今日、2月18日は、東京マラソンの生まれた日だ。
時を遡ること15年前。2007年2月18日に、東京マラソンは誕生した。
当時、僕はもうブログを書き始めていた*1が、ランニングの「ラ」の字にも興味をもっていなかったため、東京マラソンの誕生トピックスは、完全にスルーしていた。
その後、2010年から、僕は(なぜか)ランナーとなって、俄然、東京マラソンは憧れのレースになった。
東京マラソンは、全ランナーの憧れと言えるようなレースだったから、出場には激しい抽選をくぐり抜ける必要があり、僕も何度も苦杯をなめた。
僕が初めて東京マラソンに出場したのは、2012年。
こんな公式ガイドブックも入手して、夢のレースに備えたことを思い出す。
このガイドブックには、《東京マラソン2011完走者全記録》として、2011年大会完走者の全氏名が掲載されていた。
だから僕は、「今年の東京マラソンを完走すれば、翌年のガイドブックには僕の名前が載る!」と思って、興奮した。
しかし、その夢は叶わなかった。
僕は、初めての東京マラソンを夢見心地で完走したけれど、その翌年、ガイドブックが発売されることはなかった。
公式ガイドブックの刊行は、2012年版1冊きりで終わってしまったのだ。
その後、僕は何回か東京マラソンに出場する僥倖に恵まれた。新コースも体験した。
僕にとって、東京マラソンは特別なレースだったから、唯一の公式ガイドブックとなるこの本は、今でも大切に持っている。
今日は東京マラソン記念日ということで、久しぶりに読み直し、感慨にふけった。
《東京マラソン2011完走者全記録》が、半分以上のページを占めるため、2011年の出場者以外には割高感を感じるかもしれないが、資料的価値もある。
- 東京マラソンオフィシャルインタビュー(石原慎太郎/川内優輝/秋元才加/山下佐和子)
- 東京マラソンヒストリー 2007-2011
- 東京マラソンコース攻略法
- ラスト3カ月、本番2月26日までの過ごし方
- 走る人、観る人、応援する人、支える人……みんなでつくる東京マラソン
- 東京マラソン大沿道観戦ガイド
つい先日逝去された、石原慎太郎都知事(当時)のインタビューが泣ける。
石原都知事の実行力がなければ、東京マラソンの開催は実現しなかったかもしれず、ランナーとしては、感謝の思いでいっぱいだ。
「東京マラソンヒストリー 2007-2011」も読み応えがある。
記念すべき第1回大会。
2007年2月18日のフォトレポート。冷たい雨が降りしきる中、3万人ものランナーが駆け抜けた。
あれから15年。
今日、2022年2月18日も、東京マラソンにとって重要な日になっている。
そう。
昨年から順延になった「東京マラソン2021」の開催可否が発表される日だからだ。
状況は、あまり良くない。
大阪マラソンの一般ランナー部門が中止となり、昨日は、東京で初めての《ステルスオミクロンの市中感染》が発表されている。
個人的には、大阪マラソン同様、エリート部門のみの開催になりそうな気がするのだけれど、果たして、英断は下されるだろうか。
運命の2月18日。
「東京マラソンが再び生まれる日」になることを期待したい。
*1:今は亡きはてなダイアリーで、このブログの前身となる「言い捨ての小部屋」というブログを、2006年11月20日に開設。