一昨日から降り始めた雪で、東京都心は、2年ぶりに積雪となった。
たった7~8cm程度の積雪で「大雪」などというと、北国ランナーの方々には笑われてしまうだろう。
しかし、この程度の雪でも、気象庁は大雪警報を出して警戒を呼びかけていた。
北国と東京では、大雪警報の出る基準が違う。
都心はとにかく雪に弱いため、10cm程度の積雪予報で、大雪警報が出るのだ。
結果、10cmにも達しなかったけれど、昨日、僕が出勤する段階では、それなりに積もっていた。
ということで…。
僕は、久しぶりに下駄箱から秘密兵器を取り出した。
2013年に購入した、アシックスの雪上用ランニングシューズ。
「スノーターサー」だ。
僕がこれを購入したのは2013年なのだけれど、その年は積雪がなくて使えず*1、悔しい思いをした。
しかし、その悔しさは、翌年大いに晴らされる。
2014年。
東京で、2回にわたって超ドカ雪が降ったからだ。
あの時僕は、わざわざ荒川河川敷まで遠征し、新雪の中を走りまくったことを思い出す。
新雪の中を、独り占めして走れる快感。
あぁ、楽しかった。本当に最高だった。
あのとき僕は、この雪用シューズを駆使し、キロ6分ペースで12キロも走ったのだ。
僕のランニング人生の中で、もっとも楽しい出来事の1つだったと言っていい。
その2年後。
2016年にも夜明け前にそこそこ積雪したことがあったので、僕は、新雪ランを楽しんだ。
けれど、楽しかったのはここまで。
滅多にまともな雪が積もらない東京において、スノーターサーの出番は少ない。
その後しばらくの間、残念ながら、殆どお蔵入り状態になってしまう。
4年前の3月。
東京では、久しぶりに大雪模様となったが、吹雪。
まともに外を歩けるような天気ではなかった。
しかし僕は、「スノーターサーを使いたい」欲望を抑えきれず、河川敷まで繰り出し…そして、地獄を味わった。
冗談抜きで、一歩間違えば死んでいたんじゃないかと思う。
僕は、もともと寒さに弱いタチなのに、雪が降るとなぜか高揚してしまうのだ。バカすぎる。
今ではもう、こんなバカなことはしない(し、する体力も気力もない)が、「スノーターサー」への愛着だけは残っている。
だから、昨日の朝に、積雪を確認できた時は、それで走ろうかと思った。
しかし…。
座骨の痛みが引かない今、雪に浮かれて走ろうとするのは、大いに危険。
もしも転倒して腰など打ったら、今度こそ、取り返しのつかない状態になるからだ。
ということで、夜明けランは断念。
その代わり、通勤用のシューズとして使うことにした。
黒のスラックスと組み合わせても、それほど違和感がない。(まぁ、違和感があっても履くんだけどw)
正直、たいした積雪ではなく、しかも、スピードを出さないので、スノーターサーのポテンシャルは生かせない。
ただ、完全防水シューズなので、どんなに雪やぬかるみを踏みしめようが、水分が染みこんでこないのは最高。
雪道の通勤用として、十分に活躍してくれた。
やっぱりスノーターサーは最高だ。
購入後、もう、11年も経つシューズなのだけれど、積雪した日にしか使っていないので、まだまだ十分現役。
来年以降の積雪時も、活躍してくれる筈だ。
是非とも、今度は雪上ランニングシューズとして、使いこなしたい。
それまでに、僕の身体もしっかり治しておかなきゃなぁ…。
*1:積雪予報が出ていたから買ったのに、結局積もらなかった。