1985年7月13日。
音楽史上に残る、伝説のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」が開催された。
その音源は既に絶版となり、中古市場でも超高値がついているけれど…。
amazon music unlimitedに加入していれば、今でも無料で聞くことができる。いやぁ、いい時代になったものだ。
もしもまだ未加入であっても大丈夫。
今日、7月16日いっぱいまでは、6,500万曲以上が4ヶ月99円で聴き放題という超絶キャンペーンを実施中。試してみて損はない。
この「ライブ・エイド」は、もともと、音楽ファンの間で有名なイベントだったが、流石に30年以上も経つと、話題にならなくなっていた。
しかし。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」の公開以来、再び、このイベントの超絶さ、凄さが脚光を浴びている。
作品を見た人ならば、誰でも、このイベントの凄さがわかると思うし、クイーンのライブパフォーマンスに痺れただろう。
立川シネマシティでは、映画の中の「ライブ・エイド」部分だけ、観客全員スタンディングで、歌いながら応援ができるという、特別イベントを実施。
僕はそれにハマりまくって、映画のBlu-rayが発売になって以降も参加し続けた。
このスタンディングライブ上映は、自宅のテレビなどでは絶対に味わえない興奮を与えてくれるからだ。
そんな立川シネマシティが、さらなる凄い企画を打ち出してきた。
伝説のライブエイド記念日から、ちょうど34年目となる、今年の7月13日。
その日に…。
こんな上映の開催が決まったのである。
なぜ観客全員タンクトップなのかという理由は、ただひとつ。
タンクトップは、「ボヘミアン・ラプソディ」の主役となったフレディ・マーキュリーの、トレードマークだったからだ。
ライブエイドシーンでも、もちろん、フレディはタンクトップ。
このフレディの姿に合わせて、観客全員が、タンクトップで立ち上がり、そして歌う。
いやぁ、どう考えても盛り上がるに決まっているではないか。
ということで、僕は、壮絶なチケット獲得合戦を何とかクリアし、イベントに臨んだ。
僕は、基本的にタンクトップを持っておらず、ランナー用のノースリーブシャツで参加することも考えたが、思い直した。
折角、スペシャルイベントに参加するのだから、専用の、特別なタンクトップを入手しよう!と、思いたち…。
このタンクトップをゲット。
そう。
「ボヘミアン・ラプソディ」Blu-rayの、HMV・Loppi限定特典商品だ。
当日は、これで参加する人も結構いると思ったため、僕は、独自色(?)を出すために、少しだけ装備をプラスした。
amazonでゲットしたオリジナルTシャツと、スイス・モントレーのクインミュージアムで買った帽子。
Tシャツや帽子は、ライブエイドシーンでは脱いでしまうため、差別化になっていないのだけれど、まぁ、気分の問題ということで。
いざ、7月13日午後。僕は、立川シネマシティに到着した。
最近は、毎日雨ばかりで嫌になってしまうが、この日の上映前は降っておらず、時折日差しも出ていて熱気があった。
まさに「ライブ・エイド」日和だ。
劇場内は、更に熱気溢れる状態となっており…。
コアなクイーンファンの人たちが集まって、記念写真撮影に応じていた。
こういった人たち以外にも、タンクトップを着て、つけ髭やサングラスも身につけた「なりきりフレディ」が沢山。
僕は、いやはや凄いなぁと感嘆するばかりだった。
イベント恒例の《前説》スタッフも、タンクトップスタイル。
いつものように、大いに盛り上げてくれた。弥が上にも興奮は高まる。
映画の内容…そしてライブエイドシーンの素晴らしさは、あらためて言うまでもない。
ライブエイドが始まる寸前のシーンで、観客全員が羽織り物を脱いで、タンクトップになり、立ち上がるシーンは壮観だった。
参加者全員がタンクトップという共通項があるせいか、ライブエイドでの盛り上がりは、イベント史上最高と言えるほど。
エンドロール。
「SHOW MUST GO ON」が流れ終わり、さぁ、これで夢のイベントも終了…
しなかった。
なんと、「愛という名の欲望(Crazy Little Thing Called Love)」が流れ始めたからだ!
しかも、スクリーンには、英語の歌詞まで表示されるという素晴らしさ。
タンクトップの観客全員は、大いに興奮し、もちろん、大きな声を上げて歌った。
さらに…この曲が終わると、「We Will Rock You」が始まった!
僕らは、このサプライズアンコールに大興奮しまくった。
この2曲は、1985年のライブ・エイドでクイーンが歌い、映画「ボヘミアン・ラプソディ」ライブシーンではカットされていたもの。
実際は撮影されていたようで、Blu-rayメディアの特典ディスクには、その楽曲シーンが収録されている。
しかし、今回立川シネマシティで流れたのは、1985年版のライブエイド版ではなく…。
翌年のウェンブリーライブで行われたもの。
この時の音源を、「立川シネマシティの音響」用にカスタマイズ、グレードアップさせたとのことだった。
さらに、スクリーンに表示する歌詞も、別途制作したのだと思うので、いやはや、相当に手間がかかっている。
僕は、あらためて、立川シネマシティのサービス精神の凄さと素晴らしさに酔いしれた。
後説。
再び登場した《タンクトップ》のスタッフに、《タンクトップ》の観客たちが、大拍手を送った。
夢のようなイベントを企画、実施し、さらに、あっと驚くサプライズも追加。
たった1300円で、これだけ参加者を楽しませてくれる場所なんて、そうそうない。
立川シネマシティは、史上最強のエンターテイメント劇場だ。