2月29日。うるう日の夜明け前。
僕は、4年に1度しかない、229(ニンニク)記念日を堪能するため、夜明け前から走り出した。
24km弱の道程を走り抜け、僕は何とか目的地に辿り着いた。
トラックステーション(TS)大宮だ。
Wikipediaによれば、トラックステーションとは、「営業用トラックドライバーを対象とした、休憩施設と運行管理センターが一体となった道路施設」とのこと。
ランナーである僕には、無関係じゃないか?と思われそうなのだけれど、間違いではない。
僕は、トラックステーション(TS)内にある、《休憩施設》に用があったからである。
それが、この店。
「ゆにろーず 大宮T・S店」
通称、「にんにくたまごラーメン」の店だった。
僕は、ニンニク(229)の記念日に合わせ、ここでたっぷりとニンニクを味わうため、都内から走り続けてきたのである。
夜明け前はとても冷え込んでいたし、ロングランに伴い、エネルギーも切れかけていたから、僕の身体はすっかり凍えてしまっていた。
しかし、ようやくたどりついたこの店は、そんな身体も、そして心も癒やしてくれる夢空間だった。
ということで今回は、それをじっくりご紹介させていただくことにしたい。
- 外観・入口
- ゲームコーナーとコミック群が!
- メニューと券売機
- 店内座席
- ドリンクバー
- にんにくの森
- にんたま塩ラーメンで、ニンニクまみれの至福!
- ネーミングに偽りなし!の「ぴゅっ飛び餃子」
- 餃ビーと言えば餃ビー。でも…。
- 次回訪問時に実現したいこと
外観・入口
この角度で眺めると、ファミレス系のラーメンショップに見えなくもないが、「入浴」「宿泊」という文字が異色。
まさにここは、夜に頑張るトラックドライバーのための店なのである。
しかしここは、一般道に面した施設なので、ドライバーでなくても利用可能だ。
食堂の入口には、看板メニューである「にんたまラーメン」などの幟に加えて…。
各種定食類の案内もあった。リーズナブルな「あさごはん」も用意されているようだ。
いざ、扉を開けて入ってみると…。
ゲームコーナーとコミック群が!
いきなり、ゲームコーナーがあったので驚いた。
と言っても、客層(トラックドライバー)を意識してか、子供向きのものは少なく、多数のスロットマシンと、クレーンゲームが中心。
クレーンゲームの商品には、なんと「18禁」(!)のものまで存在していた。
写真を撮った時には、その表示に気がつかなかったので、その内容については未確認。痛恨だw
多数のコミック群も展示してあった。もちろん読み放題。
メニューと券売機
そのメニューは、かなりバラエティに富んでいる。
注文は、券売機で購入するシステムだが、購入と同時に、厨房にオーダーが通知される。そのため、券を買ったら、そのまま席で呼ばれるのを待てばいい。
なかなか合理的だ。
名物の「にんたまラーメン」は、醤油・味噌・塩の他、炙りチャーシューが入った「プレミアム黒にんたま」がある。
それ以外に、東京ラーメン、サッポロ味噌ラーメンや定食もあり、さまざまなセットメニューも組まれていて、非常に充実している。
そして…。
ドリンクバーチケットや、お風呂券(!)まで、券売機で販売していた。
券売機の横には、「にんたまラーメン」のサンプルも展示してあった。
レギュラーサイズ、麺2倍の特盛、麺3倍のメガ盛と並んでいて、圧巻だ。
店内座席
店内は、非常に広々している。
これは、店の奥から入口方面に向かって撮った写真だが、この手前に、ゆったり座れる4人掛けのテーブルもある。
ドリンクバー
税込300円で、ドリンクバーも利用できる。
ファミレスなどものと比較すると、ちょっと寂しい気は否めないが、まぁ、テレビを見ながらゆったりくつろげると思えば、悪くない。
にんにくの森
店内中央には、「にんにくの森」と呼ばれるコーナーがあった。
ここには、多種多彩な調味料が用意されていた。
ふりかけも多数あるので、定食などを注文した際には便利だと思う。
豆板醤、生姜、紅ショウガ、そしてもちろん、にんにくも使い放題だ。
森の奥には、店主からのメッセージボードが掲げられていた。
ニンニクと玉子のイラストも添えられており、「にんたまラーメン」への自信とこだわりが感じられる。
にんたま塩ラーメンで、ニンニクまみれの至福!
僕は、そんな風に店内を眺めながら、注文した料理が出てくるのを待っていた。
今回僕が注文したのは…。
「にんたま塩ラーメン」だった。
前述の通り、券売機で注文した後は、番号が呼ばれるのを待つだけなので楽だ。
この日は、他に客がいなかったせいか、それほど時間がかからず、僕の番号が呼ばれた。
ということで、僕は厨房のあるカウンターに行って…。
「にんたま塩ラーメン」をゲット!
