餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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【大阪マラソン】先着順二次募集7,300人(!)の受付開始。人気急落理由を考えてみた。

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大阪マラソン2023の二次募集が始まった。

大阪マラソン2023

当初の募集期間で定員割れとなったため、先着順の二次募集が実施されることは、今月上旬に告知されていた。

その人数は明らかになっていなかったが、まぁ、若干名なのだろうと、僕は予測していた。

ところがなんと…。

「大阪マラソン2023(第11回大阪マラソン)」出場ランナーの二次募集を14日(金曜日)12時から開始します

~二次募集の定員は7,300人!先着順なのでお申込はお早めに~

7,300人!

いやぁ、驚いた。

ちょっとした地方都市大会の募集人数より多いんじゃないか。

大阪マラソンは、もともとの定員数が多い(32,000人)大会ではあるが、それでも、かつては激戦の抽選をくぐり抜ける必要があった筈だ。

しかも今回は、2022年大会(一般の部)中止に伴う、出走権移行組が多数いるため、従来よりもさらに《狭き門》になってもおかしくなかった。

それなのに、いったいなぜ、そんなに人気が急落してしまったのか。

個人的には、以下のような理由があると考えている。

参加費等のコストが高い。

参加費は17,200円となっているが、これにチャリティ募金(強制)1,000円と事務手数料900円が加わるので、実際は19,100円必要。

東京マラソンは、各種検査料を含めて23,300円もかかる*1し、京都マラソン参加費も、18,990円(事務手数料込)なので、大都市大会としては、突出しているとは言えない。

ただ、一般的なマラソン大会と考えれば高額であることは間違いなく、物価上昇に伴い家計が苦しくなっている今の時代においては、厳しい金額と言える。

2022年大会中止時の印象が悪い。

今年の2月27日に開催された第10回大会は、その11日前となる2月16日に、急遽、一般部門の中止が決定した。

新型コロナウィルスの感染拡大時期ではあったものの、「対象者に対する全員検査」を行うことで、実施可能と思われていただけに、急転直下の印象を受ける。

コロナ禍に伴うものだから、仕方がないと言えるのだけれど、大阪マラソン2022の1週後となる3月6日には、東京マラソン2022が無事に開催されたのだから、理不尽に感じた人も多いだろう。

中止にあたっては、参加予定者に返金対応も行われているものの、経費分5,500円が差し引かれている。決して安くはない金額だ。

2023年大会でも、「コロナ第×波」の襲来に伴い、突然中止になる可能性もあるのではないか…と思うと、高い参加費も含めて、二の足を踏む人が多かったのでないか。

開催時期の変更が微妙。

大阪マラソンは、もともと晩秋に開催されていた。

10月下旬から11月下旬に変更となったりはしたが、秋冬シーズンの大会として定着していた。

しかし、2022年から、いきなり開催時期が2月下旬に移行。

同時期に開催されていたびわ湖毎日マラソンを統合した影響により、びわ湖毎日の開催スケジュールに変わってしまったのだ。

個人的には、これで参加者が大いに分断されてしまったように思う。

大阪マラソンの1週前には、身近なライバルである京都マラソンがあり、1週後には、永遠のライバルと言える東京マラソンがある。

京都も東京も人気大会だから、《大都市マラソン好き》ランナーとしては、その選択が非常に悩ましいところだ。

「京都-東京」の出場ならば中1週あるけれど、「京都-大阪」「大阪-東京」を走るとなると2週連戦となるため、流石に厳しい。*2

京都も東京も抽選がつきまとうので、とりあえず全部申し込んでみる、という人はいるだろうけれど、スケジュール的に真ん中となる大阪は、敬遠される可能性が高くなるのではないか。

コロナ禍に伴うマラソン人気の衰退

これはまぁ、大阪マラソンに限った話ではないが、コロナ禍に伴って、かつてのようなマラソンブームが消えてしまった影響も大きいだろう。

ガチなランナー人数はそんなに減っていないのかも知れないが、東京や大阪のような大都市マラソン大会は「とりあえず走ってみよう」というランナーも多数いた筈で、そういった層が離れてしまった可能性が高い。

京都マラソン2023は、一応抽選になったが、例年4~5倍の競争率だったのに、今回は約1.6倍。大幅ダウンだ。

東京マラソン2023の倍率は発表されていないけれど、僕が当たっているぐらいだし、身近な当選者状況を見ると、例年よりは倍率が緩かったのではないかと思う。

まとめ(?)

大阪マラソンは、これら4つの理由が重なってしまったことで、応募者減に繋がり、7,500人もの二次募集を行うことになったのだろう。

まぁ、もともとの定員が非常に多い(32,000人)大会だし、二次募集枠も最終的には埋まると思われるので、結果的には問題ないかもしれない。

ただ、ここまで人気が落ち着いてきたのなら、次回は、初めから先着方式にしてしまった方が良いのではないか。

事務局側は二度手間をかけずに済むし、参加者側も応募と同時にスケジュールが確定するので、予定が立てやすい。

これぞWIN-WINの関係になって、申し分のない展開になると思う。

知らんけど。

*1:検査を行わないことになった場合、一部返金される可能性あり。

*2:知り合いのラン仲間たちには、普通に連戦しり、3連戦している人もいたりするから、ガチランナーには問題ないのかも知れないが、まぁ、一般的には厳しい。


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