最近、週末の夜明けランは、もっぱら都立城北中央公園のグラウンドで走っている。
ここは、とてもいいコースであることは間違いないのだけれど、ロングランをするには、精神的になかなか厳しい。
1周400mのコースなので、10kmならば25周、20kmとなると50周(!)も、走らなければいけないからだ。
僕は淡々と走るのも嫌いではないが、同じ場所を何十周も、しかも毎回そればかりでは心が折れる。
もちろん、城北中央公園に辿り着くまでの距離もあるし、公園全体はかなり広いので、グラウンドにこだわらなければ、それなりに距離は稼げる。
ただ、それでもやっぱりマンネリであることは否めない。
ということで、先週末は、久しぶりに「城北中央公園~光が丘公園」のハシゴランをしようかと思った。
この2つの公園は数キロ程度しか離れておらず、光が丘公園が、これまた素晴らしい公園なので、ハシゴするにはもってこい。
実際、過去何回も、僕はこの2公園のハシゴランを敢行していた。
ただ…。
先週、都内の地図をつらつらと眺めていたら、僕は、他の選択肢があることに気がついた。
城北中央公園から、北方5Km程度の場所に、割と大きめの公園があるではないか。
赤塚公園だ。
これまで僕は、この公園を訪れたことがなかった。
昔、僕は、下赤塚駅の近くに住んでいたこともある*1し、ランナーとして、その近くを走ったことは何度もあったというのに、存在にさえ気がついていなかった。何とも不覚だ。
広大な光が丘公園(画像左)と比べると、かなり規模は小さいが、城北中央公園との比較ならば、半分程度(?)の規模に見えた。
ならば、走ってみる価値はある。
ランナーとして、公園の新規開拓もしてみたかったし、そして何より、「赤塚公園」の立地が素晴らしかった。
公園から少し足を伸ばすと、荒川河川敷がある。だから、余力があれば河川敷ランも楽しめる。
そして、公園のすぐ近くには、個人的に、見逃せないスポットが存在していた。
僕は、赤塚公園を走ったあとも十分に楽しめると確信し、昨日の土曜日、ワクワク気分でロングランを始めた。
城北中央公園をぐるぐる回っている時も、僕は、赤塚公園や、アフターランのことを夢見て、いつもより気分良く走れたほどだ。
ところが、僕の夢を一気に崩したのが…想定以上の寒さだった。
いや。
正確に言うと、夜明けの寒さに対する、僕自身の甘さだった。
その点は、昨日のエントリーで詳しく書いた。
僕は、赤塚公園に着いた時点で朦朧となっており、走るどころの状態ではなかったのだ。
思えば、Googleマップの指示に従って「赤塚公園」を目指し、辿り着いた場所が、僕の混乱に拍車をかけた。
僕は、何とかようやく目的地に着いたぞ!と、ホッとしたのだけれど…。
公園は、とても小さくて、長細い。中に入ってみたが、ランニングできるような場所などない。
僕は、「思ってたんと違う!」と、笑い飯の西田ばりに叫びたくなった。
しかしそれは、単に僕が無知だっただけ。
その後、しばらく周辺をさまよい歩いていると、この案内板を発見。
それでやっと、僕は真実に気がついた。
赤塚公園は、さまざまな地区が連なってできている、集合型の公園だったのだ。
そんなことは、事前にしっかり調べておくべきだったのに、それを怠った自分の甘さに泣けてきた。
僕は、当初のランニングコースとして描いていた、中央公園(?)の部分にも、なんとか到着。
が….既にもう、僕には、公園内を走る余力など、僕には全く残っていなかった。
ハシゴラン、大失敗だ。
身体は寒さでブルブルと震えており、僕は、一刻も早く暖をとりたかった。
ランの計測は止めていたから、あとは、帰路に向かうだけ…とも思った。
が、どんなに頭が朦朧としても、どんなに身体が震えても、僕は、「ラン後の目的」を忘れていなかった。
ということで、這々の体になりながら、僕は、この日の最終目的地に向かって歩いた。
*1:ただ、下赤塚駅と赤塚公園は何キロも離れており、近所、という感じではない。「赤塚公園」の最寄り駅は三田線の高島平駅になる。