昨年9月に発売された、Number(ナンバー)「藤井聡太と将棋の天才。」特集号は、とにかく凄かった。
取材力、構成力に定評のある「Number」誌が組んだ、史上初の将棋特集だけに、その内容は圧巻。
将棋の棋士は、朝から深夜まで、その知力体力を振り絞って、盤上での戦いを繰り広げる。
それは、アスリートの精神と共通するものがあるから、「Number」のコンセプトにぴったり合うのだ。
僕も、一応アスリートの端くれ(ホントか?)だし、将棋好きでもあるので、その内容に感服。
思わず興奮して、こんなエントリーを書いたほど。
興奮したのは、僕だけじゃない。
この号の「Number」は売れに売れた。雑誌としては異例の重版がなされ、同誌史上、過去最大に迫る23万部を発行。
だから、いずれまた、将棋特集が組まれるのだろうなぁとは思っていたけれど…。
まさか、わずか3ヶ月で出てくるとは思わなかったから、ちょっと驚いた。
今号の特集タイトルは、「藤井聡太と将棋の冒険。」ということで、前回タイトルを踏襲している。
いかにも、将棋特集の《続編》といった趣だ。
この流れで考えると、いずれ(近々)また、「藤井聡太と将棋の○○。」というタイトルの将棋特集が組まれるのではなかろうか。
ということで…。
僕なりに、次回以降の将棋特集タイトルを予測してみた。
- 藤井聡太と将棋の逆襲。
- 藤井聡太と将棋の挑戦。
- 藤井聡太と将棋の魔法。
- 藤井聡太と将棋の時代。
- 藤井聡太と将棋の青春。
- 藤井聡太と将棋の友情。
- 藤井聡太と将棋の愛情。
- 藤井聡太と将棋の世界。
- 藤井聡太と将棋の宇宙。
- 藤井聡太と将棋の秘密。
- 藤井聡太と将棋の鬼滅。
- 藤井聡太と将棋の三密。
…なんだか石を投げられそうな気がしてきたので、このぐらいで終わりにしておこうw
誌面の内容については、「Number」誌ならではの充実ぶりで、今回も圧巻。
特集の巻頭には、ドカンと藤井二冠が登場するものの、藤井二冠関連の記事は8ページ程度なので、それほど多くない。
だからといって、特集の内容が薄いというわけではなく、むしろ、その逆。
将棋ファンなら、この目次を見るだけで心が躍るだろう。
特集タイトルこそ、藤井聡太(二冠)に大きくフォーカスがあたっているけれど、実際は、 将棋界のオールキャストが揃っており、どれもこれも読み応え十分。
単なる《藤井聡太ブーム》に乗った特集ではないことがわかる。
個人的には、将棋界のスーパースターである羽生善治九段(永世七冠)の記事が印象に残った。
羽生先生が、現在の心境を淡々と語ったインタビューは実に素晴らしいし…。
将棋界屈指の文才を誇る先崎九段が、羽生先生に寄せた特別エッセイが珠玉。
僕は、思わず胸を打たれてしまった。これは、泣ける。
今号から、《令和名棋士案内。》という連載コラムまでスタートした。
これは、「Number」誌において、今後も継続的に将棋特集を組んでいくのだという布石だろう。
今号もまた売れているようだし、一時的に品切れになる可能性もある。
気になる方は、早めのゲットがオススメだ。