いよいよ明日。3月5日。
「Bose Ultra Open Earbuds」が発売になる。
天下のBOSEが満を持して送り出す、イヤーカフ型TWS*1の真打だ。
ガジェット系YouTuberたちの先行レビューでは、このジャンルで先行するHUAWEI FreeClipとの比較も多数行われている。
その評価はさまざまだったが、総評としては「価格は断然高くなるが、音質や操作性は、Bose Ultra Open Earbudsの方が上」という感じだった。
価格の高さは、確かに難点。
4万円という価格は、オープンイヤータイプのイヤホンとして破格すぎる。
HUAWEI FreeClipよりも1万円以上高いにも関わらず、(FreeClipが備えている)マルチポイント/ワイヤレス充電非対応というのは、いかがなものか。
また、バッテリもHUAWEI FreeClipの方がもつし、本体も軽い。
ただ、Bose Ultra Open Earbudsの方が素晴らしい点も沢山ある。
本体でできる操作が充実(FreeClipは音量操作もできない)しているし、イマーシブ(空間) オーディオや自動音量調節機能の搭載は、流石BOSEといったところ。
音質評価は非常に高く、「音」で選ぶなら、やっぱりこちらなのかもしれない。
また、個人的には、「装着感がいい」という評価が大いに気になった。
ランニング時などの装着感は、Bose Ultra Open Earbudsの方が、しっかり留まって安定しているとのこと。
僕は、最近ようやく、HUAWEI FreeClipの正しい装着方法を理解し、その通りに対応すれば、ランニング時の利用でも問題ないことがわかった。
ただ、Bose Ultra Open Earbudsならば、もっと気楽に脱着できそうなのは魅力だった。
そんな折…。
都内の量販店ではBose Ultra Open Earbudsの発売前実機試聴ができるということを知った為、先週末に体験してきた。
店内のイヤホンコーナーでは、何カ所かで大々的にこの新製品をPRしていた。(写真撮影は許諾済。)
僕は、店員さんに声をかけて、試聴をさせてもらうことにした。
僕のスマホと接続させて、自由に好きな音楽を聴いて良いとのこと。最高だ。
…で、僕の感想は、購入見送りとなった。
音は流石に素晴らしいし、物理ボタンによる操作性も上々だった。
しかし、質感が(4万円もする割に)微妙だったことと、何より、僕の耳にはうまくハマらないことがわかったからだ。
HUAWEI FreeClipの時と同様、単に僕が装着方法を理解できていないんじゃないかと思われるかもしれないが、そうじゃない。
試聴につきあってくださった店員さんから「お客様は福耳タイプなので、このイヤホンは、滑ってハマりにくいと思います。」と言われたのである。
世間には、何かと理由をつけて、無理矢理売りつけようとする店員さんが多い中、何とも正直なコメントだ。
僕は、福耳と言われて、喜んでいいのか悲しんでいいのかちょっと迷ったが、結局、苦笑しながら「そうですか…。ありがとうございました。」と言って、試聴を終えた。
僕は、店からの帰宅途中にいろいろと考え、得心した。
なるほど、僕は耳たぶが大きいから、基本的にイヤーカフ型のイヤホンは合わないということか。
そう考えると、HUAWEI FreeClipの装着方法が限定されてしまうというのも、納得だ。
Bose Ultra Open Earbudsも、工夫すればしっかり装着できるかもしれないけれど、気楽に装着できないなら、僕にとっての魅力は薄れる。
今のHUAWEI FreeClipで必要十分。
もう少し値段がこなれてくるようであれば、また、考えてみたいとは思うけれど…。
*1:True Wireless Stereo。イヤホン市場では「完全ワイヤレスイヤホン」の意味。