餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「はてな」と過ごした7243日。あるいはブログ開設20周年の感慨。

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今日、11月20日は、僕にとってとても大切な1日となる。

時を遡ること20年前。2004年の11月20日。

僕は、生まれて初めてブログの原稿を書き、全世界に向けてアップロードした。

だから今日は、大きな節目となる、ブログ開設20周年記念日なのだ。

まぁ、いくら全世界に発信されたところで、誰ひとりとして、それを認識してくれる人はいなかったのだけれどw

あの日のことは、これまで何度も書いているが、今回はなんと言っても20周年だから、記憶を整理した上で、書き残させていただくことにした。

もしも興味のある方(なんているのだろうか…?)は、しばらくの間おつきあい願いたい。

僕がブログを書こうと思い立ったのは、週末の外出時で、とある街角の雑踏。夕暮れ時。

木枯らしが吹く、とても寒い瞬間だった…筈。

2004年の11月20日で検索すると、土曜日であることがわかったから、「週末」という記憶は合っていた。

ただ、その日の気象条件は、僕の記憶と異なっている。

『気象人』 the mag for kishojin : 気象ダイアリー 2004年11月20日

この日、東京の最高気温は18.1 ℃ で、最低気温も12.5 ℃あり、平年よりちょっと高めだったのだ。

となると、「木枯らしが吹いていた寒い日」というイメージとは異なる。

風に関する当時の情報は不明だが、冬型の気圧配置ではなく寒くもない日だったので、木枯らしが吹いていたということはなさそうだ。

よく考えてみると、「ブログを書いてみようと思った」日と、「実際にブログを書きはじめた」日との間には、タイムラグがあったかもしれない。

まぁ、そんなに大きな乖離は生じていないと思うけれど。

当時、日本では、ちょうどブログサービスが始まって2年目ぐらいのことで、サービス提供会社も群雄割拠状態だった。

「アメーバブログ」「ココログ」「gooブログ」「Seesaaブログ」「エキサイトブログ」「ヤプログ」「ドリコムブログ」等々…。

選択肢は多数あり、どれも一長一短ありそうで、僕は大いに迷ったのだけれど、最終的に、僕は「はてなダイアリー」へ行き着いた。

ブログ同士がキーワードで繋がるというコンセプトが面白そうだったし、何より、書店の棚で見かけた、この本が面白かったというのが、最終的な決定理由。

f:id:ICHIZO:20171120050412j:plain

はてなの本

20年前、僕が初めて買った「はてな」のガイドブック。

いやぁ、この本が本当に面白かった。最高だった。

だから僕は、「はてな」という会社に愛着を感じ、その会社が運営しているブログサービス「はてなダイアリー」を始めたという訳だ。

ブログタイトルを「言い捨ての小部屋」と決めて「はてなダイアリー」に書いた、記念すべき最初の記事はこれだった。

競馬の三連複馬券を取り損なった愚痴w

ひたすら悔しがっているだけのネタで、実に見苦しい。そんなことは自分用の日記かSNSに書けよ!と言われそうだ。

ただ、2004年当時は、まだTwitter(現X)も存在しておらず、SNSと言えばmixiが始まったばかり…と言ったような状況だったため、ブログに書くのも、そうおかしな話でもなかったのである。

この頃、僕は競馬に夢中で、毎日競馬の情報を書き連ね、週末は予想&反省エントリーを書き続けていた。

競馬以外のエントリーは、とりとめのない雑文が中心で、毎日の記念日や、スパムメールへのツッコミなどもネタにしていたことを思い出す。

その後…。

僕は、シャープのスマートフォンW-ZERO3登場に痺れ、ガジェットネタに傾斜を強めていく。

まだiPhoneは日本に上陸しておらず、スマホなどという略称も存在しなかった。

「スマートフォン、何それ?」と言われるような時代の話だ。

海外でしか発売されていないスマホも個人輸入し、そのたびにブログで報告していた。

あぁ、あの頃は本当に楽しかったなぁ…。

スマートフォンを使っている人が本当に珍しかったから、毎週、こんな連載企画もアップしていた。

電車の中などで、スマホを使っている人を見つけては報告するだけの企画。

ひとつ間違えば、挙動不審で捕まる可能性もあったリスキーな連載だったw

なんだかんだで3年以上続けたが、iPhoneの日本上陸後、ほどなく消滅。

週を追う毎に、iPhoneの目撃ばかり増えて追い切れなくなってしまったし、そんな状況では、報告する意味もないと思ったからだ。

今となっては、そんなことも懐かしい。

当時のスマホ事情については、まだまだ書きたいことがあるのだけれど、きりがなくなってしまうため、別途、ブログ20周年企画(?)として、まとめる機会を設けたい。

ランニングを始めたのは、ブログ開設から6年後。

2010年の秋だ。

その頃から、僕のブログは、ランニングネタが増え、競馬ネタが消えていくことになる。

2016年春。

僕はそれまで11年半続けた「はてなダイアリー」から、「はてなブログ」への移行を決意する。

「はてなダイアリー」への思い入れは深かったが、はてなの社内では既に《オワコン》扱いとなっており、システムアップデートされないばかりか、サービス終了も告知されてしまったからだ。

「はてなダイアリー」で書きためたネタは、「はてなブログ」に移っても、全てリダイレクトして、自然に継続できるというのが、移行の決め手になった。

はてなブログへの移行に伴って、ブログタイトルも「餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?」に変更。

ブログでのネタを踏まえたタイトルになっており、我ながら気に入っている。

その後…。

2019年の3月に「はてなダイアリー」は消滅。

事前にアクションを行わなかったユーザーは、「はてなブログ」への強制移行となってしまったので、それに伴う不具合やトラブルも少なからずあったようだ。

早めに準備、移行しておいて良かったと思う。

はてなブログに移っても、僕は毎日コツコツとエントリーを書き続けた。

内容はともかくとして、エントリーを欠かさないことが、このブログに関する、僕のささやかな矜持だった。

その点については、過去、こんなエントリーを書いている。

このエントリーを書いてからも、僕はほぼ毎日欠かさずエントリーを書き続けてきたので、ブログの投稿日数は7,200日を超えた。

単なる20周年ではなくて、ずっと書き続けてきたことに意味がある。

もちろん、自己満足にしか過ぎないのだけれど、それが僕のささやかな矜持だ。

最近は、身体じゅうにガタが来てまともに走れなくなってきているし、胃も弱ってきているため、餃子の食べ歩き機会も減った。

最近の大型化、マンネリ化するスマホに食傷気味で、ガジェット熱も下がっている。

加齢に伴い、気力も落ちつつあるので、今後は毎日更新が難しくなってくるかもしれない。

ただ、たとえ毎日更新できなくなっても、このブログをやめるつもりはない。

このブログは、僕の人生にとって、大切な一部だからだ。

よろしければ今後もおつきあいのほどを。


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