今日、1月30日は大阪国際女子マラソンが開催される。
オミクロン株の急増に伴い、全国各地で開催予定だった都市型マラソン大会は、中止ドミノ状態となっているが、この大会は中止にするわけにいかない。
今年夏に行われるオレゴン2022世界陸上競技選手権大会の代表選考会であり、パリ五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権をかけた戦いでもあるからだ。
大阪国際女子マラソン - Osaka Women's Marathon | The Osaka Women's Marathon is an annual marathon road race.
関西テレビ/フジテレビ系列でも、全国中継されるため、注目している人は多いだろう。
女子ランナーのエリート大会だけあって、その出場資格は極めて厳しく、フルマラソン3時間7分以内となっているため、出場人数は400人程度。
(沿道の観客問題は別として)参加者的には密にはならない筈で、この開催については、全く問題ないと思う。
今回僕が驚いたのは、例年、大阪国際マラソンと同時開催されている「大阪ハーフマラソン」が、予定通り実施されることだった。
この大会は、参加人数が6,000人で出場資格の制限はない。
前述の通り、参加人数数千人以上の都市型市民マラソンは、軒並み中止決定がなされているから、この大会も中止になっておかしくなかった。
しかし、主催者側は、徹底的、かつ、万全のコロナ対策をとって敢行にこぎつけた。
なんと、参加者全員に抗原検査キットを送付し、大会当日(今日)の検査実施と陰性確認を求めたのだ。
しかもこれは、もともと決まっていたわけではなく、オミクロン株の急増、大阪へのまん防適用などを踏まえ、急遽追加になったというのが凄い。
大会当日(1月30日)、スタート会場に来場する前に、ご自宅にて抗原検査の実施をお願いいたします。
陰性の表示となった検査済みの抗原検査キットをスタート会場にお持ちいただき、体調管理チェックシートの提出と同時に、キット自体をお見せいただき、陰性の証明をお願いいたします。当日スタート会場に持参がない方、また陰性以外の方の出走はお断りいたします。
僕は、この大会に賭ける主催者側の並々ならぬ意欲を感じた。
今年の大阪ハーフマラソンには、日本の女子長距離界を長らく牽引してきた福士加代子が出場する。
注目度も大きく高まるだけに、「なんとしても開催したかった」ということなのだろう。
今は、全国的にまん延防止等重点措置がとられ、感染者数が拡大している状況になっている。
だから、大会を自粛する主催者が多いのは、仕方がないとは思う。
ただ…。
感染が拡大していると言われても、毎日僕は、満員電車での通勤を余儀なくされているし、繁華街には多くの人たちが溢れているため、なんだか釈然としない。
「いったいどこがまん防なんだ?」と思うことが、多々あるからだ。
マラソンレースは、屋外で開催されるスポーツであり、飲食店などに比べれば、圧倒的に危険度が低い。
だから、万全の感染防止対策がとられているのであれば、マラソン大会を実施してもいいのではなかろうか。
異論はあるかもしれないが、個人的にはそう感じている。
今回の大阪ハーフマラソンを契機に、「大規模マラソン大会=中止」の流れに歯止めがかかってくれることを祈りたい。
全ての大会で大阪ハーフマラソンと同じような対応は難しいかもしれないけれど、ひとつの指標にはなる筈だ。