先週開催された大阪国際女子マラソン&大阪ハーフマラソンは、華麗に幕を閉じた。
世界選手権の代表選考、及びパリオリンピックの代表選考レースMGC*1出場権をかけた大阪国際女子マラソンは、松田瑞生選手が、大会新記録となる2時間20分52秒で優勝し、大いに盛り上がった。
大阪国際女子マラソンは、エリート選手の代表選考会を兼ねており、参加人数も400人程度に絞られていたから、実施に際して問題が生じることはなかったろう。
その大阪国際女子マラソンと並行して実施された大阪ハーフマラソンは、6,000人規模の、大規模な都市型市民マラソンということで、ランナーたちにとっては注目のレースだった。
感染症拡大に伴い、大規模な市民マラソン大会が軒並み中止になる中で、実施されたレースだったからだ。
しかし、主催者側の大きな努力によって、その問題はクリアされた。
大阪ハーフマラソンは、「参加者全員に抗原検査キットを送付し、大会当日(今日)の検査実施と陰性確認を実施」することに決めたのだ。
開催日直前になっての対応変更だったため、その調整は相当厳しいものだったろう。
しかし、それが功を奏して、無事に終幕。
好天にも恵まれて、レース後、笑顔で微笑むラン仲間たちの姿が、SNSに多数上がっており、僕はとてもいい気分になった。
僕自身は、もう3年近くレースを走っていないが、「あぁ、やっぱりレースって素晴らしいものなんだなぁ」と感じた。
未だ感染症の状況は深刻だから、もちろん誰もが注意をしていく必要があるけれど、完全消滅までには、長い時間がかかる。
大阪ハーフマラソンの成功は、感染症と折り合いをつけながら、マラソン大会実施の道を探る、大きな指標になったのではないかと思う。
こうなると気になってくるのが、2月27日開催予定の「大阪マラソン2022」と、3月6日開催予定の「東京マラソン2021」*2の動向だ。
どちらも、日本を代表するマンモス大会だけに、その注目度は半端ないし、出場するラン仲間たちも多い。
だから僕もずっと気になっているのだが、どちらも、現在は開催を目指して進行している。
当初は1月下旬に配信を予定していた参加案内等のお知らせを、2月上旬配信になった。
政府の「ワクチン・検査パッケージ制度」が、「原則として、当面適用しない」とされたことから、その対応は非常に厳しいものになりそうだが、なんとかぎりぎりまで、開催に向けて調整を進めていくようだ。
東京マラソン2021は、車いす及び国内エリート選手が発表になった。
最悪の場合、これらの選手たちだけで縮小開催という可能性もあり得るが、現時点では、3万人に及ぶ一般ランナーも含めての開催が予定されている。
東京マラソンにおいても、「ワクチン・検査パッケージ制度」が適用できなくなったことで、再調整が必要となっていたが、東京都の制限緩和基準となる参加者全員の PCR 検査を実施することによって、開催を目指すようだ。
開催に向けての最終判断は、本来であれば今日(2月6日)に行われる予定であったが、2月18日に延期となった。
今後、緊急事態宣言などが発令されてしまうと状況は厳しくなるが、その頃には、感染がピークアウトを迎えている可能性もあるため、ぎりぎりまで状況を見極めて判断したいということだろう。
大阪、東京ともに、無事にレースが開催されることを祈りたい。