文した。
どれもこれも美味しかったが、僕は、いわゆるグルメブロガーではなく、単なる餃子ランナーなので、その美味しさを伝える術を持ってない。
ということで、割愛w