餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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十条の「やきとり神ちゃん」で、ホッピー、焼き鳥、そして餃子。

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埼京線の十条駅南口から、十条銀座方面へ向かって伸びる狭い道。

そんなホーム裏の道沿いに、その店はさりげなく存在している。

十条銀座の華やかさとは一線を画す店だ。

店の名は、「やきとり 神ちゃん」

お世辞にも綺麗な店構えとは言えず、店内の様子もわからないため、初見ではなかなかハードルの高い店だ。

おそらく、勝手知ったる常連で賑わう店なのだろなぁと思いつつ、僕はその店の前を通り過ぎようとした。

…が、思わず立ち止まってしまった。

入口にベタベタ貼り出された手書きメニューの中に、見過ごせない内容が書かれていたからだ。

ん?と思って凝視すると…。

カミやん手作り餃子!

しかも、うまい。と書かれている。

メニューの記載場所も、看板メニューである筈の「焼きとりセット」と同格。

いや、「うまい」がついている分、むしろ、焼きとりよりも力が入っているのではないか。

いやはや、これは見逃せないぞ。

こういった店をスルーしてしまったら、餃子ランナーの名がすたると思った。(たいした名じゃないけどw)

ただ、この日の僕は、16ヶ月ぶりに受けた激痛鍼の施術後で、町中華気分になっていたため、とりあえずいったんは見送ることにして、こちらの店へ。

ここは、いかにも「昭和の町中華」といった感じで、いい店だったのだけれど、餃ビーしている間、僕は、「カミやん手作り餃子」が気になって仕方なくなった。

ということで…。

僕は、後ろ髪を引かれながら、ビール1本&餃子1皿で切り上げて、十条駅南口方面へ。

再び「やきとり神ちゃん」まで辿り着き、勇気をもって扉を開いた。

店内は、カウンターのみ10席程度。

ちょうど良いことに、先客は1人だけで、店は空いていた。僕は、奥の席に座る。

カウンター前のメニューでも…。

トイレ前のメニューでも、餃子は「手作り」「うまい」と強力プッシュされていた。

店の入口には、「カミやん」と書いてあったのだけれど、店内表示は、「カミちゃん餃子」となっていた。

この店の店名は「やきとり 神(かみ)ちゃん」だから、「カミちゃん餃子」が正しいのだろう。

まぁ、いずれにしても、相当に力が入ったメニューであることは間違いない。

僕は、大いに期待して餃子を注文。

店主から「飲み物は何か」と聞かれたので、ホッピーを頼んだ。

ここが町中華の店であればビール一択なのだけれど、焼き鳥屋だと、なんだかホッピーが合うような気がしたからだ。

そして、ついでに(?)焼き鳥も注文することにした。

焼き鳥はセット注文がお得になっているようだが、僕は、内臓系の部位が全く食べられないため、単品で、鳥ももねぎ串とニンニク串を注文した。

ふと振り返ると、店の壁には、常連さんと思われる人たちの写真がズラリ。

初めて入った店が、そういった常連さんで賑わっていたりすると、疎外感を覚える懸念もあったため、この日は運が良かったのかもしれない。

ホッピーをジョッキに注ぎながら、つらつらと店内を眺めていると、焼き鳥が登場。

「タレ」でも「塩」でもなく、味噌だれで食べるようだ。

ニンニク串は、ちょっと焦げ気味な気がするけれど、まぁ、僕にとって、焼き鳥はあくまで「餃子のおまけ」なので、細かいことは気にしないことにした。

僕の目の前では、店主が、丁寧に僕の餃子を焼いてくれている。

焼き鳥屋のカウンターで、手作り餃子が焼き上がるのを見ているのは、なかなか楽しい。

そして。

カミちゃん餃子、登場!

見栄えはちょっといまいちな感じだけれど、手造り感のある餃子だ。

焼き鳥、ホッピーと、焼餃子の共演。

町中華の店では、なかなかないビジュアル*1。なんだかいい。

僕は、この写真をとるために、餃子が焼き上がるまで、焼き鳥を食べずに我慢したのだw

餃子は、薄皮がほろほろで、皮がざくざく。

僕の好きなタイプの餃子で、実に美味しかった。

流石、店の自慢料理と謳うだけのことはある。

カミちゃん餃子のネーミングはダテじゃない。

下味はそんなについていないので、普通に酢醤油があう餃子だ。

僕は、この日2軒目で、そろそろお腹も満たされてきたが、この店では、もうひとつ気になる気になるメニューがあったので、それも注文。

もうひとつ、店の自慢料理らしい「鉄板玉子焼き」だ。

先客の女性が注文し、とても美味しいと言っていたので、玉子好きとしては見逃せなかったのである。

そんな鉄板玉子焼きは、ビジュアルも素敵だった。

桜エビとネギが入っていて、ちょっぴり甘く香ばしい味。

これで360円はかなりお得だと思う。

店の奥にはこんな掛け軸もあって、歴史を感じさせた。

マスターに伺うと、今年で創業28周年を迎えるとのこと。

ただ…。

十条駅前の再開発に伴い、撤退を余儀なくされているようで、なんと、今年いっぱいで閉店予定らしい。

折角、十条でいい店を見つけたと思ったのに、ちょっとショックだ。

僕は、この店の餃子がとても気に入ったし、他にもいくつか気になるメニューがあるので、閉店前にまた是非訪れたい。

*1:大陸系の「なんでもあり町中華」では、焼き鳥やホッピーを扱っていることもあるけど…。


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