一見こってりと脂ぎっているように見えるのだけれど、実際は、それほどでもなかった。
スープはしっかりとしたコクがあり、ニンニクが旨味も感じられる。
そして…。
スープの表面に浮かんでいる、ニンニクチップがいい仕事をしている。
さすがは、「にんたまラーメン」を名乗るだけのことはある料理だ。
麺も美味しい。
僕は、普段ラーメンを殆ど食べないので、他店との比較はできないのだけれど、玉子が練り込まれていることが納得できる。
麺に浮かんでいる味玉とともに、「玉子へのこだわり」が感じられた。
僕は、スープと麺を何口か味わった後、やおら、にんにくの森へ向かった。
そう。追いニンニクをするためだ。
「にんたまらーめん」の中に、ドバッと投入。スープの味が強烈になった。
最初は、ちょっと入れすぎたかな…?と思ったが、すぐに慣れて、美味しさが全身に染み渡った。
ロングランで疲れた身体に、ニンニクはやっぱり最高だなぁ…と実感。
僕は大いに満足したが、もちろん、注文はこれで終わりではない。
なぜなら僕は、餃子ランナーだからだ。
ということで…。
ネーミングに偽りなし!の「ぴゅっ飛び餃子」
この店の、もうひとつの看板メニューである、ぴゅっ飛び餃子を注文した。
この写真では、あまり美味しそうに見えないのは気になったが、それは杞憂だった。
注文してから10分足らずで…。
ぴゅっ飛び餃子、登場!
この写真だけ見ると、ラーメンチェーンなどで出てくる、既製品の餃子と何ら変わらないように見える。
野菜中心の味気ない具なのかなぁ…と思いつつ囓ってみたところ…。
肉汁がぴゅっと飛んだw
それは勢いよく放出されたため、小皿では受け止めきれず、その外に飛んでしまっていた。流石、「ぴゅっ飛び」餃子のネーミングはダテじゃない。
ということで、2個目からは十分に気をつけて、ゆっくり囓るようにした。
肉の旨味も感じられるものの、下味はそれほどついていないので、普通に酢醤油で食べるのがいい。
具にはニンニクも入っているが、それほど強く主張していないため、酢醤油にニンニクを入れれば、さらにその味が引き立つ筈だ。
餃子は、単品で食べても美味しいが、もちろん僕は、最高のパートナーを求めた。
それはもちろん…。
餃ビーと言えば餃ビー。でも…。
ビールだ。
餃子とビールは、僕にとって切り離せないぐらい重要なコンビ。
だからもちろん、ここでもその組み合わせをチョイスしたのだけれど、僕は非常に残念な事実に直面した。
今回の餃子のお供は、ビールと言えばビールなのかもしれないが…。
ノンアルコールビールだったからである(ノД`)
そう。この店は、そもそもが《トラックドライバーのための》店だから…。
酒類の販売、持ち込みが禁止されているのである。
僕は、ここに辿り着くまで、その点についてはノーチェックだったため、店の入口でこの表示を見た時は愕然とした。
ただ、まぁ、ノンアルコールとはいえ、ビール《気分》は味わえたので、まだよかったかもしれない。
ノンアルコールビールは券売機のラインナップに含まれておらず、別途、カウンターで注文する仕組み。
これはたぶん、「ノンアルでもいいから置いてくれ!」というトラックドライバーたちの強い要望で追加されたメニューなんじゃないかと思う。
次回訪問時に実現したいこと
ということで…。
ビールがないのは少しだけ残念だったけれど、ラーメンも餃子も、とても美味しかったし、僕はとても満足した。
何より、居心地がとてもいい空間だったため、僕は、しばらくここでゆったりしたいなぁと思ったほどだ。
となると…。
やっぱり、お風呂にも入ってみたくなった。
店のレビューによると、それなりの広さもあるようなので、それで500円ならば悪くない。
そして、どうせ風呂に入るなら、いっそ、ここに泊まってしまうのもありではないかと思った。
宿泊は、楽天トラベルで予約も受け付けており、宿泊プランには、以下の特典つき。
- 食堂内のマンガ読み放題
- DVDプレイヤー完備
- 休憩室のマッサージチェア、運動器具ご利用無料
- お風呂24時間(男性のみ)
- 1階食堂パソコン利用無料(インターネット出来ます)
- ドリンクバー飲み放題
- 宿泊スタンプラリー実施中♪ (10泊で1泊無料or¥2,000キャッシュバック
このプランで、1泊シングルの値段が…なんと、税込3,700円!
大浴場もドリンクバーも使い放題なのだから、これは激安と言っていい。
流石は、トラックドライバーの味方だ。
僕はトラックドライバーでも何でもないのだけれど、1泊してじっくり堪能したいなぁと思ってしまった。
この店では、他にも色々食べたい料理や、体験してみたいことがあるので、いつか必ず実現させたい。
※今週のお題「うるう年」