時は先月中旬。
6回目の「ボヘミアン・ラプソディ」を見た日に遡る。
昨日、7回目鑑賞時のレポートを上げたばかりなので、「時系列がメチャメチャじゃないか!」と突っ込まれそうだ。
しかしそれは、ちょっと時空が歪んだだけの話で、SFの世界ではよくある現象。僕はSF好きだから、これでいいのだw
僕にとって6回目の「ボヘミアン・ラプソディ」は、立川シネマシティで鑑賞。
ライブスタイル形式での、追加公演だった。
この日の公演は、昼間の回で実施されたため、僕は、ちょっと珍しいなぁと思った。
こういった企画は、夜の回の方が盛り上がるんじゃないか?と思ったからだ。
しかし、そこは《わかってる》立川シネマシティ。
ちゃんと理由があったのだ。
この日、ライブスタイル上映を主催した立川シネマシティのWebサイトには、以下のようなメッセージが書かれていた。
昼間かよ、と言うなかれ。終わるとちょうど飲み屋がオープンする時間という、最高のタイミング。
叫び、手がおかしくなるほど拍手した疲れと、こぼした涙で乾いた体に染みこむ、冷えた酒。
なるほど。
僕は、これを読んだ時に感服。そして、ライブ後、まさにそれを実感した。
思いっきり叫び、手がおかしくなるほど拍手したし、熱くなりすぎて、身体はカラカラに乾いている。
あとは、その身体に「冷えた酒」を流し込むだけだ。
ということで、僕は、立川の街に繰り出した。
ライブ前に、Webで立川駅周辺の餃子店を調査し、僕はそのうち1軒に向かうつもりで、駅前の道を歩いていた。
初めての訪問になるため、Googleマップで確認し、目的の店に向かっている途中で…。
この店を見つけた。
「ギョウザバー りん屋」という、その名前は、Webチェック時も発見していた。
ただ、その時、僕はあまり惹かれなかった。
巷によくある餃子バーの一種で、本格的な味は期待できそうにない気がしたからだ。
また、「ギョウザバー」という響きも、なんとなく安っぽくて、僕の好みに合わなかった。
ということで、この店はスルーの予定だったのだけれど、その外観を見ていたら、考えが変わってきた。
少なくとも、安っぽい雰囲気の店ではない。
単なるギョウザバーではなく、《離れ》という響きもいい。
そして何より…。
この看板に惹かれた。
僕の身体は、クイーンライブの興奮で火照っていたから、とにかく、冷たくて美味しいビールを欲していたのだ。
サントリーが認定する、《プレミアム超達人店》にも選定されている。
僕は、常日頃から、餃子とビールほど最高の組み合わせはないと思っており、だから、美味しいビールが飲めるというだけで高ポイント。
餃子に関しては未知数だったけれど、店の雰囲気からして、きっと悪くない、ら筈。
ということで、僕は、当初の方針を変更することにした。
もしも餃子が美味しくなかったら、ビールだけ飲んで、《ハシゴ》すればいいだけだ。問題ない。
入店。
店内は縦長で、それほど広くない。
先客も2人しかおらず、「これは失敗したか…?」と思ったが、大きな誤解だった。
空いていたのは、単に開店早々だったため。
席は殆ど予約で埋まっており、1時間もすると満員に。
その後も、ひっきりなしに客が訪れ、そして、残念そうに帰って行ったからだ。
ただ、この写真を撮った時点では、人気がない店なのかと不安に思っていた。
僕は、とりあえず生ビールを注文。
ビールが提供されるまでの間、つらつらとメニューを眺めてみると、この店は、まさに《こだわりの店》だということがわかった。
生ビールへのこだわりはもちろん…。
餃子についても、こだわりを訴えていた。
「一つ一つ丁寧に包んだ手作り餃子」と、「お酒に合うようブレンドした4種のタレ」
おぉ、これはちょっと期待できるんじゃないか?
テーブルには、確かに、《こだわりの》4種タレが用意されていて、主役の餃子を待ち侘びていた。
と。
生ビールがやってきた!
きめ細かくて美しい泡。いやはやこれは美味しそうだぞ。
ということで、お通しをアテにぐいっと一杯。
旨い!
流石は、プレミアム超達人店だ。僕は、お通しが出る前に飲み干してしまい、すぐに追加注文。
お通しがあるのに、漬物まで頼んで、2杯目のビールを堪能した。
これだけ旨いビールのアテに、野菜だけ食べて帰るなんてあり得ない!
僕はそう結論づけて、もちろん、餃子を注文することにした。
こだわりの餃子は5種類。かわりだねの餃子を入れると10種類以上の餃子があった。
かわりだねはともかくとして、こだわりの餃子ぐらいは制覇したい。
最小単位の3個づつでも、5種類となると15個か…と思いながら、メニューを眺めてみると、「餃子盛り合わせ」というものがあることを発見。
これを頼めば、レギュラー5種類+週替わりの餃子1種をまとめて食べることができるようだ。
注文は2人前からとなっていたが、ひとりで2人前食べても12個。
大丈夫、いける筈だ。
この日の週替わり餃子は、《高菜レンコン餃子》。
僕は、高菜もレンコンも大好物なので、とても魅力的だった。
週替わり餃子は、単品だと5個単位でしか注文できないが、餃子盛り合わせには2個含まれる。
ならば、もう、これは、盛り合わせしかあり得ない。
ということで、僕は、店員に「餃子盛り合わせ2人前」を注文した。
美味しいビールに喉を鳴らしながら、僕は、しばし超絶ライブの余韻に酔いしれていると…。