今からちょうど2年前。僕はシカゴにいた。
シカゴマラソンを走っていたのだ。
大迫傑選手が、当時の日本新記録である2時間5分50秒で快走し、堂々3位入賞。
僕は、それから、約1時間50分遅れでフィニッシュしたw
レース中は、断続的に冷たい雨が降り、厳しい条件だったけれど、でも、最高に楽しかったことを思い出す。
シカゴからの帰路。
オヘア国際空港のラウンジでは、川内優輝選手と遭遇するサプライズもあった。
その時一緒にいたラン仲間が、川内選手と知り合い(!)だったこともあり、僕は僥倖にも、川内選手と話をさせていただいた上、サインまでもらえた。
この時の感動は一生忘れない。
ランナーとして、僕の最大の夢は、WMM(ワールドマラソンメジャーズ)の6大大会を完走すること。
当時、僕はシカゴの他、ニューヨーク、ベルリン、東京を完走しており、残りは2つ。
ロンドンとボストン。どちらも4月開催で、出場するには高い壁のあるレースだったが、お金さえあれば何とかなる。*1
だから、早ければ、今年の春には制覇している予定だった。
しかし…。
2019年に出走を計画していたロンドンマラソンは、個人的な事情で断念。
そのリベンジを誓った2020年も、結局出走が叶わなかった。そもそも、レースがなくなってしまったからだ。*2
新型コロナ禍がやってきて以来、世界のマラソン事情は、大きく変わった。
日本では、(これでも)落ち着いてきた感が漂っているけれど、世界的にはまだまだ猛威をふるっている。
僕には、現状、WMMのレースが、まともに開催されるようなイメージが浮かばない。
シカゴは、とにかく大好きな都市なので、WMMを制覇したら、また必ず行こう…と思っていたが、そんな夢も大きく遠のいた。
しかし、いつか夜は明ける。
今は、ただじっと耐えることしかできないけれど、人類の力はそんなに弱くない。未知の脅威にも、打ち勝つ時がきっと来る。
どんなにつらい現状も、打破できる筈なのだ。
その日を夢見て、淡々と走り続けていきたい。